ようやく書けました、
寝る前や、休憩中に地道に書いているのでちょっと時間がかかりました。
オリキャラも追加してみました。
今回は転生特典にR18シーンもちょっぴり入れてみました。
生成AIによるイラストも挿絵もあります
歯車の掛け違い!
朝日が昇り切る前の、わずかな静寂。
東の空が淡く色づきはじめ、村はまだ眠っている。
その静けさを割るように、ダッダッダッ、地面を踏み締める音がした。水の入った大きな樽を背負い麦わら帽子を被った、
少年《モンキーDルフィ》が歯を食いしばって走っている。
小さな背中に不釣り合いな重み。肩紐が食い込み、走るたびに
樽の水がちゃぷん、と揺れた。
「……重っ」
ぼやきながらも、足は止めない。
転生してから一ヶ月が経った。さて、俺が今なにをしてるかって、そう牛乳配達である!
ドラゴンボールにて、亀仙人のじっちゃんが考案し、悟空とクリリンがやっていた修行だ。あれを真似して、俺も同じことをしている。あっちは亀の甲羅だったが、この世界にそんなものはないので、 マキノから貰ったデカい酒樽に水を入れて配達をしてる。修行をしながらお金を稼げる!まさに一石二鳥だぜ!
ありがとう亀仙人のじっちゃん。
そんなこんなで配達を終え、太陽が昇りきるころ、牛飼いのおっちゃんのとこに戻ってきた。
ドタ!机の上に空の牛乳かごを置いて、
「おっちゃーん。配達終わったぞぅ!」
声を掛けると、牛に餌やりをしていたおっちゃんが、作業を一旦中断してこっちに来た。
「ルフィ、毎日ご苦労様。ほれ今日のお駄賃だ。」
おっちゃんから今回、配達分の給料を貰った。
お金は大事だよ!
よしっ!次の修行に移るか!
「おっちゃん、いつもの場所借りるね!」
「ああ、修行頑張ってな。それとルフィ、いつもの搾りたての牛乳と自家製チーズだ。持っていきな。」
「いつもありがとな、おっちゃん!」
新鮮なタンパク質!ありがてぇ。
モグモグ、ゴクゴクゴク
「うめぇー!」
早速タンパク質を補給して、次の修行場所に向かう。
太陽が容赦なく照りつける。おっちゃんから、牛のいない牧場の空き地を修行の場として借りている。その一角で、俺は
「おりゃ!ふんっ!でりゃ!」
地面に打ち込んだ丸太をサンドバッグに、殴ったり蹴ったりしてる。まだ会ったことない、この世界の爺ちゃんことガープ中将がやっている、軍艦サンドバッグを真似た修行方法である。
当然、軍艦なんかサンドバッグにできるわけないし、今、俺の身近にあるもので代わりになりそうなものなんて、丸太くらいしかないしな。
「ハァハァハァ まだまだ、もういっちょ!」
滝のように汗を流しながら丸太を殴り蹴る。
拳は赤く腫れ、脛は擦りむけている。それでも止まらない。殴る。蹴る。踏み込むたび、乾いた土が舞い上がる。牧草の匂い
土埃が混ざる中、俺はひたすら身体を打ち付け続ける。
しばらくして、修行を終えると木陰に移り腰を下ろして、
用意していた水を飲んだ。
ゴクゴクゴク
「ぷはぁー はぁはぁはぁ。生き返るぅ!」
汗によって失われた体内の水分、熱くなった体に、冷えた水が染み渡る!生きてる実感が弾ける。
シャンクス達がフーシャ村から去ってもう一ヶ月。
早いなぁ。シャンクス達、元気にしてるかな?
海賊になると誓ったあの日から、強くなりたい一心で毎日
毎日、クソまじめに修行をしている。
それに忘れないうちに、原作の流れや知識を覚えている限り
ノートに書き写したりもした。
水を飲みながらこれからについて想いにふける。
海賊になるとしてだよ、ルフィが干渉しなかったら詰む人、
多すぎないか?
ゾロはルフィがいないと多分餓死してただろうし
ウソップはクロネコ海賊団に自身も島民も殺されるし
サンジはクリーク一味に、その後のジェルマ、ビッグマム騒動
ナミは一生アーロン一味に利用されるだけだし
チョッパーはワポルの悪政に外の世界を知らないままだし
ロビンはいずれ世界政府に殺されるだろうし
フランキーはプルトンの設計図で命を狙われるし
ブルックはモリアに影を囚われたままだし
ジンベエはインペルダウンに捕まったままだし
国とか村なら、オレンジの街、シロップ村、バラティエ、
ココヤシ村、アラバスタ、空島、魚人島、ドレスローザ、
ワノ国。
さすがは主人公!めっちゃ責任重大やん。
まー、別に全てを無視してもいいだけどね。原作の一味に、村やら国を救う義務なんて特にないし。ないけどなぁ、知ってる以上は黙って見過ごすのは、なんか胸の奥が引っかかる。
ハァー 深いため息を吐いた。
「ま、未来のことは未来の俺に任せるか。」
関わるにせよ、関わらないにせよ、まずは強くならなきゃ、
話にならねぇ。力こそ正義!みたいな感じだしな、この世界。
それにしても、転生特典の《元気な身体》。
最初は地味な特典だと思っていた。わかりやすいチート能力でもなければ、チート悪魔の実でもない。ただ、健康で強靭。
だけど、毎日修行を重ねるうちにこの能力の力を思い知る。
山賊に殴られたできた傷に痣、修行中に怪我してできた傷も、
飯をいっぱい食べて寝れば、翌朝にはほとんど残ってない。
筋肉痛、疲労もほとんど残らない。一晩で消える。
決してチートとは言えないが、それでも控えめに言って
「大当たりじゃん!」
地味って言ってごめんなさい。ありがとう神様!
