そして感想、評価ありがとうございます♪感謝です(^^)
今回もなんとか書けました。
そして、エッチなシーンが全然なくてほんま申し訳ないっすm(_ _)m
もう少しの辛抱をシャス!!
東の海《イーストブルー》――オレンジの町。
「私は海賊専門の泥棒、ナミっていうの。私と組まない?」
どん!!
俺の目の前で、堂々とそんな提案をしてきた女。
オレンジ色の髪に、悪びれない笑顔。
俺が是非とも仲間に迎えたい人物――ナミだった。
天候を読む才能に、天才的な航海術。
そして何より、今の俺に一番足りない“海を進むための知識”を持っている。
はっきり言って、喉から手が出るほど欲しい人材だ。
「俺はルフィ!それで、泥棒のお前と組むのか?」
「そう。私と組めば儲かるわよ!」
ナミは自信満々に胸を張る。そしてデカい!!
「うーん。ありがたい提案だけど、金には困ってないんだよな」
「そんなこと言わないでさ。話だけでも聞いていってよ」
にしても、クソ可愛いなナミ。実物で見ると破壊力が違う。
笑顔は可愛いし、胸も尻もでかいし、足長いし細いし白いし。
なんてエッチなんだ、好きになってしまう。
「……わかった。話を聞くよ!」
「決まりね。じゃあ、ついてきて。ここだとまた見つかるから」
そう言うと、ナミはさっさと歩き出した。
俺はその後についていく。
少し離れた場所にある民家の前で、ナミは立ち止まり、慣れた手つきで鍵穴をいじり始める。
カチャカチャ。
ピッキング、初めて見たな。
そして手際が良いな。完全に慣れてるよ。
「さあ、開いたわよ。入って入って」
「普通に入るんだな……」
そのまま民家に入り、俺たちはリビングの椅子に腰を下ろした。
「あんた、他に仲間はいないの?」
「人間の仲間はいないな。鳥の仲間なら一羽いる」
「鳥って……変わってるわね……」
「まあな。一応聞くけど、ここはお前の家なのか?」
「ううん。全然知らない人の家」
「あ……そうなのね」
さすが泥棒、他人の家に入ることへの抵抗が薄すぎる。
けど空き巣はしないんだっけ?
「心配しなくても平気よ。町の人たちは、バギーを避けるために町の外れに避難してるの。だから今は誰もいないわ」
「なるほどな。ところで、なんであいつらに追われてたんだ? 海図がどうとか言ってたけど」
「ああ、それね」
ナミは懐から丸めた海図を見せてきた。
「私が持ってる偉大なる航路《グランドライン》の海図を、あいつらが奪おうとしてきたのよ」
あれ?
たしか原作だと、バギーから盗むんじゃなかったか?
もう持ってたんだったっけ?
詳しく聞いてみると、どうやらナミもシェルズタウンにいたらしい。俺がモーガンと戦っている間、警備が手薄になった海軍基地に忍び込み、モーガンの執務室から偉大なる航路《グランドライン》の海図を盗み出したようだ。
しかも、バギー一味もその海図を狙って、シェルズタウンに部下を送り込んでいたらしい。
けど、先に盗んだのはナミで、その海図を横取りしようと追われてたようだ。
「なるほど。それで追われてたのか」
「そういうこと」
ナミはあっさりと言う。
さらっと海軍基地に忍び込んで海図を盗んでるあたり、やっぱり普通じゃない。
泥棒仲間じゃなく、“航海士”として欲しいんだけどな。
そんなことを考えていると、ナミが急ににこっと笑った。
「ねえ、私と組んでくれたら、いい思いさせてあげるわよ♡」
「え……?」
急に甘い声で、いきなり距離を詰めてきた。チラッと胸が、見えそうで見えないくらいまで襟周りを下げた。
声も表情も、明らかにこっちをからかっている。
「なによ、すました顔して。私に興味あるんでしょ?」
「いや、まあ……」
童貞みたいな反応をしてしまった。情けないぜ!
「あんた、さっきから私の胸ばっかり見て話してるじゃない」
ナミは腕を組んで、からかうように笑った。
腕を組んだことによって、さらに強調された!けしからん!
「視線だけでお金取れそうなくらいよ?」
ぐっ、バレていたか。確かに見ていた。
仕方ないだろ。目の前に山があったら登るように、目の前におっぱいがあったら男なら見るだろう!
これは自然の摂理だ。間違いないね!
