山奥の広い屋敷に子供達と共に避難した。
こんな事もあろうかと、資金とセーフハウスの準備はしてた。
あちらの世界の特許情報をこちらに流していたのである。
子供達を保護し、訓練と育児に使う呪霊の補充をしようと仲介人から呪霊退治の仕事を請け負う。
身重の直哉と身重の継と夏油。大人は立ったの3人だけだ。
あとは子供ばかり。
そんな中でも、美々子と菜々子、鵺くんは頼りになった。
鵺くんが根性で翼を隠す術を覚えたのだ。これで4人が外で活動できる。
他の子供達はどうしても目立ってしまうので、とても助かった。
鵺くんは可愛い。まっすぐ私を求め続けてきて、自分には勿体無いと思う。
元服の筆おろしの時ぐらいは相手をしてもいい。
個性が私から移って、ふたなりになって女としての欲求もかなりあるので、こちらからお願いしたいくらいだし、練習も2人でしている。ただ、筆おろしの時までと決めている。
こんな歳の差があっては、それ以上は鵺くんのマイナスになる。
ひっそり目立たず生活しているつもりだったが、どうにも目立ってしまったらしい。
呪専から呼び出しを受けてしまった。
怪しげな術師を集めて何をしているのかと詰問をされる。
並行世界の事は言ったほうがいいな……。
事情説明と安全が確認され次第帰る旨を告げる。
交渉は難航し、中々帰してくれない。
子供達に首輪をつけさせろというのだ。そんな事はできない。
そんな時、鵺くんが迎えにきてくれた。
「傑の婚約者の五条鵺です。婚約者の帰りが遅いので迎えにきました」
鵺くんはテキパキと交渉する。
「避難してきた中に身重の仲間がいますし、事情を知る医師に見てもらえるとこちらも助かります。緊急時の診察の確約と引き換えにメンバーの名簿も渡してもいい。でも、術式などの詳細は渡さないし、依頼を個々で請け負う事はしません。団体として受けて、こっちで割り振ります。僕達は向こうの呪専所属であって、こっちではあくまでもゲストにすぎませんから。ご存知の通り、特級術師がいるので、一級まで問題なく対応できます。ただし、万が一にも問題を起こさないよう自主的に外に出る者は傑と一緒に行動しているので量はこなせません。連絡先はこちらへ。それでは、傑は連れて帰りますね」
「鵺くん」
「待て、傑の婚約者だと? 子供じゃないか」
「元服が終わり次第、筆おろしさせてくれるの確約してるし、2人で勉強もしてます。結婚もその内承諾させます。父様も認めてくれています」
「はぁ!? 傑、男じゃん」
「僕達の世界では僕達の常識があるので。それに傑は、両性になる処置を受けてくれました。僕の為に」
五条は私を凝視する。私は頬を赤らめた。
「は? は〜〜!?????」
それから、硝子と悟が来る事になってしまった。
「こちら、私の並行世界の同位体の夏油 傑。向こうは縛り名と忌み名って二つ名前を持っていて、忌み名は継だよ」
「継だよ。名前が同じでややこしいから忌み名で呼んでくれ」
「よろしく」
「お前も両性? 腹膨らんでるじゃん。よっぽど女いないの」
家入は継の腹をジロジロ見ている。
五条は六眼の子供達を見て驚愕していた。
「もしかしてこの子達全部、継と僕の同位体の子?」
「いや、私と継の子供も1人いるよ。それに、今継のお腹にいるのは、禪院家の恵くんの子供。後は、美々子と菜々子って私が保護した子供と、直哉が孕んでるのは甚爾の子供だし、鵺くんは向こうの悟……翼雷の奥さんの子」
「は? どろどろじゃん。やっぱり女全滅してる?」
「私はちょっと特殊でね。子供に能力を引き継げるんだ。それで五条家や禪院家に依頼を受けてね」
「チートじゃん。待って依頼すれば傑が僕の子産むわけ? 六眼を?」
「流石に世界が違うから君からの依頼は受けないよ。個性と呼ばれる異能にはデメリットも多くてね。性行で異能が感染するなんて前代未聞の事が起こっちゃったし」
「私、継の異能が移っちゃったらしいんだよね。そんな例ないらしんだけど。同位体だからかな」
「継はいいのかよ、それで。依頼されれば誰にでも抱かれんの? よっぽど金に困ってんの?」
「悟」
継は首を振った。硝子は止めてくれたが、そういう事を言う人もいる。
特殊な個性なのでしょうがない。
「個性には、使いたいって本能があるんだ。それに個性は意志があると言われるぐらいで、性格にも非常に影響を及ぼす。私はそれが繁殖にダイレクトに関わってしまっているからね。子供を産み育てる事に対する欲求は人一倍あるし、腹の中で育てがいのある異能の持ち主には惹かれるよ。軽蔑の対象なのは理解してる」
「……軽蔑というか……。傑はなんで鵺と婚約したの。個性移ったから傑も子供欲しくなった? でもいくらなんでも子供だぞ」
悟がバツの悪そうな顔をする。それでも、私を心配してくれているようだった。
「鵺は翼雷……悟の長男なんだけど、3歳から傑にプロポーズし続けててね。この前承諾したんだよ。強い抱かれたいって欲求も出来ちゃったし、必要としてくれているし、翼雷は一途だから申し訳なくてね」
「マジで抱かれるの嫌悪感ねぇの」
「むしろ欲しいね。鵺くんとは毎日軽く練習するくらいだし。まあでも、鵺くんの筆おろしの時まで我慢するよ」
「お前も抱かれる依頼受けたりすんの」
「傑は僕のお嫁さんになるんだよ」
「年齢が違いすぎるから、鵺くんの筆おろしはするけど、結婚は無しかな。鵺くんに悪いしね。私に個性がちゃんと扱えるかわからないけど、そうだとしても依頼を受ける相手には困らなそうだから問題ないかな。こう見えてもモテるんだよ私」
「だめ! 傑は僕にだけモテて!」
ぎゅうっと鵺くん抱きついてくる。
私は鵺くんをヨシヨシした。
後日、五条家から正式に依頼を受けた。
こっちでは仕事してないんだよ。後初めては鵺くんのだから!
マシュマロ
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