完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
「にゅふふふっ……にゅうっふっふ……」
水晶越しにフェルディは、シュウがミュウミュウを治療する一部始終を眺めていた。
実際に目隠ししているシュウの視界を通してではない。シュウが見えていなかった光景が見えていたのだ。
「それにしても……実に見事な陰部だ。本当に丸ごと入れ替わっているじゃないか」
ミュウミュウの陰部に刺激が加えられ、やがて絶頂に達したその瞬間。
淡い光に包まれた下半身は、いつの間にか元の姿へと戻っていた。
――だが、その直後だった。
「って、あああああっ!? なぜだい!?」
シュウが、まるで虫を追い払うかのように左手を顔の前で振った瞬間、映像が唐突に乱れ、途切れた。
「…………ふむ。やはり只者ではないね、シュウくん」
フェルディは感心したようにつぶやく。
「アリーシャくんの様子まで見られなかったのは残念だけれど……まあ、いいさ。実はテンカンダケの魔法薬には、ちょっとした追加効果があるんだ」
机の引き出しに、光を失った水晶をそっと戻しながら――
「シュウくんが、これからどう振り回されるのか……実に楽しみだよ」
フェルディはそう言って、小さく、愉快そうに笑ったのだった。
◇◇◇
極太の肉棒に指先が触れた、その瞬間。
アリーシャは思わず身を強張らせ、息を呑んだのが伝わった。
硬直した肉棒をそっと包み込むように、ゆっくりと手を動かす。
先端に滲んだ微かな温もりが、右手の上をねっとりと濡らしていく。
「っ……んっ……」
それは、アリーシャがはじめて知る感触。
世の中の男がいつか知るその感覚を、アリーシャは今、確かに受け止めている。
剥き出しになっている亀頭はズル剥け。
わずかな接触だけで揺さぶられるほど、アリーシャの反応は正直になっていく。
「んっ……あぁっ……」
誰かに見られながら行うというのは、それだけで耐えがたいほど恥ずかしい。
それは、いつも一緒にいるリゼットが相手でも、決して変わらないはずだった。
でも隣では、リゼットが終始、傍で見守っていた。
アリーシャとしては、相手がリゼットであれば、この状況を見られても問題ないのだろう。
「アリーシャ様……」
アリーシャの今の様子を見て、リゼットは心配そうに小さくつぶやいた。
二人の関係性までは詳しく知らないが、少なくともリゼット以外の従者や侍女を見たことがない。
そう考えると、深い信頼関係を築いている存在なのだろう。
「やぁだぁ……これ、やぁだぁ……っ」
ん……?
「やぁ……やぁ……これやぁあ……っ」
なぜか、アリーシャの言葉遣いが子供っぽくなっていた。
子供というより、どこか幼児じみた響きだ。
嫌がっているのかどうかは、正直よくわからない。
だから、念のため聞いてみることにした。
「一旦止めるか?」
「やぁ……やってぇ……やってぇ……っ」
「わかった……」
続けてほしいようだ。
だから俺は溢れ続ける我慢汁を潤滑剤として、さらにアリーシャを追い込んでいった。
上下する度にぬちゅぬちゅと鳴る水音。
どんどん硬くなる肉棒は、摩擦により熱を持ち、熱く滾っていく。
アリーシャは、もはや耐え切れてはいなかった。
幼児退行したまま、抑えきれない吐息が口元から零れていく。
「やぁっ……やぁっ……これ、んぅっ……さきっぽダメぇっ……さきっぽダメなのぉっ……♡」
手を動かすたび、ふと太ももに触れることがあった。
アリーシャが落ち着きなく身じろぎするせいだが、その感触は柔らかく、右腕に伝わる感覚が心地よい。
―その時だった。
アリーシャの声の調子が、はっきりと変わった。
同時に、股を広げて腰を浮かせはじめた。
「やっ……登ってくる……登ってくるっ……出ちゃう……出ちゃうのぉっ……我慢できないのぉっ♡」
そろそろ限界なのだろう。
アリーシャはもう正常ではいられず、シーツをぎゅっと握っている様子が視界を塞がれていてもわかる。
「アリーシャ様っ。頑張って……頑張って……!」
隣でリゼットがそんなふうに声をかけていると、なぜか子を産む場面を見ているような錯覚に陥ってしまう。
だがこれは変態的行為。いや、よく考えれば子供を産むまでの途中行為とも言えるかもしれない。
そんなことを考えていると、ついにアリーシャが限界を迎えた。
亀頭の先端に神経が集中したように、何かが集まっていく感覚。
熱く膨張し続けた肉棒が、我慢しきれずに絶頂を迎える。
「っ……やぁ、ダメっ……これイクっ……出ちゃうっ……出ちゃうのぉぉぉぉぉ〜〜〜っ!!♡」
花火のように弾けた白濁液は、天井へ向けて広がり、俺の手や自身の脚を濡らしていく。
次第にその勢いが収まっていき、ドクドクと先端から溢れるのはわずかな精液。
あまりにも濃厚なアリーシャの精液は、紛れもないオスである証拠だった。
だが、次の瞬間。
俺の右手の中にあった肉棒が消え、またたく間に収縮していき、姿を消した。
――施術完了。
「もう、お嫁にいけない…………」
ミュウミュウ同様、その空間にはもう何もなかった。
元に戻ったようで何よりだ。
だが、俺がアリーシャの下半身に触れ、絶頂へ導いたからか、彼女の自尊心が失われたようだ。