だが、ここで流されるわけにはいかない。
「そ……それで、誰から盗むんだ?」
「あら、ちゃんと話に戻るのね」
ナミは少し意外そうに目を細めた。
「まあいいわ。まずはバギー一味。あいつらが溜め込んでる財宝をいただくの」
どうやら作戦があるらしく、その指示に従ってほしいらしい。
バギーから財宝を盗むこと自体は別に構わない。
けど、俺には一番気になることがあった。
「金を盗んで何をするんだ?ギャンブル?酒?男?」
「お酒は飲むけど、他二つは興味ないわよ!」
ナミは少しむっとした顔になる。
「私は何がなんでも一億ベリーを稼がなきゃいけないの」
「一億なんて大金、なんで?」
「今会ったばかりのあんたに教える必要はないわ」
「そりゃごもっともだ」
理由はわかっている。ココヤシ村を買うためだろう。
つまり、このあたりは原作と大きく変わっていない。
ナミはナミのままだ。
「だから協力してほしいの。あんたの強さと、私の航海術。それにこの海図があれば、大儲けできるわよ」
ナミは身を乗り出す。
「どう?悪い話じゃないでしょ?もちろん、お宝は山分けにするから!」
組んでやってもいい。
けど、変に嘘をついてもしょうがないよな。
「組むってより、俺の仲間になってくれよ」
「……仲間?」
「お前、航海士なんだろ? 今、俺が一番仲間にしたい人材なんだよ」
その瞬間、ナミの目が少し鋭くなった。
「仲間って……あんた、何者?」
「俺は海賊なんだ!」
そう言った瞬間、ナミの笑顔が消え、空気が変わる。
「あんた、海賊だったの」
「海軍基地を襲撃してる時点で、まともなわけないだろ」
「言われてみればそうね」
ナミは椅子から立ち上がった。
「悪いけど、今の話は全部なし。あんたとはやっぱり組みたくないわ」
「えー、ナミは俺の力が必要で、俺はナミの航海術が必要だ。お互い補い合えるし、悪くないと思うけど?」
「嫌よ!」
ナミはきっぱりと言い切った。
「いい?私は海賊がこの世で一番嫌いなの。好きなものはお金とみかん。それ以外は信用しない」
海賊が嫌いで、好きなものはお金とみかん。
となると、今すぐ仲間にするのは難しいか。
でも、どっちにしても俺は海賊だし、名を上げるには、賞金首を倒すのが早い。
だったら、まずはバギーを倒しに行くか。
俺は椅子から立ち上がった。
「どこ行くのよ?」
ナミが警戒したように聞いてくる。
「バギーを倒そうかと思って」
「はぁ?いくらあんたが強くても、勝てっこないわよ」
ナミは呆れたように眉をひそめた。
「バギーは大砲好きで有名なの。どこだかの町で、子どもに自分の鼻を馬鹿にされたってだけで、その町を大砲で吹き飛ばしたのよ」
「鼻を馬鹿にされただけでか?」
「そうよ。それに、バギーは悪魔の実の能力者で、普通の海賊とは違うの。やられるだけよ。やめときなさい」
「それは、やってみなきゃわからんよ」
俺がそう言うと、ナミは少し黙った。
そして、俺の顔をじっと見た。
値踏みするような目だ。
「……ちょっと待って」
「ん?」
「やっぱり協力しない?あんた、他の海賊とは少し違いそうだし」
「おっ、マジで?」
「マジマジ。私もあんたも、お互いが必要なわけだし」
海賊嫌いのナミが急に信用なんかするわけもないけど、今はそれでいいや。
「んじゃ、バギーのところに行くか。案内してくれ」
「ええ、もちろんよ」
こうして俺とナミは、バギー一味が拠点にしている酒場へ向かうことになったのだが。
――♢――
オレンジの町――バギー一味拠点・酒場屋上
俺は現在、両手をロープで縛られ、酒場の屋上に置かれた檻の中に放り込まれていた。
なんでこんなことになったのか。
あのあと、ナミと一緒にバギー一味が根城にしている酒場へ向かう途中、俺は彼女にあっさり縛られた。
そしてナミは、俺と偉大なる航路《グランドライン》の海図を手土産に、道化のバギーへ寝返り、そのまま一味の新入りになったのだ。
まあ、この程度の縄も檻も、抜け出そうと思えばいつでも抜け出せるんだけどな。
鉄格子の向こうでは、バギー一味が派手に宴会をしていた。
「「ひゃっほーーう!!」」
「飲め飲めぇぇぇ!!」
「新入りぃ! 飲み比べだ!」
「勝ち!」
にしても、楽しそうだ。
酒を飲んで、飯を食って、仲間同士で馬鹿騒ぎしている。
やっぱり海賊ってのは、こういうワイワイした感じがいいよな。俺も早く仲間を集めないとな。
そんなことを思いながら宴会の様子を眺めていると、ナミと目が合った。
彼女はこっちを見て、ニヤニヤしながら歩いてくる。
「調子はどう、親分?」
「まあ、悪くはないな。けど腹は減ってるからなんか飯持ってきてくれよ」
もぐもぐ。
……まさか本当に持ってきてくれるとは思わなかった。
「うまい」
「呑気ね、あんた。自分がこれからどうなるか考えてないの?」
「いや、全く」
「あきれた。このままだと、どこかに売り飛ばされるわよ」
ナミは呆れたように息を漏らした。
「でも、私の仕事が万事うまくいったら、助けてあげてもいいわ。別に、あんたに恨みがあるわけじゃないし」
ナミって意外と自信家なのか?
