本日一人目となるお嬢様をお見送りまでした後、私はバックヤードに引っ込んで。
そうして、次の指名に備えて、身だしなみをチェックしていく。
まずは、その短いスカートをまくり上げて、おちんぽに残った自分の精液やら、お嬢様の唾液やらといった汚れを、常備されているタオルで拭き取って。
そうして仕上げには、これまた備え付けのお肌に優しいデオドラントシートで、おちんぽも、汗の気になる体も、拭っていく。
そうして、体の汚れを拭っていけば、何となく思い出してしまうのは、お嬢様と繰り広げた先ほどのプレイのこと。
お嬢様の都合でお代わりまではしてもらえなかったけれど、それを差し引いても、とっても気持ち良かった記憶。
沢山、可愛いって言われたし、それにまた、次も指名してくれるって、約束してくれたし。
「えへへ……♥」
「ちーちゃん、ご機嫌じゃん。」
「まぁ、えへへ……♥」
「さては、良いお嬢様に巡り合えたなぁ?♥」
「う、うん♥ えへへ……♥」
私はつい、受付で去り際に交わした約束を思い出して、つい、思い出し笑いを漏らしてしまう。
そうすれば、大体同じタイミングで引っ込んできて、同じく身だしなみを直していた同僚に見られて、絡まれる。
だから、世間話の延長で、先ほどのお相手が初来店のお嬢様で、遊び慣れてる優しい人で、気持ち良くって、次の指名も約束してもらって、なんてお話をしてみれば、同僚は、ふぅん、と頷いて。
「こっちは……、ん~、いまいちだったかなぁ。」
「そうなの?」
「うん。初めてのお嬢様で、多分こういう、風俗とかも素人さんっぽくてさぁ。」
「へぇ……。」
「あ、でも、めちゃくちゃフェラがたどたどしくて、それが逆に新鮮で、何だか可愛くてぇ♥」
「あ、それ、分かるぅ……♥」
「あと、らぶらぶドリンクの時、手を繋ぎ慣れてないのもバレバレで、マジ、かわいー♥」
「それも分かるぅ……♥」
そうして、何処かメスガキ感のあるにやにや笑いを添えながらお返しに教えてくれるのは、自分のお相手をしてくれたお嬢様のこと。
なんというか、この店で働いているキャスト達は、本当に、仲がいいと思う。
だって、指名が来てない休憩タイムに鉢合わせた時には、こうしておしゃべりに興じて、遊んでくれたお嬢様の情報を共有して。
けれど、こうしてお調子に乗ったこの娘が優越感に浸っていられるのも、件のお嬢様が何度彼女を指名するまでだろうか。
いや、ほんと、このお店にハマったお嬢様達ったら、私達メイドを射精させるために、あの手この手とテクニックを磨いていって……。
いや、フェラチオがメインなのだから、あの口、この口?
そんな冗談はともかく、今は優越感に浸っていても、そう遠からず、理解らされちゃうんだろうなぁ。
この娘、そういう所が隠せないから、お嬢様にバレバレで、理解らされるまでがセットで、人気なんだよねぇ。
あ、そうだ、さっきのお嬢様に、お礼のメッセージ、送っておこうっと。
「お、ログボ? ソシャゲ、何やってるの?」
「えぇ? 違うってば。」
「ふーん、ほーん?」
「え……、なに?」
「いや、そういう細かいケアが指名No.1の秘訣なのかなって♥」
「えぇ、そんなんじゃ、ないって。」
先ほど連絡先を交換したばかりのお嬢様にメッセージを送るため、スマホをツンツンとつついていれば、隣にいた同僚が私に寄りかかるように、その画面を覗いてくる。
どうやら同僚は、私がゲームのログインボーナスを獲得するためにスマホを見ていると思ったらしい。
けれどそうやって、私がお嬢様にメッセージを送っていると理解した彼女は、ふんふん、とどこか納得した様子で頷いて。
そうして、統括マネージャーからの指示がインカムに届いたのは、そんなタイミング。
『千里さん。今、大丈夫ですか?』
「あ、はーい。大丈夫です。」
私は、インカムのマイクに向かってお返事をしながら、大きな姿見の前に立って。
