※この作品はR-18です。

完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】   作:pelca

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第86話 幼児退行 ※

「にゅふふふっ……にゅうっふっふ……」

 

 水晶越しにフェルディは、シュウがミュウミュウを治療する一部始終を眺めていた。

 実際に目隠ししているシュウの視界を通してではない。シュウが見えていなかった光景が見えていたのだ。

 

「それにしても……実に見事な陰部だ。本当に丸ごと入れ替わっているじゃないか」

 

 ミュウミュウの陰部に刺激が加えられ、やがて絶頂に達したその瞬間。

 淡い光に包まれた下半身は、いつの間にか元の姿へと戻っていた。

 

 ――だが、その直後だった。

 

「って、あああああっ!? なぜだい!?」

 

 シュウが、まるで虫を追い払うかのように左手を顔の前で振った瞬間、映像が唐突に乱れ、途切れた。

 

「…………ふむ。やはり只者ではないね、シュウくん」

 

 フェルディは感心したようにつぶやく。

 

「アリーシャくんの様子まで見られなかったのは残念だけれど……まあ、いいさ。実はテンカンダケの魔法薬には、ちょっとした追加効果があるんだ」

 

 机の引き出しに、光を失った水晶をそっと戻しながら――

 

「シュウくんが、これからどう振り回されるのか……実に楽しみだよ」

 

 フェルディはそう言って、小さく、愉快そうに笑ったのだった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 極太の肉棒に指先が触れた、その瞬間。

 アリーシャは思わず身を強張らせ、息を呑んだのが伝わった。

 

 硬直した肉棒をそっと包み込むように、ゆっくりと手を動かす。

 先端に滲んだ微かな温もりが、右手の上をねっとりと濡らしていく。

 

「っ……んっ……」

 

 それは、アリーシャがはじめて知る感触。

 世の中の男がいつか知るその感覚を、アリーシャは今、確かに受け止めている。

 

 剥き出しになっている亀頭はズル剥け。

 わずかな接触だけで揺さぶられるほど、アリーシャの反応は正直になっていく。

 

「んっ……あぁっ……」

 

 

 誰かに見られながら行うというのは、それだけで耐えがたいほど恥ずかしい。

 それは、いつも一緒にいるリゼットが相手でも、決して変わらないはずだった。

 

 でも隣では、リゼットが終始、傍で見守っていた。

 アリーシャとしては、相手がリゼットであれば、この状況を見られても問題ないのだろう。

 

「アリーシャ様……」

 

 アリーシャの今の様子を見て、リゼットは心配そうに小さくつぶやいた。

 二人の関係性までは詳しく知らないが、少なくともリゼット以外の従者や侍女を見たことがない。

 そう考えると、深い信頼関係を築いている存在なのだろう。

 

「やぁだぁ……これ、やぁだぁ……っ」

 

 ん……?

 

「やぁ……やぁ……これやぁあ……っ」

 

 なぜか、アリーシャの言葉遣いが子供っぽくなっていた。

 子供というより、どこか幼児じみた響きだ。

 

 嫌がっているのかどうかは、正直よくわからない。

 だから、念のため聞いてみることにした。

 

「一旦止めるか?」

「やぁ……やってぇ……やってぇ……っ」

「わかった……」

 

 続けてほしいようだ。

 だから俺は溢れ続ける我慢汁を潤滑剤として、さらにアリーシャを追い込んでいった。

 

 上下する度にぬちゅぬちゅと鳴る水音。

 どんどん硬くなる肉棒は、摩擦により熱を持ち、熱く滾っていく。

 

 アリーシャは、もはや耐え切れてはいなかった。

 幼児退行したまま、抑えきれない吐息が口元から零れていく。

 

「やぁっ……やぁっ……これ、んぅっ……さきっぽダメぇっ……さきっぽダメなのぉっ……♡」

 

 手を動かすたび、ふと太ももに触れることがあった。

 アリーシャが落ち着きなく身じろぎするせいだが、その感触は柔らかく、右腕に伝わる感覚が心地よい。

 

 ―その時だった。

 アリーシャの声の調子が、はっきりと変わった。

 同時に、股を広げて腰を浮かせはじめた。

 

「やっ……登ってくる……登ってくるっ……出ちゃう……出ちゃうのぉっ……我慢できないのぉっ♡」

 

 そろそろ限界なのだろう。

 アリーシャはもう正常ではいられず、シーツをぎゅっと握っている様子が視界を塞がれていてもわかる。

 

「アリーシャ様っ。頑張って……頑張って……!」

 

 隣でリゼットがそんなふうに声をかけていると、なぜか子を産む場面を見ているような錯覚に陥ってしまう。

 だがこれは変態的行為。いや、よく考えれば子供を産むまでの途中行為とも言えるかもしれない。

 

 そんなことを考えていると、ついにアリーシャが限界を迎えた。

 亀頭の先端に神経が集中したように、何かが集まっていく感覚。

 

 熱く膨張し続けた肉棒が、我慢しきれずに絶頂を迎える。

 

「っ……やぁ、ダメっ……これイクっ……出ちゃうっ……出ちゃうのぉぉぉぉぉ〜〜〜っ!!♡」

 

 花火のように弾けた白濁液は、天井へ向けて広がり、俺の手や自身の脚を濡らしていく。

 次第にその勢いが収まっていき、ドクドクと先端から溢れるのはわずかな精液。

 

 あまりにも濃厚なアリーシャの精液は、紛れもないオスである証拠だった。

 だが、次の瞬間。

 俺の右手の中にあった肉棒が消え、またたく間に収縮していき、姿を消した。

 

 ――施術完了。

 

 

「もう、お嫁にいけない…………」

 

 ミュウミュウ同様、その空間にはもう何もなかった。

 元に戻ったようで何よりだ。

 