神様に感謝だ!
この能力のおかげで、毎日限界まで追い込める!
休憩終了っと!
「おっしゃ!もう1セット行くか!」
丸太の前に立つなり、拳を叩き込む。ドンッ!
「まだ足りねぇ!もっとだ、俺は強くなる!」
丸太を殴る。蹴る。踏み込む。
「おりゃあ!」
汗が落ちる。息が荒れる。
それでも止めない。しかし
ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅーー
世界一、正確でデカい音を出す腹時計が昼を告げた。
「ハァハァ、腹減ったなぁ。もう昼か、マキノのとこに食べに行こう。」
修行を終え、片付けを始める。
「けど、その前に水浴びだな!めちゃくちゃ汗をかいたな。」
今日はなにを食べようかなぁ? マキノの料理は全部美味しいから楽しみだ。ジュル
「昼飯食べたら、午後からは金策だな!」
牧場を出て家に戻る。汗でシャツとパンツが肌に張りついて、
気持ち悪い。砂と土埃で全身がザラザラだ。
風呂場に向かい、服を脱いでシャワーを頭から浴びる。
じゃーーー
「冷たくてきもちぃぃ!」
熱を持った身体が一瞬で冷える。汗と土が流れ落ち、視界まで
澄んだ気がした。
丁寧に身体を洗い終え、シャワーでじゃーっと泡を洗い落とす。
タオルでごしごし水気を拭いて、新しい服に着替え玄関に出て風を浴びる。
「スゲーッ爽やかな気分だぜ!」
「新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによぉ〜〜〜〜〜〜ッ」
どっかで聞いたことのあるセリフを吐きながらマキノの酒場に向かう。
「昼飯食べたら午後からは金策だな。」
強くなるのと同じくらい、お金もまた生きるために必要な力だ。生きていく上で必要不可欠なものだし。
こんなん、なんぼあってもいいですからね。
ずっと疑問だったことがあった。原作のルフィって、子供時代にどうやって一人で生活してたのか?その謎が最近解けた。
それは、じいちゃんのガープ中将から時折届く仕送りだった。
もっとも、その金額が驚くほど少なかった。わざとかな?
いや、そんなはずはない。こんな可愛い孫に、でもなぁー
じいちゃんのことなら
「男なら逞しくなれ!」
みたいなこと、本気で考えてそうだしな。
それに、この身体に残るルフィの記憶を思い返すと、千尋の谷に突き落とされ、夜のジャングルに放り込まれ、風船にくくりつけられて空に飛ばされたし。うーん、絶対わざとだな、間違いない!わざと仕送りの金額を少なくしてたなじいちゃん。
よく生きてこれたな、ルフィ。
多分、フーシャ村の人たちは気づかれないように、さりげなくルフィをみんなで支えていたんだろうな。やたらみんなサービスしてくれるし、色々くれるし。特にマキノ!憑依前ルフィはほとんど金を払ってなかった。
マジでよく毎回、宝払いを許してくれてたな。
めっちゃ女神やん!
東の海、ゴア王国。ここは、じいちゃんの生まれ故郷の島だ。
じいちゃんは、海軍の英雄ガープ中将!その威光は大きい!
東の海は最弱の海と呼ばれているが、海賊がいなかったり、被害がないわけではない。海賊は結構いる。だって大海賊時代だもん。その、東の海でも特に、このゴア王国は、海賊による被害がほぼない。
こんな最弱の海にいるような海賊が、わざわざ、海軍の英雄に、喧嘩を売るような真似するわけがないしな。
そういうわけで、フーシャ村の人たちも、じいちゃんに感謝してるからこそ、ルフィを支えてくれたんだろうな。
ほんまありがとうやでみんな!
――
色々と考えてたら、ようやく到着!PARTYS BAR
キィィー、木のドアを押し開ける。
昼時を少し過ぎた時間、時間にしてみれば午後一時ちょい前くらい。酒の匂いよりも、料理の香りが勝っている時間帯だ。
「いい匂いだなぁ」
焼けた肉の匂いが、鼻をくすぐる。やっぱり今日も肉にしよう。肉がうますぎるよ。
前屈みで、尻を突き出すような姿勢でテーブルを拭いている
マキノがいた。俺の気配に気づいて、その体勢のまま振り向いて
「ルフィいらっしゃい。今日も修行、お疲れ様。」
可愛い笑顔で出迎えてくれた。やっぱり女神やん。
昼時を少し過ぎた酒場には、まだまだ他の客が残っている。
やたらとマキノに絡んでる爺さんに、昼間から酒をあおる男連中。みんなマキノが目当てなんだろうな。赤ら顔で、みんな笑っている。
テーブルを拭くたびに、たわわな胸が柔らかく揺れ、前屈みになれば、しなやかな腰の動きがゆっくりと波打つ。
誰も酒の味なんて分かっていない。なぜなら、グラスを持ちながら、視線だけは仕事をしていないのだから。みんなマキノに
釘付けだ。
おっさんたちの目は正直だなぁ。男のサガってもんだぜ!
