※この作品はR-18です。

転生者と、シキガミと   作:ふなぐち又兵衛

4 / 5
あまりエロくならなかった悔いはありますが、初投稿です。
2026.03.16追記、マカーブルさんからFAをいただきました!
今回も一応のネタバレ防止ということで、後書きの方に掲載させていただきます。


僕と私(わたくし)と、休日の朝

ぱちり、と。

擬音が聞こえてきそうな勢いで、濃い金色の長いまつ毛に縁取られた、大きな目が開かれた。

つぶらな瑠璃色の瞳が焦点をあわせたのは、太平楽な寝息を立てる細面。

いささか右目側の前髪が長いのが特徴かと感じさせる中性的な顔立ちに、

垂れ気味な目が柔和に弧を描いたかと思うと、まぶたに閉ざされ、

湿った粘りのあるもの同士が触れ合う音と、零れた吐息がしばし重なる。

破裂したようにひと際大きな水音に、深呼吸と満足げな含み笑いが続いて、

 

「おはようシシー」

「おはよう、伊緒(イオ)」

 

朝の挨拶が交わされると、ふたたび濡れた音が、広くはない寝室の、ぬるい薄闇の中に響いた。

 

「…………」

 

唇を離したシシーが、舌なめずりをひとつして、伊緒に覆いかぶさったまま、首をかしげる。

青いリボンが胴に巻かれた、装飾過多な薄い夜着(ベビードール)姿の彼女は、

軽く口角を吊り上げながら、下腹部を彼のそこに擦り付けて。

ご立派とは口が裂けても言えないが、それでも硬く脈打って、

パジャマのズボンにテントを張(自己主張す)る、伊緒の分身の熱い感触を、

お互いの夜着と下着の生地越しに愉しみながら、口を開いた。

 

「元気ですわね」

「おはずかしい」

 

花咲くようなというには、シシーの笑顔に粘度がにじみ出ているのが、いとおしいやら怖いやら。

したくないと言ったら嘘になるけれど、正直尿意も強いし、どうしたものか。

こちらも笑顔の下で悩む伊緒を救ってくれたのは、

彼のみぞおちが奏でた、間の抜けた臓腑の悲鳴であった。

零れた芳香剤めいて淀みかけていた瑠璃色の瞳に、理性の光が戻って、

あらあらと声をあげたシキガミが、身体をダブルベッドからむくりと起こす。

ベビードールの薄い生地に包まれていた人頭大の双丘が震え、

伊緒の脳裏に「ぼるん」とやわらかくも重たい擬音が響いた。

その光景に熱と硬度を増した伊緒の海綿体が、

シシーの秘芽を掠めるように蠢動したのは不可抗力、だろうか。

 

突然の刺激にほんのり切(せつ)なそうな赤みを帯びた垂れ気味の目元に、

桃色のマグネタイトを渦巻かせて、首をかしげ直したシシーが、

左の口角にほくろを備えた桜色の唇を開き、かすれ気味の声で訊ねた。

 

「……したいの?」

「したい、けど、まず、トイレと、ごはん、かな?」

 

訪れるしばしの沈黙、絡み合う瑠璃色とシアンブルー、混ざり合う体温と体臭に、

お互いを喰らいたいと充血を始める粘膜と、再度の悲鳴をあげる伊緒のみぞおち。

それを聞き取ったシシーは、

先日星霊神社の修行場異界のエスコートをしてくれた転生者めいた表情でため息をついて、

バードキスを置き土産にあらためて伊緒の身体の上から離れ、ダブルベッドを降りた。

 

「ちゃんと手を洗ってくださいましね?」

「りょーかい」

 

奏でられたかすかな衣擦れ、寝室に設置されたハンガーに掛けられる白いベビードール、

流れるように双丘を包み込む特注品のハーフカップ、釘付けになるシアンブルーの視線。

ここでランジェリー姿のシシーが、未だに仰向けになってテントを張る伊緒に振り返り、

 

「……伊緒(イオ)」

「……なんでしょう」

 

瑠璃色の瞳が半ば芳香剤めいて淀み、再び濁った笑顔を浮かべ、

 

「そのままご自分でシゴい(しぼっ)てしまったら浮気と見なしますわよ?」

 

──私(わたくし)だって我慢したんですから、急いでいらしてくださいましな。

 

