※この作品はR-18です。

性年のしがらみ   作:村上しんご

27 / 30
第二十七話 教え子⑨

「えぇっ!? ……ここでするのぉ~!?」

 

 周りの目を気にしながらも、ショウちゃんは驚きを隠しきれずに声を上げた。

 小声ながら、つい漏れてしまったその声は、幸いにも電車の走行音に掻き消され、誰も気付きはしなかった。

 

 帰宅ラッシュの今は、人でぎゅうぎゅう詰めになるほど混み合っている。

 

 人でごった返す電車内──

 熱気に息が詰まりそうな中、私とショウちゃんは乗車口のすぐそばで、向き合いながら立っていた。

 

 窓を背にして、不安げに佇むショウちゃん──

 

 その姿を人目から隠すように、私は向き合っている。

 しかも、ショウちゃんを見つめながら、着ているブラウスのボタンを一つ一つ外していた。

 

 そんな私を見て、ショウちゃんはオロオロと狼狽えている。

 

 ──だが、私がいきなり欲情をしてしまった訳ではない。

 あまりに気の弱いショウちゃんを、少しでも男らしくするには、荒療治をするしか道はなかった。

 

 あっという間の早い射精も、女を感じさせることのできない小さな”あそこ”も、すべてはその自信のない性格のせいだ。

 私は何としてでも、ショウちゃんと繋がったまま絶頂を迎えたかった。

 

 徐々に露わになっていく素肌──

 胸の膨らみはブラジャーに隠されて、まだ見えていない。

 

 だが、こんな公の場でイケないことをしてるというのに、私は何故だか興奮を抑えきれずにいた。

 

 まるで自分が恥ずかしいことをしてるかのように、どぎまぎしているショウちゃんの姿が可愛らしい。

 徐々に剥き出しになっていく私の胸に、興味を抱きながらも、周りを気にしてそれを直視できないのだ。

 

 額に汗を滲ませながら、落ち着きなく彷徨う視線。

 チラリとそこに視線を向けるたびに、目を皿のように丸くしてゴクリと唾を飲み込む。

 

 そんなショウちゃんを前にして、私は自らの手でブラジャーを捲り上げていった。

 

 丸出しになった膨らみ──

 ブラから飛び出た瞬間、プルンと微かに揺れる。

 

 いつも見慣れているはずの特徴のない胸──。

 そのはずなのに、ショウちゃんの視線が痛いほど突き刺さっている。

 

 こんな大胆なことをしてるというのに、天辺の部分は欲情してると言わんばかりに、プクッと膨らんでいた。

 

 それを見たショウちゃんは、まるでこれまでの挙動が嘘だったかのように、石のように固まっていた。

 

 それは、まさに驚愕の表情──

 

 信じられないものでも見たような顔つきで、「ハァハァ」と息まで荒げていた。

 その目は血走り、他のものなど何も見えていない。

 

 少しざわつく電車の中で、二人の空間だけが張りつめた空気に包まれていた。

 

「さぁ、いつものように吸って……」

 

 私はショウちゃんの耳元でそう呟くと、剥き出しの胸に向かってその頭を引き寄せていった。

 

 だが、とくに抵抗する様子はない──。

 導かれるままその顔が胸に埋もれ、息を弾ませる唇が、突起したピンク色の部分をゆっくりと咥え込んでいく。

 

 誰かに見られているかも知れない──という緊張感でいつも以上に身体が敏感になっている。

 

 感じやすい部分が生温かい感触に包まれた瞬間、私はショウちゃんの身体を慈しむように撫で回していた。

 

 誰かに見られたら大事になるのはわかっている。

 だが、身体中をとろけさせるような温もりと、ショウちゃんのあまりにも健気な姿に心を突き動かされ、じっとしてなどいられなかった。

 

 腕に抱きしめたその身体は、何かに怯えるようにビクビクと震えている。

 

 なのに、優しい力で敏感な部分に巻き付く舌──

 