それとも、絶対に盗みを成功させられるっていう自負があるのかな?堂々としているというか、肝が据わっているというか。
にしても――
「お前、近いうちにバチ当たるぞ」
「心配してくれてありがとう」
そんなやり取りをしていると、ビール片手にバギーがやってきた。
「ぶはっはっはっはっはっ! 子分に裏切られるたぁ、残念だったな、親分!」
にしても、こいつの鼻は本当に飾りじゃないんだな。
どう見ても後付けにしか見えないのに。
さすが異世界だぜ。
「正確には、子分じゃないんだけどな」
「わーってる、わーってるよ。裏切られて、そう言いたくなる気持ちもよぉ!」
バギーから見れば、今の俺は子分に裏切られ、あっけなく捕まった哀れな親分ってところなんだろう。
完全に勘違いしているよ。
「だがな、俺様が先に狙っていた偉大なる航路《グランドライン》の海図に手をつけた罪は重いぞ!」
「海図なら、さっきナミがお前に渡してただろ」
「ああ、貰ったさ。だが、俺様の海図を横取りした罪は消えねぇ!」
バギーは酒瓶を片手に、俺を指さした。
「すでに、テメェの処分も決まってる!」
「おっ、逃がしてくれんのか?」
「そうそう、お前を逃して解決――って、そんなわけねぇだろ!!」
バギーが叫ぶと、周囲の海賊たちがどっと笑った。
「おい!あれを用意しろ!」
その命令を受けて、部下たちが慌ただしく動き出す。
しばらくして運ばれてきたのは、一門の砲台だった。
バギー玉かな?
「あれが何か気になるか?」
「気になる!」
「なら見せてやる。野郎共!!特製バギー玉の準備だ!」
バギーが指示を飛ばすと、周囲は一気に盛り上がった。
「「「ういやっほーーう!!」」」
「バギー玉、セット完了しました!」
部下の一人が大声で合図を出す。
「この威力!見せつけてやれ!」
ドゴゴゴゴゴンッ!!!
