※この作品はR-18です。

信じていた友人がショタNPCの変態調教にドハマリする何て……   作:万歳!

5 / 8
シャルティアの会話が難しすぎる(; ・`д・´)

未だになれない。


第5話

 モモンガは、執務室の一角に設けられた会議の場で、静かに座していた。

 

 周囲には、デミウルゴス、シャルティア、そしてパンドラズ・アクター。いずれもナザリックにおける最高峰の知性と戦闘能力、忠誠を誇る者たちである。

 

 だが、今議題に上がっている内容は……おかしかった。

 

(……なぜ、こんな話をしているんだ、俺は)

 

 内心で吐き出す。それは、緊縛という一人の女性の「好みの男性像」。ギリっと歯が軋む。ただそれだけの話のはずなのに、モモンガにとっては、耐え難い苦痛を伴っていた。

 

「――ということで、緊縛様は屈強な男性、若しくはギャップがあるマーレにレイプされるのを望んでいるようでありんした」

 

 シャルティアが報告を締めくくる。

 

 その言葉を聞いた瞬間。

 

 ――ギリ。

 

 また歯が軋んだ。

 

 骨の身体であるにもかかわらず、確かな“痛み”を伴う錯覚。

 

「……そうか」

 

 平静を装いながら、シャルティアの発言に頷く。デミウルゴスが続ける。

 

「では、シャルティア。君が捕獲した元人間は、その条件に当てはまるのかい?」

 

「うーん。確かに筋肉はありんすが、話によればライバルのガ、ガ、ガセフ? 何とかの方が筋肉があると言ってありんした」

 

 その言葉にカルネ村で出会った男。ガゼフ・ストロノーフを思い出した。思わず自分は発言してしまっていた。

 

「それは、ガゼフ・ストロノーフではないか?」

 

「そうでありんす! ご存じでありんしたか! モモンガ様!」

 

「……ああ」

 

 短く応じる。ああ。確かにあの男は屈強に見える。緊縛さんの望みをかなえるにはあの男を捕獲するのがいいかもしれない。

 

 だがその内心では、荒れ狂う感情が渦巻いていた。

 

(あの男か……)

 

 確かに、人間にしては強者なのかもしれない。人格も含め、緊縛の言う“理想”に近いかもしれない。

 

(……捕らえるべきか)

 

 思考が、冷酷な方向へ傾きかける。

 

 ――ギリ。

 

 再び、歯が軋む。同時に、精神安定効果が発動する。高ぶった感情が、無理やり抑え込まれる。だが、それでも消えない。

 

(……俺は)

 

 心の奥底にある、本音。

 

(緊縛さんを……俺の物にしたい)

 

 だが同時に。

 

(嫌われたくない)

 

 その想いが、強く、強く存在していた。ユグドラシルの終焉。仲間たちの離脱。そして今。最後に残ってくれた友人。

 

(もし彼女に拒絶されたら……)

 

 想像するだけで、胸の奥が冷たくなる。

 

 その時だった。

 

 パンドラズ・アクターが、一歩前に出る。

 

「モモンガ様」

 

 その声には、いつもの道化の振りはない。真剣そのもの。

 

「緊縛様はギャップがあるのもいいとおっしゃられています……つまりマーレが屈強な男の振りをしてレイプするのも許容されるはず……であれば外部の男に緊縛様を差し出すか、マーレに緊縛様をレイプさせるか、お選びください。モモンガ様」

 

「――俺に、選べ、というのか。パンドラズ・アクター」

 

「はい、いいえ。もう一つ選択肢があります。モモンガ様が緊縛様をレイプされればよろしい」

 

「……俺はアンデッドだ。彼女の性欲を解消できない」

 

「モモンガ様。ここにはモモンガ様に絶対の忠誠を誓う者しかおりません。嘘を言うのはおやめください。我々が信頼できませんか? 我々は借りにモモンガ様がレベル一に転生しようとも、絶対の忠誠をつくします」

 

「……その通りです。モモンガ様。我々は例え何があろうと、モモンガ様に……至高の御方に仇名すことは致しません!」

 

 デミウルゴスが叫ぶように言う。シャルティアも頷いている。激情ははしった。

 

「だ、ま、れ!! だまれ! だまれ! だまれ!! 俺にはもう、緊縛さんしかいないんだよ!! 彼女に嫌われたらどうすればいいんだ!! 嫌だ、もうこれ以上友人に去られるなんて、認められない!」

