学園一の美少女は、キモデブの俺から絶対に離れない 作:ドン・ドナシアン
仰向けの大悟に跨がっている真白によって、大悟のズボンと下着が一気に膝まで引きおろされた。
すでに、大悟の股間は完全に勃起していた。
大悟に跨がっている真白がごくりと生唾を飲んだのがわかった。
「ま、真白、落ち着けって……」
やはり、真白の目は完全に据わっている。
珍しくも大悟が女生徒に囲まれていたのが、そんなにショックだったのだろうか。
「……あたしは、落ち着いている」
「いや、全然、落ち着いてねえよ」
大悟は、上から真白に身体を押さえつけられたまま言った。
校舎内で情事をするのは初めてではない。
だが、廃部となった茶室という場所が気にかかる。
古いウインドエアコンの音が部屋に響いている。
誰もいないはずのこの部屋でエアコンが動いていれば、見回りの教師は間違いなくここを覗きに来るだろう。
文化部棟と運動部棟以外の施錠が始まってもいい時刻が近づいている。
もっとも、振り払おうとすれば、できないことはないが、さすがに真白相手にそれはできない。
「校舎の施錠があるぞ。見回りの教師が来るかも」
「心配ない。あと三十分くらいある。それよりも動かないで」
真白が上から手で大悟の身体を押さえるようにしながら、立て膝の脚を少し引いた。
大悟の股間に、真白の顔が被さってくる。
真白が躊躇することなく、大悟の勃起した股間を上から口に含んできた。
「くっ」
気持ちいい……。
すでに勃起していた股間が、真白の柔らかい口腔で、さらに固さと大きさを増していく。
真白のねちっこい舌遣いもあるが、学園一の美少女で、海外の雑誌でモデル活動をするほどの女が、大悟の身体に跨がり、自ら奉仕をしているのだと思うと、脳が痺れるような感動に包まれていく。
相手は、あの真白だぞ──。
今日の体育祭の練習でも、工藤をはじめ、大悟よりもずっとイケメンで女性にもてるようなたくさんの男子生徒たちが、真白と話そうと集まっているのを遠くで見ていた。
その真白が、いまは大悟の怒張をしゃぶり、エラに舌を這わせて、幹全体を舐め回してくる。
もうどうでもいいか……。
快感で脳が溶けそうだ。
尖端から滲むように、快感の証が漏れ出てくるのがわかる。
真白がそれを愛おしむように舐めとり、果物の汁でもすするように吸う。
「おっ、ま、真白……。で、出る……」
大悟は下腹部に力を入れた。
「……まだだめ……。これは、大悟へのお仕置き……。我慢して」
真白が口を離す。
だが、すぐに咥え直してくる。
「あっ、真白……」
大悟は歯を喰いしばって射精を耐える。
敏感な怒張を這い回る真白の小さな舌は心地よかった。下から見上げる真白は、目を潤ませ、必死に小さな口をいっぱいに開いて、大悟の股間への奉仕を一生懸命に続けている。
自分みたいなきもデブに、真白ほどの美少女がと思うが、だからこそ、真白の期待に応えなければならないと思った。
眼を閉じて、快感に耐えるために唇を噛む。
「くっ、う、うう……」
猛りきった怒張は脈打つ。
苦痛とは違う。
ほんの少しの刺激で爆発しそうなぎりぎりの射精感だ。
だが、今度こそ、出してしまいそうだった。
「ま、真白──。さ、さすがに、もう……」
大悟は呻いた。
「う、うん、あたしも、もう限界……」
血走った眼をしていた真白が、名残惜しそうに、やっと大悟の股間から口を離した。
身体を起こして、大悟に跨がったまま、はいているショートパンツを下着ごと脱ぐ。
薄い陰毛に包まれている真白の股間は、すっかりと充血してねらねらと愛液で光っていた。
真白が大悟の腰の上に跨がり直して、大悟のそそり勃つ男根に、自分の股間をあてがった。
一気に、腰を沈めてきた。
「あ、ああっ、だ、大悟──、あああっ」
真白の股間に完全に大悟の怒張が呑み込まれた。
「ま、真白、声が大きいよ──」
大悟は崩れ落ちかけた真白の腰を下から支えながら、慌てて言った。
真白が片手で自分の口を押さえた。
そして、もう一方の腕で大悟の突き出ている腹に手を置くと、大悟の怒張を呑み込んでいる腰を上下に動かし始める。
