学園一の美少女は、キモデブの俺から絶対に離れない 作:ドン・ドナシアン
大悟は、裸身にブラウス一枚だけを身につけた格好の真白を寝台に仰向けに横たわらせた。
寝台は、身体が沈むほどに柔らかいかなり大きなダブルベッドだ、大悟と真白が折半で購ったものだった。
〈ごっこ遊び〉用に、ふたりで拘束用の留め具を取り付けたりする改良もしている。
その留め具を利用して、大悟は真白の両足首に革枷を嵌め、両脚を大きく割り開かせている。
両手は頭の後ろだ。腕を合わせたかたちで革ベルトで固定している。
「大丈夫だな、真白?」
大悟は真白の拘束を確認しながら声を掛ける。
しかし、寝台に人の字に拘束された真白は相変わらずの妖艶な笑みを浮かべたままだ、
「ふふ、先生を呼び捨てにしてはだめよ、大悟くん」
「大丈夫そうだな」
大悟は苦笑した。
この寝台をふたりで買ったのは、半月ほど前になる。
三月、そして六月末と、大悟には思いがけない収入があった。
まず三月には、中等部の頃からこつこつと作り続けていたダンジョン攻略型のスマホゲーム『アルバエラ』を、アルバイト先のソフト開発会社に三十万円で買い取ってもらった。
ところが、配信が始まると、これが予想もしなかった大ヒットとなった。
その結果、社長から追加シナリオの制作を熱望され、六月の中間考査前に、なんとか完成させて納品したのだ。
その際、社長から提示された契約条件は、大悟にとって驚くようなものだった。
今回は買い取りではなく、売上の十五パーセントを受け取る歩合制になった。それとは別に、契約一時金として三百万円が支払われたのである。
最初のゲーム本編は三十万円での買い取り契約だったため、いくら大ヒットしても、大悟に追加の収入が入ることはない。そのため、今回の一時金には、その埋め合わせという意味合いもあるらしい。
追加シナリオはまだ配信されていないのだが、社長からはすでに第二弾の制作も依頼されている。
おかげで、大悟の預金残高は、高校生には似つかわしくない金額になっていた。
一方、真白にも、これまでのモデル活動で得た収入があり、その預金額は一千万円以上あるようだ。
今回の買い物について相談したところ、真白は自分が全額出すと言って聞かなかった。大悟に貢ぐことが嬉しいらしい。
しかし、さすがにそれは大悟の男としての沽券に関わる。
結局、何度も話し合った末に、どうにか費用を折半することで納得してもらったのだった。
そんなことを思い出していると、寝台の上から真白の声が聞こえてきた。
「大悟くん、こんなこと、すぐにやめないと、取り返しのつかないことになるわ」
真白が声を絞り出すように言う。
大悟は思わず笑いそうになってしまった。
さすがは、海外向けのモデルで高額ギャラを稼ぐだけある。完全に〈囚われた女教師〉になりきっている。
完全にのりのりだ。
だったら、大悟も応えないとな……。
「そう言われても、こんな素敵な先生が眼の前にいたらやめられねえな。こうなったら、大人しく個人面談に応じてくれよ」
大悟はできるだけ下衆な口調に聞こえるように、わざと顔を歪めて真白にすごんで見せた。
すると、たったいままで悲痛な表情になりきっていた真白がぷっと吹き出した。
「……お前、笑うなよ……」
「ごめん。やり直し……。いけないわ。こんなこと許されることじゃないのよ」
真白がまた〈女教師〉の口調に戻る。
「……なら、抵抗してみな、真白先生……」
大悟は真白の開脚させられている脚のあいだに座ると、上から真白が身につけているブラウスのボタンを外していく。
「ああ……」
真白が甘い息を吐く。
演技なのか、それとも、スイッチが入ってしまったのかわからない。
だが、眼をとろんとさせ、大悟にすべてを委ねるかのように脱力して、大悟を見つめてくる真白は、本当に色っぽくて、可愛くて、きれいで……。