もう一度、制服や髪の毛の乱れがないか確認して、前髪を少しでも盛れるように、ちょいちょい、と整えて。
『8番テーブルにご指名ですけど、行けますか?』
「はい、すぐ行きまーす。」
マネージャーからの指示は、やはりというかなんというか、ご指名の連絡だった。
予想通りのその連絡に、私は、よし、と気合を入れて。
もう一度、ちらり、と鏡を確認してみれば、そこに映る私は、うんうん、ちゃんと可愛い。
「ちーちゃん、指名来たんだぁ?」
「うん。行ってくるねー♥」
「はいはい、行ってらぁ。」
私は、同僚のお見送りを受けながら、バックヤードを抜け出して。
そうして、私を指名したお嬢様の待つ個室へ、向かうのだった。
────
「失礼しまーす。」
「あ、千里ちゃん! うぅぅ、待ってたよぅ。」
8番の番号が振られた、個室になったテーブル席。
私のことを指名してくれたお嬢様が待つその個室に入ってみれば、椅子に座って俯いていた彼女は、がばり、と勢いよく顔を上げて。
そうしてその勢いのままに、顔と顔とがくっついてしまいそうなほどの距離に近づかれる。
「うわ、わ、お嬢様っ♥ 近い、近いですっ!」
「すーっ♥ はーっ♥ ううぅっ、いいにぉぃ……♥」
プレイの時間以外でキャストの身体にお触りするのは、お店の規則でNG行為。
まあ、それどころかプレイ中も、オプションを追加していなければ、お口以外で触れるのも割と、NGなんだけれど。
ともあれ、それをギリギリで理解しているのか、そのお嬢様は私の身体に触れない距離で。
けれど、まるで当然の権利だと言わんばかりに、ふすふす、と鼻を鳴らして私の匂いを嗅いでいく。
そんな、NGギリギリの行為を繰り広げるそのお嬢様は、私の良く知る人物で。
つまりは、私のことを何度も指名してくれている、常連のお嬢様だった。
「あのっ、お嬢様、指名してくれて嬉しいけど、近いですって。」
「あ、あっ……、ごめんね、千里ちゃん。」
私がその距離感を注意すれば、そのお嬢様は、しゅん、としおらしい様子を見せながら、1歩を引いて。
そうして、気を取り直したのか、えへへ、とはにかんで見せてくるのは、少しやぼったい重ね着にキルトのスカートを着こなした、大きな丸フレームの眼鏡が特徴の、お嬢様。
その服装で、いかにも、なオタク女子を演出している彼女だけれど、意外と言うかなんというか、こちらのお嬢様は眼鏡をかけていると、美人なタイプ。
本人もそれを理解しているのか、眼鏡の下の素顔はばっちりと、ナチュラルメイクを決めていて。
その恰好について一度聞いてみた時には、実は、ただのナンパ除けだと言っていた気がする。
だけどむしろ、その若干のやぼったさが、自分にも行けるんじゃないか感を醸し出して、変な虫を呼び寄せてしまってる気もするけれど。
「うううん……、千里ちゃん、今日も可愛いっ♥」
「あはは……、ありがとうございます。」
「あ、これ、うちの近所の洋菓子店のマカロン、みんなで食べてね。」
「わ、嬉しい。いただきますね♥」
「だから、さっきのは……、内緒で……。」
「もう、仕方ないですね……♥」
とはいえ、彼女が有象無象のナンパになびくことは、無いだろうと私は知っている。
だって、こちらのお嬢様は、いわゆる、その、私に、まぁ、有難いことに、ガチ恋している、だなんて公言を憚らない人で。
何度も何度も、お店に足しげく通っていながら、今まで、私以外を指名したこともない。
たまに、その、先ほどの、私の匂いを至近距離で嗅ぐといったような、ラインのギリギリを攻めるような真似はしてくるけれど。
まあ、本当にヤバイ一線は越えてこないし、注意されれば素直に従って、謝ってくれるし。
それに、彼女が今差し出してきている、小さめの手提げ紙袋。
まあ、賄賂と言うか、口止め料と言うか、そういう側面はあれど、色々と差し入れてくれることも、結構あるし。
こういったお菓子のチョイスもセンスがあって、さらにはそれだけ好かれてしまうと、やっぱりちょっと、嬉しいというか。
