なかなかまとまった時間が取れなくて、ぼちぼち書いてたんですがまさか1ヶ月近くもかかるとは。
今回でプロローグは終わりです
「ゴムゴムの銃《ピストル》」
「ゴムゴムの銃弾《ブレット》」
「ゴムゴムのバズーカ」
「ゴムゴムの銃乱打《ガトリング》」
ドガーンッ ドガガガガガガッ
拳が空気を裂き、遅れて衝撃が山肌を抉る。乾いた破裂音が響き、岩が砕けて粉塵が舞い、木々は根ごと地面へと倒れ込む。
俺は今、コルボ山そのものをサンドバッグにして、毎日打ち込みを続けている。
前までは猛獣たちと血を流し合い、ゴア王国のスラムでチンピラ相手に喧嘩をしていたが、今ではどれも弱すぎて、相手にもならない。懐かしい日々だ。
いつの間にか、コルボ山の猛獣ヒエラルキーの頂点は俺になっていた。今では猛獣たちは、子分みたいなものだ
そのおかげで猛獣たちが毎日、食糧を献上してくれるので実にありがたい限りだよ。食い扶持に困ることはないし、そのぶん修行に集中できる。
そんでもってエースが出航して数ヶ月が経った。
「自由になれ」
自由の意味を探し、がむしゃらに修行をしているがいまだにわからない。毎日ひたすら能力の精度を磨いてはいる。
ゴムゴムの銃《ピストル》を使えば、百発百中だし、腕を伸ばしたまま細かい作業もできるようになった。
けど、果たしてこれが答えなのだろうか?
自問自答の毎日だ。
「ギア2」
プシュゥゥ……
ご覧の通り、3年先取りしてギア2も使えるぜ。
「ゴムゴムのJET銃《ジェットピストル》」
「ゴムゴムのJETスタンプ」
「ゴムゴムのJET銃乱打《ガトリング》」
「ゴムゴムのJET回転《ジェットライフル》」
からの
「ギア3、骨風船」
ぷくっ!ぼんっ!
「ゴムゴムの巨人の銃《ギガントピストル》」
「ゴムゴムの巨人のバズーカ《ギガントバズーカ》」
「ゴムゴムの巨人の斧《ギガントアックス》」
「ゴムゴムの巨人の鞭《ギガントウィップ》」
ボコォン! ドッガーンッ!
こんな感じで毎日毎日山を殴っては蹴ってを繰り返し削っている。最初はびくともしなかった岩肌も、今じゃひびが入り、抉れ、目に見えて形が変わるようになった。拳を叩き込めば、鈍い音と一緒に石が砕ける。蹴りを入れれば、岩が抉れて土煙が舞い上がる。
ここまでくると、もう修行っていうより――ただの破壊だな。
――環境破壊は気持ちいいZOY!あっ冗談です。
ちなみに、原作本来ならギアにはデメリットがある。
ギア2は寿命を削るうえに、スタミナも消耗する。
ギア3は使用後に反動で体が小さくなる。
けど、俺にはそれがない。
ギア2を使っても、息が上がることもない。ましてや寿命を削ってる感覚なんて全くない。むしろ動けば動くほど、体が馴染んでくる。
ギア3も同じだ。使用後の反動で小さくなる現象は一度も起きていない。
それはなぜか?多分、神様にもらった特典【元気な身体】のおかげだろう。
えっ!ずるくない?って思うかもしれないが、考えてみて欲しい。
この特典は、俺を異世界に飛ばした神様からもらった力だ!
異世界に飛ばす――こんなことができる高次元の神様からもらった力と悪魔の実、どっちの効果が上回るかなんて考えるまでもない。当然、転生特典だよね。だって神様がくれた能力だもん。
いやほんまに神様ありがとうやで!
てな感じで原作ルフィよりもめちゃくちゃ強いはずなのに、なぜかエースには負け越した。情けない限りだ。
負け越した理由は、エースが言ってた
「弱点であって弱点じゃない、ねぇ〜」
「何回考えても意味わかんねぇー。もういいや、一旦戻るか」
いくら考えても答えどころか、せめて「これだ」という感触すら掴めない。体も技も日に日に強くなり、研ぎ澄まされていく一方で、胸の中は『このままでいいのか』という焦燥感に包まれている。こんな状態で修行を続けても集中できない。
さてと、拠点であるルフィの国に戻ってきた。
ダダンの小屋の横に建てている俺の国。原作では廃材を利用し継ぎ接ぎのお粗末な作りだったが、俺が作ったやつは二階建ての家みたいなもんである。
エースが出航した後に、エースの国の材料も使って二階建てに増築した。一階を作業場スペースに、二階を生活スペースにした。あっ!ちなみに二階は完全防音だよ。叫んでも、激しい運動をしても一切外部には漏れません。なんでだろうねぇ?
戻って休憩しようかと思ったら、ドグラが慌ててこっちに走ってきた。なんだろう?
「ルフィ~~~~!新聞新聞!新聞を見ティか〜?大変だ〜」
そう叫びながら新聞を片手に走ってきた。
「どうしたの?ドグラ。なんか事件でもあったか?」
「こ、これ今朝の新聞」
そう言って、ドグラから渡された新聞には、嬉しい事件が一面で写真付きで取り上げられていた。
【スペード海賊団、偉大なる航路《グランドライン》へ。超新星ルーキー・火拳のエースが快進撃】
記事は、エースがスペード海賊団を立ち上げ、偉大なる航路《グランドライン》で次々と海賊相手に奮戦していることを伝えている。ルーキーとして注目されるその活躍ぶりが、紙面を飾っていた。
火拳ってことは【メラメラの実】もう食べてるのか!こんな早い時期から食べてたのか。
「ドグラ見てみろよ。海賊船も仲間達も写ってる!すげーなエースは!すげーな!」
「おっ!手配書まであるじゃん」
[火拳のエース]5000万ベリー!
