完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
「――すまない! ここを開けてくれっ!」
夜の静寂を破る激しいノック音。
本日の診療を終え、扉を固く閉ざしていた治療院に、けたたましい声が響いた。
「……何事ですか? 本日はもう閉院しておりますが」
ギィ、と扉がわずかに開き、顔を出したのは眼鏡をかけたシスター――マリエルだった。
眉をひそめ、追い払おうとしたその時――
「シュウ! シュウを呼んでくれ! 今はあいつしか頼れないんだ!」
「……冒険者、ですか。シュウはすでに仕事を終えて休息中です。お引き取りを」
そこに立っていたのは、血に染まった剣士――グレン。
ボロボロの衣服と焦りを帯びた表情に、マリエルは思わず顔をしかめた。
「頼む! 話すだけでいい、今は時間がない!」
「……あの人に冒険者の知り合いがいたとは」
小さく呟いたマリエルの胸中に、わずかな動揺が走る。
彼女にとってシュウは特別な存在だった。
街で無断に回復魔法を使っていた彼を叱責し、強引に治療院へ引き入れた――それが出会い。
だが、実際に働かせてみれば驚かされるばかりだった。
桁違いの魔力量、他の修道士たちを凌駕する回復速度、そして困っている人を放っておけない性格。
口は悪いが、二日しか働いていないのに既に治療院の要と呼べるほどの存在になりかけていた。
それだけに、冒険者との繋がりを知り、マリエルは思わず眉をひそめた。
冒険者――乱暴で、教会を軽蔑する者たち。
長年いがみ合ってきた相手だ。
「まったく……騒がしいと思えば。どうしたんだ、マリエル。急患でも――」
「シュ、シュウ……」
奥の廊下から現れたのは、件の本人。
マリエルは半ば諦めたように息を吐いた。
「シュウ! いたか! 頼む、エリナを――エリナを治してやってくれ!」
グレンは扉の隙間からシュウを見つけるなり、声を張り上げた。
その必死な叫びに、場の空気が一気に張り詰めた。
◇◇◇
「……まさか、そんなことになっていたとはな」
セイラの治療を終えたあと、俺は治療院に戻り、回復魔法や薬の処方など、いつも通り仕事に励んでいた。
だが、俺が知らぬ間に、外ではとんでもない事件が起きていたらしい。
それを知らせに来たのが、グレンだった。
マリエルに「少し出てくる」とだけ伝え、俺は彼らの乗ってきた馬車へと乗り込む。
車内にはグレンとリシアがいて、ここ数時間で起きた出来事を簡潔に説明してくれた。俺の居場所はイリスから聞いたという。
「お前ら、傷のほうは大丈夫なのか?」
「ええ、イリスに治してもらったから。見た目ほど酷くはないわ」
「……正直、あの場にイリスとメディナが来てくれなければ、俺たちは全滅してた」
二人の顔色は青ざめていた。
魔族との戦闘――死を覚悟するほどの戦いだったのだという。
しかも、その戦いの中でエリナが呪いを受けた、と。
「エリナは……私を庇ってくれたの。だから、絶対に助けなきゃ……!」
「もう頼れるのはお前しかいない。頼む、シュウ……エリナを救ってやってくれ」
「――ああ、もちろんだ」
二人の悲痛な声に、俺は優しく頷いた。
呪いは術者自身が解くか、あるいは術者を殺すしか解除できないらしい。
けれど、今思えばセイラの呪いの術者はすでに死んでいるはずだ。
……ということは、呪いにも種類があるのかもしれない。血筋に継承されるものや、残留する類――普通の呪術では説明がつかない。
そして、馬車が向かった先は『凪の霧亭』。
イリスとメディナが滞在している宿だった。
グレンたちの住居は敵に特定されている危険性があるとのことで、エリナは安全のためそこに運び込まれたらしい。
「――シュウ様!」
扉を開けると、イリス、メディナ、ガロが迎え入れ、ベッドで眠るエリナを見守っていた。