そんなこんなでついつい、このお嬢様には甘い態度を取ってしまう。
まあ、こういうのも、お嬢様とのコミュニケーションの一環といえば、そうなのかもしれない。
「と、こ、ろ、で……。千里ちゃん?」
「はい?」
「私、今日こそ千里ちゃんの初搾り、飲みたかったんだけどなぁ……。」
「あう……。」
そんなお嬢様は、口止めの交渉は済んだ、とばかりに、きらり、と眼鏡のレンズを光らせて。
じと、とレンズの向こうにあるその目を細めながら、先ほどまでのトーンから一転、1オクターブ半ほど、声を低くして。
そうして、自分は不機嫌です、という態度を演出しながら、文句を言ってくる。
このお店に通うお嬢様達には、共通で信じている迷信がある。
曰く、お気に入りのメイドのその日の初搾りが、一番濃くて美味しいだとか、初搾りを飲めると絶対に、良いことがあるだとか。
けれどそもそも、喫茶店風のお店で、
だからお店側からは、仕事前に必ず飲むように、と特別な精力剤が支給されている。
即効性だけれど効果が控えめの、そして体内での分解が遅いその精力剤は、私達が仕事の間中、弱火でじっくり温めるように、精力を促進し続けて。
だから余程のことが、それこそ、5分に1回搾られるだとか、そういうことでもない限り、2度目だろうと3度目だろうと、精液が明らかに薄くなることなんてない。
そもそも迷信の後半は、朝のニュースの占いくらい、信ぴょう性がないし。
「あ、あの、今日は、初めてのお嬢様がいらして、お店のご案内をしていたら、その、流れで……。」
「ふぅーん、へぇー? 千里ちゃんは、優しいねぇ?」
お嬢様は相変わらず、私のことを低めの声で詰ってくるけれど、けれど、彼女が纏うその雰囲気には、実に楽し気なものが混じっていて。
つまりは多分、本気で怒るというより、そういう味付けを楽しんでいるかのようで。
だから私は、ほっと少しだけ、内心で胸を撫で下ろす。
けれど、そんな私の思考が完全に停止したのは、お嬢様が言葉をさらに続けた、その直後だった。
「ね、千里ちゃん。私、もう3か月くらい、初搾り、逃してるんだよねぇ。」
「あの……、お嬢様……?」
「千里ちゃんだって、次こそは初搾り、飲んでくださいねって、約束してたよねぇ?」
「え……?」
「最初の指名空けておくって約束してくれたの、今日だったよねぇ?」
「あ゛っ……。」
その言葉を聞いた途端に、ぎしり、と身体が硬直してしまう。
一瞬、そんな約束したっけ、という疑問を浮かべた自分に応えるように、確かにした、と全身に冷や汗が、じわり、と浮いて。
なんなら、昨日、お布団にすっぽりと潜りながら。
明日、シフトの初めから絶対に行くから、というメッセージをくれた彼女に対して、最初の指名を空けておくだなんて、返していて。
私、完全に、やらかしてるじゃん!?
「思い出した? これ、完全に、お仕置きだよねぇ?」
「はい……。」
「オプションの注文、お願いできる?」
「ひぇ……。」
自分のやらかしを突きつけられて、完全に目が泳いでしまっている私。
そんな私に、お嬢さんはただ、何処か凄みを感じる笑顔を浮かべて。
私はただ、小さく悲鳴を上げることしかできないのだった。
────
「ふふ……♥ どれにしようかなぁ?♥」
うちのお店のコンセプトは、一言(?)で表すならば、可愛らしく着飾ったふたなり女子のおちんちんをおしゃぶりして、めくるめく快感に、迸る射精に、悶えてしまう様子を愉しむ、と言うもので。
そんな性質上、キャストにはMっ気のある娘が多いし、お嬢様にはSっ気のある人が多いというのは、当然と言える。
そうなれば、お店側が提供するサービスにも、お仕置きじみたオプションの1つや2つや3つや4つにそれ以上、揃っているのも必然であって。
だから私は、鼻歌交じりにタブレットをタップしてオプションを選ぶお嬢様の様子を、戦々恐々としながら見守ることしかできなかった。
「うーん、よし、決めた♥」
