ドラゴンクエストI・II・III:アレフガルドの旅路 作:坂本太郎
ナジミの塔で「とうぞくのかぎ」を手に入れ、アリアハンを旅立つ準備を整えたレオンとアリシア。大陸を離れる船を待つ最後の一晩、二人は岬の近くにある小さな宿屋に身を寄せました。 父オルテガの足跡を追い、世界を救うという重すぎる宿命。アリシアは窓から見える海を見つめながら、珍しくその肩を震わせていました。
【重なり合う鼓動、伝説の始まり】
「……レオン。私は、怖くないと言ったら嘘になるわ。父様が消えたこの海の先に、何が待っているのか」
アリシアは振り返りました。月光を浴びた彼女の瞳は強く輝いていますが、その細い指先は剣を握りしめすぎて白くなっています。レオンがその手を包み込むと、彼女は吸い寄せられるように彼の胸に飛び込んできました。
「あなたは……どうしてそんなに温かいの? 私が『勇者』でいなきゃいけない時も、あなたはただの『アリシア』として、私の隣にいてくれる」
彼女はレオンを見上げ、決意を固めたように、その逞しい首筋に腕を回しました。
「ねえ、レオン。もし私たちが運命に勝てなかったとしても……私が生きた証を、私を愛してくれたあなたの証を、この世界に残したい。……私のすべてを受け止めて。私に、明日を戦い抜くための『生』の証を与えてほしいの」
勇者の鎧が床に落ちる鈍い音。それは、彼女が一人の女として、最愛の男にすべてを委ねた合図でした。
【黎明の契り】
月明かりが薄いカーテン越しに差し込み、寝台を銀色に染めていた。レオンがゆっくりと彼女の鎧を外すと、鍛えられたしなやかな肉体があらわになる。勇者の紋章が刻まれた胸元に触れたとき、アリシアの身体が小さく震えた。
「冷たい?」
「いいえ……温かいわ」
彼女はレオンの広い背中に両腕を回した。
「あなたが触れたところが全部、熱くなるの」
レオンの大きな手が彼女の腰を撫で、内腿へ滑り降りていく。柔らかな太ももの感触に彼が息を呑むと、アリシアは悪戯っぽく笑った。
「なら……私にもあなたの熱を味わわせて」
そう言って彼女は身を屈め、レオンの腰布をそっと解いた。猛々しく天を向いた屹立に唇を寄せる。
(チュパッ……ジュル……)
唾液の絡まる音が静寂を切り裂く。彼女の舌が先端を這い回り、根元から吸い上げるように奉仕する。レオンが低く呻いた瞬間、彼女は目を細めて微笑んだ。
「ここが……私のために硬くなってるのね」
彼女が口を離すと、透明な糸が引いた。その濡れた唇で、レオンの胸板に甘く噛みつく。
「ねえレオン……私をもっと欲しがって」
レオンは彼女の腰を抱き寄せた。
「アリシア、君の命は世界の希望だ。だから……俺はこの手で君を守りたい」
「守られてばかりじゃダメよ」
彼女は顔を赤らめつつ反論した。
「私もあなたを……」
言いかけた言葉を飲み込む代わりに、彼女は自らレオンの上に跨った。
彼の猛りが秘所に触れた瞬間、アリシアは鋭い痛みに息を詰まらせた。
「大丈夫か?」
「だいじょうぶ……続けて」
彼女が苦悶の表情を浮かべながらも懇願する。
「だってこれが……私があなたに捧げられる唯一の贈り物だから」
レオンが慎重に腰を進めると、結合部から粘着質な音が漏れた。(ヌチャァ……ズブッ……)
アリシアが苦痛と恍惚が入り混じった表情で仰け反る。
「あっ……んぅ……!」
やがて完全に繋がった時、二人の呼吸がシンクロした。
「感じる……? 私の中にあなたがいるのを……」
「ああ……まるで君の鼓動が俺のものになったみたいだ」
レオンが彼女の細腰を掴み、上下に揺さぶり始めた。(パンッ、パンッ!) 肉と肉がぶつかる乾いた音に、アリシアの嬌声が重なる。
「はぁっ……そこダメぇ……!」
彼女が絶頂寸前で崩れ落ちた瞬間、レオンは素早く体勢を変え、対面座位に移行した。至近距離で目が合う。
「見て……僕だけを見て」
「レオン……レオンぉ!」
涙を流しながら名前を呼ぶアリシア。彼の背中に爪を立てて必死にしがみつく。
激しい抽送の中、レオンの限界が近づく。
「出るぞ……全部受け止めてくれ!」
「来てぇ……私の中に注いでぇ……!」
熱い飛沫が胎内に放たれる瞬間、アリシアは意識を飛ばすほどの快感に包まれた。
(ドクッドクッドクッ……)
長い射精が終わると同時に、彼女はレオンの胸に倒れ込んだ。
【光の血筋、朝凪の抱擁】
夜明け前の静寂。波の音だけが聞こえる部屋で、二人は一つの毛布に包まっていました。 アリシアはレオンの胸に顔を埋め、彼の力強い心音を子守唄のように聞いています。その表情には、もはや悲壮な決意ではなく、愛する男と運命を共にする者としての、穏やかな充足感が満ちていました。
「……不思議ね。身体の奥が、こんなに熱くて、満たされている。……レオン、今、私の中にあなたの命が溶け込んでいくのが分かったわ」
彼女はふっと微笑み、レオンの頬を優しく撫でました。その手には、もう震えはありません。
「いつか、私たちがこの旅を終えて……もし、私たちの血を引く子が生まれたら。その子もきっと、あなたのように優しくて強い人になるわね。……たとえ何百年経っても、私たちのこの想いは、きっと誰かに受け継がれていく。そう信じられるわ」
彼女は身を起こし、朝日に照らされ始めた海を見つめました。その背中は、昨夜よりも一回り大きく、神々しく見えました。
「さあ、行きましょう。私たちの未来を……そして、まだ見ぬ私たちの子供たちが生きる世界を、守るために!」
アリシアが差し出した手を、レオンは強く握り返しました。この時、二人の間に宿った絆こそが、のちにアレフガルドを救う「ロトの血脈」の真の始まりとなるのでした。