だが、その姿は安らかな眠りとは程遠い。
エリナは両手両足を拘束され、ベッドに縛りつけられていたのだ。
「……『淫染呪』か」
「ええ。私のときとは違い、二段階目を発動したようです。体の自由が利かず、強い発情状態が続いていると思われます」
『淫染呪』には段階がある。
三段階目では、粘膜を介して他者に伝染し、理性を失って異性を襲う――そんな最悪の効果を持つ。
イリスの話では、エリナは二段階目。伝染の恐れはないが、制御不能な発情衝動に支配されているという。
「シュウ、エリナを本当に……」
「俺がスキル<完全解呪>を持ってることは話しただろ?」
「ああ」
「なら、治せるはずだ。ただ――まだ皆に説明していなかったことがある」
意識のある患者には必ず事前に説明している内容だが、今のエリナは眠ったままだ。
だから代わりに、グレンたちへ説明することにした。
……正直、エリナは美しい。
誰の目にもそう映る。
だからこそ、これからの治療方法がどんなものになるのか――俺には嫌でも予想がついていた。
それを、包み隠さずグレンたちに伝えた。
「……そ、それって……本気で言ってるの、よね?」
「ああ。本気だ。酷い内容かもしれないが……残念ながら、そういう仕様らしい」
「リシア様。私の<鑑定>でも同じ結果が出ています。シュウ様のお話はすべて事実です」
「そう……」
リシアをはじめ、グレンたちは顔をしかめた。
無理もない。これから仲間に施されるのは、普通の治療ではないのだから。
「それでも――エリナを助けたいなら、意識のない彼女に代わって、皆が決めてくれ」
「…………」
三人はしばし視線を交わし――そして、同時に頷いた。
「シュウ……頼む。エリナは五年も俺たちと肩を並べてきた仲間だ。治療が終わったあと、リシアがきちんと説明する。だから……どうか、助けてくれ」
「――ああ、わかった」
グレンの瞳には、確かな決意の光が宿っていた。
「なら――悪いが、誰もこの部屋に残らないでもらえるか。たぶん一時間はかかるし……見せられるようなもんじゃない」
「皆さん、出ましょう」
イリスが促し、全員が静かに部屋を出ていく。
「――イリス」
部屋を出ていこうとするイリスを呼び止める。
「はい?」
「一応だ。ここ、宿だからな。消音結界ってやつ、張っておいてくれないか?」
「なるほど。声が漏れていたら……目覚めたエリナ様が恥ずかしさで倒れてしまうかもしれませんね。わかりました、張っておきましょう」
その言葉には、イリス自身の経験がにじんでいた。
――あのイアシスの教会での治療。
きっと、彼女の嬌声は部屋の外まで響いていたに違いない。
◇◇◇
「ひとまず、魔力は問題ないか……」
朝からセイラの解呪をこなしたことで、はじめて体に疲労を感じていた。
だが治療院では、魔力回復用のポーションが無料で修道士に提供されており、それを飲んだので魔力は十分に回復済みだ。
つまり、体は多少疲れているものの、魔力面では万全の状態だった。
俺は修道服の袖をまくり、眠るエリナに手をかざす。
「女神の加護の差、ってやつか……?」
エリナにかかる『淫染呪』は、イリスのときより段階が低いという。
しかし、脳裏に浮かんだ治療方法は、イリスの時よりも少し過激なものだった。
イリスは聖女候補として女神の加護を持つらしい。そのお陰か、すぐに『淫染呪』にはかからず、イアシスの村にたどり着くまで耐えられていたらしい。
だが、一般的な神官であるエリナには、それがないのだろう。
だからこそ、この方法が導き出されたのだと思う。
――『両胸を揉みながらしゃぶり、深いキスを繰り返す』
『両胸を揉みながらしゃぶり尽くす』だけだったイリスの治療法に、キスが加わった内容だった。
「はぁ……エリナに恨まれるかもしれないな……」
解呪後のことを考え、少し陰鬱な気分になる。