「ひぇ、お手柔らかに、お願いしますぅ……。」
そうしてほどなく、私のやらかしの精算と言うか、私へのお仕置きと言うか、そういう物が決まったようで。
どことなく嬉しそうに声を上げるお嬢様の様子に、私は、びくり、と震えてしまう。
とにかくもう、ここまで来てしまった以上、拒否なんてできない。
そう覚悟を決めた私は、お嬢様の注文を入力するために、手帳型の端末とタッチペンをしぶしぶと構える。
「まずは、らぶはぐドリンクオプションかなぁ。」
「はい……。」
まずは、と言いながらお嬢様のお口から飛び出してきた、オプションの一つ目。
とりあえずのジャブと言った様子のそれに、私はほっと肩の力を抜いてしまう。
らぶはぐドリンクオプションと言うのは、最初のお嬢様が注文していた、らぶらぶドリンクオプションの、上位互換といった感じのもので。
簡単な言えば、キャストのおちんぽをお口で楽しんでいる間、腰に抱き着いて密着できるというもの。
お嬢様たち曰く、別名では『メイド吸い』だなんて呼ばれていて。
メイド達の身体の柔らかさだとか、体温だとか、それこそ匂いだとか。
そういう物を感じながらドリンクを楽しむと、かなりの多幸感を味わえる、らしい。
「それと、トロ顔プリントでしょぉ……?」
「は、はい……。」
どうやらこちらのお嬢様は、複数のオプションを組み合わせて楽しむことにしたようで。
続いて注文されたオプションは、トロ顔プリント。
実は、各個室には、テーブルに座ったキャストの表情を狙う、デジタルカメラが仕込まれていて。
そうして、お嬢様に渡されるのは、そのカメラのシャッターを遠隔で操作できる、無線スイッチ。
お嬢様は、プレイ中、その無線スイッチを好きなだけ操作することが出来て。
あとは帰る時に受付で、好きな写真を印刷して持って帰れるという、そんな寸法。
つまり、簡単に言えば、私たちキャストが浮かべている表情を、好きなタイミングで切り取って、持ち帰ることが出来るわけで。
まあ、だいたい、射精をしてしまってる瞬間にシャッターを切られることが多いのだけれど。
聞いた話だけれど、おちんぽをおしゃぶりするのに集中するとメイド達の表情が見えないという悩ましい問題に対応するために生まれたサービスだとか何とか。
1プリントに付き300円という安さだけれど、メイド達の快感に歪んだ表情を楽しみにしているお嬢様達は、当然1プリントだけでその欲望を抑えきれるはずもなく。
お気に入りの写真を何枚も持ち帰ってくれるから、私たちキャスト側からしても、結構実入りが良い人気のオプションだったりもする。
「あと、お仕置きだし……、プリティリボンも頼んじゃおうかなぁ♪」
「うえ……!? 私あれ、苦手なんですけどぉ……。」
「ん? 千里ちゃん、NGあったっけ?」
「ない、ですけどぉ……。」
そうして、目の前のお嬢様が選んだ最後のオプションは、プリティリボン。
それは、うちのお店で割と人気の、お仕置きメニューで。
こればっかりは多分、説明するよりも見てもらった方が、早い気がする。
とにかくこれで、お嬢様のオプション注文は、終わりらしい。
私は、お嬢様の注文を復唱しながら、手元の端末の画面をタッチペンで、つんつん、とつついて。
注文が記録されたところで、観念するようにため息を一つついてから、のそのそ、とお嬢様の待ち受けるテーブルにお尻を載せて。
そうして、腰のポーチから、フリルのついた可愛いリボンのアクセサリを取り出して。
「ね、それ、私が付けて良いんだよね?」
「う、まぁ、はい……。」
「んふふ……♥ 自分でつけたら、手加減しちゃうもんねぇ?」
「うぅ……。」
それを、こっそりと自分でつけてしまおうかと画策していれば、そんな私の浅はかな思いは当然、目ざといお嬢様に見とがめられて。
手のひらに乗せていたそれを、さっと彼女に奪われてしまう。