しょうがねぇよ。
「なぁマキノちゃん、そんなに働かなくてもいいだろ?今夜は俺が相手してやるよ」
酔っぱらいの一人がにやにやと声をかける。
マキノは手を止めず、くすりと笑った。
「ありがとうございます。でもお相手なら、その瓶にしてあげてくださいね。」
「そっそんなぁ」
「わっははは。オメェ、今日も撃沈だなぁ。毎日毎日こりねぇやつだ。わっははは。」
さらりとかわされ、男はぐっと言葉に詰まる。周囲から笑いが起きた。酔ってるのか、恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。
隅の席では、白髪の爺さんが湯のみを置く。
「マキノや、わしの息子をもらってくれんか?働き者じゃぞ」
お見合いをさせようてしているが、マキノは顔を上げ、柔らかく笑顔で首を振った。
「ごめんなさい。今は仕事が恋人なんです」
きっぱりと言いながらも、声音は穏やかだ。
さすがは、酒場を一人で切り盛りしているだけはある。男たちの扱いは誰よりもわかっている。
俺は、男達の絡みつくいやらしい目線を横目に
「マキノー、飯ィー。」
そう言いながらマキノのお尻に抱きつく。
ぐへへへへ!たまらんのぉ。子供っての実にいい。
最近は、ガキの特権をフルに活用してマキノに甘えている。
それにしても、マキノって普段は、ゆったりとしてるロングスカート履いてるから分からなかったけど、着痩せするタイプなんだよね。ふぅーむ実に抱き心地がいいお尻だ!
「きゃっ、ルフィったら、本当に甘えん坊さんね!」
すると、周りの男連中が一斉に騒ぎ出した。
「貴様っ!ルフィ羨まぁ、いやけしからん!」
「ルフィ、俺とそこを変わぁ、いや離れろ!」
「このっ、ガキの特権を利用しやがって、俺もガキに戻りテェ」
「どんな感触だ、柔らかいのか!どうなんだ!ルフィ」
すけべ心を隠そうともしない、野郎どもの怒号が飛んできた。
「マキノちゃん、ルフィに騙されるな!」
「そうだ、そうだ!ルフィはわざとやってるんだ。」
哀れな野郎どもが、マキノに訴えかけている。
ふっふっふ無駄ながら、君たちの思いは届かないさ。
「みんなは何を怒ってるんだぁ?」
今の俺は、幼気な7歳児だ。きょとん、と首をかしげる。
大きな瞳をぱちぱちさせて、マキノの服をぎゅっと掴む。
「ルフィがどうしたって言うの?」
振り向いたマキノと目が合う。俺は、これ以上ない無邪気な笑顔を浮かべた。
「ほら、甘えてるだけよ。ねぇルフィ。」
「うん。マキノ好きぃ」
そう言って抱きついたまま、ニヤァァ 悪意全開の笑顔で男連中の方を向いた。どうだ、羨ましいだろう!と言わんばかりの顔。
男連中がまた騒ぎ出した。
「ルフィ、テメェ」
「こっ、このガキ」
「やっぱりわざとだ!」
敗北者達が何やら騒いでいるがそんなの気にせず俺はさらに、ぎゅっと抱きつく。
マキノの大きなお尻に顔を埋めた。
スゥーーーーーッ、思いっきり息を吸った。鼻から一直線に、脳天を撃ち抜くいい匂いだ。堪能したぜ、生きてて良かった。
不意打ちを食らったマキノが、顔を赤らめて
「あん♡ルフィったら今日はやけに甘えてくるわね。」
その声に、酒場の空気が一瞬だけ静まった。
妙に色っぽい声だったな。
周りを見渡せば、さっきまで騒がしかった男連中が前屈みになって股間を手で押さえて、うずくまってた。マキノの色っぽい声にみんなやられたようだ。
童貞かよ、おっさん達!ちょろすぎだろ。
「ほらほら、いつまでもくっついてら、お昼食べれないわよ。
カウンターに座りなさい」
マキノに肩を軽く押され、俺は名残惜しげにカウンター席へ移動した。
椅子によじ登るように腰を下ろすと、マキノがエプロンを整えながら微笑む。
「今日は何にするの?」
「肉食べたい、いっぱい!」
即答だった。
修行終わりの身体は、正直だ。タンパク質をよこせと全身が訴えている。
「あらあら、元気ね。少し待ってて」
マキノはくるりと背を向け、手際よく鍋に火を入れる。
包丁の軽快な音。油が弾ける音。酒場に香ばしい匂いが広がっていく。
ぐぅぅぅーっ、腹が鳴った。待ち遠しいぜ。
「うふふ、もう少し待ってねルフィ。」
ジュゥゥ、と肉が焼ける音に、ヨダレが出るし、理性が削られていく。
「午後も修行なの?」
フライパンを振りながら、マキノが何気なく聞いてきた。
「いや、午後からは金策だ!金稼がねぇと。」
「このお店のツケは、もうほとんど返済してくれたけど、他のお店にも、宝払いしてたの?」
「ううん。強くなるのも大事だけど、お金も大事だしな。生きていくためには必要不可欠だろ?」
「まぁ!ルフィがそんなこと考えてたなんて、本当に大人になったわね。」
くすくす笑うマキノ。
その間にも料理は進む。香辛料の香り。焦げ目のついた肉。
「さぁ、できたわルフィ」
目の前に皿が置かれる。
こんがり焼けた肉に、照りのあるソース。湯気が立ち上る。
手を合わせて
「いただきます!」
フォークを突き立て、一気にかぶりつく。あーん、ガブッ
「うめぇー!」
肉汁が口の中に広がる。
塩加減も火入れも完璧。噛むほどに旨味が増す。
「どう。美味しい、ルフィ?」
「最高! やっぱマキノの飯は世界一だ!」
いやまじでうまい、うますぎるよ。
母性溢れて優しい!美人!スタイルいい!飯作るのうまい!