 だが、俺がアリーシャの下半身に触れ、絶頂へ導いたからか、彼女の自尊心が失われたようだ。

 すぐ隣ではリゼットがアリーシャのパンツを履かせたり、彼女を労るために声をかけていた。

 

「アリーシャ様、良かったですね。ただ……きちんとお礼はお伝えしませんと」

「……そんなの、わかってる……わかってるわよ…………ありが、とう……」

 

 まだ目隠しをされたままなので、アリーシャの表情は見えない。

 それでも、絞り出すような声から、きちんと気持ちは伝わってきた。

 

「ああ……じゃあ、俺はこれで出る」

「シュウ様、タオルは私が外しますね」

「助かる」

 

 リゼットがそっとタオルを外す。

 視界が戻った瞬間、目に入ったのは――ベッドに倒れ込むように横になり、両手で顔を覆っているアリーシャの姿だった。

 相当、堪えたらしい。

 

「……またな、アリーシャ」

「…………ええ」

 

 かすかな返事を背中で受け取り、俺はそのままアリーシャの部屋を後にした。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「…………アリーシャ様、そろそろ大丈夫でしょう?」

「うん……もう平気、だけど……」

 

 シュウが部屋を出ていってから、しばらく経った頃。

 十分に落ち着いたと判断したのだろう。リゼットは、控えめにアリーシャへ声をかけた。

 

「ひとまず、シーツは私が洗っておきます。新しいものを用意してきますね」

「……ありがとう」

 

 アリーシャがベッドから降りると、リゼットは手際よくシーツを外しはじめる。

 その背中越しに、アリーシャは外されたシーツの一点を、じっと見つめていた。

 

「……私、あんな声……自分でも聞いたことない声、出してたわ……」

「ええ。正直、私も驚きました。まさかアリーシャ様が、幼児退行されたような声を出されるとは」

「ちょ、ちょっと……それは言わないで……恥ずかしくて、どうしようもないんだから……」

 

 治療の最中、無意識に漏れていた声。

 それはミュウミュウのものとも違う、まるで小さな子供が駄々をこねるような、甘くて拙い声だった。

 そのすべてを、シュウに聞かれてしまったという事実が、アリーシャに恥辱の感情を植え付けていた。

 

「はぁ……明日から、どんな顔して教室に行けばいいのよ……」

「……それはさておき、もっと重要なお話がありますが。この後は、どうなさいますか?」

 

 意味を含ませたリゼットの言葉に、アリーシャは思わず頭を抱えた。

 

「アリーシャ様は王族であらせられます。そのお体に、しかも大切な部分を殿方に触れさせたとなれば……さすがに軽くは済みません。もちろん、この事を隠すことも可能ではありますが……」

「六ヶ月も我慢できるわけなかったもの……ああするしかなかった。アイツには、ちゃんと感謝してる……でも、すぐにどうこうなんて……」

 

 アリーシャの胸中は、葛藤でいっぱいだった。

 第三王女という立場は、王族の中では決して高くはない。

 重要視されにくいとはいえ、いずれは相応の貴族との結婚を考えねばならない身分だ。

 

「それに……アイツ、貴族でもないし……目つきも悪いし……女の知り合い、多そうだし……」

「半分は、アリーシャ様の偏見ですね」

「わ、わかってるわよっ……でも、そうでも思わないと、やってられないのっ」

「身分に関して言えば……過去には王族の地位を捨てて結婚された方もおりますし、爵位を授かり、貴族となった例もございます。どちらも容易ではありませんが……」

 

 実際、前例がないわけではない。

 リゼットはいくつかの事例を挙げてみせたが、アリーシャの表情は晴れなかった。

 

「シュウ様の実力は、すでにご存じのはずです。ただ、それが叙勲されるほどの形で表に出ていないだけ……もし今後、そのような機会が訪れたなら、アリーシャ様も前向きにお考えになれますか?」

「好きな人と結婚できる方が珍しいのはわかってるけど……まあ、アイツが私のために、ちゃんと寄り添ってくれるって言うなら……考えなくも、ないわ」

「……本当に、素直ではありませんね」

「さ、最悪、私がアイツの息の根を……っ」

「恩人にそんなことを言ってはいけません」

 

 王族の身体に異性が触れる――それは、それほど重い意味を持つ行為だった。

 治療を頼むと決めたとき、アリーシャはリゼットとわずかに相談したが、最終的には下半身の治療を優先させたのだ。

 

「ひとまず、シュウ様のことは、私もまだ把握しきれておりません。――ですので、少しお時間をください。私が、隅々まで調べてまいります」

 

 そう言って、リゼットは人差し指を口元に当てる。

 その指先に向かって、ちろりと舌を這わせた仕草は、どこか意味深で――まるで別の何かを舐めているかのようにも見えた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 治療が完了した翌朝。

 アリーシャとリゼットは、心地よい朝を迎えていた。

 

 下半身に異物がなく、本来あるべき状態に戻っている。

 それだけで、どれほど体が軽く感じられるか――だが、すぐに別の異変に気づく。

 

「ミュウミュウ……あなた、今年は少し早くない?」

「あ、あれ……? なんで……私……」

 

 ベッドの上で目を覚ましたミュウミュウ。

 パジャマ姿ではあるが、どう見ても昨日とは様子が違っていた。

 

 股間にあるものは変わらない。紛れもなく、女性の体だ。

 変化していたのは、頭とお尻――そこに生えている何かだった。

 

「……は、発情期……まだ、もう少し先のはずだったはず……ニャ」

 

 元々あった耳は消え、代わりに頭には長くて可愛らしい二つの耳。

 さらに、ズボンの隙間からは、しなやかに揺れる長い尻尾が伸びていた。

 

 

 

 

 

 






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