たった今奪われてしまったそれは、見た目にはかわいい、蝶々結びになった幅広のリボンだけれど、もちろん、お仕置きメニューと謳われているそのアイテムが、それだけで済むはずはない。
可愛らしく形の整えられたリボンの裏には、同じく幅広の、伸縮する素材のストラップが付いていて。
想像しやすい例えにするならば、世の女子高校生が制服で胸元に着けるリボンタイを、小さくしたような。
「って、ほら。もう千里ちゃんも、期待して勃起しちゃってるじゃん?♥」
「それは、えっと、ちがくて……。」
「ふふ♥ それくらいのマゾちんぽじゃないと、このお店で働けないもんねぇ?♥」
「あ、うぅっ♥ きつ、ぅ……♥♥」
そうして、そんな、特別なリボンをつける場所なんて、もう最初から、決まってる。
お嬢様は、本当に楽しそうに、にっこにこと満面の笑みを浮かべながら、ストラップの輪に私の、もうすっかりと勃起してしまっているおちんぽをくぐらせて。
そうして、やっぱり当然に手加減なんてものを感じさせずに、きゅぅ、とストラップを絞って、伸縮する輪を、おちんぽの根元に食い込ませていく。
徐々に狭まる輪に、竿の根元に食い込む締め付けに、私のちんぽは、びく、びく、と逃げ場を求めて暴れて。
さらには、誠に遺憾ながらあまり可愛くないことに、血流が阻害されたせいで、びきびき、とおちんぽに浮く血管が、若干グロテスクに強調されて。
そうして、若干赤黒く強調されたおちんぽの根元には、フリルのついた可愛いリボンの、蝶々結び。
ここまでくれば分かる通り、プリティリボンというアイテムはつまり、要は射精管理用の、拘束具で。
「うっわ、可愛い顔に、強調されたえっぐいちんぽ♥ このギャップが、すっごく、可愛いっ……♥♥」
「ふぅ、ん、ううぅっ……♥」
私だって、ここで1年以上も働いていて、先輩もたくさんいて。
だから、このオプションの抜け道だって、よく知っている。
その抜け道は、決してお嬢様に主導権を渡さないこと。
そうすれば、この拘束具だって自分でつけてしまえば、いくらだって手加減ができるし。
本当に射精できないほどにぎちぎちに締め付けるなんてことも、しないで済む、はずで。
だけど、私は今まで、このオプションを愉しもうとするお嬢様たちから、主導権を奪えた試しがない。
それも当然、キャストがそんな抜け道を知っているということは、それに騙された経験のあるお嬢様たちも、当然それを知っているということで。
だから、つまり、今も。
私のおちんぽの根元は、本当に、射精ができないほどに締め付けられて。
その締め付けのきつさに、びく♥、びく♥、と何度も大げさに跳ねまわって。
「それじゃぁ、いっただっきまーす♥」
「あ、あ、ぁ……っ♥」
そうして、お嬢様のプレイ開始の合図に反応したタイマーが、ぴ、と小さく電子音を響かせて。
最早、逃げも隠れもできない60分が、始まってしまうのだった。
────
「ん、ちゅ、れりゅ、れぅ……♥♥」
「くひ、ひっっ♥♥ んう、うぅっ……♥♥」
「ん、ふふ……♥ 千里ちゃんのちんぽ、ぱんぱんで、苦しそう……♥」
「は、はひっ……♥♥」
「可愛い可愛い♥ たーくさん、我慢しようねぇ?♥ れう、れ、ちゅ♥♥」
現在は、タイマーが動き始めてからそろそろ、5分と言ったところ。
タイマーの鳴った直後から始まったお嬢様の攻めは、愛撫と言えるほどに甘いものだった。
ちろちろ、と全体を舌の先で優しく擽って。
そのむず痒さに思わず跳ね回る私のおちんぽに、窄めた唇の先で、ちぅ、と労わるようにキスをして。
それこそ、おちんぽの根元を強く締め付けるリボンバンドさえなければ、なんの警戒もせずに楽しめる、そんな愛情たっぷりの愛撫で。
「ん、ちゅ、ちゅ、ちゅぅ……♥」
「ふぁ!? んぅ、ん、んぅぅっ♥♥」
「んふ、キスされるの好き?♥」
「あ、んんっ♥♥ はいっ……♥ はぁ……♥」
「嬉しそうに、ちんぽ跳ねてるもんねぇ?♥ あぷ、ちゅ、ちゅぅ……♥♥」
「んぉっ♥ 先っぽキスッ♥♥ すごっっ♥♥♥」
