完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
「どうぞこちらへ――」
待っていたリゼットの後についていき、俺はバカでかい屋敷の中へと足を踏み入れた。
手紙の主がリゼットだったことには驚いたが、俺の知る貴族的な爵位を持つ人物など、指で数えられるほどしかいない。
可能性としては、決してあり得なくはなかった。――だが、その意図はまったく読めなかった。
「ここは――」
二階建ての豪奢な屋敷を進み、案内されたのは二階にある一つの部屋だった。
ソファにベッド、テーブルまで揃っており、寝泊まりを前提とした部屋に見えた。
「こちらはアリーシャ様がお持ちになられている別邸の客室になります」
「へえ……ってことは、寮に来る前はここで暮らしてたのか?」
「はい。王族は王城住まいが一般的ですが、アリーシャ様はこちらを好まれまして。長く滞在されていました」
――家族が苦手、なのだろうか。
そこまでして距離を置きたくなる理由が、きっとある。
「それで、俺はなんでここに呼ばれたんだ? 大事な話って言ってたけど」
「ええ。まずはお茶を用意いたしますので、少々お待ちください」
すぐには本題に入らないらしい。
リゼットは部屋を出ていき、十分ほどで戻ってくると、高級そうな菓子と紅茶を丁寧に並べた。
「……うまい」
治療の際、アリーシャの部屋で飲ませてもらったものと、同じ系統の上品な味だ。
「そうですか――では、アリーシャ様とご結婚していただけますか?」
「ばっふぁろうっ!?」
口に含んでいた紅茶を、盛大に吹き出した。
人が飲んでいる最中に言う台詞じゃない。
それなのにリゼットは慌てることもなく、淡々とテーブルを拭いていく。
「えっと……話が見えないんだけど?」
「シュウ様に非はございません。問題は、アリーシャ様が王族であるという点です」
拭き終えると、リゼットは一つずつ言葉を選ぶように説明をはじめた。
「王族や爵位の高い貴族にとって、異性に触れさせるという行為には重い意味があります」
「……まあ、それは理解できるが……」
「シュウ様は今回、治療とはいえアリーシャ様の下半身に触れられました。……重要なのは、その事実なのです」
だからといって、即結婚は飛躍しすぎだろう。
どう考えても話が極端だ。
「私もアリーシャ様も、それなりの覚悟はしておりました。治療を受けるということが、結婚相手の候補となる可能性を含むことについて」
「そう言われても……王族となんて、俺には――」
「シュウ様には、いずれ国に叙勲されるほどの活躍を期待しております」
「は、はぁ!? それこそ無理があるだろ!」
叙勲――前世の知識でも知っている言葉だ。
国家に大きな功績を残した者に与えられる褒賞。その中には、爵位の授与も含まれる。
「現状、シュウ様は平民。このままでは結婚は困難でしょう。しかし、貴族となれば話は別です」
「いや、俺はほぼ教会側の人間だぞ? それで王族とって……」
「確かに関係は良好とは言えません。しかし神殿騎士の中にも貴族はおりますし、セイラ・クローヴァー様も過去に叙勲の打診を受けています。辞退されましたが」
セイラほどの実力があれば、叙勲されていても不思議ではない。
「すぐにとは申しません。最悪……本当に最悪の場合ですが、アリーシャ様は王族の地位を捨てる覚悟もお持ちです」
「は!? いや……それはやり過ぎだろ! 地位を捨てたいだなんて――いや……そうとも言えない、のか……」
脳裏に浮かんだのは、先ほど名前が上がったセイラの姿だった。
正統な王族ではないがゆえに、子孫が絶える呪いをかけられ、王族という立場から離れるために教会へ身を寄せた彼女。
――ならアリーシャが、同じように王族という立場から離れたいと願っていても、不思議ではないのかもしれない。
「アリーシャ様は口下手です。特に異性が相手となると、尚更」
リゼットはそう前置きしてから、静かに続けた。
「ですから……少しずつで構いません。アリーシャ様のこと、そして私のことを、シュウ様に知っていただきたいのです」
「まあ、話を聞くくらいならいいけどさ……それ以上は……」
「――私は既にアリーシャ様以上に、シュウ様をお慕いしておりますよ?」
「……え?」
そう言って、リゼットは椅子から立ち上がった。
「馬車が野盗に襲われた時、あなたが助けてくださらなければ……あの場で、全て終わっていました」