やっぱり女神だろ、マキノ!
「あらあら、そんなに褒めても何も出ないわよ?」
「本当だよ。将来海賊になった時、この味思い出してホームシックになりそうだ。」
マキノの動きが一瞬だけ止まる。
「そっかー、ルフィは海賊になるのよね」
ほとんど独り言みたいな声で聞き取れなかった。
俺は肉を頬張ったまま顔を上げる。
「ん? なんか言ったか?」
「ううん、何でもないわ。」
一瞬だけ寂しそうな表情を浮かべたが、すぐにいつもの笑顔に戻る。
「それじゃ、思い出してもいいようにいっぱい食べてね。」
口いっぱいに詰め込み、気づけば肉はなくなっていた。
「ごちそうさま!うまかったー!」
「お粗末さま。いっぱい食べてくれてありがとう。はい、これサービスよ。」
そう言って、カウンターの下から小さな器を取り出した。
中には、ひんやりとした白いアイス。
「ありがとう、マキノ!」
ああ、うまい。ひんやりとした甘さを味わいながら、俺はこの後のことを考える。
家に戻って荷物を取ってから、よろず屋の婆さんのところへ行くか。
さて、金策と言っても大層なもんじゃない。俺が作った木彫りを婆さんに買い取ってもらっているだけだ。だが、これが意外と稼げる。理由は簡単。二つ目の神様特典、《ゴッドハンド》のおかげだ。
手先が器用になる能力だ!
触れた素材の質や木目の流れが分かる。どこを削れば美しくなるか、どこを残せば強度が増すか、手に取るだけで理解できる。最初から器用だったわけじゃないが、作れば作るほど腕が上がった。おかげで宝払いのツケも一ヶ月足らずで完済。マキノには盗んだんじゃないかと疑われたが、それも今では笑い話だ。
それにしても、三つ目の神様特典、《マジカルチンポ》こいつだけはいまだにどんな力かも分かってない、謎だ。今のところ何の変化もない。風呂に入るたび自分の息子を確認しているが、特に異常なし。いやーまじでなんなんだよ。誰か教えてくれよ!
ぼそっと呟く。
「ステータスオープン、なんちゃって」
ぶぅーーーっ。
思わずアイスを吹き出した。
「ルフィ、大丈夫?」
マキノが慌ててタオルを差し出す。
「だ、大丈夫……むせただけだ」
顔を拭きながら、俺は目を疑った。
目の前に、ドラクエとかで見たことありそうな、ステータス
画面が浮かんでいる。
「……は?え?ん?」
どういうことだってばよ!
一旦落ち着け、俺。そっとマキノを盗み見る。
きょとん、と首をかしげているだけだ。
よし。ステータス画面は俺にしか見えていない。
ステータス画面を確認したい。だが、店の真ん中で虚空を見つめるわけにもいかない。何もない空間に向かって真顔で固まっていたら、さすがに怪しすぎるし、キモいしな。
アイスも食べ終わって、甘い余韻だけが残っている。
「ごちそうさま」
ポケットからお金を払い、マキノはにこりと笑って代金を受け取った。
「じゃあルフィ、今日の夜もお願いね」
一瞬、妙な含みを感じてしまいそうになるが、もちろんそんな意味じゃないぞ。ただのバイトだ。夜はマキノの酒場を手伝っている。皿洗いに配膳、酔っぱらいの相手役。ちょっとしたつまみを使ったり。健全極まりない労働である。
店を出ると、昼下がりの風が頬を撫でた。人通りの少ない路地まで歩き、足を止める。
よし。周囲を確認してから、意識を内側へ向けた。
改めて、ステータス画面を確認。
ふむふむ、なになに。
名前・年齢・誕生日・出身、全部あってやがる。
なんで俺の所持金まで知ってんだよ?
服装もあってるし。ん?ロック中、収納袋?
ステータス画面の中で、一際目立つ文字が目に飛び込んで
きた。――神より―― 確かめるようにこの文字をタップした。
画面が切り替わり、そこには神様からの、メッセージが
書いたあった。
《よおぉぉ!元気にやっとるかのぉ?と言っても、お主がこのステータス画面に気づくことはないじゃろうがの。この画面は転生特典のマジカルチンポの能力の一つじゃ。この能力の解除方法は、「ステータスオープン」って言うことじゃったんじゃが、剣や魔法の世界ならともかく、ワンピ世界でそんなセリフ吐くやついるわけないじゃろうし。本当なら転送前に説明するはずじゃったんじゃがのぉ。すまん忘れておった!そんなわけで、お主がこの能力を解除した時のためにチュートリアルメッセージ残しておくぞ。おっとまた忘れるとこじゃった。ロック中の《収納袋》とあるじゃろ。これはのう、異世界ではお約束の収納袋じゃ。容量制限もないし、生きてる生物以外ならなんでも入るぞ。解除方法はのう、収納袋にしたいバッグとか袋を選んで、この画面で設定すればいいだけじゃ。じゃが、一度選んだら変更不可能じゃぞ。「ステータスオープン」のこと言うの忘れとったからサービスじゃ。それではの。達者での。》
「そんな大事なこと、はちゃんと説明しとけよ!なんのための特典だよ、まったく。」
そうぼやきながら、画面を見れば謎のON/OFF機能がある。
チュートリアルメッセージを見れば効果が書いてあった。
マジカルチンポ!エロ同人みたいな力が手に入る!