私のおちんぽは、根元を締め付けられるというひどい目に遭っているのに、相当に現金で。
お嬢様の舌先の愛撫に、ついばむようなキスに、素直に快感を感じて、跳ね回って。
そうして、お口で愛撫できるほどに近づいたお嬢様のお顔に、ぺち、ぺち、と元の位置に戻ろうとするたびに、体当たりしてしまう。
普段なら、元気なおちんぽの事を笑って許してくれるお嬢様達だけれど、普通に考えればそれは、お嬢様のお顔に対する、明らかな粗相。
お嬢様は、まるで、それを咎めるかのように、はぷり、と私のおちんぽの先っぽを、つやつやの唇で捕まえて。
そうして、この後に起こることを予告するかのように、逃げられなくなった私のおちんぽの先を、ちぅ、ちぅ、と吸って。
「れる、れぇ……♥♥ それじゃぁそろそろ、本格的にぃ……♥」
「あ、あっ……♥ や、ぁ……♥」
「んぁあ、あむ♥♥ ぢゅりゅ、ぢぅ♥♥ ぐぷ♥♥」
「ん、おッ♥♥ んふ、ふぅっ♥♥♥ ん、んぅ……ッ♥♥」
そうして、まるで覚悟を決めろとばかりに与えられていた穏やかな愛撫の時間は、とうとう、過ぎてしまったらしい。
お嬢様は最後に、たっぷりと唾液にまみれた舌の先に、私のちんぽの裏筋を載せて軽く持ち上げながら、れりれり、と左右にくゆらせて。
私としっかりと目を合わせてほほ笑んだ後、とうとう、大きくお口を開けて。
そうして、私のちんぽの先にしゃぶりついて、ぐぷり、と深く呑み込んでいく。
「んぅ……♥♥ ぢぅ、ぢゅりゅ♥♥ ぢゅぷ、ぢゅぽ♥♥」
「く、ひっっ♥♥ ううぅ♥♥ んんぅっっ♥♥」
「ぐぷ、ぐぷ……♥♥ ぢりゅぅぅぅっ♥♥ ん、んっ♥♥♥」
「ん、おっ♥♥♥ ううぅ、ふっ♥♥ あ、お゛っっ♥♥♥」
竿の中ほどまで呑み込まれた途端に感じたのは、お嬢様のお口の中の、蕩けるような温かさに感じる安心感。
私の、おちんぽという、排泄器を兼ねたそれを、他人にしゃぶらせるという、背徳感。
そうして、ぬろぬろ、とおちんぽに絡みつく粘膜がこすれる快感と、この先に起こることへの不安と恐怖。
それがないまぜになった感情は、もはや、何と表現したらいいのか、分からない。
けれど、お嬢様が、ぐぽ♥、ぐぷ♥、とくぐもった音を、ぢう♥、ぢぅ♥、と鋭い音を立てながら頭を振る度に。
私の中の感情は、快感と、それをしのぐ不安と恐怖ばかりになって。
だから、思わず、腰を引いて逃げてしまったのは、当たり前の反射だと思う。
「んぢゅ♥ だぁ、め♥♥♥ あぷ、ぢうっ♥♥ ぢゅぶぷ♥♥」
「あ!? ううっ♥ うあぁ……♥♥ ひぅ、ううぅっ♥♥♥」
けれど、逃げようとしていた私の腰には、二本のしなやかで長い何かが絡みついて。
それは、私の腰に絡みつくように、逃げようとするその動きを邪魔してきて。
さらには、お嬢様のお口がさらに密着するように、おちんぽが深く深く、飲み込まれる。
どうして、なんで!?
襲い来る快感に、頭の中がそれだけになってしまった私が、若干パニックになりながら見下ろせば、そこには、私の腰には、お嬢様が回した腕がしっかりと絡みついて、抱き寄せて、密着していて。
隠していた牙を剥いたのは、お嬢様の注文していた、らぶはぐオプション。
お嬢様が、甘えるように抱き着きながらおちんぽをしゃぶるためのそのオプションは、今や、私を逃がさないための拘束具に早変わりしてしまっていた。
まさかお嬢様は、ここまでを、見越していたのだろうか。
「んんーっっ♥♥♥ ぢゅりゅ♥♥ ぢうぅ♥♥ ぢゅぶぶ♥♥」
「ひっっ♥♥ お、ひぐっ♥♥ う、んう゛っっ♥♥ おお゛ぉおっっ♥♥♥」
そこから再開される、先ほどまでと同じ、お嬢様の激しい愛撫。
いや、密着されてしまうことで、より深くまでちんぽが呑み込まれているから、悪化しているともいえる。
らぶはぐオプションは、実は、私も、好き。
だって、今までに体験したそれは、お嬢様達に抱きしめられながら、蕩けるような快感を味わうことが出来る、最高に幸せな時間ばっかりで。