「んっ、んっ、んんっ」
眉間に皺を寄せて、快感に顔をしかめている真白が必死に大悟の上で腰を振る。その片手は、しっかりと自分の口を押さえている。
こんなときでも、真白はどこまでも美しかった。
真白ほどの女が、大悟ごときで快感を極めてくれているのだと思うと、一気に優越感が噴き出す。
溢れるばかりの真白の大量の愛液は、真白もまた大悟との情交に興奮をしてくれている証だった。
その潤った真白の股間が大悟の股間を包み込み、締めつけ、繰り返し擦ってくる。
気持ちよさで頭が溶けていきそうだった。
「だ、だめだ、いきそうだ、真白──」
大悟は下から訴えた。
「んんっ、んっ、あ、あたしもっ──」
真白が大悟の上で身体を弓なりにして、全身を突っ張らせる。
大悟もまた、それ以上耐えられずに、真白の中に精を放った。
真白の膣の中で、大悟の怒張がひくひくと脈打つ。しかし、その肉塊も吐液を出し尽くすと、徐々に力を失っていく。
真白は、大悟の腹に両手を置くようにして、わずかに腰を浮かせる。大悟の男根が真白の中から抜けた。
そのまま、突っ伏すように大悟の上に全身を腹這いで乗ってきた。
「はあ、はあ、はあ……。ごめんね……大悟……」
息を荒げたままの真白が、大悟に上に寝そべったまま耳元で言った。
真白の脱ぎ捨てたショートパンツは、下着ごと横に放り投げられてある。
「なにを謝ってるんだ?」
「いろいろ……」
「また、いろいろか」
大悟は仰向けになったまま、真白の背中に腕を回して、小さく笑った。
今日は、最初から最後まで、真白のペースだった。
大悟としては、いろいろ言いたいこともあったが、こんなに幸せそうな顔をされては、なにも言えない。
そのときだった。
鞄の上に畳まれた制服の横で、真白のスマホが振動し始めた。
真白が気だるそうに、そのスマホに手を伸ばして、画面を覗く。
「大悟、起きなきゃ」
しかし、画面を見た真白は、すぐにがばりと起きあがった。
慌てたように鞄の上に畳んであった制服を引き寄せ、同時に、鞄の下に置いてあったトートバッグを手に取る。
中からタオルを取り出すと、大悟に放り投げてきた。
「ごめん。自分でしてね。急いで」
真白は大悟の目の前で制服への着替えを始めた。
その指先が微かに震えているのが見えた。大悟も急かされて汗や体液を拭き取り、下着とズボンを整える。
真白がまだ準備をしているあいだに、大悟は先に立ち上がり、ウインドエアコンのスイッチを切った。
コンセントも抜く。古いウインドエアコンの音が消え、茶室に静寂が戻る。
その静けさが、さっきまでのふたりの激しい息遣いを一瞬で幻のように感じさせた。
「行こう、大悟」
ふたりで茶室の戸締まりを済ませて外に出た。
扉の音が響かないように、慎重に戸を閉めて、合鍵で施錠をする。
すると、階下の校舎の廊下で誰かが会話をしているのが聞こえてきた。
あれ──? かおるか……?
だが、屋上の下の四階は、三年生の教室の階だ。
二年生の遠藤かおるがいるのはなぜだろう。そもそも、かおるは、運営係としての準備が終わったあとは、そのまま帰宅するようなことを口にしていたはずだが……。
しかも、かおるが話しているのは、学園の男性教師の気配だ。
大悟と真白は、男性教師に気づかれないように屋上階段を下り、四階の廊下に出た。かおるの姿を探しながら、声のする方向へ慎重に歩いていく。
「羽虫……じゃない、遠藤さん、お待たせ」
真白がなに喰わぬ口調で声を掛けた。
「あ、ああ、先輩方、待ってたっすよ……。じゃあ、先生、感謝っす。次の模試、頑張るっす」
かおるが振り返った。どことなくほっとしたような表情だ。
「おっ、一条……じゃない、木許たちか。どうしたんだ。まだ残っていたのか」
男性教師が大悟たちに視線を向けた。
そのとき、大悟は教師の手に鍵束が握られていることに気がついた。
ああ、そういうことか。
どうやら、戸締まりのために校内を見回っていたらしい。
危なかった。あのまま屋上まで来られていたら、どうなっていたことか。
もしかして、かおるが引き留めてくれていたのか……?
