気が付いた時にはすでに手遅れだった。
今まさに──
良く知りもしない男のグロテスクなものが、私の大切なところをムリムリと押し広げて、ゆっくりと侵入を始めていた。
そこに包み込まれていく感触に、うっとりとした面持ちで、深い溜め息をつく男。
しかも、このおっさんは、好みのタイプでもなければ、イケメンと呼べる容姿でもない。
やたらと陽気で、人懐っこい性格。
息つく暇も与えず、くだらない話をマシンガンのようにまくし立て、こちらに考える隙すら与えない。
気づけば会話の主導権はすべて奪われ、断るタイミングすら見失ってしまう。
──とにかく、厄介な相手だった。
その巧みな話術に翻弄され、気が付けばホテルに連れ込まれていた。
そして服はすべて脱がされて──
しかも、やたらと愛撫が上手い。
その最中にも話は途切れず、私は「あん、あん」と声を漏らすことしかできなかった。
嫌だ、嫌だと思いながらも、敏感な部分は濡れ始め、意識は遠くに向かっていく。
「じゃあ、挿れちゃうよ。……良いよね?」
そう聞かれて、返事も出来ずに喘いでいると、男のあれがいきなりニュルっと侵入した。
初めての感覚に戸惑い、私は小太りなその身体にしがみ付くしかなかった。
気持ちが悪いと思いながらも、痛みに耐えきれず、男をギュッと抱きしめる。
受け入れた訳じゃない。
そうすることしかできなかった。
私はこの不細工で禿げたおっさんに、大切に守り通してきたものを、あっさりと奪われてしまったのだ。
悔しい気持ちで一杯なのに、悩ましい声を上げて抱き付くことしかできない。
太くて硬いものが敏感な部分を目一杯に広げて、今度は痛みが思考を奪っていく。
「いい具合だよ~。……キュッと締まってる」
男はそう言って私の頭を優しく撫でる。
だが、ニタリと微笑むその顔すら気持ち悪い。
なのに、男の腰がゆっくりと動き出し、温かいものが出たり入ったりを繰り返し始めた。
私はさらに声を上げて、その身体を強く抱きしめるしかなかった。
どうして、こんなことになってしまったのだろう──。
数時間前。
試験勉強に行き詰まった私は、気分転換のつもりで、深夜にもかかわらず外へ出た。
ジョギングでもすれば頭がすっきりする。
そんな軽い気持ちで。
しかも、警戒心のかけらもなく、Tシャツに短パンという無防備な格好のままで。
しばらく走り続け、息が上がってきた頃、私は公園のベンチに腰を下ろした。
夜の空気はひんやりとしていて、火照った身体には心地よかった。
──そのときだ。
背後から、不意に声をかけられた。
「お嬢ちゃん、こんな深夜にジョギングかい?」
へりくだった口調に、満面の笑み。
一瞬、警戒はした。
だが──男としての魅力はまるでなく、むしろ拍子抜けするほど気さくな雰囲気に、張りつめていた気持ちが、わずかに緩む。
その隙を突くように、男は間髪入れずに話し続けた。
「いやぁ~、おじさんもね、ちょっと走っててさ」
「……あ、あの……」
「こういう時間の方が、涼しくていいだろ?」
「……い、いえ……」
「でもねぇ、筋肉が硬直したまま走り続けるのは良くないんだよ」
言葉が、途切れない。
こちらの返事など待たず、一方的に、次から次へと話題を投げつけてくる。
口を挟む余地すら奪われていた。
──思考が、追いつかない。
気づけば、私は何故かベンチの上に寝かされ、男に太股をマッサージされていた。
「おじさんはさぁ。こう見えてマッサージが上手いんだよ。……筋肉が解れて気持ちいいでしょ?」
「……い、いや。……や、やめてください……」
「ほら、ここもこんなに硬くなってる」
けして望んだ訳でもないのに、どういう訳かこうなっていた。
しかも、はっきりと拒否をしてるのに、聞いてはくれないし、逃げ出す隙も与えない。