わーお、名前からしてそんな気がしてたけど火の玉ストレートな説明やな。
それぞれの効果一覧。
1…種付け。妊娠させたくないならOFF一択!中出しし放題!
2…媚薬。ルフィの体液を女にだけ効く媚薬に変えれる。
調整可能。
3…フェロモン。ルフィの匂いを女だけ反応する匂いに変える。
調整可能。
4…時間の流れ。性行為の際に特殊な空間を出せる。
空間内は外の時間が中では倍になる。
調整可能。
5…淫夢。一度でも関係を持った女性限定でルフィから
エロいことをされる夢を見せれる
調整可能。
中出しし放題。媚薬作り放題。興奮させ放題。精神と時の部屋みたいな空間作れる。エロい夢を見せれる。これは、これは
「男の夢っすわ。」
なんてけしからん能力だ!俺じゃなきゃ見逃すね!
謎だった最後の転生特典が、ようやく判明したことに安堵する。とりあえず、能力の検証は後々やるとして、まずは金を稼がないと。そう思い、俺は一旦家に戻り荷物を持ち、よろず屋に向かった。
――
村の端にある古びた店の前で、俺は足を止めた。
軒先には、年季の入った木の看板。
――よろず屋デステ
フーシャ村唯一のよろず屋だ。俺は扉を押し開け、中に入る。
「ばあさん、いるか? ばーさーーん!」
店の奥から、怒鳴り声が飛んできた。
「でっかい声出すんじゃないよ! 聞こえてるよ、ルフィ!」
奥のカーテンが揺れ、杖をついた老婆が姿を現す。
「反応がないから死んでるかと思ったぞ、ばあさん」
「簡単には死ねないさね。まだまだ稼がないとね」
「寝てたのか? ばあさん」
「昼寝ぐらいさせな」
俺は肩に掛けていた袋を外し、カウンターの上に置いた。
「はい、新作だ。今回も三体ある。買い取ってくれ」
袋から木彫りを取り出し、ばあさんに渡す。
精巧に彫り込まれた仏像が三体、机の上に並んだ。
ばあさんは老眼鏡を掛け、ひとつずつ手に取って眺める。
「ほぉ……」
しばらく無言で眺めたあと、口元がニヤリと歪んだ。
「今日もいい出来栄えだねぇ。こりゃ今回も売れそうだ」
ここはよろず屋デステ。
フーシャ村にある、いわゆる何でも屋だ。
そして今、目の前にいるのがこの店の店主。
デステばあさん。
転生してから、マキノの次に世話になっている村人であり、俺のビジネスパートナーでもある。
このばあさん、ただの田舎の店主じゃない。
世界中の金持ちの表も裏も知っている、怪しいネットワークを持つ商人だ。
どこかの大商人の娘だったとか、昔は海賊だったとか、いろんな噂があるが真相は不明。
ただ一つ確かなのは、このばあさん、金が大好きだ。
金になりそうな匂いには、ピラニアみたいに食いつく。
この世界で大金を手に入れる方法といえば、普通は冒険して宝を探すとか、懸賞金稼ぎ、海賊になる、犯罪を犯す……そんなところだろう。
だが、このばあさんは違う。
そんなものはハイリスクローリターンだと言い切る。
商いこそが一番儲かる。
そう言ってのける、資本主義の権化みたいなババアだ。
だからこそ、金に関しては信用できる。
金をちょろまかしたりはしない。
商人としての矜持があるらしい。
「ルフィ、お前さん本当に上手くなったねぇ」
ばあさんが木彫りを撫でながら言った。
俺が作っているのは仏像の木彫りだ。
最初に持ち込んだ時、ばあさんは俺の腕を一目で見抜いた。
それ以来、ばあさんが材料と道具を用意し、俺が作品を作る。
完成品をばあさんが世界中の金持ちに売る。
そんな流れだ。
俺の木彫りは、ただ削っただけの物じゃない。
細かな装飾、木目の活かし方、仕上げまで徹底的に作り込んでいる。
そのおかげか、どうやら評判はかなり良いらしい。
そいえば前に作ったディルド型の木彫りは、金持ちには売れないからと言って、この店で売ると言ってたけど、ないってことは売れたのかな?誰が買ったんだ、あれ?
ばあさん曰く、
俺は「金のなる木」だそうだ。
仕組みはこうだ。作品をばあさんに渡す。
ばあさんのネットワークで売る。
売れた金の七割がばあさん。三割が俺。
最初は「七割!?」と思ったが、ばあさんのコネがなきゃ売れない。愛してるぜババア。
それに三割でも十分すぎる金額だ。
売れたタイミングで金が入る仕組みで、だから報酬はすぐには入らない。
「おっと、忘れるところだったさね」
ばあさんが引き出しを開けた。
「ルフィ、あんたが前に持ってきた木彫り、五体全部売れてね」
そう言って、カウンターの上にドサッと札束を置いた。
「これがあんたの取り分だよ」
……え?