「初当手配で5000万か。ははは、じいちゃんの耳にも入ってるだろうな」
「エースのやつがこんなに早く名をあげるだ二んて思わなんだよ。」
「いいなぁ羨ましいなぁ、エース!俺も早く海にでてぇ」
後3年弱が待ち遠しいね。
「それはそうとルフィ。マキノさんがきてぃるよ」
「酒でも持ってきたのか?」
「ああ。二階で待っとると思うぞ」
――♢
久々にマキノに会えることに胸を高鳴らせながら、自分の家に入り階段を登って扉を開けば
「あ!ルフィ。おかえりなさい」
1ヶ月ぶりのマキノ。
ちなみに7年間どうしてたかと言うと、マキノが月1回か2回、何かと理由をつけてこっちにやってきた。ルフィを世話してくれるお礼にお酒を持ってきた!とか、俺の着替えを持ってきた!とか様々な理由だ。マキノの方が俺とのセックスにハマったのである。
流石にダダンの小屋でやるわけには行かないから、エースたちも知らない秘密のヤリ部屋を木の上に使ってそこでやりまくってた。
せっかくマキノを、俺専用のオナホにしたその日に、じいちゃんにコルボ山に連れて行かれて、ダダンたちと過ごすことになった。タイミングが最悪だったよ。
それにしてもやっぱり可愛いな。7年経ったが、見るたびに綺麗になってるし、スタイルもすごい。
「久しぶりだな」
俺は自然に微笑んだ。
「一ヶ月ぶりくらいか?元気にしてたか?」
マキノは頬を赤らめてうつむきながら言った。
「う、うん……元気だったわ。ルフィこそ……修行は順調?」
もう我慢できないって感じだな。少し焦らすか。
「ああ!毎日山を殴りまくりだ」
俺は肩をすくめた。
「それで……今日は何か用事か?」
彼女はゆっくりと首を振った。その瞳がわずかに潤んでいる。
「何か用事って……もう、わかってるでしょ♡ルフィに会いたかっただけ。それに……わたし、これ以上♡」
マキノが一歩踏み出す。香水とは違う甘い匂いがふわりと鼻をくすぐる。彼女の動きに合わせて、ドレスの胸元が微妙に揺れた。
「ルフィ……♡」
声が掠れている。明らかに発情しているマキノ。たまらん。俺の股間が疼いた。
まったく……そんなエロい顔で誘ってくるなんて。
「マキノ」
呼びかけてから俺はすっと距離を詰め、マキノの唇を逃さず捉えた。
チュ♡
「ん……!んぁ、ルフィ♡れろっえろっ♡じゅりゅ♡んんっ 」
すぐに口を開いて俺を受け入れる。
舌が絡み合う。唾液が混ざり合い、粘つくような水音が部屋に響いた。
「ずいぶん、積極的だな」
「んはぁ……わたしは、ルフィ専用オナホだから♡責任とって満足させてね♡1ヶ月も!我慢してたんだから♡」
「もちろん。気の済むまで相手してやるよ」
俺は左手を素早くマキノの腰に回し、引き寄せる。彼女の柔らかな体が俺の胸にぴったりと密着した。温かい体温と鼓動を感じる。
右手は既にエプロン越しに彼女の右胸を包み込んでいた。柔らかい弾力が掌全体に伝わる。指を動かす度に、マキノの吐息が深く熱くなる。
「んっ……はぁ……はぁん♡」
彼女の喉奥から漏れる喘ぎが俺の興奮を加速させた。おっぱいの中心にある硬い突起を探すように指を這わせる。すぐに目的の場所を見つけ、親指で押し上げるように刺激すると
「んんっ!」
マキノの体が跳ねた。
「ル……ルフィ……そこっ♡……あっキモチいい」
構わずに揉みしだく。指の間からはみ出る柔肉の感触がたまらない。マキノの膝が震え始めた。もうそろそろ限界かな。
乳首をつねってやれば
「んひぃぃぃぃ♡」
腰をガクガクさせながら絶頂を迎え、太ももの内側を伝うマン汁は止まる気配がない。床に小さな水たまりができていた。
震えて立てなくなったマキノがそのまま床に座り込んだのを見て、俺は笑みを浮かべた。
「ハハハ。大丈夫かマキノ」
「ひ、ひさしぶりだから腰が抜けちゃった♡」
俺も久々だから、股間が爆発しそうだわ。
「あ♡ルフィのおちんぽ、とっても苦しそうよ♡」
マキノが俺の腰に視線を落とし、熱っぽい瞳で見上げてくる。すでに股間は窮屈なズボンの中で膨れ上がり、存在を主張している。
「そうだな……楽にしてもらおうか」
彼女の目の前に仁王立ちになると、マキノは何のためらいもなく、慣れた手つきでベルトに手をかける。
ジィッ……
金属音と共にズボンのチャックが下げられる。下着から勢いよく飛び出したペニスがマキノの頬を叩いた。
おチンポアッパーである。
ベチィンッ
「きゃあっ♡ すっごく硬くなってる……ルフィのおちんちん♡それにいつ見てもおっきぃ♡」
7年経った俺のチンコも成長した。7年前もデカかったけど今はもっとでかい。
「今、気持ち良くしてあげるねルフィ♡」
ゆっくりと口を開くマキノ。柔らかな唇が亀頭に触れた瞬間
ジュルッ♡ジュポッ♡ジュポッ♡
よっぽど飢えてたのか夢中でチンポを咥えてくれる。
「おぉすげぇ吸い付き」
「どほぉ、きもひいいルフィ?」
上目遣いで訊ねてくるマキノ。目尻に涙を浮かべながらも幸せそうに微笑むその表情が堪らない。両手で根元を優しく包みながら竿全体を愛撫し、陰囊まで丁寧に舐め上げてきた。
「最高だよマキノ……もう……やべぇ出そうだ!」
タマキンがキュッと縮み上がる感覚。限界が近い。マキノの頭を押さえて奥まで押し込むが、それでもマキノは奉仕を止めない。むしろ更に激しく吸い付き、舌先で鈴口をグリグリと刺激してきた。
ビュルッ!ドクドクッ!ビュルルルビュー!
堰を切ったように欲望が噴出し、熱いザーメンがマキノの口腔を襲う。しかし彼女は怯むことなく受け止め、喉を鳴らしてゴクリゴクリと嚥下していく。
「んぐっ♡ ごくっごくっごくっ♡……んぁ♡ルフィのザメーンおいしい……全部飲んじゃった♡」
解放されたチンポは、まだまだ硬度を保ちながら脈打っている。マキノはまだ物足りなさそうに舌なめずりをしている。頬は紅潮し、瞳は濡れた輝きを放っている。
7年の成果で、マキノは溢さずに全部飲めるようになった。
「相変わらず、まだまだ元気ね、ルフィ♡逞しい♡」
マキノが幸せそうに俺の下半身を見つめている。一度の射精如きじゃ全く治らないしな。俺のチンポは依然として隆々としてい
「とりあえずベッド行こうぜ。床じゃ気が散るし」
そう言うと同時に、俺はマキノの背中と膝裏に腕を通し――
ひょいっ!
あっさりと彼女の華奢な体を持ち上げた。
「きゃっ!ルフィ!?」
突然のことにマキノが驚きの声を上げる。落ちないように必死で僕の首にしがみ付いてきた。
「お姫様抱っこなんて……♡ ちょっと恥ずかしい♡」
「マキノは軽いな。ちゃんと飯食べてるのか?」
「食べてるわよ♡ルフィが逞しくなったのよ。背も大きくなって、それにお尻に硬い元気な物がずっと当たってるわ♡」
「へへっ、当ててんだよ。おらっ」
グリッグリッ
「あん♡早くぅベットにぃ♡チュ♡」
頬にキスをして急かしてくる。
ベッドサイドに到着すると、マキノをそっとシーツの上に降ろし、服を脱がせていく。胸も尻もますます大きくなってるな。
それに
「マキノ、その下着どちゃくそエロいな」
黒を基調したセクシーランジェリー。普段はもっと控えめな下着だが、今日は一段とエロい。
「ルフィが喜ぶかと思って、つい買っちゃった♡」
「それは嬉しいことを言うね。おかげで喜んでるよ」
バッキバキ!ギンギン はち切れそうなくらいイキリ立ってる。
マキノがエロすぎてチンポにくるぜぇ。
「さっきよりもおっきい♡ねぇルフィ早く挿れて♡もう我慢できない♡」
「挿れてほしいなら、ちゃんと頼まないと」
「は、はい♡ルフィ様の逞しいオチンポ様を、オナホのわたしに挿れてズボズボしてください♡」
「よくできましたよっと」
ズボッ!ぐぢゅ!
