「先生、またしてくれる~?」
あの日を境にして、口での行為を癖にしてしまった彼は、私に会うたびにそれをねだるようになっていた。
しかも、私の胸を散々、しゃぶり尽くした挙句に──。
それを覚えてから、彼はまるで別人のように変わった。
純真無垢だった姿は影を潜め、男としての本性が少しずつ見え隠れするようになっていた。
もはや私は、胸を吸われている最中に、感じている姿を誤魔化すことなどできない。
授乳に近かった行為は、もう完全に愛撫と化していた。
「あぁっ! ……わ……わかったから……もっと……そこ……舐めて……」
口の中に含まれたその部分は、舌に乗せられ、ゆっくりと回されていた。
しかも、私の反応を楽しむかのように、満足させない程度の強弱をつけて──。
もはやそれは、熟練された男性が私を焦らして楽しんでいるようにしか思えない。
そして、私がそれ以上を望むと、まるで意地悪でもするように、吸引だけを優しく繰り返していく。
「……あぁ……な……なんでぇ~……」
私はいまだにイカせては貰えなかった。
絶頂に到達しそうになると、まるでそのことがわかっているかのように、彼の行為はあっさりと終わる。
「オッパイは、もう、いいよ。……今度は僕のを気持ち良くして」
そう言って浮かべる笑顔が、憎らしくてたまらない。
しかし、私は彼の言葉に抗うことなどできなかった。
モヤモヤとした気持ちのまま、言われた通りに彼の前に跪く。
そして、剥き出しになった彼の”あそこ”を、一心不乱にしゃぶり始める。
イカせて貰えなかった鬱憤を晴らすかのように──。
彼は私を悶々とさせることが、自分をさらに気持ちよくさせるということに気付いている。
それは、どこかから得た知識ではなく、これまでの経験から学んできたもの。
素知らぬ顔をしているが、彼は私の様子をつぶさに観察している。
身体の微かな震え、興奮した時の息遣い、そして、たまに見せる切なげな顔まで──。
当然、私が”あそこ”を濡らし、欲情してることにも気付いてるはずだ。
ジーンズの股間の部分がオシッコでも漏らしたようにビショビショになり、いやらしい雌の匂いをプンプンと漂わせているのだ。
気付かないはずがない。
それでも彼はそれ以上のことはしてこなかった。
まるで、私が望んでいるのに、それを口に出来ないことをわかっているかのように──。
彼との行為を繰り返すたびに、私の道徳観念は少しずつ薄れていた。
いくら激しく自慰行為をしようと、欲望は高まるばかりで、晴れやかな気持ちにはなれなかった。
心も身体も彼を欲している。
私は目の前のタケノコのような形をしたものに、ゆっくりと舌を這わせながら言った。
「ねぇ……この続き、ベッドでしようよ」
私は自分の立場など、もうどうでもよくなっていた。
頭の中にあるのは、彼とひとつになり絶頂を迎えることだけ──。
心の中で渦巻くモヤモヤとした想いは、これまでの行為で積み重なり、限界などとっくに超えている。
それに、生理を前にして身体の疼きは、一向に収まらない。
行き場のない欲望が、私を衝動的に突き動かしていた。
「えっ! ……ベッド? ……なんで?」
我慢できずに口にした私からの誘い。
だが、彼はまたしても何も知らないような顔で呆然としている。
なぜと聞かれても、それをはっきり説明できるわけがない。
私は家庭教師でありながら、絶対に口にしてはいけないことを、これからしようとしてるのだ。
「……お、お互い裸になって、すると気持ち良いんだよ」
私は苦し紛れに、つじつまの合わない言い訳をした。
だが、彼はその言葉を聞くとすぐに目を輝かせる。
「えっ! ……気持ち良いの~!?」
興味津々に私の言葉へ食いつく様子は、やはり何も知らない純真さが感じられる。
しかし彼は直前まで、私の身体を散々弄び、こんなにもやるせない気持ちにさせているのだ。
彼の本当の姿がどれなのか、私にはさっぱりわからない。
「うん。……そうだよ。だから裸になってベッドに行こう」
「わかった。……気持ち良いんだよね?」
私は彼を立たせると、着ている服を一枚いちまい脱がしていった。
すると、きめ細かくてサラサラな肌が、少しずつ現れていく。
眩しいくらいに真っ白で、傷一つ見当たらないその姿。
私の心の奥底で、さらに淀んだ感情が激しく渦を巻いていく。
──だが、焦っては駄目だ。
これまで、それで散々苦い思いをしてきたのだ。
「……なんか、恥ずかしい」
そう言って恥じらう彼のことを、今すぐにでも押し倒したい。
しかし、今は冷静さを保つことに集中するしかなかった。
「大丈夫。……先生も裸になるから」
そう言って落ち着いているふりをしている。
