ドラゴンクエストI・II・III:アレフガルドの旅路 作:坂本太郎
岬に鳴り響く哀切な調べ。「愛の思い出」を掲げると、海を閉ざしていた暗雲が裂け、光の柱が降り注ぎました。その光の中で、幽霊として彷徨っていたオリビアの姿が、生前そのままの美しく柔らかな肉体へと再構成されていきます。 それは、彼女が天に昇るまでの、わずか数刻の猶予でした。
【凍てついた時を溶かす、生命の鼓動】
「……ああ、この温もり。私は、また『生きて』いるの……?」
オリビアは自分の手を見つめ、信じられないというように目を見開きました。そして、目の前に立つレオンの、力強い生命の輝きに吸い寄せられるように歩み寄ります。彼女の瞳には、数百年の孤独を耐え抜いた深い悲しみと、それを癒やしてくれる存在への渇望が同居していました。
「エリック……いいえ、あなたは彼ではない。けれど、あなたからは彼と同じ……いえ、彼以上に力強く、温かい『生』の匂いがします。私の心は、あの日海に身を投げた時から凍りついたままでした……」
彼女はレオンの逞しい胸に顔を埋め、その肌から伝わる圧倒的な熱量に、歓喜の震えを漏らしました。
「レオン様……お願い。私が光の中へ消えてしまう前に、私に『女』としての感覚を思い出させて。悲しみで冷え切ったこの身体を、あなたのその熱い鼓動で、壊れるほどに満たしてほしいのです。一度だけでいい……愛し、愛されたという確かな証を、私の魂に焼き付けて……」
幽世(かくりよ)の淵から戻った乙女は、死の冷たさを打ち消すような、絶望的なまでの情熱でレオンに縋りつきました。
【濃密なる至福の一時】
光の中に浮かび上がるオリビアの裸身は、生前の柔らかなラインを忠実に再現していましたが、肌の表面には所々、月光のように淡い透明感が宿っていました。まるで氷晶に包まれた薔薇のようです。
「レオン様……どうか私の全てに触れてください。消えゆく前に、感じたいのです」
彼女の懇願に応え、レオンは大きな手を優しく、しかし確かな意志を持って伸ばしました。まずはその細い腰を両手で抱き寄せると、彼女の唇が待ち焦がれたようにレオンのそれに重なります。吐息すら甘く感じられ、それは死の冷たさなど微塵も感じさせぬ生者の温度でした。
「んっ……はぁっ……!」
唇が離れると同時に漏れた声は震えていて、オリビアの長い睫毛が期待に揺れます。レオンの指先が彼女の首筋を撫で下ろし、鎖骨の窪みを通り過ぎて乳房に触れると、その柔らかさが指の腹に沈んでいく感触と共に、オリビアは小さな嬌声をあげました。
「ふぁっ……! やんっ……そ、そこぉ……!」
揉みしだくと乳首が徐々に硬くなり、赤みを帯びていきます。舌先で舐め上げれば甘酸っぱい汗の味が広がり、「ぁんっ! レオンさまぁ!」と背中を反らせます。
やがてレオンは彼女を四つん這いにさせ、露になった秘所へ顔を埋めました。
「ぢゅぷっ……じゅるるぅ……!」
唾液が絡んだ舌が陰核を捉え、執拗に舐め転がします。同時に中指を蜜壺へ差し込み、内壁を擦り上げる二重奏が炸裂しました。
「ひっ! いやぁっ! そんなにしたら……私っ! あああっ!!」
腰が跳ね上がりそうなほどの痙攣と共に最初の絶頂を迎えます。潮吹きこそありませんでしたが、秘唇から溢れる蜜は確かにレオンの顎を濡らしました。
休む間もなく今度は彼女の番です。オリビアは跪き、レオンの怒張に頬ずりしながら囁きます。
「ご主人様……この熱いお肉棒を、私に……」
その言葉が終わらないうちに喉奥まで飲み込んでしまいました。上下運動する頭部がレオンの太腿を叩く音がパンッパンッと響きます。
「ぐぽっ! ぶっぷっ! んぐぅ~っ!」
時には舌で裏筋を刺激したり、玉袋を優しく揉んだりする技巧の応酬に、「おおっ……オリビア……!」
とレオンの声も余裕を失いつつあります。
互いの性器を貪り合うシックスナインの姿勢で迎えた最後の前戯。オリビアの膣を掻き回す指が三本に増え、「ぢゅぼっ! ぐちゅん!」と卑猥な水音を立てながら絶頂寸前まで追い詰められます。一方のレオンも彼女の丁寧かつ情熱的な口淫によって限界に近づいていました。
「お願い……もう……中に……くださいませ!」
涙目で懇願するオリビアを仰向けに寝かせると、レオンは硬直した肉槍を入口にあてがいます。
「いくぞ……俺の熱を受け取ってくれ!」
ズブズブッ!