鼠径部を揉みながら、その指先が、なにげに大切なところを掠っている。
「ちょ、ちょっと!」
「ほら、ここもコリコリして硬くなってるじゃん」
「い、いやっ!」
思わず逃げ出そうとする。
だが、しだいに大胆になっていく男の指は、すでに短パンの上から大切なところに触れていた。
しかも、ぷっくりと膨らんだ一番感じやすいところ──。
「嫌だ! ……やめて!」
「ここは血の巡りが良いけど、老廃物が溜まりやすいんだ。このままにしておくと、身体に悪いから……しっかり、コリを解さなくちゃ」
手を払いのけて拒絶をしているのに、男はその部分にしつこく執着する。
膨らんだところを爪先で引っ掻くように擦られ、身体中の力がみるみる抜けていった。
「力を抜いて任せてごらん。……ここだって熱くなっているでしょ」
そこを執拗に刺激しながらも、男の会話は途切れない。
ビクンビクンと身体を痙攣させる私の反応を伺いながら、本当かどうかもわからない知識を淡々と語り続ける。
「だからね。ここは神経が集中してて、コリを解すことによって身体が軽くなるんだ。そもそも、ここが敏感なのは……」
本当は逃げ出したいのに、どうしても力が出ない。
助けを呼ぼうにも、こんな深夜の公園には誰一人いない。
弧を描くようにゆっくりと回る指の動きで、私の呼吸は弾み始め、次第に意識は朦朧となっていた。
「ここは大切なところだからね。……入念にマッサージをしなきゃ。あっ、これ邪魔だなぁ」
男はそう言うと、私の履いている短パンを一気にずり下げていった。
咄嗟に食い止めようと手を伸ばすものの、腰回りがゴムのショートパンツは、あっさりと脱がされた。
それどころか──
「これも邪魔だな。ここは直に触れたほうが血行が良くなるし、下着を汚してしまうかも知れない」
と言って、パンティまでも強引に脱がしていく。
丸出しにされた下半身──男は私の脚を大きく広げ、恥ずかしいところをじっくりと覗き込んでいった。
「ほらぁ~。中からこんなに排泄物が出てきてる。これは、口を使って吸引した方が良いかもなぁ~」
そう言って、股間にゆっくりと近付いてくる男の禿げた頭。
ゾッとする私は、思わず悲鳴を上げた。
「だ、だめぇ──ー!」
そして、男の頭を必死に食い止める。
だが、ひ弱な私の力ではその強引な進行は、まったく止まらなかった。
陰毛のパヤパヤと生えた部分に、そのいまわしい唇がプチュっと吸い付き、私はまたしても悲鳴を上げた。
「いやぁ──ー!」
その唇は想像以上に柔らかかった。
溢れた粘膜に濡れているのか、少しヌルっとしてプニプニしたものが、敏感なところを優しく吸い付き回る。
チュルチュルと音を立て、溢れ出てくるものを丹念に吸っている。
「ますます、排泄物が出てきたでしょ。……これをいっぱい出した方が良いんだよ」
「あっ! ……ん゛ぅ────ーっ!」
まるで焦らしているかのように、プクッと突起する部分の周りを徘徊していく唇──。
それに喘ぐ私は、もはや逃げ出すどころの騒ぎではなかった。
今にも意識が飛びそうだし、切ない感情が怒涛のように込み上げている。
「ほらぁ。ここがこんなに膨らんで、はち切れそうでしょ。これを口に含むと楽になるからねぇ~」
それを知ってか知らずか、男の唇がついに突起したところをパクっと咥え込んだ。
そして、チュウチュウと吸いながら、ヌルヌルした舌先で先端をチロチロと擽る。
すると、瞬く間に私の意識が遥か彼方に飛んでいった。
朦朧とする意識の中、目の前には眩い光が広がっていた。
そこに向かってしまうと、取り返しのつかないことになるのは明らかだった。
なのに、意識がどんどんそっちの方へと向かっていく。
チロチロと擽られているところは、痛みを感じるくらいに膨れて大きくなっている。
生温かい口の中で、彼の舌で甚振られ、プルプルと揺れ動いている。
