完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
『銀の刃』やイリスたちが動いているその頃――。
俺はマリエルに頼み込み、セイラの家へ診察に行くための時間をなんとか確保してもらうことにした。
マリエルは連日の訪問に最初「勝手が過ぎる」と眉をひそめた。
だが、よく考えてみれば、俺はまだ正式にブルドグ派の教会に所属したわけではない。
だからつい、冗談半分に「じゃあ辞めるわ」なんて言ってみたら――マリエルの態度が一瞬で変わった。
どうやら、下級魔法までしか扱えないとはいえ、俺の回復魔法はこの治療院でもかなり上位らしい。
そんな俺を手放したくないそうだ。
まあ、そうまで言われたら悪い気はしない。
とはいえ、いずれにせよハレスで起きているこの一連の騒動が片づいたら、俺はこの教会からも手を引くつもりだ。
マリエルには悪いが……。
……いやいや、待て。
俺、無理やり連れてこられたんだぞ!? 情とかいらないだろほんと!
「――セイラ、来たぞ」
今日はセイラに答えを聞きに来た。
彼女に残された時間は、もうそう長くない。
だから、一日――それだけあれば十分だと思った。
「……入れ」
ドアの向こうから返ってきた声は、昨日よりも少しだけ柔らかかった。
扉を開けると、セイラがこちらを見つめていた。
顔色もいくぶん良く、わずかに頬に血が通っているように見えた。
そして今日は、珍しくテーブルへと案内され、紅茶まで用意してくれた。
「ここまで気を遣わなくても……」
「いいから、飲め」
「……おう」
セイラは顔を合わせた当初からこの調子だ。
アミリアのツンデレのツンだけを凝縮して錬成したような、そんな性格。
言葉も仕草もトゲだらけで、正直この調子でまともな話になるとは思えなかった。
ズズ、と紅茶を一口。
香りが広がる。驚くほど上品な味わいだった。
「……うまいな、これ」
「王室御用達だ。不味いわけがないだろう」
「そういえば、お前……王家の血筋だったな。今でもこういうの、手に入るんだな」
「全部、豚おじの差し入れだ。私はもう、王家とは何の繋がりもない」
「……なあ、その豚おじって何者なんだ? 正直、何をしてるかわからない風貌だったし……」
最初に治療院へ来た時からずっと疑問だった。
セイラの代理として来たという男。名前だけは知ってはいたが、普段何をしている人なんだろうと。
「ふん。お前に教える義理はない」
「そうですかい」
冷たく切り捨てられた言葉。
まあ、信頼されていない相手に余計なことを話さないのは当然か。
俺だって、同じ立場ならそうする。
「…………それで、どうするんだ」
ティーカップの中身が半分ほどになった頃、俺は切り出した。
もしかすると、セイラだって、俺に紅茶を飲ませている間に色々と考えることがあったのかもしれない。
「――私は、死ぬことが、怖い……」
視線は俺ではなく、壁に掛けられた騎士剣へと向けられていた。
その横顔は、普段の彼女とはまるで違って見えた。
「豚おじは、私を拾い、育ててくれた恩人だ。あの人より先に死ぬことなんて、絶対に許されない……」
その言葉を聞いて、少しだけ気持ちがわかる気がした。
イアシスに残してきたジジイとババアの顔が浮かぶ。
――もし、俺が死んだら、二人はどんな顔をするだろうか。
たぶん、泣いてくれる。きっと、そうだ。
だから俺も、二人より先に逝くなんて、絶対にできない。
「やっと、やっとなんだ……王家から離れ、私は教会の神殿騎士として、この地位まで実力で上り詰めた……それなのに、なんだこの仕打ちは……っ」
セイラが拳を震わせ、自分の太ももを叩いた。
ドン、ドン――鈍い音が部屋に響く。
「私の人生はこれからなんだ……もっと強くなって、もっと教会に貢献して……未来を、自分の手で切り開くはずだったのに……っ」
「ああ、そうだな」
前世の年齢で考えれば、たぶん俺はセイラと同い年か、少し上くらいだろう。
大学を出て、働きはじめたといった年齢。これからという時期に死ぬなんて、あまりにも理不尽だ。
「――私には、もう助かる見込みはない。だが、私は、生きたいんだ……」
「ああ」
「お前は……絶対に、私の呪いを解呪できるんだな?」
「ああ」
「……屈辱だ」
「そう、だろうな」
その治療方法は、言葉にするのもためらわれるほど、常識の外にあるもの。
それでもセイラは生きたいと願ってしまっている。
「……だが、私は、お前を信じてみることにした」
セイラはそう言って、小さく息を呑んだ。
「例え――どんな屈辱を味わうことになろうとも、私は生きたい」
さっきまで涙で潤んでいた瞳が、今は強い意志を宿している。
けれどその頬は、羞恥と覚悟の入り混じったように赤く染まっていた。
「……ベッドの方へ来い。準備は、もう済ませてある」
「じゅ、準備……?」
思わず聞き返すと、セイラは視線を逸らした。
「これを使え……」
「これは……?」
するとセイラから、一本の手のひらサイズのボトルを渡された。
中身には透明な液体が入っていた。
「……媒介剤だ。古い儀式では、術者と対象の魔力の流れを繋ぐ際に必要になる。潤滑と保護のためのものだ」
「…………」
いやいやいやいや!
難しい言葉並べてるけど、これってどう見てもローションだよねぇ!?