一気に奥まで押し込んだ。
「ん゛お゛お゛イグゥ〜♡お゛……きぼぢぃ〜おぐぎぼぢぃ♡」
一突きで簡単に絶頂し、アヘ顔を晒している
「まったく、7年立っても雑魚まんこのままだな」
「しゅ、しゅみません……でもぉ♡ ルフィのおチンポ様がぁ♡よしゅぎて♡」
マキノは必死に謝りながらも、俺の腰に脚を力を込めて巻きつけてきた。結合部からは愛液が糸を引き、シーツに大きな染みを作っている。相変わらずの淫乱っぷりだな。
「まぁいいさ。その代わり──本気で潰すぞ?」
ゴリッ!グリッ!ゴリッ
「んあっ!? お゛っお゛っ♡ すごっ♡ やっべ♡激しっ♡♡」
パンパンッ! ヌチャヌチャッ!
容赦なく膣奥を穿つ。マキノの喘ぎが悲鳴に変わり始める。
「いひぃっ♡ 子宮にぃ♡ 直撃してるぅぅっ♡♡ だめっ♡ ルフィしゅごすぎっ♡♡」
「おらっ!気持ちいいか?」
「ルフィしゃまのおにゅぴすとん♡……きもぢぃでひゅ♡」
「まず1発目出すぞ!どこに出してほしい!」
「んひぃ♡にゃ、にゃかに♡おマンコのにゃかにお願いしますルフィしゃま♡」
「出すぞ……! 雑魚まんこに!」
ドビュルルルルッ!! ビュクビュクッ!!
「ん゛お゛お゛ぉぉぉっ♡♡ 熱っ♡♡ 熱いのいっぱい出てるぅぅぅっ♡イクッいっじゃう♡」
膣内が痙攣し、大量の白濁を搾り取られる。マキノは獣のような咆哮を上げて果てた。
「お゛ひぃ♡ん゛お゛お゛♡」
「はぁ……はぁ……」
全身汗だくで崩れ落ちる。シーツには二人の体液がぐっしょりと染みていた。
「おい、マキノ」
俺が呼べば、まだまだギンギンのチンポを
「お掃除しますね♡」
「んあ♡はむ♡れろれろ♡ちゅぽ♡ずずずーぽんっ♡」
「はぁはぁ♡綺麗になりました♡」
「ふぅ……気持ちよよかったぞ。2回戦始めるか」
「はぁい♡いっぱい気持ちよくしてください♡」
それからというもの、俺たちはほとんど休憩もせず汗だく交尾をしまくっていた。
3時間後
「マキノ!これでイクの何回目だ!」
パンパンッ!ズチュズチュッ!
「んお゛っ♡ ごめんなしゃいおぼえてにゃい♡ ルフィのが深くて……お゛っ♡ もう無理ぃっ♡」
プシュー♡
10時間後
「オラっ!この体位はどうだ!」
駅弁の体位で、ガンガン突き上げている
「こりぇしゅき♡あたみゃ痺れる♡くしぇになる♡」
「ルフィ♡キス、きしゅして♡」
蕩けた目でキスをせがんでくるマキノ。かわいい。
15時間後
「ふぅ。次はこっちの穴だな」
つぷぅ
「はえ?ルフィしょっちのあなは」
ずぼっずぽん
「あひょぉぉお゛♡」
アナルに一気に突っ込んだ。
「くはああ!マキノのけつ穴キツキツ。気持ちいいぞ」
「あぁ♡あふっ♡」
24時間後
「出すぞ!!」
ドクドクッ!ビュルルルッ!
「おほぉおんっ♡お゛お゛お゛♡」
ふぅー、ひとしきり楽しんだ。
時間の流れを遅くしてるので、まだまだヤル時間はたっぷりとある。しかし、楽しい時間はあっけなく過ぎ去るものだ。
「もう太陽が出始めてるな。」
シーツを取り替えたベットに寝っ転がりながらそう呟いた。
隣には俺の右腕を枕にして、マキノが抱きついている。
事後を終え、ピロトークを楽しんでいる。
「ルフィとエッチするとなんでか時間が遅く感じるの。気のせいかしら?」
全然気のせいではないのだけども
「俺とマキノの相性が良すぎて、そう感じるだけだよ」
少しの休憩を挟みながら、俺とマキノは約10時間にわたって体を重ね続けた。だが、時間の流れを最大10倍に遅くさせていたため、体感時間は約100時間にも及ぶ。現実の経過時間はたったの10時間だが、俺たちにとっては100時間もの間、愛し合っていたことになる。
「ねぇルフィ。そういえば、エースくんからのアドバイスの答えは見つかったの?」
「いや〜、それが全然。考えれば考えるほど、沼にハマっていく感じなんだよね」
「ここまで悩むルフィも珍しいわね」
「えっと〜、確かアドバイスの内容は……」
マキノが口にするより先に、俺が答えた。
「弱点であって弱点じゃない! 自由になれ! 誰かに成り切ろうとしている! ……これが分かんねえんだよね」
「うーん……前に話してくれたエースくんとの会話を思い出しながら考えると――」
マキノは小さく首を傾げながら、ゆっくりと言葉を選ぶ。
「ルフィの戦い方には、ひとつの型みたいなものがあって、その型は弱点でもあるけど、弱点とも言い切れない。エースくんには、ルフィが“誰かに成り切ろうとしてる”ように見えた。だから、もっと自由になれって言った……そういうことじゃないのかしら」
「うん。でも俺は、誰かに成り切ってるつもりなんてないんだよな。これが普通だと思ってたし。だから、エースの言葉が分かんなくてさ」
「でも、エースくんにはそう見えたのよね。もしルフィが誰かに成り切ってるんだとしたら、それはルフィより強い人って言えば、エースくん?それともガープさん?」
「いや、エースもじいちゃんも戦い方は全然違うしな」
「じゃあ、その“誰か”って、本当に他人なのかしら?」
「え?」
「ルフィの中に、“こうあるべき理想のルフィ”がいるんじゃない? ルフィは、その理想に無意識で合わせようとしてる。エースくんが言いたかったのは、そういうことかもしれないわ」
「理想の……俺?」
「そう。誰かになろうとしてるんじゃなくて、“理想のルフィ”に成り切ろうとしてるのかも。その型があるから強い。でも、その型に縛られてる限り、本当の意味で自由にはなれない――そういうことじゃないかしら」
その時、ルフィに電流が走る!ビビビッ!
――それだーーー!