静かな声だったが、そこには確かな熱がこもっている。
「シュウ様は、不思議な力をお持ちなのでしょう。詳しくはわかりません。ただ――あの時のあなたは、間違いなく私たちの救世主でした」
「…………」
彼女の表情が、次第に艶を帯びていくのがわかった。
話しながら、いつの間にか俺の手を取り、そのまま立たせる。
そして、自然な動作でベッドへと導き、座らせた。
「本日は……シュウ様を見定めさせていただくために、お呼びしました」
「見定めるって、それは――」
アリーシャとの婚約の話が本題だと、そう思っていた。
互いを少しずつ知って、今日はそれで終わりなのだと――
「……いざとなると、少し恥ずかしいですね」
「ちょっ……リゼット、何を――」
突然、リゼットはメイド服の肩をそっと下げた。
現れたブラは透け感のあるもので、胸の輪郭や突起、その色までもがはっきりと見えてしまっていた。
「シュトラウデン商会というのは、本当に……様々な下着を扱っておりますね」
ハレスでイリスとメディナがそこでえっちな下着を買っていたのを思い出す。
王都のには本店があったはずだ。ハレスと同じようにえっちな下着が売られているのだろう。
リゼットはそのままスカートを持ち上げ、同じく透けた下着とガーターベルトを隠そうともせずに見せつけてきた。
「……俺はリゼットを治療したわけでもないし、こんなことをする理由も――」
「はい。ですから、シュウ様は何も悪くありません」
彼女ははっきりと言った。
「これは、私の個人的な行動です。……シュウ様のことを知りたい。そして……私のことも、深いところまで知ってほしいのです」
一つ一つの所作が、妙に上品で、そしていやらしい。
頬を染めた表情から、確かな羞恥も伝わってくる。
やがてリゼットは俺の肩に手を置き、そのまま膝の上へと腰を下ろした。
柔らかな太ももとお尻の感触と、今まで気づかなかった甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「先へ進めなければ……私は、死んでしまいます」
「意味がわからないし……そういう言い方はズルいだろ」
「……それでも、きちんと反応してくださるのですね」
当たり前だ。
リゼットは美しい。メイド服と立場のせいで目立たないだけで、こうして近くで見れば一目瞭然だ。
そんな彼女が、恥じらいながら迫ってきて、何も感じない男などいるはずがない。
「――シュウ様は、何も悪くありません」
そう何度も繰り返しながら、リゼットは俺の首にそっと腕を回し――
優しく、唇を重ねてきた。
そのまま、俺の唇をこじあけ、舌を滑りこませる。
口臭ケアまで完璧なのか、爽やかな香りと共にリゼットが俺の舌を絡みとっていく。
柔らかな唇が水音を立てながら、何度も接触していた。
「さあ、ベッドへ」
「……ああ」
ここまでくれば、俺だってもう我慢はしない。
リゼットに言われるまま、ベッドへと仰向けになると彼女はゆっくり俺の修道服を脱がしていく。
「そうだと思っていましたが、物凄い筋肉ですね……」
「毎日のように稽古してたらこうなった」
ジジイはさらに俺以上の筋肉があった。
グレンのパーティーのガロだって相当なものだったが、レベル差が関係しているのか、なんとなくジジイとは質が違う気がしている。
「では、失礼いたします」
リゼットが体を倒すと、パンツ一枚の俺の上で四つん這いになり、首や胸にキスを繰り返していった。
彼女の舌づかいは優しく、かついやらしい動きだった。
自然と下半身が硬くなってしまうもの仕方ない。
舌を滑らせ、舌先でチロチロと舐め上げ、少し焦らしながら最後には俺の乳首を咥えて刺激を与えていく。
「っ……あぁ……」
「ふふ、声が出てきましたね」
なぜこんなにも愛撫がうまいのか聞きたいところだが、リゼットにも色々あったのだろう。
ただ今は彼女の舌と同時に動かす指先によって、俺は気持ちよくなっていた。
「こちらも失礼しますね」
そう言って俺のパンツを下ろしたリゼット。
「まあ……」と少し驚いた様子を見せたが、アリーシャの性器転換した陰部を見た後では、見劣りするだろう。
「そうでもありませんよ。シュウ様のモノは、アリーシャ様についていた生まれたてのモノではなく、逞しさがあります」
俺の心を読んだように言ったリゼット。
確かにアリーシャやミュウミュウの陰部は、自分で触れたこともなければ使ったこともないもの。