すぐ隣ではリゼットがアリーシャのパンツを履かせたり、彼女を労るために声をかけていた。
「アリーシャ様、良かったですね。ただ……きちんとお礼はお伝えしませんと」
「……そんなの、わかってる……わかってるわよ…………ありが、とう……」
まだ目隠しをされたままなので、アリーシャの表情は見えない。
それでも、絞り出すような声から、きちんと気持ちは伝わってきた。
「ああ……じゃあ、俺はこれで出る」
「シュウ様、タオルは私が外しますね」
「助かる」
リゼットがそっとタオルを外す。
視界が戻った瞬間、目に入ったのは――ベッドに倒れ込むように横になり、両手で顔を覆っているアリーシャの姿だった。
相当、堪えたらしい。
「……またな、アリーシャ」
「…………ええ」
かすかな返事を背中で受け取り、俺はそのままアリーシャの部屋を後にした。
◇◇◇
「…………アリーシャ様、そろそろ大丈夫でしょう?」
「うん……もう平気、だけど……」
シュウが部屋を出ていってから、しばらく経った頃。
十分に落ち着いたと判断したのだろう。リゼットは、控えめにアリーシャへ声をかけた。
「ひとまず、シーツは私が洗っておきます。新しいものを用意してきますね」
「……ありがとう」
アリーシャがベッドから降りると、リゼットは手際よくシーツを外しはじめる。
その背中越しに、アリーシャは外されたシーツの一点を、じっと見つめていた。
「……私、あんな声……自分でも聞いたことない声、出してたわ……」
「ええ。正直、私も驚きました。まさかアリーシャ様が、幼児退行されたような声を出されるとは」
「ちょ、ちょっと……それは言わないで……恥ずかしくて、どうしようもないんだから……」
治療の最中、無意識に漏れていた声。
それはミュウミュウのものとも違う、まるで小さな子供が駄々をこねるような、甘くて拙い声だった。
そのすべてを、シュウに聞かれてしまったという事実が、アリーシャに恥辱の感情を植え付けていた。
「はぁ……明日から、どんな顔して教室に行けばいいのよ……」
「……それはさておき、もっと重要なお話がありますが。この後は、どうなさいますか?」
意味を含ませたリゼットの言葉に、アリーシャは思わず頭を抱えた。
「アリーシャ様は王族であらせられます。そのお体に、しかも大切な部分を殿方に触れさせたとなれば……さすがに軽くは済みません。もちろん、この事を隠すことも可能ではありますが……」
「六ヶ月も我慢できるわけなかったもの……ああするしかなかった。アイツには、ちゃんと感謝してる……でも、すぐにどうこうなんて……」
アリーシャの胸中は、葛藤でいっぱいだった。
第三王女という立場は、王族の中では決して高くはない。
重要視されにくいとはいえ、いずれは相応の貴族との結婚を考えねばならない身分だ。
「それに……アイツ、貴族でもないし……目つきも悪いし……女の知り合い、多そうだし……」
「半分は、アリーシャ様の偏見ですね」
「わ、わかってるわよっ……でも、そうでも思わないと、やってられないのっ」
「身分に関して言えば……過去には王族の地位を捨てて結婚された方もおりますし、爵位を授かり、貴族となった例もございます。どちらも容易ではありませんが……」
実際、前例がないわけではない。
リゼットはいくつかの事例を挙げてみせたが、アリーシャの表情は晴れなかった。
「シュウ様の実力は、すでにご存じのはずです。ただ、それが叙勲されるほどの形で表に出ていないだけ……もし今後、そのような機会が訪れたなら、アリーシャ様も前向きにお考えになれますか?」
「好きな人と結婚できる方が珍しいのはわかってるけど……まあ、アイツが私のために、ちゃんと寄り添ってくれるって言うなら……考えなくも、ないわ」
「……本当に、素直ではありませんね」
「さ、最悪、私がアイツの息の根を……っ」
「恩人にそんなことを言ってはいけません」
王族の身体に異性が触れる――それは、それほど重い意味を持つ行為だった。
治療を頼むと決めたとき、アリーシャはリゼットとわずかに相談したが、最終的には下半身の治療を優先させたのだ。
「ひとまず、シュウ様のことは、私もまだ把握しきれておりません。――ですので、少しお時間をください。私が、隅々まで調べてまいります」
そう言って、リゼットは人差し指を口元に当てる。
その指先に向かって、ちろりと舌を這わせた仕草は、どこか意味深で――まるで別の何かを舐めているかのようにも見えた。
◇◇◇
治療が完了した翌朝。
アリーシャとリゼットは、心地よい朝を迎えていた。
下半身に異物がなく、本来あるべき状態に戻っている。
それだけで、どれほど体が軽く感じられるか――だが、すぐに別の異変に気づく。
「ミュウミュウ……あなた、今年は少し早くない?」
「あ、あれ……? なんで……私……」
ベッドの上で目を覚ましたミュウミュウ。
パジャマ姿ではあるが、どう見ても昨日とは様子が違っていた。
股間にあるものは変わらない。紛れもなく、女性の体だ。
変化していたのは、頭とお尻――そこに生えている何かだった。
「……は、発情期……まだ、もう少し先のはずだったはず……ニャ」
元々あった耳は消え、代わりに頭には長くて可愛らしい二つの耳。
さらに、ズボンの隙間からは、しなやかに揺れる長い尻尾が伸びていた。