その言葉を最後に、丈の短いグレーのニットワンピースを着込んだシシーは、寝室を後にした。

そして「ちぇー」と嘯きながら、伊緒もベッドから出て、

尿意と空腹をこらえながらも、身繕いと簡単なベッドメイクを始めるのだった。

硬く充血した海綿体を持て余し、甘く潤ったシシーの唇の感触を反芻しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、居間に訪れた伊緒を出迎えたのは、繊手が手繰るフライパンの上で、

具材を孕んだ溶き卵があげる、香ばしい匂いと、賑やかな加熱音であった。

 

「牛乳はご自分で入れてくださいましね」

「うん」

 

オフショルタイトミニ(肩と鎖骨とふとももから下を晒した)ワンピ(ボディコン)の上からエプロンをかけ、

巻き毛の長い金髪をポニーテールにまとめたシシーが、

調理の手を止めないままに声をかけて来たのに応えて、

伊緒はテーブルの上で芳香を帯びた湯気を立てる器に、

そっと、冷蔵庫から取り出したパックの牛乳を注いだ。

 

千葉の実家じゃ父さんが、

「そんなに牛乳を混ぜたら冷めて匂いが薄れて不味くなるぞ」

って言い張ってたなあ、ぬるくて甘いのを、一気に飲むから旨いのに。

……などと、詮無いことを思い出しながら。

矢作(やはぎ)伊緒(いお)20歳、どこに出しても恥ずかしい子供舌にして、その上に猫舌であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ウチのシキガミちゃんの淹れてくれるコーヒーと作ってくれるオムレツマジ旨い

  ほうれん草の青臭さがチーズとひき肉でカンペキに相殺されてた

  今朝もごちそうさまでした

 

──よかったな、でもガワがちょろいさんだって知ってると違和感がすげえ

 

──紅茶狂いなイギリス出身の、メシマズキャラって二重苦だしな……>違和感

 

──おまえのようなセッシーがいるか!

 

──絵に描いたような盛るペコ体型だしなシシーちゃん

 

──色白で伸ばした金髪で、肉付きがよくてかわいらしい顔の美人いいよね

  シシーさんはウチのシキガミちゃんと違って、垂れ目だし巻き毛だけど

 

──豆柴ニキ乙

 

──まあウ=ス異本でしか原作知らねって言ってたしな洋ピンニキも>おまえのような〜

 

──シキガミの元ネタが出てくる原作のげの字も知らん豆柴ニキよりはマシだろ

 

──俺アニメはアンパンマンとドラえもんくらいしか見てねえんだ

  ばあちゃんがあんまり好きじゃなかったから

  ただ、小さい頃に1回だけ、ばあちゃんといっしょにダイの大冒険の映画を観たっけな

 

──サザエさんは? クレしんは?

 

──その2作はカツオやしんのすけが小生意気過ぎて無理だってさ

 

──手厳しいな豆柴ニキのばーちゃん……

  劇場版しんちゃんの勇姿を見せれば変わるかな

 

──悪いけど毛嫌いしてるというかアレルギー入ってるから劇場版もくそもないと思う

  でも陰陽寮の日常だけは観てる

  いや絶対に観ろ、悪魔退治の勉強になるからって、沖縄の子たちに念押しされてさ

  保護眼鏡ニキといっしょに

 

──正直あのふたり……いや、牡丹ネキとシキガミちゃんも入れて4人が一緒になって

  悪魔対策の参考にしようと深夜アニメ観てるの想像すると笑えるんだけど

 

「それな、あと洋ピンニキ言うな」と転生者向けの雑談スレッドに書き込んで、

2人掛けソファーに身体を預けた伊緒は、ガイアフォンの専用ブラウザアプリを終了させた。

黒いショートヘアと瞳を持った中学生くらいの美少女にしか見えない小柄な青年と、

黒髪を撫でつけて眼鏡をかけた、長身で堅物クソ真面目を絵に描いたような青年と、

彼とは対照的に小柄なくせに、シシーよりひと回りは豊かなバストの持ち主である、

ふんわりと広がったセミロングの髪型をした、あどけない顔立ちで黒髪の美少女と、

おまけに小柄な青年の伴侶たる、金髪をうなじでひとまとめにした背の高い美女が、

4人揃って神妙な顔で、割り当てられた宿舎のリビングに設置したテレビで、

若き異能者たちが悪魔やカルト教団と相争う深夜アニメを鑑賞している様子を思い浮かべながら。

 