だから、私の身体は、抱きしめられたその瞬間から、今までの事を思い出すかのように、勝手に力が抜けて。
そうして、狙ったようにそこに襲い掛かる、お仕置きと称した、容赦のない責め。
一度緩んでしまった私の身体には、それを受け止めて耐えきれるほどの気力なんて残っていなくて。
「ぢゅぶっ♥♥ ぢゅりゅっ♥♥ ぢぅぅっ♥♥ ぐぷっ♥♥」
「ぉっ!? お、お゛っっ♥♥ イく、イぐっっ♥♥ おおぉぉ……ッ!?♥♥」
「ぢぅぅっ♥♥ ぢゅぅっ♥♥ ぢゅぷ、ぢゅ、ぱ♥♥ ぢぅぅっ♥♥♥」
「お゛ぁあぁっ!?♥♥ なんでぇっ♥♥ でないっ♥♥ でてないぃっッ♥♥ お、お゛っっ!?♥♥♥」
激しい愛撫に、あっという間に追い詰められて、そうして迎えてしまう、絶頂。
けれど私は、その瞬間に目を向けるあまり、一番大事なことを、完全に忘れてしまっていた。
そう、私のおちんぽの根元は、可愛い可愛いデザインの、リボンのバンドが嵌っていて。
それどころかそのバンドは、きち、きち、と喰い締めるように、私のおちんぽの根元を、きつく、締め付けていて。
だから、つまり、その結果に訪れるのは、物理的に射精を抑制された結果の、無様なカラ打ち。
イってるのに、おちんぽの根元に、いらいら♥、ぐつぐつ♥、とした射精欲が残ったままのすっきりできないそれに、私は再びパニックに陥って、無様にも泣き喚いてしまう。
「ぢぢゅぅっ♥♥ ぢぅ、ぢぅっっ♥♥ ぢゅぷっ♥♥♥」
「ひ、ひっっ!?♥♥ ううぅ、やだ、やだぁぁっっ♥♥♥」
「ぢゅりゅるっっ♥♥ ぢゅぷ、ぐぷっっ♥♥ ぢゅりゅるるるっっ♥♥♥」
そんな私の無様な様子が楽しいのか、お嬢様の口淫は、激しさを増していく。
お嬢様から与えられるこれは、まぎれもないお仕置きで。
私は、あとどれだけ、ギリギリに追い詰められるようなこの時間を味わわなければならないのだろう。
そんなことが、ちらり、とでも頭の中を駆け巡ってしまえば、私の視線は、自分の左腕にはめた時計に、吸い寄せられて。
たったそれだけのことで確認できてしまう経過時間は、9分と47秒。
その事実に簡単に心を折られて、絶望した私は、ただ、恨めしく虚空を見つめることしかできなくて。
その瞬間、ぱしゃり、と、部屋に仕込まれたカメラがシャッターを切る音が、聞こえたのだった。
────
「んぢゅ……♥♥ ぷぁ……♥♥ すっごいねぇ、ほら、先っぽの鈴口が、ぱっくんぱっくん、って切なそうだよ?♥」
「はぁ、あ、あっ……♥♥」
「それじゃぁ、ぱくぱくしてる鈴口だけ、ぺろぺろしてみよっかぁ?♥」
「やだ、もう、やだぁぁぁ……♥♥」
「はぷ♥♥ れるれうる……♥♥」
「ひっ!?♥♥ ひっっ!?♥♥♥ んいぃっっ♥♥♥」
私のおちんぽが解放されたのは、無様なカラ打ちを何度も繰り返して、お嬢様の顎がとうとう疲れてしまったタイミング。
カラ打ちを何度も繰り返した私のおちんぽは、最早、何もせずともに、お嬢様の吐息でさえ感じて跳ね回るほどに敏感になって。
与えられる快感はもう、ただ、辛いだけ。
一方のお嬢様は、お仕置きには緩急が大事、と言わんばかりに、ノリノリで。
一度お口から出したおちんぽをからかいながら、舌や唇で軽く苛め続けていて。
お嬢様本人は、これが私にとっても休憩になると信じているのが、本当に性質の悪いところ。
「ん、ちゅ、れりゅ……♥♥ ぷぁ♥ ふぅぅ……♥♥」
「ひっ♥♥ くひっ!?♥♥ ううぅっ……♥♥」
「ふふ、すご、吐息だけでも、びちびち跳ね回ってる♥」
「はぁ、はーッ……♥♥」
「そろそろ、出したい?」
「だしたいっ、だしたいですっっ♥♥ しゃせい、しゃせいしたいっ♥♥」
「ふふ、じゃぁ、最後、私がリボンを外したら、射精していいからねぇ?♥ それまで我慢、できる?♥」
「するっ♥♥ しますからっっ♥♥ おねがいしますぅっ♥♥♥」
