ドラゴンクエストI・II・III:アレフガルドの旅路 作:坂本太郎
カンダタの魔の手から救い出され、暗い洞窟からようやく解放されたタニア。バハラタへの帰路、深い夜の帳が下りる中、彼女は焚き火の番をしていたレオンの元へ、静かに歩み寄りました。
【恐怖の残響を消す、勇者の体温】
「……レオン様。まだ、眠れなくて……。目を閉じると、あの方たちの荒々しい声や、暗闇の冷たさを思い出してしまうのです」
タニアは震える肩を抱き、レオンの隣に腰を下ろしました。彼女はグプタという婚約者がいる身でありながら、自分を死の淵から掬い上げてくれたレオンの逞しい横顔から、目を逸らすことができません。
「グプタさんのことは大切です。でも……私を、あの地獄から抱き上げて助け出してくれたのは、あなたでした。あなたのその大きな手を感じたとき、私の心は、生まれて初めて本当の『光』を知ったのです」
彼女はそっと、レオンの逞しい腕に自分の細い手を重ねました。
「不謹慎だと分かっています……。でも、今夜だけは、彼のためではなく……私の命を救ってくれたあなたの、その力強い温もりに浸っていたい。……お願い、レオン様。この震えを、あなたの熱で止めてください。一人の女として、あなたに救われた証を……刻んでほしいのです」
タニアの潤んだ瞳には、感謝を越えた、命を賭して戦う男への強烈な恋慕が宿っていました。
【命の炎を分かつ、肌と肌の饗宴】
レオンは無言でタニアの肩を引き寄せました。温かい焚き火の傍で、彼の厚い掌がタニアの小さな頬を包み込みます。彼女の震えが少しずつ収まるのがわかりました。
「怖がらないで」
低く囁いた声に、タニアは小さく頷きました。
最初は恐る恐る、しかし次第に大胆に――タニアはレオンの唇に自らのそれを重ねました。それはグプタに捧げたことのないような、情熱的で深い口づけでした。焚き火の薪がはぜる音と、二人の間で生まれる甘い吐息が夜の闇に溶け合います。
「んっ……」
唇を離すと、タニアはレオンの胸に頬を擦り付けました。彼の心臓の鼓動は強く、規則正しく響いています。その鼓動が、彼女の不安をゆっくりと溶かしていきました。
「私にも……させてください」
タニアはそう言うと、レオンの服を慎重に脱がせ始めました。鍛え抜かれた筋肉が月明かりに浮かび上がり、タニアは思わず息を呑みました。彼の男らしさに圧倒されつつも、敬意と愛情を持って、その広い胸板に舌を這わせていきます。レオンが小さく呻き、その反応にタニアの心はさらに熱くなりました。
「ん……気持ちいいですか?」
上目遣いで尋ねるタニアの目に、レオンはそっと微笑みました。彼は彼女の頭を優しく撫でると、今度は自分が彼女を愛撫しようと動きます。タニアの衣服を丁寧に脱がせていくと、柔らかく白い肌があらわになりました。
タニアの柔らかく白い肌があらわになると、レオンはゆっくりとその曲線をなぞりました。傷一つない滑らかな肌に触れながら、レオンは低く囁きます。
「綺麗だ。お前の身体は、こんなに美しいのに……あんな卑劣な連中に……」
彼の言葉には憤りと慈しみが混ざっていました。レオンはタニアの緊張を解くように、優しく全身に口づけを落としながら、少しずつ下へと移動していきます。その時、レオンは彼女の最も敏感な部分に気づきます。
「ここが……一番辛かった場所だろう?」
指先で優しく触れると、タニアは小さく震えました。レオンは彼女の反応を確かめながら、ゆっくりと唇を近づけます。
「俺が上書きしてやる。お前を救った証を、ここに刻む」
彼の言葉は断固としていました。その瞬間、彼は彼女の腿を軽く押し広げ、躊躇なく顔を埋めました。
「んっ!……ぁっ……!レオン様っ……!」
タニアの驚きと快感が入り混じった声が漏れます。レオンの舌が丹念に動くたび、彼女の身体は弓なりに反り、シルクのような髪が夜風に揺れました。
「待って……くださ……いっ……こんなところまで……あぁっ!」
