※この作品はR-18です。

ラスボス倒して世界を救った死を操る魔法少女の僕♂が終末思想教団の教祖にさせられた   作:ことばの目

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3月7日はサナちゃんの日!らしいので特別回です。
夢オチです。


4話

 

今日は3月7日。僕の誕生日。

だからと言って何かある訳でもない憂鬱な日。

信者にもファメちゃんにも特に言ってないので、誰かが祝うとかそんな事もない。

ただ歳を取る事を実感させられるだけ。

 

そんな嫌な事から逃げるように、僕は布団に入った。

 

 

 

 

 

夢を……夢を見ていたんです。

夢の中の僕は────ヒャッハーなモヒカンチンピラ魔法少女だったのです。

 

 

「ヒャッハァァァァァァー!!テメェら全員皆殺しだァ!!!」

「流石シェルブリッ○のサナさんだ!」「その辺の魔法使いなんて目じゃないぜ!」

 

シェルブリッ○って何……?

意味の分からない謎用語が飛び出ても、僕は気にしない。

僕はただ奪われた幸福を、奪い返すのみ。

突然の大隆起によって形成された大地の上に存在している、僕の住んでいた世界。

崩壊の爪痕が残された地区から、復興を果たした地区まで僕達は進軍する。

 

僕の仲間は、虐げられ苦渋をなめてきたんだ。

だから敵をいくら殺しても、まだ足りない。

世界が良くなるまで、この【死】の力でやり返してやるんだ。

 

 

「お前がシェルブリッ○のサナだな?」

突然、ラーメンから声をかけられる。

まるで、食品サンプルみたいな食べ物のラーメンが浮いていて、話しかけてきた。

 

「んだテメェは、知らねぇラーメンが話しかけてんじゃねぇ。」

「お前は知らなくても、俺は見間違える訳がない。」

 

ラーメンは麺を器から伸ばし振り回し、何か印を結ぶように動かす。

「俺の仇の顔、忘れる訳がないだろ!」

 

ズドン!と大きな音を立てて空から剣の形をした、巨大な何かが降ってきて、地面に突き刺さる。

剣の一部が開き、ラーメンがそこに乗り込む。

「ウェイクアップ。」

剣が変形し、巨大なロボになった。

 

「ア○ター使いか!?」「魔法使いだろ。」「でもあんな巨大ロボ見た事ないぜ!?」

慌てふためく仲間達。

 

「テメェら下がってろ。ここは僕1人で充分だ。」

僕は、仲間達を庇うように前に出る。

「おう、ラーメンさんよぉ。ここまで大層なモン持ってきたんだ。どんな雑魚殺されたか、聞いてやってもいいぜ?」

 

 

「っ……!お前は!俺の相棒のセグウェイを殺したんだ!確かに俺とアイツは水と油。相容れなかった。それでも、相棒としてやってき……なっ!?」

 

僕はロボに近寄り、関節部付近のパーツを「殺す」。軽く四肢を捥ぎ、ロボは身動きの取れない状態にした。

さっき開いていた搭乗部を「殺し」、強引に開く。

 

「水と油の混合物の分際で、舐めた口きいてんじゃねぇ。」

僕はラーメンの器を掴みながら、睨みつける。

 

「やっぱ、こういう機械でもお前は殺せるのか。だが、俺のような無機物は殺せないだろ?」

「くそっアイツ、サナ様の弱点を知ってて来やがったな!」

得意げなラーメンに対して、歯噛みする仲間達。

 

僕はこんな事もあろうかと用意していた、箸を取り出す。

「貴様、まさかっ……!」

 

「流石サナ様!食べるなんて思いつかなかったぜ!」

盛り上がる仲間達を横目に、ラーメンを完食。器を地面に叩きつけ、砕いてやった。

 

「テメェら!こんな奴なんて敵じゃねぇ!このまま突き進むぜ!」

 ウオォォォォォォ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで目が覚めた。

 

時計を見ると誕生日は終わっており、深夜の真っ暗闇の中だった。

こんな悪夢を見るなんて、いつもに増して最悪な誕生日だなと思いながら、とりあえず適当な食事でも取ろうと起き上がるのだった。

 

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