思わず目を見開く。
「ふぁー!こ、これ、いくらあるんだ?」
「今回あんたの取り分は――200万ベリーさ」
「に、200万!?」
まじかよ。
俺、めちゃくちゃ金持ちじゃん。
海賊にならず、このままフーシャ村で、ばあさんと商売を続ける方がいいんじゃないか。
そんな甘い考えが頭をよぎり、思わず心が揺らぐ。
だめだ、だめだ!
俺はシャンクスと約束したんだ。
この調子で海賊資金を貯めていかねば。
「ヒョッヒョッヒョッヒョッヒョ」
ばあさんが喉を鳴らして笑う。
「ルフィ、あんたは最高のビジネスパートナーさね。ローリスクでハイリターン」
杖で床をコツンと叩いた。
「隠居するために東の海に来たのに、まさかこんな辺境の村に、金のなる木がいるとは思わなかったよ」
愚痴みたいに言ってるが、顔は完全にニヤけている。
「ばあさん、文句言ってる割に顔が緩みまくってるぞ」
「うるさいよ」
「ニヤけすぎてシワ増えてるぞ」
「報酬を減らされたいのかい?」
「すみませんでした」
ばあさんはまた木彫りを撫でる。
「次も頼むよ。出来たら持ってきな」
「おう」
「最近、金持ちの間でこの木彫り欲しがる連中が増えててね」
ばあさんの目がギラリと光った。
「次からは金額をもっとふっかけるよ」
強欲なババアである。
「その分、あんたの報酬も増えるさね」
「それなら次はもっといいの作るよ」
「ヒョッヒョッヒョ。言うねぇ」
ばあさんは椅子に腰を下ろし、木彫りをくるくる回して眺める。
「ところでルフィ。最近は金持ちどもがうるさくてねぇ」
「うるさい?」
「もっと豪華なもんが欲しいだの、宝石を埋めろだの、好き勝手言ってくるのさ」
「へぇ、でも俺は宝石なんて持ってないぞ。」
俺も椅子を引き寄せ、カウンターに肘をついた。
「それはあたしが用意するよ」
「それなら次は装飾を増やしてみるか」
「ほぉ、いいねぇ」
そんな話をしているうちに、気づけば店の窓から差し込む光が赤くなっていた。
どうやら思ったより長居していたらしい。
俺は椅子から立ち上り、札束を懐にしまう。
「じゃあな、ばあさん」
「ヒョッヒョッヒョ。また稼ごうじゃないか、ルフィ」
俺は手をひらひら振りながら店を出た。
外に出ると、空はすっかり夕焼けに染まっていた。
西の空から差し込む夕陽が、思わず目を細めるほど眩しい。
――
ガヤガヤガヤ、ザワザワザワ。
夜の酒場は、昼間より一段と賑やかだった。
木の床は酒の匂いと笑い声に満ち、ジョッキがぶつかる音が絶えず響いている。
「ルフィ! そっちのテーブル片付けてくれる?」
「わかった、マキノ!」
俺は空になったジョッキを回収しながら、店の中を走り回る。
……しかし、またか。
昼間に飲んでたおっさんたちがまた、マキノにちょっかいをかけている。
どうせ撃沈するのに、懲りない連中だねぇ。
それにしてもマキノって、いつもこの賑わいを一人で回していたのか。改めて考えるとすごいな。
……あれ?
マキノの顔が、いつもと少し違う気がする。
気分でも悪いのかな。
「おーいマキノちゃーん、こっち座りなよ〜!」
「マキノちゃん今日も綺麗だねぇ〜!」
うるさいおっさん達だ。
「はいはい、おっさんたち。ここは酒場だよ」
俺はマキノの前に立つ。
「ちょっかいかける前に、まず酒を頼みな」
そう言いながら、小声でマキノに伝える。
「マキノ、ここはいいからカウンター戻って」
「え? あ、ありがとうルフィ」
「おーい! マキノちゃーん!」
おっさん達が不満そうに騒ぐ。
「マキノはお酒をいーーーぱっい注文する人がタイプかもって言ってたぞ。それで、ご注文は!」
もちろん嘘だけど。
俺が声を張ると、男たちは競うように酒を注文し始めた。
結果は当然
グー……グー……グー……
大量の酒を飲ませたおっさん達は、見事に撃沈。
テーブルに突っ伏して、気持ちよさそうに寝ている。
店の売り上げにも貢献してくれたしちょうどいい、静かになったところで、俺はマキノに声をかける。
「大丈夫か? マキノ。どこか悪いのか?」
「ううん。少し疲れてるだけよ」
やっぱりか。
「もうすぐ閉店だし、片付けとか酔っ払いの相手は俺がやっとくよ。マキノは裏で休んでな」
「そんな、ルフィ一人に悪いわよ」
「いいから。マキノの方が心配だからさ」
マキノは少し驚いた顔をしたあと、柔らかく笑った。
「……そう。それなら、お言葉に甘えさせてもらおうかしら」
「おう。あとは任せてよ」
それから俺は、酔っ払いを店の外へ送り出し、グラスを回収し、テーブルを拭き、皿を洗う。
酒場の片付けはなかなか重労働だ。
全部終わる頃には、店の中はすっかり静かになっていた。
最後の皿を棚に戻し、俺は裏へ向かう。
「マキノ、終わったぞ」
「ルフィ、ありがとう。本当に一人でやっちゃうなんて」
マキノが少し笑う。
「今度からルフィに甘えちゃおうかしら。うふふ」
か、かわいい。
「いいぜ。マキノのためなら俺、頑張るよ」
「あら、嬉しい」
でも、やっぱり顔色は少し疲れている。
「それはそうと、体調は平気なの?」
「うん。少しは良くなったけど、まだちょっと疲れが残ってるかな」
心配だな。
ていうか働きすぎなんだよ。よく今まで倒れなかったな。
あっ、そうだ。
「なぁマキノ。マッサージしてやろうか?」
「マッサージ? ルフィがしてくれるの?」
「うん。村長にたまにやってるけど、結構評判いいんだ。まあマッサージって言っても、肩叩きと肩揉みだけど」
「へぇ。村長さんに?」
そして、くすっと笑う。
「それはちょっと興味あるわね。お願いするわ、ルフィ」
マキノには悪いが、ここで転生特典《マジカルチンポ》の能力を試させてもらう。少しだけ協力してもらうぜ。
「少し待ってて。準備するから」
そう言って俺は酒場の厨房へ行き、お茶を淹れて持ってきた。
お茶には媚薬に変換した俺の唾液を少し入れている。
ほんまごめん、マキノ!