あるいは容姿が整った高校生くらいの少年5人と、美少女そのものな美少年による6人組か、

はたまた悪魔や天使とメシア教に対する啓発活動の一環として件の深夜アニメを製作した、

ポニーテールに結い上げてなお悠々と膝まで届く黒髪の持ち主である、絶世の美女の姿か。

 

「【付いてる】んだよなあ、あのひと……」と遠い目になった伊緒に、

洗い物をはじめとした朝の細々した用事をすべて済ませ、

ソファに腰掛けて、伊緒の左腕を双丘の谷間に挟み込んで(抱きかかえて)いたシシーが声をかける。

首をかしげたことでふわりと漂う若い女性特有の桃めいた香りで、伊緒の鼻腔を擽(くすぐ)りながら。

 

「伊緒(イオ)は何故、皆様から『洋ピンニキ』と呼ばれてますの?」

「……聞きたい?」

「聞きたいですわ」

 

無邪気な問いかけにいささかたじろぎながら、伊緒は気まずそうに応えた。

 

「こないだシシーがベッドの下から見つけたような本が好きだって言ったら、さ」

 

まあ、と声を漏らしたシシーの瑠璃色の瞳が、またぞろ零れた芳香剤めいて濁った。

だというのに、綻んだ桜色の唇は、粒の揃った白い歯並びをチラつかせて唄い出す。

 

──伊緒(イオ)のヘンタイ、カクエン、インキュバス。

──私(わたくし)をお迎えしてくださるまでの『繋ぎ』だというのは分かりますけど。

──もうこのコは私(わたくし)の、私(わたくし)だけのものでしてよ。

 

くすくす笑いを交えた高く甘い声に合わせて、

シシーの白魚のような指が、伊緒の穿いたジャージの前を這い回る。

 

自分の左手によって張られたテントを瑠璃色の瞳に映して、

満足げに鼻を鳴らしたところで、シシーのねちっこいドヤ顔がだらしなく蕩けた。

ニット地の裾から忍び込んでいた、伊緒の右手が蠢いていたからだ。

 

シルクのクロッチの上からでも的確に秘芽を転がされ、

はみ出し気味の襞を掻き上げられ、指の腹で入口をほぐされて。

一気にトロンとした目つきになったシシーは、たまらず伊緒にむしゃぶりつく。

 

負荷をかけられたソファーが悲鳴をあげるのに構わず、

吸いつきあった粘膜が、ぬくもりと唾液と、奏でられた水音を介して、慕情と劣情を伝え合い。

ケダモノめいた若い男の体臭と、女の芳香が先触れめいて交わることで、

それぞれの生みの親の欲望を否応なしに掻き立てていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新鮮な酸素を求める、途切れ途切れの喘ぎ声。

そんなことは知らぬと番(つがい)を貪る牝獣(ケダモノ)が肉を食(は)み、舌を鳴らす濡れた音。

悲鳴とも嬌声ともつかないソプラノは、シシーの白鳥めいた優美な首筋に、

オフショルダーのワンピース特有の、あらわになったデコルテを這う、

下着のストラップに興奮した伊緒が、酸欠の勢いもあって、

吸血鬼じみた刻印をつけたために漏れたものであった。

 

そんな粗相さえ快楽と受け取れるくらいにすっかり『出来上がった』シシーが、

紅潮しきった顔で、伊緒の手を借りて、灰色の長袖から腕を抜き。

丈が短いニット地のワンピースを脱ぎ捨てて、

上下揃いの白いハーフカップとローライズの、華やかなランジェリー姿に。

瞳の色に合わせたか、ところどころ青いリボンやレースで飾られたそれらを、

その下の豊満な裸身ごと、ねぶるような視線で犯しながらも、

伊緒は意外なほど優しい手つきで、ひとつひとつ戒めを解いていく。

ホックを外し、ストラップに肩を滑らせて腕を抜き取り、

くるくると巻き取るように脚を這わせ、右足、左足と脱がせた。

 

そそり立つ桜色の頂(いただき)、透明な雫をしたたらせた秘貝、

白い裸身に映える右の乳房のほくろ、ささやかにはみ出した肉襞。

発情した白人の美少女という言葉をカタチにしたようなシシーは、

伊緒の腰にタックルでも仕掛けるかのようにはしたなくも抱き着く。

 