それ故、肌色が綺麗だったのだ。
だが俺の反り立つ肉棒は、それなりに使ってきたもの。
うっすらと黒いその色と筋肉の影響があるのか、バキバキに血管が浮き出ていた。
「とても濃厚な匂いがします……」
「朝にシャワー浴びたきりだからな……」
何をしたわけでもないが、自然と汗が纏わりついた匂いがしているだろう。
そしてリゼットは俺の肉棒を手で掴み、舌先を使って丁寧に舐めていった。
「ん、ぐ……っ」
「気持いいですか?」
「ああ、めちゃめちゃ気持ちいい……っ」
ついには俺の亀頭にしゃぶりついたリゼット。
熱い口内と唾液に包まれた俺の肉棒は、彼女の舌づかいに振り回されていた。
じゅぽっじゅぽっ、じゅぽっじゅぽっ。
唾液と我慢汁のが混ざりあったリゼットの口内で俺の肉棒が膨らんでいく。
限界が近づいた俺は、彼女の名前を呼んでしまう。
「リ、リゼット……っ」
頭を動かし続けるリゼットは、上目遣いで「射精していいですよ?♡」と訴えていた。
だから俺は我慢せずに、そのままリゼットの口内へと発射した。
「んくぅっ!?」
勢いに驚いたのか、リゼットは一瞬目を見開いたが、口は離さずに精液を全て飲み込んでいった。
ちゅぽっと肉棒から口を離したリゼット。
ぺろりと口を隠しながら舌なめずりをすると、満足そうに笑顔を見せた。
「ふふ……」
「何か、おかしいか?」
「いえ……私のお口で気持ちよくなっているシュウ様が愛おしく思えてきて……」
「そうかい……なら、今度は逆だな」
「えっ……」
俺はただ身を任せようとは思わなかった。
だから今度はリゼットをベッドへ寝かせて、半脱ぎになっていたメイド服のすけすけブラを下ろし、着衣のまま胸にむしゃぶりついた。
「やっ、シュウ様……っ!」
驚いた様子のリゼットは、抵抗する間もなく、俺の舌を受け入れることになった。
少し前まで落ち着いた表情ばかりだった彼女は、艶のある声を上げはじめた。
この甘い匂いを香水だろうか。
いやらしさのない上品な匂い。
だからか、どこまでもリゼットの胸にむしゃぶりついてしまう。
「あぁっ、シュウ様……ん、あっ……そこは――っ♡」
ビンビンになった桜色の乳首を徹底的に責めると、リゼットは身じろぎしながら可愛い声を漏らす。
眉を寄せ、快感に耐えている表情は、俺の気持ちも欲情させる。
「こっちも濡れてきてるぞ」
「やっ、そこは……あ、あっ……やんっ♡」
同時にリゼットの秘部をパンツの上から指で触れると、じっとりと愛液が溢れてきていた。
俺はパンツの隙間に手を滑り込ませ、ゆっくりと愛撫していった。
リゼットは腰をくねくね動かしつつ、シーツをぎゅっと握っていた。
そして彼女に声をかけながら、するっと指を腟内へと挿入した。
「あ゙あぁっ!?」
ビクンと腰を跳ねさせたリゼットは、もう俺の手のひらの上だった。
膣口からくちゅくちゅと水音が鳴り続け、溢れ続ける愛液。Gスポットなる場所をしつこく責めると、リゼットは簡単に絶頂した。
「あっ、これっ……ダメですっ……私、イクっ……これ、イクっ……シュウ様っ、シュウ様っ……あっ、あっ……イクぅぅぅぅぅ〜〜〜っ!?♡」
腰を浮かせながらビクビクと全身を痙攣させたリゼットは、しばらくするとベッドに背中を預け、ぐったりとした。
だが、俺も限界だった。乱れたリゼットの股を広げ、パンツをぐいと指で寄せると、そこに肉棒をあてがった。
「シュ、シュウ様っ……私、まだイッたばかりで――っ」
「そうか、休ませないぞ」
「やっ、あっ、くる……挿入ってくる……ん゙あ゙ぁぁぁぁぁ〜〜っ!?♡」
ずぷりと肉棒を挿入すると、リゼットは再び大きな声を上げた。
そこからはもう、俺にされるがままだった。
恋人繋ぎでがっちりと手を握り、逃さないようにキスまでして。
その間、下半身だけはずっと動かし続けた。
リゼットは何度も「ダメです、ダメです」と絶頂するのを必死に我慢していたようだが、それも長くは続かなかった。
正常位や側位、バックなどを繰り返しながら、パンパンと腰を打ち付け、俺は今日二度目の射精をした。
「ゔっ……あ゙っ…………これ……らめ、れすぅ……♡」
だが、これだけでは終わらせなかった。
インターバルを挟みつつも、俺はリゼットとの絡み合いを繰り返し、汗を散らしていった。
◇◇◇
――結局、最後までヤッてしまった……。
すぐ隣では、何も身につけていないリゼットが身を寄せ、荒い呼吸をゆっくりと整えている。