言われてみれば、その通りだった。
俺はずっと、ルフィなんだから原作のルフィみたいに戦わなきゃいけない、そう思い込んでいた。
それが当たり前すぎて、自分では気づきもしなかった。
灯台下暗しとは、まさにこのことだ。
考えてみればなんてことはない。大体今この瞬間だって原作のルフィの行動なんかとは逸脱してるのに、なんで戦闘だけは律儀に守ってたんだよ俺。思い込みって怖ぇ。
あの日のエースの言葉が、今になって胸の奥ではっきり響く。
『他の誰でもねぇ、ルフィはルフィだ!』
そうだ。その通りだよ、エース。俺は俺だ。
原作のルフィになる必要なんてない。
エースは最初から、ちゃんと答えを示してくれてたんじゃないか。
マキノのおかげで、頭の中に立ちこめていた霧が一気に晴れていった。
「ねぇ、ルフィ? 大丈夫? 急に黙っちゃって。わたし、変なこと言った?」
考え込んだまま急に黙ってしまった俺を、マキノが心配そうに覗き込んでくる。
「ううん。全然変じゃないよ! マキノのおかげで、ようやく分かったんだ!」
「あら、ルフィの役に立てたなら嬉しいわ♡ちゅっ♡」
そう言って、マキノは屈託のない笑顔を浮かべながら、俺の頬に軽くキスをした。
「これはちゃんと、お礼をしないとね」
「え?きゃあ♡ちょ、ちょっと待ってルフィ♡まだ余韻が――♡ はあん♡」
――このあと、昼過ぎまでお盛んだった。
本当は朝に帰る予定だったマキノだったけど、そのままもう一泊することになり、帰りは俺がおぶって送っていった。
――♢
コルボ山 修行場
マキノのおかげで、ようやくエースの言葉の意味がわかった。
俺はずっと、無意識のうちに“原作のルフィ”っていう幻影を追いかけていたらしい。
ルフィなんだからこう戦うべきだ。ルフィなんだからこういう技を使うべき。
そんな思い込みが、知らないうちに自分の動きを縛って、一瞬の隙を産んでいたとは。
けど、もう大丈夫だ。
『自由になれ!』
エースの言葉が、今ならはっきり分かるよ。
そうだよ。自由でいいんだ。
極端な話、俺が銃を使ったっていい。剣を振ったっていい。
“原作ルフィらしく”なんて気にする必要はない。
俺自身の戦い方を見つけることだ。
だったら、技だってもっと自由に考えていいし、原作にないオリジナル技でもいいし、他の漫画の技をヒントにしたっていい。
使えそうな要素を引っ張ってきて、自分なりに組み合わせればいいんだ。
「ふーむ……なんか別の漫画で使えそうなの、あるかな?」
腕を組みながら、頭の中で知ってる作品を片っ端から並べていく。
「ドラゴンボールに、NARUTOに、BLEACH、リボーンに、ベルゼバブ……こち亀、いや、こち亀は違うか。あとはトリコとかヒロアカか」
「でも“気”も“チャクラ”も“霊圧“も”死ぬ気の炎”も“魔王の赤ちゃん”も“グルメ細胞”も“個性”なんてないしな。あるのは“覇気”だし。」
一瞬、思考が止まるが、またもやルフィに電流走る!
「釘パンチとか、ゴムゴムの実で再現できるんじゃね?」
思いついた瞬間、頭の中で何かが一気に繋がった。
昨日までは靄がかかったみたいに、どれだけ考えても何も浮かばなかったのに、今は違う。ひとつ発想が浮かべば、そこから次の案、そのまた次の案へと、面白いように繋がっていく。
「あと、テキサススマッシュみたいに衝撃波をぶっ飛ばすのもアリだな。そんなのできたら、もうオールマイトじゃん」
「それに、ゴムって伸ばしたり膨らませたりするだけじゃねぇよな。筋肉を内側に縮めて、一気に解放すれば……ギア2なしでもJETパンチみてぇなの打てるんじゃね?」
能力者の強さってのは、結局こういうことなんじゃないか。
理屈を積み上げるより、まず「こうできたら面白い」を形にすること。空想のままに思い描き、その自由な発想ごと力に変える。それこそが、能力者の本質なんだと思う。
「あ、そうだ!せっかくだし銃と剣も試してみるか。手札は多い方がいいね」
「よっしゃ、方向性も決まったし!やるぜ!」
――♢
――3年後。コルボ山、ルフィの国。
「ついにこの日が来た。運命の日が!」
ベッドの上で目を覚まし、思わずそう呟いた。
転生して10年。ついに俺も17歳になった。
そして今日は、俺――モンキー・D・ルフィがフーシャ村を出航する日だ。
ようやく海に出られる。その事実が、もうたまらなく嬉しい。
窓の外には、雲ひとつない快晴の空が広がっていた。
風も穏やかで、まさに船出にはうってつけの日だ。神様か何かが気を利かせてくれたんじゃないかと思うくらいには、完璧な朝だった。
「準備も万端。やれることは大体やった」
この日のために、俺は10年間、ひたすらコルボ山で自分を鍛え続けてきた。
ゴムゴムの実の応用を掘り下げ、原作にはないオリジナル技もいくつも形にした。
中には、我ながらかなりとんでもない威力になった技もある。
ただ伸ばして殴るだけじゃない。弾力、反動、収縮、溜め――ゴムの特性を利用した戦い方は、この3年でかなり広がったと思う。練習の中で海軍が使用する六式も使えるようになった。移動する時“剃”月歩”が便利すぎる。開発者サンクスやで。
次いで、一緒に練習を重ねてきた剣も銃も、今では「てへっ! なんちゃって使えます」なんてレベルはとっくに卒業した。達人には程遠い――というか、まだまだ全然だが、実戦で十分通用するくらいには仕上げてある。
まぁ、あくまでもサブだし、基本的に使うことはない。けど、何かあった時のために使えたほうがいいよね、程度のものだ。だから今はこれくらいできれば、とりあえず十分なんだよね。
そして覇気だ。
これも三年前からずっと鍛えてきた。けど、他の力みたいには上手く伸びてくれなかった。
武装色は極限まで集中した時に一瞬だけ纏える。見聞色も、気配や敵意を感じ取るくらいならできる。
覇王色はやっぱり、どうすれば開花するのかわからなかった。
つまり覇気に関しては3年前からあまり伸びてない。
……やっぱり、実戦なんだろうか?