 

 沈静化が起こるが、限界を超えた。そしてその叫びにパンドラズ・アクターが叫び返す。

 

「ならばこそ!! 緊縛様の願いを叶えて差し上げるべきです!! モモンガ様!! 私の目から見て、緊縛様はモモンガ様が行動に移すのを待っているように思えます。動くべきです!! モモンガ様が最後に残られた至高の宝を手にとるべきです!!」

 

 その言葉にパンドラズ・アクターだけでなくデミウルゴスやシャルティアも頷いている。

 

「いずれにせよ、緊縛様の望みを満たす必要がございます。最後に残った宝を、どうか手にお取りください」

 

 パンドラズ・アクターの発言に続くようにシャルティアも言う。

 

「……緊縛様は据え膳食わぬは恥と思っているでありんす。きっとモモンガ様が手をお出しすれば喜こばれると思うでありんす!」

 

 そして、デミウルゴスが言う。

 

「モモンガ様の恐れは理解できます。しかし、それは我々も同じでした」

 

 静かに、だが確かに。

 

「我々もまた、いつか至高の御方が去られるのではと恐れておりました」

 

 その言葉に。モモンガは、ゆっくりと目を閉じた。

 

(……そうか)

 

 恐れているのは、自分だけではない。ナザリック全体が、同じ不安を抱えている。答えは、まだ出ない。だが一つだけ、確かなことがあった。

 

 ――動かなければ、何も変わらない。モモンガは、静かに息を吐いた。だけど、自分は動けない。

 

「……一人にしてくれ。外部の者に緊縛さんを差し出すことはできない。…………マーレに……マーレにやらせろ」

 

「――本当にそれでよろしいのですか、我が神よ」

 

「分かってる。俺が何れ後悔することも……それでも緊縛さんに暴力なんか振るえない。俺に残された最後の宝なんだ……頼む、一人にしてくれ」

 

 パンドラズ・アクターたちが頭を下げて部屋を出ていこうとする。それを見ながら思わずつぶやいていた。

 

「俺の方が、先に好きだったのに」

 

☆ ☆ ☆

 

 重苦しい沈黙が、回廊に満ちていた。

 

 デミウルゴスは、ゆっくりと歩を進めながら、背後に続く二つの気配を感じ取っていた。パンドラズ・アクター、そしてシャルティア・ブラッドフォールン。いずれも優秀な同僚であり、今は同じ問題に縛られている同志でもある。

 

「パンドラズ・アクター、シャルティア。少し付き合ってくれないかい?」

 

 振り返らずに告げると、すぐに応答が返る。

 

「……承知しました、デミウルゴス殿」

 

「……分かったでありんす」

 

 三者は言葉少なに歩みを進める。石造りの床に響く足音が、やけに大きく感じられた。やがて与えられた一室へと辿り着く。重厚な扉を閉めた瞬間、外界と切り離されたような静寂が訪れた。

 

 だが、その静けさは安らぎではない。むしろ、思考をより深く沈めるための舞台装置に過ぎなかった。

 

(……なんとしても)

 

 デミウルゴスは胸中で繰り返す。

 

(モモンガ様と緊縛様を結びつけねばならない)

 

 それは単なる個人的願望ではない。ナザリックの安定、ひいては至高の御方の幸福に直結する問題だ。しかし。

 

(問題は、あまりにも大きい)

 

 緊縛の嗜好。それは、モモンガの性質と決定的に噛み合わない。

 

(モモンガ様は、優しすぎる)

 

 支配者でありながら、仲間に対してはあまりにも情が深い。だからこそ、踏み込めない。そしてその結果――。

 

(恋い焦がれておられるのに、手を伸ばせない)

 

 それは、あまりにも歯がゆい状況だった。デミウルゴスは立ち止まり、ゆっくりと振り返る。

 

「……パンドラズ・アクター。君に頼みたいことがある」

 

「何でしょう?」

 

 即答。迷いはない。

 

「モモンガ様を説得してほしい。それができるのは、モモンガ様に創造された君だけだ」

 

 その一言に、室内の空気がわずかに引き締まる。

 

「幸い、時間はある。緊縛様は現状、外へ出る意思を保留している。ならば――その間に動くべきだ」

 

 パンドラズ・アクターは、わずかに目を細めた。

 

「承知しました。モモンガ様の幸福のため、全力を尽くします」

 