だが、きっと私の顔はにやけているだろう。
ズボンのファスナーからニョキっと飛び出た可愛らしいもの──それが、もうじき私の中に入るのだ。
私はベルトを外してズボンを脱がすと、最後の一枚になったパンツに手を掛け、彼を産まれたままの姿にしていった。
「さぁ、ベッドに寝転んで」
彼をベッドに寝かせると、私はその姿を見下ろしながら、自分の衣服を一枚いちまい脱いでいく。
──ようやく念願が叶う。
頭の中には彼と一つになった時の、いけない妄想が次から次へと広がっていた。
私は、はやる気持ちを抑えながら、ジーンズを脱ぎ、パンティだけの姿になる。
だが、股間の辺りのびっしょりと濡れたシミを見て、彼は不意に口を開く。
「先生は……なんで、いつもお漏らししてるの?」
不意を突かれたその一言に、私は顔が燃えるように熱くなった。
意地悪をされてこうなったのに、原因を作った張本人が、ずっとそんな風に思っていたのだ。
「こ、これは……お漏らししている訳じゃないの!」
動揺していて、彼の顔をまともに見ることさえできない。
うろたえながらも、何とか言い訳しようと、私は咄嗟に口を開いた。
「……君が欲しくて……こうなったんだよ」
「えっ……僕が欲しいって……?」
気まずい空気の中、私はそれを証明しようと、履いているパンティをゆっくりと下げていった。
すると、下ろしたパンティのクロッチ部分は、溢れた愛液でびっしょりと汚れ、そして”あそこ”と繋がるようにトロリと糸を引いていた。
雨露に濡れた蜘蛛の糸のようなそれを見て、彼は興味深そうに身を乗り出した。
「わぁ~、凄いことになってる。……何なの……これ?」
女性のその部分を初めて目にしたような、その様子。
姿かたちは”あどけない”ものの、ぎらついたその目には男性の本能が滲みだしている。
恥ずかしいとは思いながらも、すでにその気になっている私には、こんな状況すらも興奮を促す材料にしかならなかった。
「君がこんな風にしたんだよ。……触ってみる?」
私はそう言って、彼の手を自分の股の間に導いていった。
「わっ! ……すっごく、ヌルヌルしている」
初めてにしては、あまりにも大胆なその手付き。
滴る愛液を確認するだけではなく、開いた割れ目をなぞるように、私の”あそこ”を躊躇いもなく撫でていく。
「それに、温かぁ~い!」
指先がヌチュヌチュと音を立てながら、その部分を労わるように、何度も行ったり来たりを繰り返していく。
「あぁ~……あっ……あんっ!」
私の身体はビクビクと震えだしていた。
彼の指が、突起している蕾のところを軽く触れては離れていく。
まるで意地悪でもしてるかのような、適度で優しい力加減。
初めて異性にそこを触られた私は、声を我慢することなどできなかった。
「……先生。……泣きそうな顔して、どうしたの?」
すすり泣くような声を上げる私──彼はそこを刺激し続けながら、心配そうに私の顔を覗き込む。
「えぇーっ? ……ああっ! ……な……なぁ~にぃ?」
感じてることをわかっている癖に──
そう思いながらも、それを口にすることなどできなかった。
膝をガクガクと震わせ、上ずった声で必死に冷静を装う。
「ここ触ってると……先生のこと、無性に恋しくなっちゃう。……なんか、変な気分……」
彼は潤んだ瞳で、そう言いながら私の顔をジッと見つめていた──
感じるところをねちっこく刺激され、私も彼が欲しくて堪らなくなっていた。
「あっ! ……も……もう……あんっ! ……しちゃおう。……ねっ?」
もう、立っていることすらおぼつかない。
このままでは、気が狂ってしまいそうだ。
「ん? ……するって? ……何を?」
しかし、彼はここまでしておきながら、またしても”とぼけた様子”を見せる。
しかも意図的なのか、蕾は優しい力でそっと摘まれ、ネジを回すようにクリクリと捏ねられていた。
(ああ……だめだ。……こんなの我慢できるはずがない)
私は膝まで下ろしたパンティを即座に脱ぎ捨てた。
そして、丸裸で彼の身体に馬乗りになり、その唇をムチュムチュと奪う。
「んっ!? ……せ、先生! ……ど、どうしたの!?」
舌をねじ込まれて、彼は焦ったように声を上げた。
キスということすら、よく分かっていないその様子──
興奮気味に夢中で舌を侵入させようとしている私とは、まるで正反対。
「き、君が悪いんだよ……」
我を忘れたように唇を奪う私の様子を見て、彼は困惑気味にそれを受け入れていった。
強引にねじ込ませた舌が、彼の舌と交わるようにネッチョリと絡み付く。
そして、私はそれを一心不乱にペロペロと舐め回していった。
素肌のサラサラとした感触が、堪らなく心地いい。