最早、私の頭の中には、射精したいという欲求が、所狭しと満たされていて、ほとんど、まともなことを考える隙間は残っていない。
つまり、射精を盾にされてしまえば、どんな理不尽なリクエストにだって、首を縦に振ってしまいそうなほどだった。
それこそ、恋人だとか、奴隷になれといった内容だって、一度の射精のために、頷いてしまっていただろう。
だから、そんな理不尽な要求をせずに、ただ我慢をしろとだけ要求したお嬢様は、聖人君子のように、立派な人だと思う。
射精欲まみれの頭でそんなことを考えた私は、はやく、はやく、と言わんばかりに、腰を突き出して、おちんぽを差し出して。
一方のお嬢様は、疲れた顎をストレッチするかのように、あぐ、あぐ、と動かして、準備運動をして。
「んぁぁ……♥ あむっ♥♥」
「んひっっ♥♥ くひぅっっっ♥♥ おお、お゛っ♥♥♥♥」
「んぁ♥♥ 最初よりすっごいおっきくて、咥えにくいなぁ♥」
「ううぅっっ♥♥ はやく、はやく、はやくっ……♥♥ お、おねがいしますっっ♥♥」
「ふふ、無様かわいー♥ はぷ♥♥ ぢぅ、ぢぅぅ♥♥」
「おひっっ♥ んぉっ♥ おっ♥♥ おおぉぉおっっ♥♥♥」
そんな私の願いが通じたのか、にまにま、と笑顔を浮かべたお嬢様は、咥えにくそうにしながらも、はぷり、とおちんぽを咥え込んでくれて。
さらには、ぐぷ♥、ぢゅぷ♥、と音を立てながら、ふかぁく、おちんぽを呑み込んでくれる。
そうしてそのまま、すぅ、ふぅ、と深呼吸を繰り返して、心の準備をするかのように動きを止めて。
「ぢゅりゅっ♥♥ ぢゅぶ、ぢゅぐっっ♥♥ ぢぅ、ぢゅぱっ♥♥ ぢゅりゅるっっ♥♥ ぐじゅ♥♥ぐぷぷ♥♥ ぢゅずずずっっ♥♥ れりゅ♥れるれう♥♥ ぢぅぅっっ♥♥ ぐぷぐぶぐぷぷ♥♥♥」
「ひぉ!? お゛お、お゛っっ♥♥ うひ、ん゛ぁ!?♥♥♥♥ あーーッッ!?♥♥♥ あおっ、おおう゛っっ♥♥ ぉお゛ぉお゛っっ!??♥♥♥」
正直、お嬢様のお口の粘膜に包まれているだけでも、相当に気持ち良くて、それだけでも、幸せな射精ができると思っていたのに。
そこから始まったのは、お嬢様の、ラストスパートとでも言うような、怒涛の攻め。
頭を激しく振りながら、その唇で、竿をごしごし、と擦って。
既にパンパンのおちんぽを、さらに苛めるように、ぢるぢる、とバキュームして。
そのバキュームで密着したお口の中の粘膜は当然に、頭を振る動きに合わせて、敏感なあちこちをにゅるにゅる、と擦りあげて。
とろとろ、あつあつ、の唾液が、その摩擦をサポートして、さらに、快感を倍増させて。
その激しすぎる攻めの前に、私の頭の中はもう、洪水寸前。
ぐつぐつ、とおちんぽの根元で煮詰めに煮詰められた射精欲は、脳みその中をぱんぱんに満たしていて。
かろうじて残っていたその隙間も、おちんぽから伝わってくる快感に、満たされて。
溢れてしまいそうなそれらに、寒くもないのに私の顎は、がちがち、と震えて奥歯の当たる音を立てて。
涙やら、鼻水やら、涎やら、押さえることの利かないそれらで、お顔はぐちゃぐちゃに、無様に蕩けて。
そんな、涙で歪み切った視界の中、ゆらり、とお嬢様の右手が、動いて、私のおちんぽの根元に、ゆっくりと近づいてくる。
リボンを外したら、射精。 リボンを外したら、射精。
私の頭の中には、もう、それだけがいっぱいになって、それで。
「んぢゅ、ぢゅりゅ……♥♥ あ……。」
「お、お゛っっ♥♥ お……? はへ……?」
そうして、お嬢様の指がリボンに触れたその瞬間に、ぴぴぴ、と無情にも部屋に響き渡る、アラームの音。
それは、60分間のプレイタイムが終わってしまったことを告げる、その合図で。
もう射精させてもらえないということを理解した途端、めそめそ、と泣き出した私の表情を逃さないとばかりに、ぱしゃり、とシャッターが切られる音が響くのだった。
基本的に本番なしで進行しますので、皆様の夜のお供の前菜くらいには、なったらいいなと思います……!