※この作品はR-18です。

ラスボス倒して世界を救った死を操る魔法少女の僕♂が終末思想教団の教祖にさせられた   作:ことばの目

10 / 10
10話

 

 

「ヴー゙ッ゙!ザナ゙に゙!負゙げだっ゙で!言゙わ゙ぜ……ヴー゙ッ゙!」

肩に担いでファメちゃんを運ぶ道中、耳元で叫んばれて困りつつ、とりあえず家に送った。

 

 

そして僕もそのまま自分の家に帰り、考える。

断罪の聖女に言われた、信者を競争させるって話を。

ファンのみんなの様子は確かにおかしい。特にファメちゃんは確かに信者って言われてもおかしくない状態かもしれない。

 

ファメちゃん中心におかしくなってるのかもしれないし、僕がなんとかしないといけないんだろう。

具体的にどう競争させればいいのかは全く見当もつかないけど……。

 

 

 

 

 

 

そんな風に悩んでる間に、いつのまにか数日経っていたある日。

ファンの人達が突然僕の家を訪ねてきた。

 

「サナ様!」「ご無事でしたか!」「よかった!」

 

安心したような表情のみんな。

魔法少女の戦いは配信されてるし、久々の戦いで数日姿を見せなかったから心配させちゃったのかな。

それだといいな……。

 

……今更、無事か確認するなんて、なんか嫌な予感がする。

 

「我々終末思想教団が魔物を操る危険集団というデマがネットでバズってます!」「アイツらサナ様が危険だから排除すべきってのもバズってて!」

 

 

えっ?

……魔物はラスボスを倒してから一度も現れていない。

僕がラスボスを倒して天蓋の檻を消して世界を解放したから魔物が現れなくなった、という事になってるから。

 

ラスボスもそれを望んでいたらしい。

それを教えてくれた元幹部の人からの提案に乗って今の「魔法少女同士が戦ったら魔物が出る」状態になった。

僕は平和になった世界でわざわざそんな馬鹿な事する人なんて居る訳ないって思ってたし。

 

……ラスボスが元人間って話すら、僕以外の人は知らない。

仮に知らせたところで文字通り「魔女狩り」が行われかねないって元幹部の人も言ってたし、僕もそう思った。

 

 

……どうすれば良かったんですか!!

世界を任せたぞ……!的な顔しながら死んでいったラスボスさんの顔を思い出し、頭を抱える。

アレはこういう事だったんですか!?

みんしゅしゅぎ?ってのはどうなってるんですか!?

こんなコミュ症に任せる事じゃないんですけど!?!?

 

 

「サナ様はそんな事をする方じゃありません!」「アイツらこそ魔物を操ってサナ様を貶めようとしてるんだ!」「サナ様アイツら殺っちゃってください!!」「魔物がまた襲って来たら私……。」

 

 

みんな攻撃的になりすぎじゃない……!?

「お、落ち着いて……。」

僕はそんな声をかける事しか出来なかった。

 

  落ち着いて考える事が大事

あっゾンビさんも居たんだ……。まともな意見もあってよかった……。

 

「そうですよね……!」「攻めなければ守る事も出来ない。」「死の救済をいっそ実行するしか……!!」

 

 

んんん???

ゾンビさんの言葉でみんな謎の過熱見せたんだけど……?

逆じゃない??

 

 

パニックになってる僕を他所に、さらに悪い知らせがスマホを見てたファンの子達から飛び込んでくる。

 

「市民同士の戦闘が始まった!!」「睨み合ってた終末思想教団と反対派がついに!」「私達も参加しなきゃ!」

「ゴミ男も現れたって!!」

 

ゴミ男……なんか迷惑かけてるファンの人……だっけ。

 

僕は、もう自分でこの問題を解決しないといけないみたいです。

 

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