お尻を丸出しにした破廉恥な格好をしていながらも、その身体から伝わる温かさがすべてを忘れさせていく。
「いつもより、気持ち良いから……ねっ? しよう」
「チュッチュ、チュッチュ」とキスを繰り返しながら、私はそう言って彼の様子を窺った。
「ほんとぉ~!? ……気持ち良いのぉ~?」
すると彼は、水を得た魚のようにキラキラと瞳を輝かせて言った。
覆い被さって密着する身体──
私は、股を広げた蛙のような情けない格好で、彼の身体にしがみ付いている。
なのに、そんなことなど、もう気にもならなかった。
”あそこ”には、彼の硬くなったものが、直にツンツンと当たっている。
それがもうじき入ると思うと興奮は収まらない。
それから伝わる温かさも、硬くて力強い感触も、思っていたものとは全く違うのだ。
「……うん。……だから、ねっ?」
私はそう言って、潤んだ瞳で彼を見つめた。
彼は、そんな私の顔をジッと見つめながら、何も言わずにコクリと頷く。
その反応を見た瞬間、私は再びキスを繰り返し、彼の下半身に手を伸ばしていった。
そして、硬くなったものを手に取ると、大切なところに目掛けて、それを導いていく。
彼も私も、”あそこ”から溢れた愛液で、股間の辺りはすでにヌルヌルになっている。
それを手にしながら、スライドするように腰を移動させると、掌のものはピクピクと揺れ動いた。
そして──
開いた割れ目にピッタリと密着するその先っぽ。
「……挿れちゃうよ」
私は返事も待たず、手にしたものを”あそこ”の中にゆっくりと進入させていった。
腰の動きと共に、それがニュルっと埋もれていく。
これまで味わったことのないその感覚は、私の想像をはるかに超えるものだった。
欠けていた最後のピースが、ピッタリとはまっていくような充実感──
しかも、オモチャのような無機質さはなく、生きものの温かさがはっきりと伝わってくる。
そして、”それ"に血流がドクドクと流れる感覚まで、手に取るように伝わってくる。
火照るような熱さと、”あそこ”を思いきり押し広げる力強さで、全身の力がみるみる抜けていく。
──知り合いから「初めは痛い」と聞いて覚悟はしていた。
なのに、痛いどころか心が満たされるほどの満足感で、じっとしてなどいられない。
滑るように侵入してくるそれは、私の一番感じやすいところを四方八方から刺激してくるのだ。
そして、その相手は、ずっとこうなることを望んでいた愛おしい彼。
「あぁーっ! ……す、すご~いっ!」
私は声を上げながら、思わず彼の身体にギュッとしがみ付いていた。
そうしなければ、自分自身を保つことなどできなかった。
気を失いそうになりながらも、中で脈打つものを最後まで埋め込む。
「わぁ~。……なに、これぇ~」
すると、彼はそんな声を上げ、瞳をギュッと閉じた。
険しい表情ではあるものの、そこから不快な感じは、まったく伝わってこない。
思った以上の快感に、戸惑っているかのようなその様子。
どうしていいのかわからずに、私の胸に顔を埋め、その先っぽをチュウチュウと吸い始めていった。
食べてしまいたいと思ってしまうほどの、母性を擽るその姿──。
私はそんな彼の可愛らしさに我慢ができず、自ら腰を動かし始めていった。
「あっ! ……あんっ! ……す、すごぉ~い!」
そんな声を上げ、一心不乱に腰を動かし続ける。
中のものが敏感なところを行ったり来たりするたび、切ない感情がじわじわと込み上げてくる。
そこを擦るという行為は、自分の指やオモチャで経験済みだった。
だが、それとは何もかもが、まったく違っていた。
その感触を存分に味わっているはずなのに、身体中が「もっと、もっと」と、さらにそれを求めてくる。
──いつまでも、この快感を堪能したい。
そして、彼をさらに気持ち良くさせてあげたい。
私は抱きしめた彼の頭に、「チュッチュ、チュッチュ」とキスを繰り返しながら、中で暴れるものの感触を夢中でこの身に刻み込んでいった。
日差しの差し込む夕暮時の部屋に、彼のすすり泣くような声と私の喘ぎ声が同時に響く──
そして、抜き差しされるたびに「ヌチュッ、ヌチュッ」と響き渡る卑猥な音。
そして、それを出し入れすることに夢中になっていると、目の前に突然光が広がり始めた。
それは、絶頂の前触れ──もう、なんの迷いもない。
私は彼を抱きしまたまま、腰を激しく動かし続けていった。
「せ、せんせぇ────────!」
彼の雄叫びと共に、子宮の入り口に「ビュッビュ、ビュッビュ」と熱いものが打ち当たる。
「……い……イクぅーーーーーーーーーーーーーーっ!」
火照るような熱さをそこに感じながら、私は光の中に飛び込んでいった。
~to be continued~