体も技も、このコルボ山でいくらでも鍛えられた。けど、覇気だけはね。ギリギリの戦いの中でしか、磨けない力なんだろう。
だとしたら、このコルボ山の環境じゃ、ここいらが限界なのかもしれない
まだまだ荒い部分も多いし、これからは実戦の中で磨いていくしかない。ここまではあくまで修行を積んできただけ。
……それでも胸を張って言える。今の俺は、3年前の俺とは比べものにならないくらい進化した。
おっとそして忘れちゃいけないぜ。
神様からもらった転生特典もこの10年で色々検証してきた。
【元気な身体】
この特典には大きく3つの効力があることがわかった。それは
1 自然回復力
食事と睡眠で、傷・疲労・体力を急速に回復する。
自然治癒力が向上する。
まあこれは最初からわかってた。
2 状態異常耐性
病気にほぼならない。
100%かどうかは確証がないので多分だけど、少なくとも俺が転生して10年、一度も病気にかかったことがない。
状態異常がどこまでなのか気になって、毒キノコとか毒サカナを食べても特になんともなかった。大量に毒を浴びたりしたら分からないけど。これはまだまだ検証の余地ありだな。
3 強靭な肉体
耐久力とスタミナが大幅に向上してる。
そのおかげでギアを発動した時の体の負担、発動後のデメリットがなくなってる。
【ゴッドハンド】
手先の器用さが極限まで高められる。
ただし、最初から何でも起用なわけじゃない。極めたいものは一から練習しないといけないけど、成長速度はなかなか速い。
【マジカルチンポ】
これは5つの効果がある。種付け、媚薬、フェロモン、時間の流れ、淫夢。その中でも種付け以外の四つの力がさらに強化された。
媚薬…最初は興奮させるだけだったが、感度を倍にする媚薬も出せるようになった。興奮と感度は調整できる。
フェロモン… 媚薬と同じで興奮する匂いに加えて新たに、安心感を与える匂いを出せるようになった。これも調整可能
時間の流れ… 特殊な空間を出せ、その空間内の時間の流れを遅くすることができる。今は最大12倍遅くすることができる。
外の1時間が空間内では12時間である。
淫夢… セックスした相手にエロい夢を見せるだけだったけど、今はその夢に干渉できる。夢の中なのでなんでもできる。
デメリットとして目が覚めた時、お互い死ぬほどムラムラする。
悪魔の実・技・覇気・転生特典、現状やれるこは全てやった。
「準備もできたし、行くか!」
ダダンたちにも、ちゃんと別れを言わないとな。
俺はダダン一家の方へ向き直り、大きく息を吸った。
「なあダダン! 俺もう行くけど、見送ってくんねぇのか?」
「うっせェな……村長とマキノはよくても、フーシャ村の連中がビビっちまうだろ……あたしらが山を下りたら」
ダダンはそっぽを向いたまま、ぶっきらぼうにそう吐き捨てた。手にしたタバコの煙が、ゆらゆらと溶けていく。
「えー、大丈夫だよ。たぶん」
「たぶんで済ますんじゃねェ! いいからさっさと行っちまえ!」
あー、これは駄目だ。やっぱり来てはくれないらしい。
「そっか。じゃあみんな、今まで色々ありがとな! ここでの暮らし、楽しかったよ!」
一瞬だけ、しんと空気が止まった。
けど次の瞬間には、ドグラたちがいつもの調子で声を上げる。
「そんな照れるじゃニーか礼なんて 」
「おうルフィ! 頑張れよ!」
「応援してるぞ!」
「元気でな!」
ぶっきらぼうで、雑で、でもあったかい。
ああ、ほんとにこの連中には世話になったなと思う。
そこでふと、ひとつ言っておきたいことを思い出した。
「あ、そうだ! ダダン!」
「なんだよ、まだ何かあんのか!」
「俺、山賊は嫌いだけどよ!」
山賊は嫌いだ。
ヒグマみたいな奴を思い出すし、ろくでもない連中って印象の方が強い。
「うるせェクソガキ!」
ダダンが怒鳴る。けど、俺はそのまま構わず叫んだ。
「お前らは好きだァ!」
山賊は嫌いだ。けど、ダダンたちは別だ。
乱暴で、口も悪くて、雑で、不器用で、でもちゃんと面倒を見てくれた。
俺は、こいつらのことが好きだ。めちゃくちゃ好きだ。
「うああ~~っ! バカ言ってねェで早く行け! チキショー! どいつもこいつも……!」
ダダンは顔を背けたまま怒鳴ってるけど、声が少し震えていた。
エースの時もそうだったけど、ほんと涙もろいよな。
でも、そんなふうに泣いてくれるのが、少し……いや、かなり嬉しかった。
「みんなー! 元気でな!」
今日でコルボ山ともお別れだ。
ガキの頃から駆け回って、殴って、食って、笑って、転げ回った場所。
強くなるための全部、兄弟の思い出の全てがここに詰まってる。
胸の奥が少しだけ熱くなる。少し寂しい気もするが、立ち止まる気はない。
俺は大きく手を振って、コルボ山を降りた。
――♢
フーシャ村
10年ぶりのフーシャ村。
この匂いも、この風景も、胸が締めつけられるくらい懐かしい。思わず、ノスタルジーってやつだな……なんて柄にもないことを考えてしまう。修行に明け暮れていたので、変えることがなかった。
「おっ、ルフィ! 久しぶりだな!」
「まあルフィ、大きくなったわねぇ」
「今日、いよいよ出発なんだってな」
村を歩いていると、顔なじみの村人たちが次々と声をかけてきてくれた。
どうやらマキノがあらかじめみんなに知らせてくれていたらしい。俺が今日、この村を旅立つことを、フーシャ村のみんなはもう知っていた。
色々回りたいけど、まずは家だ。
久しぶりに戻った家の中は、思っていたよりずっと綺麗なままだった。床にはほとんど埃もなく、窓枠や棚もきちんと拭かれている。台所も寝床も乱れた様子はなく、誰かが定期的に手を入れてくれていたのがひと目でわかった。
まあ、誰がやってくれてたのかなんて考えるまでもない。マキノだろう。
「……ほんとに、世話になりっぱなしだな。」
料理に洗濯、掃除。そういう生活に必要なことは、マキノに教えてもらってきた。
おまけに、スタイル抜群、美人、エロい、なんて最高な女だろうか。
掃除をしてもらっていたとはいえ、コルボ山で生活する前は俺が住んでた家だ。出ていく前に何もしないってのも違うな。床をもう一度掃き、棚を拭き、荷物を整理して、使った場所にきちんと手を入れていく。感謝の気持ちってのは、こういう形でも返すもんだろう。
「ふぅ……こんなもんか」
ひと通り片づいた家の中を見回して、俺は小さく息を吐いた。
鍵はあとでマキノに渡しておけばいい。
――その前に、ばあさんの店に行くか。
向かったのは、よろず屋デステ。
相変わらず古びた店構えで、看板にも年季が入っている。けど、その見慣れたくたびれ具合が妙に懐かしかった。
ガチャリ、と扉を開けて中に入る。
「中も全然変わってねぇな」
「会うのは久しぶりだねぇ、ルフィ。すっかり麦わら帽子が似合う男になったね。元気にしてたかい?」