なによりも、愛おしかった。
こんな真白を見られるのは、俺だけだ──。
ごくりと生唾を飲む。
大悟はブラウスの合わせを左右にくつろげ、真白のあらわな裸身を天井の照明の下に晒していく。
ブラウスの下には、やはり下着の類は一切なく、むき出しになった肌からはむっとするほどの色香が漂い上がってくる。
艶やかな股間の茂みは、まだ愛撫を与えたわけでもないのに、とろりとした蜜を滲ませて光を弾いていた。
そこから立ち上る淫らな香りが、部屋の空気を甘く重く澱ませていく。
「先生を牝に変えてしまういいものがある。それを塗ってやるよ。特別授業の開始だ。先生は俺だけどね」
大悟は寝台から立ち上がった。
自由にできる資金が増えたことで、大悟が手を出したものがある。
〈ごっこ遊び〉用の淫具や拘束具、そして媚薬類だ。
とりわけ、普段は冷静さを崩さない真白を、媚薬で理性の箍を外し狂わせてしまうというのは、絶対にやってみたいことのひとつだった。
それを想像するだけで、大悟の嗜虐心と、彼女に対する征服欲を深く刺激する。
ただ、淫具や拘束具などとは違い、媚薬は肌に直接擦り込む類の代物だ。通信販売で怪しげなルートから入手するのには、どうしても抵抗があった。
だからこそ、少し前から顔を出すようになったSMグッズ店の女主人から信頼できる品として紹介され、禁欲開けには真白に使ってやろうと、こっそり準備をしていたのである。
寝台の下にある〈ごっこ遊び〉用の引き出しから、その媚薬入りのチューブを取り出すと、みずみずしい真白の股間を覗き込みながら、左右の果唇に擦り込んでいく。
「ふっ、んんっ、あ、ああ……」
真白が息を詰まらせて、びくびくと下半身が震えだす。
「効き目はすぐに来るらしい。是非とも、感想を教えてくれよ、先生」
大悟は指に塗り薬を足すと、真白の亀裂の合わせ目の上端に隠れているピンクの真珠をすくいあげてやった。
「んあっ、あっ、大悟──」
真白の身体が弓なりになり、大きく跳ねた。
「しっかり、先生をしなよ、真白」
大悟は苦笑しながら、クリトリスに媚薬を塗り足していく。
クリトリスそのものから、その入口、さらに奥までをしっかりと塗り足していく。大悟の指が動くたびに、真白はあられもない反応を激しく示した。
「さて、あとは待つだけだよ、先生」
大悟は塗り終わると、真白の身体から指を離して、割り開かれている脚のあいだに胡座で座り直した。
真白はすでに肩で息をしていた。
大悟のさっきの愛撫を受けた反応だ。真白が特別に感じやすい性質なのか、大悟にだけそうなのかはわからない。
だが、真白は大悟のつたないと思うような愛撫にも、いつも激しく反応する。
いまも、陰毛で包まれている真白の股間は、真っ赤に充血してかなりの愛液を噴きこぼしていた。
思わず生唾を飲むほどの、淫靡で卑猥な光景だった。それでいて、真白はやっぱりきれいだった。
大悟は、緊張で指先が震えるのをとめられない。
どうしても思ってしまうのだ。
自分みたいなきもデブが、真白のようなこんな美少女に、自分の変態を押しつけていいのかと……。
だけど、大悟がそんな素振りを示すたびに、真白は同じことを言う。
自分も変態だ──と。
大悟の好きなものは、自分も好き。
なにしてもいい。
真白が抵抗しても、大悟の好きなようにしていいと……。
大悟は、内心の不安を追い払う。
自分はSだ──。
真白のSだ──。Sが不安を表に出すと、真白が動揺する。
心に言い聞かせる。
すると、不思議なことに、指先の震えがとまった。
大悟は大きく息を吐くと、寝台の上で仰向けに拘束されている真白を改めて眺める。
さて、真白がどんな風に取り乱すことになるのか……。
大悟はじっと待つ。