これがもし前世と同じローションだというなら、粘性があってナニする時に使うっていう……。
「貴様……これ、なしでやるつもりか!? わ、私のが……傷ついてしまうかもしれないだろうっ!!」
「あ……ええと……ごめん……」
「お前がこういうことに気が回らないと思って、私の方で用意したのだ……っ」
「さ、さすがはセイラ……あはは……」
セイラは顔から耳の先まで真っ赤になっていた。
視線を動かす。するとベッドサイドのチェストの上には、細長いスポイト状のようなものが用意されてあり、すぐ横にはバケツも置いてあった。
中身は空。既に使い終わったような状態だ。
………………んんん?
準備ってまさか……このローションのことじゃなくて、腸内洗浄をしたってことか!?
うそ……だろ…………。
すると、俺の視線に気づいたセイラが補足してくれた。
「治療してる最中に……余計なものが出たら、どうするんだっ……準備は、当たり前だろう……っ」
セイラの目つきは鋭かった。けれど、その頬が真っ赤に染まっているせいで、怒っているというより――恥ずかしさを必死に隠しているようにも見えた。
だから不思議と、その視線は怖いというより、むしろ可愛らしかった。
「色々と、悪いな……」
「お前は治療する側だ……だから、お前が謝る必要などない……だが、私の気持ちくらい、わかるだろう……っ」
セイラは、震える吐息をこぼしながら、ゆっくりとベッドの上に膝をつき――ためらいがちに、四つん這いの姿勢を取った。
「ああ、私はなんて格好を……クソ……それなら睡眠薬でも飲んでおけばよかった……いや、それだと眠っている間に何をされるか……」
一人、言葉にならない葛藤と羞恥のあいだで震えながら、セイラはそっと自分のロングスカートへ手を伸ばした。
指先が布をつまむたびに、微かな衣擦れの音が空気を震わせる。
――そして、ゆっくりと持ち上げられた裾の下から、陶磁器のように滑らかな太ももがあらわになった。
その肌は光を受けて柔らかく輝き、彼女の清廉な印象に、どこか儚げな艶を添えている。
ためらうように息を呑み、それでも彼女は純白の下着に手をかけた。
小さく震える手で、それを太もものあたりまで下ろすと――抵抗するように一瞬留まったが、覚悟を決めたように、そのまま全てを脱ぎ捨てた。
――――――え?
いや……え? ……全部、見えちゃってますけど……お尻の穴だけじゃなくて、全部見えてるよ!?
「は、早くやってくれ……このままの状態だと、精神がおかしくなりそうだ……っ」
「お、おう……っ」
四つん這いの状態から見えたのは、セイラのお尻、尻の穴……そして、彼女の一番大事な部分。
白磁のような肌にイリスの色にも近い薄桃色の恥部が露わになる。
確かに、パンツを下ろせば全部が見えてしまうのは仕方ない。
だが、途中で止めるとか、布で隠すとか――もう少し何か、方法があったはずだ。
セイラは羞恥と緊張のあまり、冷静な判断を失っているのかもしれない。
……けれど、ここから先は誤魔化せない。
俺は深く息を吸い、修道服の袖を静かにまくった。
左手でボトルを傾けると、透明なローションがとろりと零れ落ちる。
右手の指先でそれをすくい、絡め取るように馴染ませる。
ぬるりとした感触が肌に広がり、指の間から細く糸を引いた。
冷たいはずの液体が、指先で体温を帯びていく。
――潤滑は十分。
俺は小さく息を吐き、覚悟を決めた。
「セイラ、どのくらいの時間がかかるのか、俺にもわからない。だけど、頑張ってくれ……」
「も、もう喋らないでくれ……お前に見られているだけでも、心臓が爆発しそうだ……っ」
俺は左手をそっと伸ばし、セイラの小ぶりで形の整った尻を支えるように添えた。
右手の指先をわずかに構える。
潤んだ液体をまとった人差し指は、光を受けて艶めきながら、ゆっくりと彼女の薄桃色の秘点へ――
「――<完全解呪《パーフェクトクリア》>」
スキルを発動。白く淡い光を纏った人差し指が、セイラの尻の穴へと挿入された。
「ひぐっ、ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
瞬間、セイラから、人間の声とは思えないような声が轟いた。
ビクンと腰を揺らし、両手でシーツをぎゅっと掴む。緊張と羞恥の入り混じった反応が、全身に表れていた。
腸内洗浄の効果もあり、さらにローションの滑りが加わってか、中は圧力でキツキツに締まっているにもかかわらず、人差し指は第二関節まで、驚くほどスムーズにすっと受け入れられた。
ヒクヒクと尻穴が収縮しているのが指から伝わる。
正直、これほどの美人の尻穴に指を挿れているこの状況に興奮しないといったら嘘だ。
だが俺は彼女の生死にかかわるこの状況を楽しむわけにはいかない。真剣に俺は解呪に取り組むのだ。
「し、死にたい…………っ」
生きたいと願う人間の口から、まるで真逆の言葉が零れる。
出会って二日しか経っていない相手に尻穴を侵される屈辱――彼女の波乱に満ちた人生の中でも、確実にトップクラスの羞恥だろう。
しかし、この治療は挿入しただけでは終わらない。
『三日にわたり、尻穴に指を入れて揉みほぐす』――それが、『枯血呪《こけつじゅ》』を完全に解呪するための全工程だ。
だから俺は、挿れた指の先を折り曲げ、セイラの尻の内部を丁寧に刺激し――
「ふんぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜っ!?」
先ほどよりもさらに苛烈な嬌声が、部屋中に響き渡った。