ボトムが下着ごとずり下ろされ、薄い翳りから突き出た、欲望の矛先が鎌首をもたげていた。

まじまじと、伴侶のそこを見つめて、左の口角にほくろを備えた桜色の唇が朗らかに囀(さえず)った。

 

「恥ずかしがり屋さんの、可愛いスモモですわね」

「うれしくない!」

 

羞恥に眉尻を吊り上げたまま、漫画めいた涙目の苦笑いを浮かべた伊緒は、

次の瞬間には、半ば白目を剥いた情けない表情を浮かべざるをえなかった。

シシーの桜色の唇が、いきり立ってなお包皮に隠れた先端に吸いつき、

塩気を帯びた粘液を啜り、桃色の舌先を捻(ね)じ込んできたからだ。

熱いぬめりがギュルギュルと未熟なカリ首を抉り、

潤った唇による追撃が亀頭を裸にひん剥いてゆく。

腰を抱きしめたまま蠢動する舌と口蓋と頬の裏の粘膜は、

込み上げてきた欲望の鉄砲水を、あっさりと搾り取った。

 

白い欲望の残骸が躍る桃色の舌が、口内に引っ込められたかと思うと、

数度の粘着質な異音が鳴って、欠伸をした仔犬のそれのように再度外気に晒される。

自分のペニスを射精に導いた最愛のひとの舌が、

精液を飲み干したことを見せつけてくるという、

愛らしくも淫靡な光景に、伊緒はソファーの上に尻餅をつくことしかできなかった。

 

慈母の微笑みと、発情したケダモノの視線で彼を射竦めながら、

シシーは邪魔っけなジャージを肌着ごと一気に脱がせ、全裸にした。

伊緒(イオ)、おたのしみはまだまだこれからですわよ、と嘯きながら。

 

ソファーに腰掛けた伊緒の、下半身に跨ったシシーが、

せいいっぱい屹立してなお人並みとは言い難いモノを、

色とほくろの位置を唇と同じくする濡れた秘裂で捉え、

切なげな呻きを伴いながら、おのれの裡へと呑み下す。

 

薄い胸板に押し潰されて、ヒトの頭部ほどもある乳房がむにゅりと変形し、

生身の女のそれを凌駕する感度と熱と潤いと搾精機構を備えた人造の膣が、

収まりが良いサイズの陰茎を最奥まで迎え入れて、歓喜に震えて収縮した。

 

蕩けきった笑顔で、垂れた目元に涙を湛えつつも、

瑠璃色の瞳は、シアンブルーの視線を絡め取って離さなかった。

しなやかな白い腕が、若人の華奢な肩と胴体に、

熱く濡れた粘膜が、頼りなくもいきり立った欲棒に喰らいついたように。

 

肉が薄い伊緒の腕がシシーの豊満なふとももと臀部を抱えあげた。

覚醒者の腕力は、見た目によらない強靭さをいかんなく発揮して、

むっちりと重たい牝の白い下半身の上下動を全力でサポートする。

汗ばんだ白い肌と金髪が芳しく香り、牡がひたむきに天を衝いた。

 

互いの名を呼び合いながら、しまいには叫ぶかのように。

絶頂に痙攣する粘膜と、シキガミの意識を白く塗り潰す、

長くはない律動の果てに再度放出された、愛欲の鉄砲水。

 

絡む舌が、喘ぎと水音を奏で、

口唇は柔和な笑みを交わした。

今一度互いを求め合いながら。

 

その日、活力を失うことのなかった伊緒の男性器が、

シシーの蠕動と収縮と絶頂を繰り返す、濡れそぼった秘肉から解放された時間は、

合計して20分にも満たなかったそうな、どっとはらい。

 




エロ書くのむずかしい……。
あと、恥ずかしながら、感想がほしくてほしくてたまらないのです。
願わくは、読んでくださった方が、
ここが好きここが嫌いここが良いここが拙いを教えてくださいますように。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

そしてこちらマカーブルさんからいただいたFAとなります、
起き抜けベビードールなシシーちゃんです。


【挿絵表示】



【挿絵表示】


眉尻が下がった赤面の上目づかい良き……。
目線を下げた途端に谷間に目が吸い込まれてしまいそうです(w

横座りしたむちむちなふとももも良き、
その上にあるおなかと、つつましいおへそに、
垣間見えるショーツには、エロかわいい以外の言葉がないのです。
マカーブルさん、かさねて、素晴らしいものをありがとうございました。
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