この媚薬を紹介してくれたのは、大悟が最近になって懇意にしているSMグッズ専門店の女主人だった。彼女は自分のことを〈トキ婆〉と名乗った。
トキ婆は、多分七十歳前後であり、物腰の柔らかな老女である。
大悟がこの店に出入りするようになったのは、まだ三か月ほど前のことだった。自作のスマホゲーム『アルバエラ』を買い取ってもらえて、まとまった預金ができたことがきっかけだった。
それ以来、大悟は折に触れて店を訪ねるようになり、トキ婆から商品の扱い方だけでなく、安全上の注意や相手への配慮についても、いろいろと教わっている。
そんなトキ婆から、いわゆる〈媚薬〉と称される商品を紹介されたのがこれだ。二か月ほど前のことだった。
そのとき、トキ婆からひとつだけ、厳しく念を押されたことがあった。
『大悟くん。大切な人に使うものなら、なおさらよ。出所も成分もわからないようなものには、絶対に手を出しちゃ駄目。どんなに魅力的なことが書いてあってもね。まあ、これは大丈夫だけど……』
いつもは穏やかなトキ婆が、そのときばかりは真剣な顔をしていたことを、大悟はよく覚えている。
まだ知り合って三か月ほどに過ぎないが、大悟はトキ婆の言葉には不思議な説得力があると感じていた。
もっとも、これを使うのは二度目になる。真白は覚えているだろうか。
いずれにしても、トキ婆とは一週間前にも会った。そのときに、大悟の事情のことも語った。大悟が高校生だということは、薄々感じていたらしいが、パートナーが幼馴染で、すでに婚姻しているというと大笑いしていた。
一度、会いたいというので、真白が嫌がらなければ会って欲しいと思っている。
「あっ、これって……」
真白の白い肌が一気に真っ赤になり、脂汗が一斉に噴きだした。
ぬめ光る裸身を真白が震わせ、首を左右に動かしだす。息がさらに荒くなり、奥歯を噛みしめるような仕草をする。そして、腰を淫らに動かしだした。
「……どうした、先生? そんなにエッチに腰を動かして、誘っているのかよ」
大悟は生唾を飲み込みながら言った。
「ああ、これだめ……。大悟、これって……。いつか、お尻に塗った薬……。ああ、痒い──」
真白がもう喘ぎにしか聞こえない淫らな声を洩らして、乳房を左右に振り、腰を揺すりたてて身悶えする。
さすがは、トキ婆の媚薬だ。
女の性感を狂わせるほど疼かせるだけでなく、耐えがたい痒みにより苦悶させるのだと説明してくれたが、その通りの効果のようだ。
だが、まだ始まったばかりだ。
喘げば喘ぐほど、悶えれば悶えるほど、女体を蝕む熱も疼きも痒みも、ますます耐えがたくなっていくはず。
真白は襲ってくる痒みに耐えようと、白くなるほどに両手を強く握りしめ、足の指を内側に折って下肢を突っ張らせている。
「じゃあ、先生、できるだけ我慢して、俺を愉しませてくれよ」
大悟は、女教師を嗜虐する下衆な生徒になりきって言った。
「ああ、だめ……こ、これ、きつい……。大悟……も、もう……な、なんとかして……」
しかし、真白は狂おしく身悶えしながら、大悟に哀訴の言葉を喘ぎ混じりに訴えた。
もう、これで終わりかな……。
「もう無理か? 残念だなあ……。じゃあ、無理と言え。それで終わりだ」
わざとがっかりしたように嘆息する。
“無理”というのは、ふたりで決めた〈ごっこ遊び〉の中止の合言葉だ。真白がそれを口にしたら、大悟は責めを止める。そう決めていた。
「ううう……だ、だって……」
真白は真っ赤な顔をして、涙をこぼしている。
だが、まだ頑張ろうとしているようだ。
“無理”という単語は、まだ口にしない。
「ありがとう、真白。真白の本気の泣き顔……。すっごく興奮する。じゃあ、もう少しだけ、先生と生徒で行こうよ」
大悟はそう言いざま、右の人差し指を真白の秘所にあてがうと、まるでおしっこを漏らしたかのように愛液を噴きこぼしている股間を一回だけ擦ってやった。