迎えてくれたのは、この店の店主――イザベラ・デステばあさんだった。
「元気も元気さ。めちゃくちゃ元気にしてたよ。……それより、ばあさんのほうこそどうなんだ? もう百歳だろ?」
「まだたったの100歳さね。人生は長いもんだよ」
「たったの100歳って……何歳まで生きるつもりだよ。まあいいや。それより、頼んでたもんは揃ってるか?」
「揃ってるさね。ほれ、こっちに来な」
デステばあさんに促され、カウンターの奥へ回る。
「ほら、頼まれてたもんは全部ここにあるよ」
「ん?……ここって言われても、何もねぇぞ?」
「おっと、忘れてたねぇ。ちょいと待ちな」
そう言うと、ばあさんは右手をすっと上げ、そのままゆっくり振り下ろした。
次の瞬間、目の前の空間が――まるで布でも裂くみたいに、ぱっくりと割れた。
「ちょっ、お、おい!? え!? ばあさん、悪魔の実の能力者だったのか!?」
「おや、言ってなかったかい?」
「初めて知ったよ!なんの能力なんだ?」
「ハコハコの実の能力さね」
「ハコハコ?」
「そうさ。不可視の空間を作って、そこへ物をしまったり、出し入れしたりできる能力だよ。まあ、それだけっちゃそれだけだけどねぇ。けど、商売にはぴったりさね。こうして貴重な商品は、この空間の中に隠してるのさ」
「へぇ〜……ばあさんにぴったりの、すげぇ便利な能力だな」
「ほら、入りな」
促されるまま、その裂け目の向こうへ足を踏み入れる。
「うおっ! なんだここ、めちゃくちゃ広ぇ!」
中は想像以上に広かった。
しかも、あちこちに高そうな品が雑多に並べられている。黄金、宝石、絵画、骨董品、見たこともない珍品まで――まるで宝物庫そのものだった。
あっちには植物まである。本当に、なんでも置いてるんだな。
「ルフィ、頼まれてたもんはこっちさね」
「助かったぜ、ばあさん。ありがとな」
ばあさんが案内してくれた先には、俺が頼んでいた品がまとめて置かれていた。
大量の食料に、水、酒、生活必需品、それに細々とした道具類。そして――宝樹アダム。
えっ!なんでここに宝樹アダムがあるんだよって思うよね、理由は単純。デステばあさんが持っていたからだ。
このばあさん、昔は世界中を旅して、金になりそうなものを片っ端から集めていた。宝樹アダムも、その頃に手に入れた品のひとつだという。使い道がなくずっと持ってたらしい。ちなみにごく稀にだが、闇ルートで売りに出すこともあるらしい。
まあ今の俺にはまだ使い道はない。けど、ウォーターセブンに着いたら、これを渡して船を造ってもらうつもりだ。
「それと、漁港に頼まれてたボートも停泊させてあるよ。これで、あんたに頼まれてたもんは全部揃ったさね。……けど、こんな大量の荷物、どうするつもりだい? ボートにはとても載りきらないよ」
「ああ、それは大丈夫だ。俺にはこいつがあるからな」
そう言って、俺は腰に下げていた収納袋を見せた。
これは神様からもらった転生特典――ではなく、その後に追加でもらった代物だ。
生きているもの以外なら何でも入る。容量制限もなし。しかも中では時間が止まってるから、食い物が腐ることもない。航海用としては、どう考えても反則級のアイテムである。
「そのちっこい袋で、どうするんだい?」
「まあ、見ててよ」
俺は荷物のそばに歩み寄ると、次々に収納していった。
食料も、水も、酒も、生活用品も、宝樹アダムまで、全部まとめて袋の中へ消えていく。
感覚としては、ほとんど四次元ポケットだ。
「へぇ……あんたも便利なもんを持ってるねぇ。そんな代物、どこで手に入れたんだい?」
「グレイターミナルのゴミ山で見つけたんだ。どうせ、どっかのバカな貴族が捨てたんだろ」
もちろん、本当の出所なんて言えるわけがない。
実は俺、転生者で、その時に会った神様からもらいました――なんて言ったら、完全にやべぇ奴認定されるに決まってる。
「とんだ見る目のない貴族がいたもんだねぇ。確か、物に悪魔の実の力を宿らせる技術があるって話は、昔ちらっと聞いたことがあったけど……まさかこの目で見ることになるとはね。いい拾い物をしたじゃないか、ルフィ」
「最高の拾い物だよ。ところで、ばあさん。あっちにあるのは植物か? なんか貴重なもんなのか?」
「ああ、あれかい。あれはポップグリーンって代物さね」
ポップグリーン。
たしか原作じゃ、ウソップがくまに飛ばされた島にあった植物だ。種類までは詳しく知らないけど、妙な効果を持つ便利な植物だったはずだ。
「ポップグリーン? どんなもんなんだ?」
「ボーイン列島って島にだけ生えてる植物さね。ずいぶん昔に行ったきりだから、細かい種類まではあたしも覚えちゃいないけどねぇ。どうにも売れそうにないし、必要なら持っていって構わないよ」
「えっ、マジで!? いらないなら欲しい!」
「構わないさね。場所を取るばっかりで、あたしには使い道がないからねぇ」
「助かるぜ、ばあさん」
これはありがたい。
使い方次第じゃ、武器や仕掛けを作る時にかなり役立ちそうだ。
「さて、ルフィ。次はこっちさね」
ばあさんはそう言うと、また空間を裂いた。
その先に広がっていたのは、さっきまでの物置みたいな空間とはまるで違う場所だった。
――金だ。
壁際にも床にも、札束、札束、札束。
見渡す限り、現金の山だった。
「うおっ……。こんなに金あるなら、店を建て替えたりしねぇのか?」
「こんなババアが一人でやってる店の見てくれだけが立派だったら、かえって危ないだろう? あのくらい古びてるほうがちょうどいいのさね」
「そんなもんなのか……」
「そんなもんさ。それでルフィ、こっちがおまえさんがこの十年で稼いだ金だよ」
大量の札束とは別の場所に、綺麗に並べられたトランクケースが十個置かれていた。
「ああ、もちろん宝樹アダムと頼まれてた品々の代金を差し引いた後の額さね。ボートはサービスにしといてやったよ」
「お……おう。これ、いくら入ってんだ?」
「そのトランク一つにつき一億ベリー。それが十個で、合わせて十億ベリーさね」
「じゅっ……十億!?」
めちゃくちゃ稼いでるじゃねぇか。
四皇の大幹部とかの懸賞金じゃん。
今まであんまり気にしてなかったけど、これは嬉しい誤算どころの話じゃない。宝樹アダム買ったからほとんど残ってないと思ってた。
「まあ、驚くのも無理はないさね。けど、おまえさんの作るもんにはそれだけの価値があるってことさ。もっと自分の腕に自信を持ちな」
「……そうだな。ありがとな、ばあさん」
この10年で、俺はいろんなものを作った。
最初は木彫りから始まって、時計や装飾品、小物、精巧なフィギュア、果ては注文に合わせた一点物まで。
前世の知識と、神様からもらった転生特典【ゴッドハンド】。その二つを使って、思いつくものを作ってきた。