だが、これはグレンたちに頼まれたことだ。
選択肢はひとつ、やるしかない。
俺はベッドに上がり、エリナの服をはだけさせるために手を伸ばした。
「そういや、この服……なんだ?」
ふと気になることがあった。
ブルドグの屋敷に潜入したと聞いていたが、どこか服が妙だったのだ。
どこから解けばよいか探りつつ、なんとか服を脱がせることに成功した。
そこでようやく気付く。
「これ、カーテンじゃないか……」
エリナが身に纏っていたのは、光沢のある緑色のカーテンだった。
もしかすると、彼女は何か危険なことに巻き込まれていたのかもしれない。
一度ハレス到着前に温泉で見たエリナの全裸を思い出す。
今は下着を身に着けているが、やはり肌はとても綺麗だ。
下腹部には、『淫染呪』の証として淫紋が浮かんでいた。
俺はエリナのブラのホックを外し、治療しやすい状態に整える。
「エリナ、悪いな……」
清麗な桃色の突起が目に入り、さすがの俺も思わず少しドキッと反応した。
そして、俺は手を構えた。
「はじめるぞ――<完全解呪>」
淡く白い光が両手に宿り、俺はエリナの胸を揉みはじめた。
形の美しい曲線を描くおっぱいの輪郭は、見る者の目を惹きつける。
アミリアと比べると、わずかに存在感のある大きさ。乳輪のサイズもあいまって、清楚な雰囲気の彼女が放つ、どこか艶めかしい魅力。正直、それだけで心がざわめく。
イリスの胸は常軌を逸した存在感を持つが、エリナは性格そのものが真面目で清らかだ。
だからこそ、その純粋さと艶めかしさのギャップが、どうしてもえっちに見えてしまう。
「失礼、する……」
そして胸をただ揉むだけでは治療が足りない。俺はそっと身を寄せ、その柔らかい桃色の突起を口に迎えた。
「んっ……じゅぷ……ちゅる……じゅぷ……」
唾液を絡めた俺の舌が、意識のないエリナの左乳首に吸い付く。
吸って転がし、舐めて啜る。
意識を失っているはずだが、俺の舌の動きによって、エリナの乳首が硬くなっていくのを感じた。
右乳首は指でコリコリと弄り、左乳首は口と舌にでじゅぷじゅぷにしていく。
人によって体臭はそれぞれ違う。柑橘系の香りやフローラル系、石鹸のような香りなどさまざまだが、エリナの胸からは清涼感のあるハーブ系の香りがふんわりと漂ってきた。
右乳首も交互に咥えながら、両胸に刺激を与える。
すると、さすがのエリナも、自分の体に何か異変が起きていることに気づいたようだった。
「あっ……ぅ……ん……んっ……あっ……」
意識はまだ覚醒していないが、吐息に混じって、かすかな声が漏れはじめた。
『淫染呪』のせいで体は熱く、頬にはかすかに赤みが差しているようだ。
感度も上がっているはず。つまり、今のこの体は、いつも以上に敏感になっている。
そんなエリナの乳首から口を離すと、今度はよじ登るように上へと移動する。
眉を寄せ、色気を帯びた表情のエリナの顔が、目の前数センチの距離にあった。
まだ行っていない『深いキスを繰り返す』も必要だからだ。
女神アルテミシアによれば、このスキルは俺の望むものだという。
だが、俺は断固として拒否する。自分の意思で制御していない治療法など、決して俺の意志とは呼べないだろう。そうに決まっている。
「エリナ……何度も言うが、悪いな……」
白くすべすべなエリナの頬に手をそっと添える。
息が触れ合うほどに顔を近づけ、ゆっくりと唇を重ねた。
柔らかく、甘く、微かに温かい感触に、俺の身体まで熱を帯びる。
今日のエリナは化粧が濃く、口づけた唇は鮮やかな紅で色づき、より官能的な香りを漂わせていた。
「ん……んちゅ……んぅっ……舌、入れるぞ……っ」
俺はエリナの唇をこじ開け、白い歯の隙間を縫って舌を侵入させた。
深く交わるキス――ただの口づけではなく、互いの舌を絡ませることではめて成り立つものだ。