「んふううっ、いいいいっ」
真白が大悟も驚くくらいの激しさで、全身を弓なりに反り返らせると、がくがくと身体を痙攣させた。
しかし、大悟はすぐに手を離してしまったので、脱力するように腰を寝台に落として、また腰を揺すり始める。
大悟の指には、真白の股間から搾り取られた濃厚な蜜が濡れ光っている。
「発情した牝の匂いがするな、先生。これが清純で高潔な女教師の正体だ」
大悟は指先についた真白の愛液を彼女の鼻先に近づける。
真白は奥歯を噛みしめる仕草をしながら、激しく首を横に振る。
「わ、わかった……。だ、大悟くん──せ、先生を……犯して──。もうひと思いに犯して──」
真白は口にした。
「はは、ついに、言ったな、先生。だけど、俺はもう少し先生の苦しむ姿を見たいからな。まだしばらく、先生の尻振り踊りを見物することにするよ」
大悟はわざと声をあげて笑う。
すると、真白の顔が険しくなる。
「ああ、もう痒いいい──。ご、ごめん。もう許して……ごめんなさいっ」
真白がぼろぼろと涙をこぼしだした。真白の必死の身悶えは続いている。
大悟は肩を竦めた。
トキ婆は、どんな道具でも薬でも、相手の様子を見極めることが肝心だと、繰り返し教えてくれた。楽しませることと、傷つけないこと……。そして、苦しませること……。
そのすべてが同時にできてこそ一人前なのだという。
ここで終わりだな──。
大悟は中止を決意した。
だけど、この期に及んでも、真白は“無理”とだけは言わなかったな……。
寝台の上で立ちあがり、ショートパンツと下着を一緒に脱ぎ、勃起している一物を外に出すと、媚薬と一緒に購入した中和剤用のローションを自分の股間に塗っていく。
これを塗っておかないと、真白と一緒に大悟まで掻痒地獄に陥ることになる。中和剤が真白の股間に染みていけば、真白も楽になるはずだ。
「仕方ないなあ。じゃあ、犯す代わりに、またなにか、してもらうからな」
「うん、うん、ごめんね、大悟……」
涙を流し、腰を悶えさせて振る真白の脚のあいだに、大悟は膝立ちのまま座り直す。細い腰のくびれを掴んで、ぐいと上体を引き寄せると、真白の左右の太腿の下へ両膝をねじ込むようにして、真白の腰を浮かせた。
怒張の先端を、ぱくぱくと閉じたり開いたりを繰り返す真白の真っ赤に充血した亀裂へあてがう。そして、ずぶずぶと真白の中へ腰を沈めていった。
「んんああっ、ああっ」
白い喉を晒して真白の口から歓喜の声がこぼれ出る。
驚いたことに、たったひと突きだけで、真白は顎を突きあげて、絶頂に昇りつめてしまった。
折れんばかりに背筋を反り返らせる腰を大悟はがっしりと掴む。
逃げるかのように腰をずり上げかけたのを許さず、激しく律動する。
「ひあっあっああ──き、気持ち──気持ちいいっ──あっ、あっ、ああっ──」
数回と突くごとに真白の身体は跳ね、四肢を震わせる。
一突き、二突き、三突きと与えられるたびに、真白は声にならない嬌声を放ち、幾度も絶頂を繰り返していく。
暴力的な快感の波にのまれ、真白は白い喉を反らせ、痙攣する腰を大悟の手のひらの中で跳ねさせるばかりだった。
すげえな──。
トキ婆の媚薬は……。
身体中を痙攣させている真白の腰を、大悟はさらに強く掴んだ。
執拗に奥を突き上げると、真白の身体が反り返り、頭の後ろで拘束された両手が無駄に空中を掻く。
白い喉から溢れる絶叫に似た嬌声が、部屋中に響き渡る。
真白の秘奥は、容赦ない突き上げのたびにぎゅうっと大悟の雄を締め付け、痙攣するたびに大量の蜜を溢れさせた。
快楽に思考を奪われ、ただ無意識に腰を揺らめかせ、跳ねる真白──。
完全に理性を手放したその乱れた姿に、いまこの瞬間だけは、自分の劣等感が溶け消えてくれる気がした。
大悟はさらに征服欲を刺激され、なおも激しく真白を貫き続けた。