凄まじい轟音と共に発射された砲弾は、遠くの民家を数十軒まとめて吹き飛ばした。
爆風が町を揺らし、木材や瓦礫が空へ舞い上がる。
一瞬で、そこにあった家々が更地へ変わった。
「まさにド派手!!」
バギーは両手を広げ、高らかに笑う。
「こんな町くらいなら、簡単に消し飛ばす代物よ! この“バギー玉”と、俺様の“悪魔の実”! そして“海図”があれば、俺は偉大なる航路《グランドライン》を制することができる!!」
一味が歓声を上げる。
町の人たちは避難しているとはいえ、普通にひどいことしやがる。
それにしても――
「すげー威力だなー」
思わず声が漏れた。
バギーはそれを聞き逃さなかったようで、にやりと笑う。
「感心してる場合じゃねぇぞ、親分!今からそいつで、お前をド派手に吹き飛ばすんだからなぁ!」
正直、正面から食らっても耐えられるんだけどなぁー。
そんなことを考えていると、バギーが不意にナミの方を向いた。
「さあ、バギー玉を一個プレゼントしてやる!やれ、ナミ!」
どうやら、ご指名はナミらしい。
ナミの顔が、わずかに引きつる。
「わ……私が、ですか?」
「そうだ!これは俺様への忠誠を誓うって意味もあるんだ!」
バギーは砲口を指さした。
「そのために、元親分を派手に殺して見せろ!」
「バギー船長、あ……あんな奴、放っておいていいじゃないですか。さっきみたいに楽しくお酒を飲みましょうよ」
「やれ!」
ごまかしは通じなかった。
バギーは完全にその気だ。
「そんな……」
ナミは砲台の前で固まった。
その背後では、海賊たちが無責任に騒ぎ立てる。
「撃ーてっ! 撃ーてっ! 撃ーてっ!」
「早く撃てー!」
「景気づけにぶっ放せー!」
「「ひゃっはーーー!!」」
撃て撃てコール。完全に世紀末だ。
ナミは動けない。
手を伸ばせば火をつけられる距離にいるのに、指先は震えたままだ。
「さっさと撃て、ナミ! しらけさせんじゃねぇ!」
バギーの怒鳴り声に、ナミの体がびくっと跳ねた。
「どうした、撃たないのか?」
俺は檻の中から、立ち尽くすナミへ声をかけた。
「バギー船長がお前に命令してるぞ。海賊のナミに」
「な……何よ。えらく余裕じゃない」
彼女は強がるように俺を睨む。
「私が撃てないとでも思ってるの?」
「ああ。お前は撃てない。絶対にな」
「なんで、そう言い切れるのよ」
「だってお前、さっきからずっと震えてるぞ」
ナミの表情が強張る。
「中途半端な覚悟で海賊を相手にしようとするから、こうなるんだ」
「なによ……人を簡単に殺すことが覚悟だって言いたいの?」
「違う」
俺はナミをまっすぐ見た。
「自分の命を賭ける覚悟だ」
彼女が言葉を失う。
海賊相手に盗みを働き、騙す、利用する、時には裏切る。
それ自体はなにも悪くない。だって相手は海賊、海の無法者だ。遠慮する必要なんてない。
けど、海賊は本気で命を奪いにくる。
その時に、自分がどこまでやれるのか、それを決めていないまま踏み込めばこうなる。
ナミは今まさに自分の招いた行動に突きつけられている。
だが、バギー一味の連中は待ってくれない。
痺れを切らした手下の一人が、砲台へ近づいてきた。
「何やってんだお前。チンタラしやがって。点火の仕方も知らねぇ素人か?」
男はナミを押しのけ、導火線を指さす。
「よく見てろ。ここに火を近づけてだな、ボッと――」
最後まで言い終える前に、
ガンッ!!!
ナミがどこからか取り出した棒で、その男を殴り倒した。
「……はっ。しまった」
反射的に体が動いた。
そんな顔だった。
やっぱり、人を殺すことには強い抵抗があるらしい。
「どーいうつもりだぁぁ!!」
裏切りとも言える行為に、バギーが怒号を上げた。
「せっかくこの俺様が、仲間に加えてやろうとしてたっていうのにぃ!!」
「やっぱり、殺せなかったな」
俺がそう言うと、ナミがこちらを睨んだ。
「俺を助ける気になったか?」
「バカ言わないで!」
彼女は怒鳴った。
「たとえ真似事でも、非道な海賊と同類にはなりたくないのよ! 私の大切な人の命を奪った海賊と同類なんかには……!」
「それで海賊が嫌いなんだな。それと、火がついてるぞ」
「え……?」
ジジジジジジジ……。
倒された男が持っていた火が、導火線に移っていた。
小さな火はじわじわと砲身へ近づいていく。
抜け出すのは簡単だし、手を貸すのも別に構わない。
けど、これはナミの問題だ。この場でどう動くのか、見させてもらう。
もちろん、本当に危なくなれば俺が動くけど。
「人をおちょくりやがって!お前ら、ハデに小娘を殺せ!」
バギーが部下たちに命じる。
「「ひゃっはーーっ!!」」
「ハデに死ねぇー!」
海賊たちが一斉にナミへ襲いかかった。
ナミは武器を構えて応戦する。だが、相手は複数。しかも連中は余裕があるのか、ヘラヘラ笑いながら攻撃をかわしている。
「ほらほら、どうしたぁ!」
「さっきまでの威勢はどうしたぁ!」
「逃げ場はねぇぞ、小娘ぇ!」
ナミの顔に焦りが浮かぶ。
攻撃を避け、棒で牽制し、距離を取る。けど、導火線の火は止まらない。
ジジジジジジジ……。
火はもう、砲台のすぐ手前まで迫っていた。
「くっ……!」
ナミは歯を食いしばると、持っていた棒を捨てた。
そして、燃える導火線を両手で包み込む。
「あつっ……!」
火は消えた。
だが、当然ナミの手には火の痛みが走る。
苦痛に顔を歪めながら、それでも導火線から手を離さなかった。
「後ろだ!右に避けろ!」
男の一人が、背後からサーベルを突き刺そうとしていた。
俺の声に反応し、ナミは振り向きざまに右へ飛び寸前でかわしたが、刃先は左肩をかすめた。
「っ……!」
ビリッ――!