 その返答に、デミウルゴスは満足げに頷く。だが、それだけでは足りない。

 

「……そして、予備の策だが」

 

 言葉を選びながら続ける。

 

「マーレに私の牧場で練習させる。女性を押さえつけてレイプする方法を」

 

 シャルティアの眉がぴくりと動く。

 

「つまり……ナザリック内で緊縛様の条件を満たす者を育成する」

 

 その意味を察し、二人の表情がわずかに変わる。

 

「……なるほど」

 

 パンドラズ・アクターが静かに頷く。

 

「外部に依存するのではなく、緊縛様をナザリック内の管理下に置く、ということですね」

 

「その通りだ」

 

 デミウルゴスは微笑む。

 

「私としても、至高の御方が外部の存在に委ねられるなど、看過できない」

 

 シャルティアが腕を組み、考え込む。そして、やがて口を開いた。

 

「であれば、私がマーレの最終試験をやろうとおもいんす」

 

「……いいのかい?」

 

 デミウルゴスは問い返す。

 

「君もまた、モモンガ様を想っているはずだ」

 

 その指摘に、シャルティアは一瞬だけ目を伏せた。

 

 だが、すぐにいつもの調子を取り戻す。

 

「もちろん、マーレに女をレイプして屈服させる練習台になるだけでありんす。……後でモモンガ様にマーレに汚されたと泣きついて妃にしてもらうから、安心しなんし」

 

 軽く言うが、その裏にある覚悟は感じ取れる。デミウルゴスはそれ以上追及しなかった。――有用であるなら、それで良い。

 

 しばしの沈黙。三者の思考が交錯する。その中で、パンドラズ・アクターが口を開いた。

 

「……最悪の事態も、想定すべきかと」

 

 低い声。だが、その内容は重い。

 

「……パンドラズ・アクター。君の言いたいこともわかる。だが、それは!!」

 

 言い切る前に、シャルティアが混乱気味に自分たちに問いかける。

 

「何が起こるでありんすか?」

 

 デミウルゴスは、一瞬だけ言葉を選び――そして告げた。

 

「仮に、モモンガ様が決断できず、マーレが緊縛様を屈服させた場合」

 

 静かに、しかし確実に。

 

「嫉妬からモモンガ様がマーレを殺そうとする可能性がある」

 

「――なっ!」

 

 シャルティアの顔色が変わる。

 

「そして、マーレの下僕になり下がっている緊縛様はマーレを守るためにモモンガ様と争う可能性が存在する」

 

 沈黙。重く、冷たい沈黙。誰もすぐには言葉を発せない。デミウルゴスはゆっくりと息を吐いた。

 

「……モモンガ様は絶対にそれを、認めないでしょう。ですが、可能性がある。いえ、モモンガ様が緊縛様を物にできないのであれば、それが起こる可能性も否めません」

 

 もう一度大きく息を吐いた。もしそうなった場合、自分はどちらにつくだろうか……お二人とも最後までナザリックに残ってくださった慈悲深いお方。

 

 だが心情的にはモモンガ様に同調したい。モモンガ様の最後の友人を失くない……我々だってそうだ。これ以上至高の御方を失いたくない。

 

 もしそんな地獄が出現したなら……自分はどちらにつくのだろうか。いや違う。

 

「逆にだが、モモンガ様を逆上させれば、緊縛様をレイプする可能性はないだろうか? 緊縛様はそれを望んでおられる。マーレは可愛そうだが、生贄にしてしまうのも一つの手段だ」

 

「……確かに、私がモモンガ様を説得できなかった場合、それも一つの方法ですね」

 

 静かに言葉を紡ぐ。

 

「最悪を回避するための策を、さらに重ねる必要がある」

 

「……待つでありんす。一つ面白い方法を思いつきんした。上手くいけばモモンガ様も緊縛様もマーレも皆幸せになれるかもしんせん」

 

「ほう、そんな方法があるのかい? シャルティア」

 

「是非とも聞かせて頂きたい」

 

「それは――」

 

 シャルティアが妖しく微笑んだ。その先の言葉を、静寂が待ち受けていた。




シャルティア×マーレ何故私はこんな禁断な関係性を思いついてしまったのだろう……。思いつかなければ苦しまずに済んだのに。

シャルティア×アウラとかも書いてみたいけど……マーレとの3Pも書いてみたい。

誰かR18を書いて! 私にR18は荷が重いのだ('ω')
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。