彼女の声は次第に甘く蕩けていきます。焚き火の揺れる光の中で、二人の影が重なり合い、夜の静寂に水音と喘ぎが溶けていきました。
「レオン様……私も、貴方を……気持ちよくさせたいです……」
息を弾ませながらそう言ったタニアは、レオンの下腹部に顔を寄せました。初めて見る男性の象徴に、彼女は一瞬躊躇しますが、すぐに決意を固めます。
「グプタさんにはこんなことをしたことありません……でも、貴方には……」
彼女は両手で包み込むように持ち上げると、拙いながらも懸命に舐め始めました。舌先が触れると、レオンの身体が僅かに跳ねます。
「タニア……そんなことまでしなくていいんだ」
レオンの声は掠れていましたが、タニアは首を振ります。
「いいえ……私を助けてくれた人に、ただ与えてもらうばかりなんて嫌なんです……私も、何かを返したい……」
彼女の奉仕は初々しくも献身的で、レオンの理性を徐々に奪っていきました。
「くっ……もう、限界だ……」
レオンは彼女をそっと押し倒すと、再び全身に熱い口づけを降らせながら、自身の硬く滾ったものを彼女に添えました。
「痛かったら言ってくれ……できるだけ優しくする」
彼は耳元で囁きながら、ゆっくりと侵入を開始しました。最初の狭い抵抗を通り過ぎると、二人の熱が溶け合うような感覚が広がります。
「んっ……大丈夫です……もっと……深くまで……」
タニアの言葉に促され、レオンは更に奥へと進みました。互いの呼吸と鼓動が重なり合う中で、二人は徐々に動き始めます。
「あぁっ!そこっ……!んんっ……!」
タニアの嬌声が焚き火のパチパチという音に混じります。レオンは彼女の反応を見逃さず、より深く、そして強く突き上げました。
「タニア……お前の中は……最高だ……」
レオンの言葉にタニアは嬉しそうに微笑みます。
「嬉しいです……貴方に……そう言ってもらえて……んぅっ……!」
彼女の身体は既にレオンの動きに馴染み、自然と迎え入れる形になっていました。レオンは体勢を変えようと提案します。
「向きを変えるぞ……もっとよく見えるように……」
彼女をうつ伏せにさせると、後ろから深く貫きました。新たな角度からの刺激にタニアは思わず声を上げます。
「ひゃあっ!? こ、こんな感じで……!? んんっ……ダメぇ……!」
しかし拒絶ではないことが明らかで、むしろ快感が増している様子でした。
「ダメじゃないだろう? ここが好きなんじゃないか?」
レオンは彼女の弱点を探り当てながら攻め続けます。タニアはもはや理性を失いかけ、ただ快楽に身を委ねていました。
「あぁぁっ!! もう……もう……っ!!」
その瞬間、二人同時に頂点を迎えました。
「うっ……出すぞ……!」
「来てくださ……あああああああっ!!!」
レオンは彼女の最奥で大量の熱を放ちました。同時にタニアも痙攣しながら果ててしまいました。
二人はそのまましばらく繋がったまま動けませんでした。荒い呼吸だけが夜気に漂います。
【夜明けの決意、胸に秘めた光】
焚き火が穏やかな残り火となり、夜が明けようとしています。 タニアはレオンの胸板に顔を預け、穏やかな寝息を立てていました。その表情には、囚われていた時の怯えは微塵もなく、愛する者に守られた確かな幸福感が滲み出ています。
ふと目を覚ました彼女は、レオンと目が合うと、恥ずかしそうに、けれど真っ直ぐな瞳で微笑みました。
「……ありがとうございます。レオン様。あなたに抱かれたことで、私の中の闇はすべて消え去りました。……このことは、私の一生の秘密として、胸の奥に大切にしまっておきます」
彼女は乱れた衣類を整え、レオンの手にそっと口づけをしました。
「私はバハラタに帰り、グプタさんと共に生きていきます。でも……私の魂の半分は、これから先ずっと、あなたと一緒に世界を旅し続けるでしょう。……どうか、その身体を大切にしてくださいね。私の、大切な……救世主様」
タニアは凛とした表情で立ち上がると、朝霧の中、愛する人の背中をいつまでも、慈しむように見つめ続けるのでした。