服が裂ける音がした。
「おいっ、ナミィ!! テメェ、その肩のマークはなんだぁ!!」
バギーの殺気を孕んだ怒鳴り声が響いた。
何のことかと、ナミが自分の肩を見て気づいた。服で隠していたはずの、ノコギリザメの刺青が破れた布の隙間から露わになっていた。
ナミは顔色を変え、慌てて肩を押さえる。
「いやっ……違う……これは……」
「何が違う!テメェのその刺青、アーロンのマークじゃねぇかぁ!!」
「違うの……これは本当に!」
ナミは必死に誤魔化そうとする。
けど、バギーの耳には届いていなかった。
「非道な海賊だの、海賊と同類だのと、名演技だったじゃねぇか。俺様のサーカスで働いてほしいくらいだぜ。あの魚野郎、俺様が無視してるからって、こんな小娘を送り込んでくるたぁ……ずいぶん派手に舐めた真似してくれるじゃねぇか」
話を聞く限り、バギーとアーロンは何かしら面識があるらしい。
「……アーロンと知り合いなの?」
ナミが、震える声で尋ねた。
「魚野郎はなァ、東の海《イーストブルー》で海賊稼業を続けたきゃ、貢ぎ金を納めろとか抜かしてきやがった。だから無視してたんだが……まさかこんな小娘を送り込んでくるとはなァ。ハデにナメた真似してくれるじゃねぇか!俺様と一戦おっ始めようってか!?」
アーロンは、一般人から金を巻き上げるだけじゃなく、同じ海賊からも金を取ろうとしていたらしい。
そして、そのことがバギーの癇に障っていた。
「違うの! この件にアーロンは関係ない!」
「そんな言い訳が通じるわけねぇだろ!!」
バギーが手下たちへ振り返る。
「おい、お前ら!戦争の準備をしろ!バギー玉もありったけ船に積み込め!」
「へい!」
「魚野郎の居場所は誰かわかるか!?」
その声に、手下の一人が答えた。
「アーロンの野郎なら、コノミ諸島を拠点にしてますぜ」
「おーし! 準備ができ次第、コノミ諸島に攻め込むぞ!!」
「ちょっと待って! そんなのダメ! やめてよ!」
ナミが声を張り上げた。
そりゃそうだ。
バギーとアーロン。どっちが勝つにせよ、ナミの故郷は戦場になる。人が死ぬし、家が壊れる。
あのバギー玉を撃ち込まれれば、町や人なんて簡単に吹き飛ぶ。
「……あぁ?まだいたのか」
バギーがこちらを見る。
さっきまで燃え上がっていた怒りが、急に冷えたような声だった。
「安心しろ。もうテメェらに興味はねぇ」
そう言って、バギーは檻の鍵をこちらへ放り投げた。
「ほらよ。親分と一緒にどこへでも行きやがれ!」
「なんだ? 次は本当に逃がしてくれるのか?」
俺がそう尋ねると、バギーはにたりと笑った。
「ああ、逃がして……やるわきゃねぇーだろーが!!バラバラ砲!!」
悪魔の実の力で切り離された右手が、大砲の方へ飛んでいく。
その手には、火のついたマッチが握られていた。
短い導火線に、火が走る。
ジジジジジ……。
「ド派手に死ねぇ!!」
ナミはその場から動けず、その場に縫い止められたように、ただ大砲を見ている。
バギー玉が再び放たれる前に、俺は縛られていたロープを力任せに引きちぎり、檻を破壊して脱出。ナミの体を抱え、その場から離脱する瞬間にバギー玉が放たれた!
そして、大砲の射線上にあったオレンジの町の建物が、また木っ端微塵に吹き飛んだ!
5日もらった休みも一瞬で終わる!スタンド攻撃か⁉️
ゾロが海兵ルートなのが結構意外だったようでなんか嬉しかったです。
文字数ってどれくらいが読みやすいんですかね?