しかも、この世界の貴族や裏社会の金持ちは、気に入った品には驚くほど金を出す。
欲しいと思ったものは、いくら積んででも手に入れたがるし、他人が持っていない一点物となればなおさらだ。
そのうえ、俺の作った品はデステばあさんのルートを通さないと買えない。希少価値までつけば、そりゃ値段も吊り上がる。
そいえば、前に一度、とんでもない金持ちから大きな依頼が入ったことがあったな。
内容は、ある女の人との思い出の品を作ってほしい、というものだった。
依頼の手紙には、一枚の手描きの絵が添えられていた。
描かれていたのは、一人の女の人。写真じゃない、誰かが心を込めて描いたとわかる肖像画だった。
その顔を見た時、なんとなく妙な引っかかりを覚えた。
どこかで見たことがあるような、でも気のせいかもしれないような、そんな曖昧な感覚。
結局、誰なのかは思い出せなかったけど、それでもひとつだけははっきりわかった。
――依頼主は、この人のことを心の底から愛していたんだろうな、ってことだ。
絵の線の一本一本から、それが伝わってきた。
ただ似せて描いただけの絵じゃない。大切な記憶を、少しでも形に残そうとして描かれたものだ。
見ているだけで、その女の人がどれだけ特別な存在だったのかが嫌でもわかった。
だからこそ、半端なもんは作れないと思った。
前世の記憶を思い出し、名探偵が出てくる作品の中に登場した、メモリーズエッグ。この依頼にふさわしいんじゃないかと思いそれを作った。
もちろん、簡単に作れたわけじゃない。
修行の合間に少しずつ手をつけて、試行錯誤を繰り返して、完成までに三か月もかかった。
削って、磨いて、組み直して、またやり直して。
細かい意匠にも中の仕掛けにもとことんこだわった。
正直、あれだけ時間も神経も使って作った作品は、後にも先にもなかったと思う。
あれは間違いなく、今までで一番の渾身の出来だった。
依頼主も完成品を見て、めちゃくちゃ喜んだらしい。
ばあさんの話じゃ、報酬もかなり弾んでくれたそうだ。
まあ、あそこまで思い入れのある依頼だったんだ。あれだけ喜んでもらえたなら、作った側としても悪い気はしない。
……10億ベリーなんてとんでもない額が残ってたのも、たぶんあの依頼のおかげなんだろうな。
そうして空間の中を一通り見終えると、俺たちは再び店のカウンター前へ戻った。
「俺も今日で出航だし、これでついに隠居生活か?」
「おやおや、馬鹿言っちゃいけないよ。前に言ったことを忘れたのかい? あんたは金のなる木さ。そう簡単に手放すわけないだろう」
「ん? でも俺、海に出るんだぞ? どうやってばあさんに品を届けるんだ? ……なんだ、まさかついてくる気か?」
「あたしゃ海賊になる気はないよ。海にいるあんたには、こいつを使うのさね。――ピーーッ!」
ばあさんが鋭く指笛を鳴らす。
すると次の瞬間、一羽の鳥が窓から勢いよく飛び込んできた。
バサバサバサッ。
「クー、クー」
「……ニュース・クーの色違い? なんだこの鳥」
見た目はニュース・クーそっくりだ。
ただし、白い毛並みじゃなくて黒い毛並みだ。
「この子はウーバー・クーっていう鳥でね。連れていきな。とにかく頭のいい子さ。普段はあんたの近くの空を飛ばしておけばいい。呼びたくなったら、口笛でも鳴らしな。すぐに降りてくるよ。ずいぶん人にも慣れてるし、下手な人間よりよっぽど使える子でね。暇な時で構わないから、何か作ったらこの子に持たせな。きっちりあたしのところまで運んでくれるさ」
「わかったよ。何から何まで助かるよ、ばあさん。それじゃ、もう行くぜ。俺が海賊王になるまで、ちゃんと長生きしろよ」
「そりゃまた、気の長い話さねぇ。ヒョヒョヒョ。……ルフィ、気をつけて行くんさね」
俺は手を振って、店を後にした。
「さてと……最後はマキノの酒場に行くか」
そう呟いて向かったのは、マキノの酒場だった。
見えてきた看板には、見慣れた文字がある。
――PARTYS BAR
この看板を見るのも久しぶりだ。
扉を開けて、中へ入る。
「やあ、マキノ。昨日ぶり!」
なぜ昨日ぶりかと言うと、ここ一か月くらいはほとんど毎日のように顔を合わせていた。まあほぼ毎日セックスしまくってただけだけど。
「いらっしゃい、ルフィ。……ついに今日なのね。出発の前に、ご飯食べていく?」
「うん、食べていくよ。肉系で頼む」
「お肉ね。少し待ってて」
マキノはいつも通り柔らかく笑うと、すぐに厨房の方へ引っ込んでいった。
しばらく待っていると、香ばしい匂いと一緒に料理が運ばれてくる。
目の前に並べられた皿を見て、思わず顔がほころんだ。
相変わらず、うまそうだ。
「いただきます」
モグモグモグ。うまい!やっぱり、うまい。
毎日でも食いたいくらいだ。
……けど、今日で最後なんだよな。そう思うと、急にこの味が惜しくなった。
「ごちそうさま。やっぱりマキノの作る飯はうまいな」
「ありがとう。そこまで言ってくれるなら、この村に残ればいつでも食べられるわよ?」
「はははっ、それも悪くないな。けど、俺には夢があるから」
「海賊王になる、でしょ?」
「ああ。夢はでっかく持たないとな。それよりさ、マキノ。一緒についてくるって話、考えてくれたか?」
そう。俺は前から、マキノを仲間に誘っていた。
返事はまだもらっていなかったけど、正直かなり来てほしい。
美人で、料理もできて、体の相性もいい。仲間になってくれたら、めちゃくちゃ嬉しい。
だけど――
「ごめんなさい、ルフィ。仲間にはなれないわ」
やっぱり、そうだよな。
海賊の仲間になるってことは、海へ出るってことだ。
それはつまり、これから先ずっと政府に追われる側になるってことでもある。気軽に頷ける話じゃない。
「別に、ルフィのことが嫌いだからじゃないのよ?」
そう言って、マキノは少し困ったように、それでも優しく笑った。
「ルフィが海賊王になって帰ってきた時に、迎えてくれる人が村にいた方がいいでしょ?」
その笑顔があまりにも眩しくて、一瞬言葉に詰まる。
……惚れてまう。
「……そっか。マキノと離れるのは寂しいけど、わかったよ」
「わたしもよ。ルフィと離れるなんて、やっぱり寂しいわ」
一瞬、店の中に静かな空気が落ちた。
けど、いつまでも湿っぽくしてるのは柄じゃない。
「そんじゃ、腹ごしらえもしたし、行くよ」
「あっ、待ってルフィ。わたしも一緒に港まで行くわ」
マキノはそう言うと、すぐに店を出る支度を始めた。
こうして俺たちは酒場を後にし、並んでフーシャ村の中を歩きながら港へ向かった。
マキノと並んで歩いているうちに、港が見えてきた。
けど――その瞬間、俺は思わず目を丸くした。
「……うおっ、なんだあれ」
港には、人、人、人。
小さな港が埋まるんじゃないかってくらい、大勢の人が集まっていた。
フーシャ村の住人、ほとんど全員来てるんじゃないか?