 ショウちゃんはお乳を求める赤ん坊のように、チュウチュウと音を立てながら、その部分を吸引し始めていった。

 

(か、可愛い……なんて、可愛いのだろう)

 

 私は我慢ができなかった。

 

 声が出るのを必死になって堪えている。

 だが、すすり泣くような声だけは、どうしても止められなかった。

 

 口の中の乳首は、優しい力でしゃぶられながら、舌の上に乗せられてクルクルと回されている。

 身体中の力が一気に抜けて、立ってることすらおぼつかない。

 

 次第にガクガクと震える膝──

 私は我を忘れ、胸の辺りで蠢く頭を一心不乱に撫で回していた。

 

 すれ違う電車の窓に映ったその姿は、まるで快楽に溺れる色欲女──。

 人の大勢いるところで、胸を丸出しにした”とんでもない格好”をしてるのに、恍惚とした表情を浮かべ、うっとりしている。

 

 胸に抱えた男の子をギュッと抱きしめ、虚ろな眼差しで口を半開きにしたその顔は、行為を受け入れ、溺れているようにしか見えない。

 きっと何人もの人間が、この破廉恥な姿を目にしたことだろう。

 

 すれ違いざまに視線が合ったサラリーマン風の男は、驚きのあまりに目を大きく見開いていた。

 

 しかし、すでにその気になってしまった私には、もう自分自身を止めることなどできなかった。

 その頭を抱え込んでいた手は、ショウちゃんの下半身に向かってゆっくりと伸びていた。

 

 口の中の乳首は、尖った舌先でピンピンと弾かれている。

 散々甚振られ、ビクビクと痙攣し始める身体。

 

 高ぶった感情はすでにピーク寸前にまで達していた。

 

 このままでは、私がイッてそれで終わり──

 そんな独りよがりな結末を誰が望んでいるというのだろうか。

 

 衣服の上を滑り、下に向かって伸びた手は、テントを張ったところにたどり着いていた。

 こうなることを待ち望んでいたかのように、その部分はすでに万全の状態。

 

 私はジッパーを下ろし、中からカチカチになったものを、そっと取り出していった。

 

 その瞬間、ショウちゃんは思わずハッと顔を上げる。

「ま、まさか!」と言いたげな、不安げでありながら驚きを隠しきれないその表情──。

 

 呆然と目を見開き、イヤイヤと首を横に振っている。

 そんな姿に子宮がキュンキュンと疼き、私の顔はみるみるほころんでいった。

 

 ──ニタニタとはにかむその顔は、きっと不気味に見えていることだろう。

 その証拠に私に向けられた顔は、少しずつ引きつってきているようにも見える。

 

 そんなショウちゃんを前にして、私はゆっくりとスカートを捲り上げていった。

 

 丸見えになったパンティ──

 ”あそこ”を覆うクロッチの部分はすでにびっしょりと濡れ、さらに溢れ出すものが、お漏らしでもしたかのようにポタポタと滴り落ちている。

 

 それを見たショウちゃんは完全に動けなくなっていた。

 愕然とした表情で、その衝撃的な部分を、ただ呆然と眺めるだけ──

 

 しかし、剥き出しになったショウちゃんの”あそこ”だけが四方八方に暴れ回っている。

 まるで、欲情している状態のそこを見て、自分も我慢できなくなったかのようなその様子。

 

 私はその身体をそっと引き寄せていった。

 すると、抵抗もせずに密着していくショウちゃんの身体。

 

 剥き出しの小さなものが、パンティの上から食い込んだ割れ目の部分を、ツンツンと突いている。

 

 ──それはまるで、早く挿入したいと催促でもしてるかのよう。

 

「……持って」

 

 私は片足を上げると、膝の辺りをショウちゃんに支えてもらった。

 そして、お股を覆っているパンティのクロッチ部分をずらし、ショウちゃんの股間に付いた小さなもの手にしながら、そこを目掛けて腰をゆっくりと沈めていった。

 