「これリラックス効果のあるお茶なんだ」
当然嘘だよ。心がほんのちょっと痛むが許してくれ。
「ありがとうルフィ」
俺が渡したお茶をマキノが飲む。下準備完了っと。
ゴッドハンド+マジカルチンポの力を受けてみよ!
「それじゃあマキノ、肩揉むね」
もみもみ、もみゅもみゅ、もみもみ、もみゅもみゅ
「はぁん! きもちぃぃ♡ あっイクッ♡」
声を出さないように我慢しているつもりだろうけど、丸聞こえなんだよね。しかも今「イクッ」って言ったし。無意識なのかわからないが、手で股を押さえている。媚薬が回ってる証拠だな。
「どうだ!マキノいい感じか?」
「ええ!すごく気持ちいぃわ。疲れがとれたわ」
恥ずかしさを隠そうと必死に取り繕っているが、顔が真っ赤だ。それに目がトロンとしている。
マキノに合わせていつも通り接した
「働きすぎだよマキノ!明日休んだらどうだ?」
実際働きすぎだし、倒れられたりでもしたら困るし。
「私が休んだら、楽しみにこの店に来てくれる人たちが困っちゃうでしょ」
体がビクンビクンなってる。セリフが合ってないな。
俺のマッサージで疲れを完全に取ってやるか。
「それならマキノ、背中とか脚もマッサージしてやろうか?疲れはしっかり取らないと!」
しっかりマッサージをするため、酒場の二階にあるマキノの部屋に入れてもらった。原作では見ることのできない場所だ。
部屋の中にはぬいぐるみがいくつも置かれていて、マキノのいい匂いがした。たまらん。
♢
マキノside
どうしたのかしら。今日はなんだか、やけに体が重い。
昼間から少し疲れている気がしていたけれど、夜になってからは特にだるさが抜けない。
それでも、酒場にはいつものお客さん達が来てくれる。
この店を楽しみにしてくれている人達だ。簡単に休むわけにはいかない。
……でも今日は、少しだけ調子が悪かったみたい。
いつもなら、昼間みたいにうまくかわすのに、疲れているせいかお客さんに捕まってしまった。
そんな時だった。
ルフィが間に入ってくれたのは。
あの子、ちゃんとお客さんをあしらってくれて……それだけじゃなくて、私の体調のことにも気づいてくれた。
まだ小さいのに、本当によく周りを見ている。
なんだか、少し嬉しい。
ルフィのおかげで、なんとか店も回ったわね。
あとは酔っ払いのお客さん達を帰して、後片付けをするだけ。
……そう思っていたのだけれど。
ルフィは、片付けまで全部やってくれるみたい。
あんなに張り切ってくれているんだもの。
ここは、お言葉に甘えてしまおうかしら。
少しだけ、裏で休ませてもらおう。
裏で少し休ませてもらい、椅子に腰掛けながら帳簿の整理をしていると、表からルフィの声が聞こえてきた。
どうやら片付けが全部終わったらしい。
本当に……ルフィ、逞しくなったわね。
さっきまで店の中をジョッキを持って、走り回っていたと思ったら、もう全部終わらせてしまうなんて。
しばらくしてルフィが裏に顔を出した。
心配そうな顔で、体調は良くなったかと聞いてくる。
私は少し良くなったけれど、まだ少し疲れが残っていると答えた。
するとルフィが、マッサージをしてあげると言い出した。
……驚いた。
まさかルフィの口から、そんな言葉が出てくるなんて。
思えばこの一ヶ月、あの日以来、私はルフィに驚かされてばかりいる気がする。
なんでも村長さんにマッサージをしてあげているらしい。
そういえば最近の村長さん、気のせいかしら。
前より動きが軽くなったような気がする。
前は杖をついて歩いていたのに、今朝見た時は杖を持っていなかったような……。
まさか。ルフィのマッサージで?まさかね。
でも、ちょっと興味があるのも本当だ。
お願いしてみようかしら。
そう思っていると、ルフィが「準備する」と言ってキッチンへ向かった。
しばらくして戻ってきたルフィの手には、湯気の立つお茶がある。どうやら
リラックス効果のあるお茶らしい。
一口飲むと、優しい香りが口いっぱいに広がった。
美味しいお茶。なんだか体がポカポカしてきたわね。
これが……リラックス効果なのかしら?