「文芸部に入ることになったので、部長の遠藤さんに待っていてもらいました。季誌のことで、少し話を聞きたくて」
真白が何食わぬ顔で答えた。
「えっ、お前らが文芸部に? だが、三年生だろ」
教師が意外そうに目を丸くした。
「そうですけど、面白そうだったので、ふたりで入部することにしました」
「ほう……。木許はともかく、真白君もか?」
「はい。夫と一緒です」
真白が当然のように答えると、教師は苦笑した。
「夫か……。なるほどなあ。まあ、部活動に熱心なのは結構なことだ。しかし、もう遅いからな。話が済んだら、さっさと帰れよ」
「はい。ありがとうございます」
真白が軽く頭を下げると、教師は鍵束を鳴らしながら廊下の向こうへ歩いていった。
離れていく教師を見守っていると、大悟たちがさっきまでいた屋上側に向かう階段を昇っていった。
危なかった……。
あと少し遅れていたら、鉢合わせするところだった。
「羽虫、よくやった。ありがとう」
教師の姿が完全に見えなくなると、真白がかおるに顔を向けて言った。
「なにが、よくやったっすか。あたし、もう校門を出てたっすよ。すぐ戻って、見張ってろって、なんすか。いったい、なにしてたんすか……。えっ、うわっ」
まくし立てていたかおるが、不意に口をつぐんだ。
真白に顔を近づけ、なにかに気づいたように目を見開く。
「うわっ、うわっ、うわっ──。まさかとは思ったけど、本当にやってたんすね──。そのために、駅に向かってたあたしをわざわざ呼び戻したんすか──」
「へえ、羽虫、電車通学だったの?」
真白が言った。
「そうっすよ。おふたりみたいに、歩いて通えるような近くじゃないっす。遠いんです。それを呼び戻して……。なにをさせるかと思えば、茶室の下で見張れって……。まあ、薄々そうじゃないかと思ってたっすけど……」
「つまり、お前は真白に呼び戻されたのか。わざわざか?」
やっぱり、かおるを呼び戻したのは真白だったか。
茶室に入ってから電話をしている様子はなかった。ということは、その前から手を回していたらしい。
こいつは……。
大悟は呆れて真白の顔を見た。
だが、本人は相変わらず平然としている。悪びれた様子など、これっぽっちもない。
いや、表情だけでなく、真白が少しの罪悪感も覚えてないのは確かだろう。
大悟にはわかる。
「そういうことか。まあ、悪かったな……」
とりあえず、大悟は真白の代わりに頭をさげた。
「……まあいいっすけど……。でも、真白先輩、説明が少ないんっすよ……。折り返して電話したら怒るし……」
「それは重ね重ね悪いな」
大悟は、もう一度頭をさげた。
「むっ、大悟が頭をさげる必要はない」
真白がぼそりと横から口を挟んだ。
「それは同感っすけど……。あたしとしては、真白先輩に嘘でもいいから頭をさげてほしいっすけどね」
かおるが目を細めて、真白を睨んだ。
「大悟、スマホであたしの写真を一枚撮って」
真白がいきなりスマホを差し出してきた。
「なんだよ、いきなり……」
戸惑いながらもスマホを受け取った。
だが、真白はそれ以上なにも言わず、廊下の窓際へ歩いていった。
そして、窓をさっと開けた。
途端に、外から吹き込んできた風が真白の髪を揺らした。少し汗ばんでいた髪がさらりと流れ、その横顔を西日が照らし出す。
……おいおい。
思わず息を呑んだ。
いつも見慣れているはずの真白なのに、まるで別人のように見えた。
「羽虫、なんでもいい。本を貸して。なければ原稿用紙でもいい。文芸部長なら持ってるでしょ」
真白がかおるに手を伸ばした。
「あるっすけど……なんすか、いきなり。相変わらず説明がないっすよねえ」
ぶつぶつ言いながら、かおるが鞄から一冊の文庫本を取り出した。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』だった。
真白はそれを受け取ると、無造作にページを開いた。
片手で本を持ち、窓際に立ったまま、静かに目を落とす。
それだけだった。
なのに、大悟はスマホを構えたまま固まってしまった。
西日に照らされた横顔。風に揺れる髪。細い指先に支えられた文庫本。
ただそこに立っているだけなのに、まるで最初から一枚の写真として計算されていたようだった。
……すげえ。
これが、プロのモデルなのか。
見た目は、文庫本を片手に窓辺にたたずむ、清楚な文学少女だ。