「あ゛あ゛あ゛ーーーっ!!! 入ってきたぁぁ!!」
根元まで一気に突き入れられると同時にオリビアの全身が弓なりになりました。結合部から新たな蜜が噴き出し、ベッドシーツを湿らせます。レオンがゆっくり引き抜き、また押し込むピストンが始まります。
ヌチュッ! パンッ! ズチュウゥーン!!
「いいっ! いいのおぉぉ!! エリックよりずっと……熱くて……大きいぃ!」
叫び声は嗚咽と混ざり合い、その瞳からは大粒の涙が溢れ出しています。レオンは彼女の片足を持ち上げて側位で貫くと、「もっと……もっと奥ぅ!」という言葉に応えて子宮口を小突くような抽送に切り替えました。
「くあっ! ダメェ! 私もう……イグゥゥーーッ!!」
ガクガクッと痙攣しながらオリビアが二度目の絶頂を迎えた直後、レオンも決壊寸前だった欲望を解放します。
「オリビアァァァーーーッ!!」
ドバアァァァッ!!
塊のような精液が子宮へ直接叩きつけられます。「あひっ! 熱いのが出てるぅ……幸せぇぇ……」と恍惚に浸るオリビアの肌はますます透き通っていきました。
挿入状態のままレオンが覆いかぶさり、キスを交わしていると突然体位を変えます。オリビアを上にして騎乗位に移行させると、「自分で動けるか?」
「はい……あなたの温もりを感じながら……」
自ら腰を振り始めますが、動きは次第に遅く……
「くっ……もっと早く……!」
レオンが下から突き上げると「ひゃんっ! すごすぎるぅ!」
結合部から泡立った粘液が滴り落ちます。
ついには立ちバックに持ち込まれ、「いやぁっ! この格好……恥ずかしいぃ!」と言いながらも腰を突き出してしまうオリビア。外の波音と肉と肉がぶつかる音が不協和音となり館内に響きます。
「レオン様……お願いします……このまま……永遠に……!」
「ああ……お前の身体全部……記憶するぞ!」
パァン! パァン! ドクンドクン!
絶頂の嵐に飲まれる二人。レオンの射精はさらに激しく、オリビアの内部で脈打つたびに彼女の輪郭が光の粒子になって消えかけていきます。
「……さようなら……私の勇者様……」
最後に耳元で囁かれた言葉と共にオリビアの身体は完全に消失――ただし彼女の愛液と精液にまみれたシーツの染みは確かにそこに残されていたのです。
【光の粒子、潮騒に消える約束】
水平線が白み始め、奇跡の時間は終わりを告げようとしています。 オリビアの身体は、レオンの腕の中で少しずつ淡い光の粒へと変わり始めていました。しかし、その表情にはもはや一筋の悲しみもなく、最愛の男(ひと)の温もりに包まれた充足感だけが、神々しいまでの美しさを放っています。
「……ありがとう。レオン様。あなたの熱、あなたの優しさ……。私の魂は、今ようやく、本当の意味で救われました。あの日失った『明日』を、今、あなたの腕の中で手に入れられた気がします」
彼女は消えゆく指先で、レオンの唇に最後の手向けのような、淡い口づけをしました。
「私はもう、泣きません。エリックの元へ、胸を張って向かえます。……レオン様、あなたが創り出す平和な世界を、私は空の上から、ずっと見守っています。……さようなら、私の……最後の勇者様」
完全に光となって霧散した彼女の後に残されたのは、静かな潮騒と、レオンの腕に残る「愛し合った」という確かな熱の残響だけでした。岬を呪っていた嵐は止み、そこには新しい希望の夜明けが訪れていました。