「どうだいい感じか?マキノ?」
今日の私どうしちゃったのかしら?ルフィに肩を揉まれているだけなのに、さっきから変な声が出る。力加減が絶妙で、指が肩の奥まで届くみたいに効いてくる。
それになんだか、下半身が妙に疼く。
もしかして疲れてたんじゃなくて、ただの欲求不満だったのかしら?そう思うと顔が赤くなった。私ったらバカ。恥ずかしい。
……でも、でも
「きもちぃぃ♡イクッ」
はぁはぁはぁ
嘘、私ったらルフィに肩を揉まれただけで、絶頂するなんて。
本当にただの欲求不満だっただけだったのかしら?
今もルフィに肩を揉まれるたびに、軽イキを繰り返した。
その後は
「それならマキノ、背中とか脚もマッサージしてやろうか?疲れはしっかり取らないと!」
ルフィから提案された。そうよ!悪魔で私は疲れを取るためにやってもらうだけだから。気持ちよくなるわけじゃないのよ。
決してやましい気持ちなんてない……のよ♡
酒場の二階にある私の部屋で下着姿でベッドに座っている。
「ねぇルフィ、服は脱がなきゃダメ?」
「うん。直接触った方が、効果あると思うんだ!」
やだ、恥ずかしいわ。でも相手はあのルフィよ、それにただのマッサージをしてもらうだけなんだから。それより、さっきからルフィの匂いを嗅いでいるとすごく興奮して来るのは気のせいかしら?って何をバカなこと言ってるのよ私!
それから30分ほどマッサージを受けた。
さっきの肩揉みの時は、軽イキとは言え何度も絶頂したのに、今のマッサージはイキそうになるたびに、力を緩めたり、違う場所を触り出して全然イケなかったわ。
って違うわ!私は疲れを取るために。
でもこのままじゃ不完全燃焼よ。けどそんなことルフィに言えることもないし。
このままマッサージは終わり、最後にルフィが淹れたお茶をまた飲んだ。さっき飲んだ時と同じで体がポカポカしてきた。
「バイバーイ、マキノまた明日!」
「夜道に気をつけてね。ルフィまた明日!」
我慢の限界だった!
ルフィが帰るなり、私はすぐにベット横の引き出しを開けた。
そこにはこの前デステさんのよろず屋で買ったディルドがあった。
「この前買っておいて正解だったわね。こんなに早く使う日が来るなんて!」
深夜の部屋、ベッドの上で私はパンツを膝までずらしてた。
太ももがぷるんって揺れて、乳首はブラの上からでもぴんぴん立ってる。
「はぁ……はぁ……もう、これ以上は頭おかしくなる……」
ディルドが、びちゃびちゃの割れ目に一気に沈む。ズボッ
ぬるぬるの蜜がディルド伝って、シーツに染みを作ってる。
「はぁんっ、おっおっお!いぐぅいぐぅ」
ディルドを奥まで突っ込んで、こねくり回す。腰が勝手に跳ねて、
「おっおーだめっ、いぐぅイっちゃう……!」
でも止まらない。もう片方の手で、乳首をぎゅっと摘んで、
「んっ、あっ、あぁぁっ!」
体が弓なりに反って絶頂を迎えた
「イグっ、イグぅぅぅっ!」
ブシャーッ
噴水のように潮が噴き出した。
せっかく今朝変えたばかりのシーツが台無しだ。
ビクビクビクッ!お腹が痙攣して、出し切れてない透明な汁がぴゅっ飛び散る。
「……おぉー、おぉー……」
チュンチュンと鳥が鳴く声で、ふと我に返った。気づけば、外はもう朝だった。
「これが最後!これが最後」
と気づけばもう朝になっていが
「ふー〜ー、ふー〜ー」
全く気にしていなかった。
「何回イッた♡んだろう?30回超えたあたりから数えてなかった♡」
そしてようやく
「あれ、もう朝?いつのまに。でもこれが最後だからぁ♡」
何回目の最後かはわからないが、そう言ってディルドを抜いた
「グッ!クソッ、イグぅッ」
何度目の絶頂を迎えたかわからないがまだまだ終わりそうにはなさそうだ。
「この雑魚マンコ!ディルド抜くだけで勝手にイクッな!」
そこにはいつもの優しいマキノの姿はなく、発情した一匹の雌がいたのである。
♢
早朝、マキノの酒場の前にて
「あれ?マキノまだ寝てるのかな?」
いつもなら、この時間には起きて店の前を掃除しているはずなのに。
そうか!昨日の俺のマッサージが効きすぎて、まだ寝てるんだろうな。うん、そうに違いない!
酒場の扉をちらりと見つめながら、俺は腕を組んでうんうんと一人で納得する。
まあ、ぐっすり眠れているならそれでいいか。
わざわざ起こすのも悪いしな。俺はそのまま酒場を後にした。
――ちなみにこの日。
マキノの酒場から、獣のような声が聞こえていたと、後に村中で噂になっていた。
R18シーンいかがだったでしょうか?
今回は、転生してたから日常的なパートでした。
引き続き4話を書いていくのでよろしくお願いします。