熱を帯びた口内の感触が、じわりと俺に伝わる。
柔らかく、抵抗のない舌が俺の動きに応じ、出し入れされるまま――まるで擬似的な性行為のように、官能を帯びて絡みつく。
「んぅっ……んっ……じゅる……ちゅ……ん、ん……んぅっ!?」
俺に口を塞がれ、息がうまくできなかったのか、ついにエリナが意識を取り戻した。
ぱちりと瞳を見開き、何が起きているのか理解できずに呆然とする。
だが、もしイリスと同じく発情状態にあるのなら、これからのエリナは――
「んっ! んっ! じゅるぅっ! オトコっ! んっ、んぅっ!?♡」
意識下では、おそらく俺だと認識しているだろう。
だが、その発情は俺個人ではなく、男という存在そのものを求める欲望だ。
エリナは、俺とキスしていることに本能的な喜びを覚えたのか、唇を吸い付けるように絡め返し、舌を深く絡ませてきた。
俺の舌が押し込まれ、引き抜かれる勢いの強烈なキス。だが、俺は決して負けるわけにはいかない。
両手を下ろし、エリナの乳首をぎゅっとつねった。
「ん゙ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?♡」
快感に身を震わせたのか、エリナのキスの勢いが少し弱まる。
俺は息を整えつつ、再び唇を重ね、絡め続けた。
そして、交互に胸へと口を這わせる。
唇を離せば、エリナの口から抑えきれない吐息と甘い声が漏れ出す。
「あ゙っ、あ゙っ……きもちっ……気持ちいいっ!!♡ もっと、もっと!♡」
「言われなくても、してやる……っ」
俺は再びエリナの胸に唇を這わせ、乳首を中心にじっくりと刺激を加える。
「それ気持ちぃ!? 乳首しゅごいっ!? あ゙ぁっ、あ゙ぁぁぁっ!?♡」
普段は丁寧な言葉遣いのエリナも、今は語尾も忘れ、ただ声を上げることしかできない。
綺麗な銀色の髪を乱れさせながら、感度は限界まで高まり、何をされてもビクビクと反応し、絶叫に近い甘い喘ぎ声を漏らす。
拘束された手はもどかしくもガンガンと動かそうとするが、届かない。
その仕草から、俺に抱きつきたい欲求が溢れているのが手に取るようにわかる。
「エリナ……ちゃんと、解呪……してやるからな……だから、しばらく、我慢してくれ……っ」
「あ゙ぁっ!? あ゙ぁっ!? ぢくびダメっ!? ぎもぢよすぎるぅっ! もっと吸っで! きもぢいいっ!?♡」
もうそこには、清楚で可憐なエリナの姿はない。
だが、俺が思う好ましい彼女は、真面目でどこか純粋、そして正義感に満ちたあのエリナだ。
だから、元に戻るまでは――
「好きぃっ!? ぢくび好きぃっ!?♡ あ゙っ、い゙っ、ダメぇっ!? ぎもぢよすぎでダメぇっ!?♡」
既に唾液にまみれたエリナの両胸を、俺はこれでもかと咥え、愛撫し続ける。
焦点の定まらない目をした彼女は、ただひたすら俺から注がれる快感に身を委ね、快楽の底へと誘われる。
故に胸だけでも、その時は確実に訪れて――
「ゔぅっ!? あ゙ぁっ!?♡ イグっ!? イグゥっ!? ぢぐびっ、ぢぐびっ!? イッグゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜ッッ!?♡♡♡」
瞬間、拘束具を揺らし、腰を反らせて大きく体を跳ねさせたエリナは、パンツ越しに大量の透明な液体を噴き出した。
甘く濃厚な匂いが部屋に立ち込め、じっとりと湿ったシーツからは艶めかしい熱気が漂う。
ビクビクと痙攣し、絶頂の余韻に身を任せたエリナは、やがてぐったりと動かなくなった。
その表情にはまだ淡い陶酔の色が残り、意識は再び夢の世界へと沈んでいく。
「…………エリナ、ごめんな」
謝ったのには理由がある。
俺の手の白光はまだ止まらず、解呪の行為を促していたからだ。
――まだ、解呪をはじめて十五分しか経過していなかった。