シーツには互いの汗と体液がべったりと残り、ここで何が行われたのかは一目でわかる有様だった。
「シュウ様……想像以上のお手前で……まさか、ここまで乱されるとは……」
リゼットは本来、こちらをリードするつもりだったらしい。
実際、最初はそうだった。どこで覚えたのかわからない手慣れた技で、確かに俺を快楽へ導いていた。
だが、途中から立場は逆転した。
俺だって、それなりに経験はある。
いくら万能メイドとはいえ、俺の責めは想定外だったのだろう。
普段は穏やかで感情の起伏を見せないリゼットが、大きな声で喘ぎ、何度も何度も絶頂を迎えていた。
「こんな場面でも……女性を虜にしてしまうのですね……」
「いや、そんなつもりはないって……ただ、相手にも気持ちよくなってほしいと思うのは、普通だろ」
「……なるほど。やはりシュウ様は不思議なお方です。通常の性行為は、女性が奉仕する形がほとんどで、男性側は相手のことを考えずに終わる方も多いですから」
この世界の性事情が、少しだけ見えた気がした。
男は自分が気持ち良ければそれでいいのかもしれない。
「ですがシュウ様は、私を気遣ってくださいました……私の身勝手な行動にも怒らずに……」
怒らなかった理由は単純だ。リゼットが美人だったからだ。
それに、行為の最中にアリーシャや彼女自身の話も聞けた。
リゼットは元貴族だった。
幼い頃に家が没落し、屋敷も失い、身売りするしかない状況に追い込まれたという。
そんな彼女を拾ったのが、アリーシャだったそうだ。
人付き合いが苦手で、友達もいなかったというアリーシャ。
その彼女が、唯一自然に会話できた相手がリゼットだったらしい。
元貴族と聞けば、あの上品な所作にも納得がいく。
そして、彼女がアリーシャに向ける想いが深いことも。
「今日お話ししたこと……どうか考えてみてください。いずれ、アリーシャ様とも……」
「考えるだけ、な……」
結果として、俺はリゼットの掌の上だったのだろう。
気づけば、真面目に考えざるを得ない状況に追い込まれていた。
貴族になるなんて面倒な話は御免だ。
だが、ここまで事情を聞き、体を重ねてしまっては――二人のことを放っておくこともできなくなっていた。
「また、お呼びします。――次はさらに深く、深く繋がりましょう」
最後にリゼットは、妖艶な笑みを浮かべ、俺を屋敷から送り出した。
◇◇◇
「…………シュウくん、首、赤いけど……どうしたの?」
「っ!? ……いや、虫にでも刺されたんじゃないかな……あはは」
寮に戻ると、カナンが真っ先に駆け寄ってきて、じっと俺の体を確認する。
最近こういうことが多くて、浮気を疑われる夫の気分になる。
「そっか……なんか、リゼットさんみたいな匂いがする」
「ん、何か言ったか……?」
「ううん、なんでもないよ、シュウくんっ」
そう言って笑顔に戻るカナン。
超美形の可愛い系イケメンなだけに、距離が近いと色々勘違いしそうになるが――カナンは男だ。
……それでも、あの笑顔は少しズルいと思った。
◇◇◇
「熱い……体が……熱い……っ」
この日の夜、アリーシャの体に異変が置きていた。
元々発情期が近かったミュウミュウとは、少しだけ遅れて、体の異変が置きはじめていたのだ。
「もう、ここにはもう何もついていないのにっ……アイツの、手の感触を思い出しちゃう……っ」
パジャマを乱れさせ、左手は胸、右手はパンツの中へと伸ばしていたアリーシャ。
シュウの治療の時のことを思い出していた。
「っ……ん、あっ……ふぅ……くっ……♡ アイツの手が、気持ちいいなんて……そんなこと……あるわけ……でも――」
次の瞬間、アリーシャの体はビクンと跳ね、ギシりとベッドを揺らした。
右手にはとろりとした透明な液体が付着していて、すぐ反対側にミュウミュウがいるのに、一人でシてしまったことに、ものすごい恥ずかしさを感じていた。
――一方で向かいのベッドにいたミュウミュウ。
発情期の匂いを抑えるためバリケードのように部屋を区切っていたが、アリーシャの行為に気づいていた。
(アリーシャちゃんも……)
自分と同じことをしていると確信した。
獣人は鼻が効く。そのため、アリーシャの下半身から漏れ出た匂いがバリケードを突破して、感じていたのだ。
「ふぅーッ……ふぅーッ……我慢しなきゃ……我慢しなきゃ……く、ぅ……っ♡」
四つん這いになり、下半身に手を伸ばしていたミュウミュウは、尻尾をピンと伸ばし、アリーシャとほぼ同時に絶頂したのだった。