しかも、真白はそれを見事に演じきっている。
だが、それだけではないのが、大悟にはわかった。
その表情には、普段の真白とはどこか違う、柔らかな気怠さが漂っていた。先ほどまでふたりきりで過ごしていた淫らな時間の余韻が、まだわずかに残っているように思えた。
そんなことを知っているのは、おそらく自分だけだ。
……でも、こんなエロい顔、ほかの奴に見せていいのかよ……。
思わずそんなことを考えてしまう。
だが、真白はまったく気にしていない様子だった。
「……いいよ、撮って」
真白が静かに言った。
「あ、ああ……」
大悟は慌ててスマホを構え直し、シャッターを切った。
画面の中には、西日に照らされながら文庫本に目を落とす、美しい少女がいた。
いや、少女というより、どこか大人びた女性の雰囲気さえ漂っている。
たった一枚の写真なのに、まるでファッション誌の一ページのようだった。
大悟はしばらく画面を見つめていたが、我に返ってスマホを真白に返した。
スマホを受け取った真白が、画面を確認した。
すると、すっとその口角が上がった。
「……さすが、大悟。いい写真……」
「いや、俺じゃないだろ……。写っているのがお前だからだ」
大悟は苦笑した。
真白がスマホを操作する。
すると、かおるの鞄の中から、可愛らしいチャイム音が鳴った。
「羽虫、いま、さっきの写真を送った。文芸部の部員募集ポスターに使っていい」
「えっ、えっ、えっ、どういうことっすか?」
かおるが慌てたように鞄からスマホを取り出した。
画面を何度か操作したあと、その目が大きく見開かれた。
「うわっ……。なんすか、これ……。すご……」
「本当なら、一枚でも百万円くらいは取る。でも、今日は無料。さっきのお礼」
「百万円って……なに冗談言ってんすか……」
かおるが呆れたように笑った。
だが、すぐにもう一度スマホの画面に目を落とした。
「でも……本当にいいんすか? 真白先輩の写真をポスターに使ったら、こんなの、学園内に一枚貼るだけで、部員が殺到するっすよ」
かおるの顔がぱっと輝いた。
「問題ない。好きに使って」
真白は平然と答えた。
「うわあ……。ありがとうございます──。これ、絶対にいいポスターになるっす──」
「うん。よくやった。これからもよろしく、羽虫」
真白が満足そうに頷いた。
大悟はそのやり取りを横で聞きながら、少し考えていた。
百万円というのは、案外、誇張でも冗談でもないのかもしれない。
真白はアメリカの一流ファッション誌にも何度も登場しているらしいし、有名ブランドのモデルも務めている。
以前、一度の撮影でサラリーマンの数か月分に相当する報酬を受け取ると聞いたこともあった。
そう考えると、写真一枚に百万円というのも、あながち法外な金額ではないのだろう。
もちろん、かおるはそんなことを知るはずもない。
ただの冗談だと思っているようで、嬉しそうにスマホの画面を眺めている。
……まあ、いいか。
真白なりに、かおるには感謝しているのだろう。
「いやあ、感謝っす。ありがとうございますっす」
かおるは、感動したように、いまだスマホを握りしめている。
「そろそろ、施錠されるぞ。行こうか」
大悟は声を掛けた。
「じゃあ、羽虫も一緒に行こう。駅まで送る。途中でなにか奢る」
真白が何気ない口調で言った。
「……えっ?」
かおるが顔を上げた。
「いま、なんて言ったっすか?」
「駅まで送る。なにか奢るって言った」
「いや、そこは聞こえたっすけど……。真白先輩が、あたしに奢るんすか?」
「うん」
「ええっ……。今日はどうしたんすか? 珍しすぎないっすか? なんか怖いんすけど……」
「今日は気分がいい。それだけ」
真白はそう言うと、当然のように大悟の腕に自分の腕を絡ませた。
「行こう、大悟」
「あ、ああ……」
大悟は苦笑しながら頷いた。
かおるはまだ信じられないといった顔で、真白と大悟を交互に見ている。
まあ、無理もない。
いつも羽虫呼ばわりしている相手に、写真を提供したうえ、駅まで送って、なにか奢るというのだから。
しかし、大悟には真白が上機嫌な理由がよくわかっていた。
……まったく、こいつは。
あれだけ羽目を外したあとだ。そりゃあ、気分もいいだろうさ。
大悟は心の中で苦笑しながら、腕に絡みついている真白を見た。
無表情だが、大悟にはなんとも幸せそうな顔をしているように見えた。