「……うわぁ」

 

 微かにピチャっと響く音──

 

 それがニュルっと挿入された瞬間、ショウちゃんの口から思わず声が漏れる。

 しかし、蚊の鳴くようなか細い声で、誰も気付かない。

 

 私は目の前の首に手を回し、その身体をギュッと抱きしめながら、腰を上下に動かし始めていった。

 

 性器が擦れ合うたびに、クッチュクッチュとやらしい音が響き渡っていく。

 

 ショウちゃんは額から汗をダラダラと垂らし、瞳をギュッと閉じて、抜き差しされるその感覚に身を震わせている。

 こんなところでイッてしまうことに抵抗を感じて、必死に耐えているかのようなその様子。

 

 ──それでもやはり、私が満足できるような刺激は感じられない。

 

 だが、いつも以上に敏感になった身体。

 そのせいで、このもどかしい刺激が徐々に絶頂に向かわせていることなど、この時の私は気付いていなかった。

 

 ”あそこ”に入ったショウちゃんのものを、ギュッと締め付けながら黙々と身体を揺らす。

 周りに居る人間に悟られないよう、気配を消しながら地味に腰を動かしていく。

 

 いつもなら、この時点でショウちゃんは、我慢ができずに射精しているはずだった。

 しかし、私の胸に埋もれ、必死に息を荒げるショウちゃん──。

 

 私の”あそこ”から出たり入ったりするものは、いつも以上に熱くなり、心なしか少し大きくなっている。

 

 根元までスッポリと包み込まれているその部分──。

 柔らかな私の”あそこ”に埋もれるたびに、心地好さげに微かにピクピクと蠢いている。

 

 だが、ショウちゃんは懸命に我慢していた。

 唇を強く噛んだ苦悶の表情を浮かべ、私の胸に顔を埋めたまま、その全身をプルプルと震わせている。

 

 ここで射精してしまったら、大変なことになると、きっと後のことを考えているのだろう。

 泣き出しそうなその顔に、私の胸がキュンキュンと締め付けられていく。

 

 気づけば、切ない想いが胸いっぱいに込み上げていた。

 

 ”あそこ”から感じる刺激はそれほどでもない。

 それなのに、この緊迫した状況と、それに怯えるショウちゃんの健気な姿に、抑えきれない衝動が込み上げている。

 

 しかも、中をニュルニュルと動き続ける感触が、その部分をじわじわと火照らせていた。

 

 わずかに見えて来た、結合したままの絶頂──

 

 私は脇目も振らずに激しく腰を振り、ショウちゃんと一体になっているこの現実を、身体に刻み込んでいった。

 

「あぁ……ぐっ!」

 

 すると、あまりに激しい腰の動きに耐えきれず、”あそこ”の中に入ったものが、激しくヒクついていく。

 そして、堰を切ったように、熱いものがビュッビュビュッビュと飛び出していった。

 

 その激しい勢いと、煮えたぎるほどの熱さ──

 私は目の前に広がる眩い光の中に、ためらいなく飛び込んでいった。

 

 迷いなどあるはずがなかった。

 むしろ、その感動と同時に、いつも以上の快感が身体中を駆け巡っていた。

 

 朦朧とする意識の中、私はショウちゃんの唇を無我夢中で貪っていた。

 ここがどんなところかなど、もう頭の中にはない。

 

 呆然と立ち尽くすショウちゃんの身体をギュッと抱きしめ、その余韻に浸る。

 

 新たに芽生えた性的趣向──

 これを癖にしてしまった私は、もう引き返すことなどできなかった。

 

 頭の中には、もう一度この快感を味わうための、欲望でいっぱいだった。

 

 その日から、二人の関係は狂い始めていく。

 

 私は気付いていなかったのだ。

 人前で侮辱に耐えていたショウちゃんが、どんな想いを抱いていたかなど──

 

 

 

 

 

 

 

            ~to be continued~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。