そう思うくらいの人数だ。
その時、誰かが俺たちに気づいた。
「おっ、来たぞ!」
その声をきっかけに、みんなが一斉にこっちを振り向く。
次の瞬間、あちこちから声が飛んできた。
「ルフィ、頑張れよ!」
「捕まったりするんじゃないぞ!」
「活躍するの期待してるぞ!」
「体に気をつけるんだよー!」
次々とかけられる言葉に、胸の奥がじんわり熱くなる。
まさか、こんなに大勢が見送りに来てくれるなんて思ってもなかった。
人混みの中から、聞き慣れた怒鳴り声が響く。
「これこれ、どかんかい! 前が見えんじゃろうが!」
村人を押しのけるようにして前に出てきたのは、村長だった。
相変わらずのしかめっ面だ。
「……ん、ルフィ!」
「やあ、村長。元気にしてるか?」
「元気にしてるかじゃないわい! お前といい、エースといい、なんで揃いも揃って海賊になんぞなるのかのう……!」
その言葉に、思わず苦笑いがこぼれる。
そりゃ村長からしたら文句のひとつも言いたくなるよな。小さい頃から見知ってるガキが、二人とも海賊になるなんて。
「まあまあ、そんなこと言わずにさ」
「まったく……最後まで軽い奴じゃ」
村長は深いため息をついた。
けど、その顔には怒りだけじゃなくて、どうしようもない諦めと、少しの寂しさが混じっていた。
「……けど、もう今さら止めはせん。好きにせい。じゃがな、ルフィ」
村長は真っ直ぐ俺を見た。
「死ぬんじゃないぞ」
ぶっきらぼうな言葉だった。
でも、その一言に、今まで世話になってきた時間が全部詰まってる気がした。
「もちろんさ。ありがとう、村長。世話になったよ」
その隣から、今度はマキノが前に出てくる。
「ルフィ。いってらっしゃい」
たったそれだけの言葉なのに、不思議と胸に残る。
優しくて、あったかくて、でも少し寂しそうな声だった。
「マキノも元気でな」
「ええ。ルフィもね」
こうして言葉を交わしているだけで、これが本当の別れなんだと実感してしまう。
俺はみんなの顔をもう一度見回してから、港に繋がれた小さなボートへと足を向けた。
ざぷん、ざぷん、と波が船底を叩く。
板の上に足をかけると、船体が小さく揺れた。海の感触だ。
陸の上じゃ味わえない、不安定で、自由で、どこへだって行けそうな感覚。
それが足の裏からじかに伝わってきて、胸が高鳴る。
――ついにここまで来た。
そんな時、近くにいた漁師のおっちゃんが、たまらずって顔で口を挟んできた。
「おい、ルフィ! うちの古い漁船使ってけよ! そんなボートじゃ、波が来たらひっくり返っちまうぞ!」
「いいんだよ。俺はこれで行く」
「けどよぉ、ボートってどう見ても心もとねぇだろ!」
俺は足元の小さな船を軽く叩いた。
「俺はこれで、ここから始めたいんだよ」
大きな船じゃない。立派な海賊船でもない。
ただの小さなボートだ。けど、それでいい。
今の俺にはちょうどいい。
「そ、そうなのか」
漁師のおっちゃんはまだ納得してなさそうだったけど、それ以上は何も言わなかった。
「心配してくれてありがとな。あ、そうだ、おっちゃん」
「ん?」
「今日は漁に出なくていいぞ。大漁だから」
「……はぁ?」
ぽかんとした顔のおっちゃんを見て、俺はにやっと笑った。
ようやくスタートラインだ。
待ってろよ、エース。
それから――じいちゃん。ごめん。でも、俺は行く。
俺は見送りに集まってくれたみんなの方を振り返った。
「じゃあ、みんな! 俺、行くからよ!」
大きく手を振ると、すぐにあちこちから声が返ってくる。
「頑張れよー、ルフィー!」
「いつでも帰ってこいよ!」
「捕まるんじゃないぞー!」
「元気でねー!」
その声を背中いっぱいに受けながら、俺はオールを手にした。
ボートはゆっくりと港を離れていき、少しずつ岸が遠ざかっていく。フーシャ村の建物も、見送りに来てくれたみんなの顔も、だんだん小さくなっていった。
村を出るって、こういうことなんだなと思う。もう簡単には戻れない。ここから先は、本当に俺一人の海だ。
そんなことを考えながら沖へ出て、しばらく進んだ、その時だった。
ザバァァァァッ!!
突然、目の前の海面が大きく盛り上がった。
海が割れたみたいにしぶきが舞い、その中から巨大な影が姿を現す。
「ガルルルルル……!!」
低く響く唸り声。鋭い牙に見上げるような巨体。
近海の主。
あの日、シャンクスの腕を奪ったあの化け物が、俺の前に立ちはだかった。
「……出てきたな、近海の主」
自然と口元が吊り上がる。
怖くはない。むしろちょうどよかった。
「あの時の俺は、まだガキで、何もできなかった」
ただ見ていることしかできなかった。
守られることしかできなかった。
でも――
「今は違うぞ」
10年。長かったようで、あっという間だった10年。
山で、森で、獣とぶつかり、血を流し、何度も立ち上がってきた。技も磨いた。体も鍛えた。覚悟だって決めてきた。
「10年鍛えた俺の力、見せてやる!」
近海の主が大口を開けた。
そのまま俺を食い殺そうと、海を裂いて一直線に突っ込んでくる。
「ガァアアアアアッ!!」
迫る巨体。飛び散る海水。
けど、もう遅い。俺は拳を引いた。
「ゴムゴムの銃《ピストル》!!」
ドゴォォォォンッ!!
伸びた拳が、一直線に近海の主の顔面へ突き刺さる。
凄まじい衝撃に、巨大な体がぐらりと傾いた。
そのまま近海の主は空中で一回転し、
ザッパァァァン!!
大きな水柱を上げて海面に叩きつけられた。
しばらく波が荒れ狂い、白い飛沫が視界を覆う。
やがて水しぶきが収まると、近海の主は腹を見せたまま海に浮かんでいた。
ぴくりとも動かない。一撃で絶命した
「……フッ。思い知ったか、魚野郎」
そう呟いた瞬間、背後から大きなどよめきが聞こえてきた。
「うおおおおおおっ!?」
「すげぇぇぇぇぇ!!」
「一撃で倒したぞ!」
「ルフィが近海の主を!!」
振り向くと、港のみんなが騒然としていた。
口をあんぐり開けてる奴、飛び跳ねてる奴、信じられないって顔をしてる奴。反応は様々だ。
その中に、見覚えのある顔を見つける。
……あれ?
人混みの少し外れ、木陰に隠れるようにして、見慣れた連中が立っていた。
ダダン。ドグラ。マグラ。山賊一家の連中だ。
なんだよ。来てくれねぇと思ってたのに、結局こっそり見送りに来てくれたのか。相変わらず素直じゃねぇな。
でも――嬉しい。
胸の奥がじんわり熱くなるのを感じながら、俺は前を向いた。
「さて……まずは仲間集めだな。そんで船も手に入れて、海賊旗も掲げないとな」
やることは山ほどある。でも、その全部が楽しみだった。
俺は大きく息を吸い込んだ。
肺いっぱいに海の匂いを取り込んで、腹の底から叫ぶ。
「海賊王に、俺はなる!!」
どんっ!!
その声は、青い空へ、広い海へ、これから始まる冒険の果てへと響いていく。
まだ見ぬ冒険、まだ見ぬ仲間たち求めて、小さな船は大海原を進んでゆく。こうして――モンキー・D・ルフィの大いなる旅は、今ここから始まったのだった。
――♢
フーシャ村――港。
「とうとう、行っちゃいましたね。村長。……寂しくなるわ」
ルフィの乗った小さなボートを見送りながら、マキノがぽつりと呟いた。
「まったく、村の恥じゃ……。海賊になりおって」
村長はいつものように渋い顔でそう言った。
けれど、その目はずっと沖へ向けられたままだった。
その少し離れたところ。
港近くの建物の陰に隠れるようにして、ダダンたちもまた、こっそりとルフィを見送っていた。
「強くなったなぁ、ルフィ」
マグラがしみじみと呟く。
「すげェ……近海の主を一撃……」
ドグラも、まだ信じられないものを見るみたいに目を丸くしていた。
そして一番心配をしているダダンも二人の隣で
「……死ぬんじゃないよ、クソガキども」
あたしは、いつでもあんたの味方だよ!
絶対なるんだよ、海賊王に!
ひとまずプロローグが終わりました。
次からはイーストブルーを旅をします。