──もう、耐えられない。
光の中に意識が飛んだ瞬間、脳天を貫くような衝撃が身体中を駆け巡った。
「うぅっ……い……イグゥ────────ーっ!」
私はそう叫びながら、男の禿げた頭をいつの間にか、股間に引き寄せていた。
つりそうになるくらい身体が硬直し、舐められてるところから、何かがピュッピュ、ピュッピュと吹き出している。
頭が真っ白になり、もう何も考えられない。
「ほらね。老廃物がいっぱい出てきたでしょ。これで、スッキリして身体も軽くなるんだよ。そもそも、こんなのは身体に溜め込んでちゃダメ……」
それでも、男の会話は止まらなかった。
あそこから噴出したもので、身体中をビショビショにしているのに、にこやかに笑っている。
しかも、敏感なところに指を突っ込んだまま──
その指はヌチヌチと音を立て、私のあそこを穿り続けていた。
「本格的に施術をするから、もっと良いところに行こう。……身体が汚れちゃったから、おじさんもシャワー浴びなきゃいけないし……それに、もっとゆったりできるところの方が……」
男は相変わらず、私の返事など聞こうともしなかった。
何かをブツブツと語りながら、ぐったりする私にパンティと短パンを履かせ、引きずるように抱えたまま、公園のベンチを後にする。
朦朧とする私には、彼の言葉も聞こえていない。
どこに行こうとしているのかは、何となく想像がついていた。
だが、それを拒むだけの気力すら湧かない。
そして、私はこの男にホテルに連れ込まれていった。
──しかも、彼氏にも許したことがない、初めてまで奪われた。
憤りを感じているのに、馴れないものが奥に埋もれるたびに、中に入ったものをあそこがキュッと締め付ける。
男はそれに興奮しているのか、息を荒げて唇まで強引に奪い始めていった。
モワッと漂う口臭は、とても生臭くて我慢できるものではない。
なのに舌まで侵入し、ムチュムチュと音を立てながら、ありとあらゆるところをベロベロと舐め回す。
私は身の毛もよだつ悍ましさに耐えながら、その地獄のような苦痛を必死で耐えた。
そして──
男の腰の動きが少しずつ速まっていく。
「ああぁ……お、おじさん、もう出ちゃいそう。……中に出して良いよね!? 良いよね?」
「な、中!? ……だ、だめぇ! ……出さないで!」
きっぱりと拒否しているのに、相変わらず人の返答など聞こうとしない。
険しい顔をしながら、また適当なことをほざき、結合したものの出し入れを、必死になって繰り返していく。
「そもそも、こんなに気持ちが良いのは、相性が良いってことだ……はぁはぁ……その証拠に締め付け具合が……」
ヌチュヌチュと音を立てて、悍ましいものが出たり入ったりを繰り返していく。
いまだ痛みに耐える私は、彼の身体にしがみつき、ただ顔を歪めることしかできなかった。
そして──
熱いものがビュッビュビュッビュと、中にまき散らされていく。
それと同時に、男はトロンとした目で天を呆然と見上げていった。
私はその瞬間に男から離れ、慌てて股間に手を当てる。
すると、たった今、出されたばかりのものが、トロリと中から溢れてくる。
それを見て、私は呆然としていた。
初めて見たそれは、黄ばむぐらいに濁っていて、異様な臭いを漂わせていた。
(こんな男としてしまった。……しかも、中に出された……)
ショックで固まっていると、また男の声が聞こえてくる。
「大丈夫。そもそも、妊娠する割合なんて確率でいったら……」
私の耳には、男の声などもう聞こえてはいない。
「さぁ、シャワーを浴びて、またしよう」
そう言ってニヤリと笑う男に、グッタリする身体を抱えられ、私は行きたくもないバスルームへと、引きずられるように連れられて行った。
~to be continued~