19班の監査が終わった夜、俺はソフィーヤ看守長に呼ばれて彼女の自室にいた。一般的な家電に自己啓発本が多い本棚、特筆するようなものもない部屋だった。
「自室はシンプルにするに限りますよね。流石の俺も部屋まで金色にする気は起きないです」
「そこまでやっていたら呆れを通り越して感心ものだ。いや、そんなことを話しに来てもらったんじゃない」
そういう彼女はどこか落ち着きがなく、視線がシャトルランしていた。
「……19班の製作物は知っているだろう?」
「一緒に監査しましたからね。もはやエロゲーですけど、俺から報告するつもりはありません」
「……私が声優を担当しているのも知っているだろう?」
「良い声でしたね。クールビューティー系は俺の癖に刺さってます」
「…………そ、それで、え、エロシーンも担当することになっているんだ……」
彼女の顔がほんのり赤くなっているのを見てなんとなく察してしまった。その手の話題は男性からリードした方が何かと都合が良いので、いたって大真面目に直球ストレートを放った。
「経験がないから俺で経験したいんですね?」
「──────っ、そ、その通りだ……」
目を瞑って歯を食いしばって恥を忍んで答えた彼女に初物を前にした時の興奮が走る。しかし、興奮に任せていきなりおっぱじめるようでは男の恥でしかない。俺はスマホを取り出して彼女に質問した。
「どのシーンをやるんですか?」
「た、たしか絶頂を迎えるシーンとフェラチオをするシーンだ……」
「なるほど……じゃあこれが良いですかね」
俺は動画フォルダから『礼 拘束プレイ 3』というタイトルの動画を再生した。
そこには寝室のベッドの上で諸手上げ縛りになった裸の礼が蕩けた目でこちらを見ていた。
「なっ、何を見せているんだ貴様は!?」
「まずは見て知った方が良くないですか? いきなり本番をしたって上手くいかないですよ? ほら、始まりますよ」
慌てふためく彼女を宥めて動画を続ける。
「さーて……礼、今日はどんなことをしちゃったんですか?」
俺の優しくもどこかに侮蔑を含んだ声が響く。
「はぁ、はぁ……わ、私は、寝坊をしてしまって、子供たちのお弁当を作るのを忘れてしまいました……」
礼が反省と期待を込めながら罪を白状した。
「俺がすぐにチャーハンを作ったから事なきを得ましたけど、もしあのままだったら2人はお腹を空かせていましたね?」
「うう……ご、ごめんなさい……」
「そんな礼は……どうするべきですか?」
「そ、その失態を詫びるために……だ、旦那様の性処理道具として、口もまんこも自由に使ってください……」
その言葉に応じるように礼の秘部に画面が動く。髪と同じやや茶色がかった茂みは画面越しでも分かるほどに湿って熱を持っていた。
「いいですか? あくまで罰ですから……気持ちよくなっちゃダメですよ? イッたらお仕置きしますからね?」
「は、はい……絶対にイキません……」
「まずは口で気持ちよくさせてもらいましょうか」
視線が一気に高くなり礼を見下ろし、シュルシュルという衣擦れの音がして俺の怒張した陰茎が現れる。一気に緊張の静寂が訪れ、礼が慎ましく陰茎に顔を寄せて鼻を鳴らした。
「っ、す、すごいオスの匂い……ゴクリ……だ、旦那様のおちんちん……気持ちよくします……あむ……」
礼が陰茎を咥えてストロークを始める。じゅるじゅるという唾液の音とふんふんと鼻から空気の抜ける音がとても淫靡だ。
「どうですか旦那様のおちんちんは?」
「お、おっきくて、硬くて、熱くて、とってもおいしいです……」
「美味しいと感じる暇があったらもっと気持ちよくしてくれると嬉しいですね」
「ご、ごめんなさい……」
俺の圧に礼が目を閉じて本気で陰茎をしゃぶる。泡立った唾液が口から垂れ、んっんっと真剣な声も出ている。
「竿ばかりじゃなくて玉も舐めてほしいですね」
「か、かしこまりました……」
俺の指示に従って礼が陰嚢を口内に入れる。リスの様に大げさに頬張って、懸命に舌を動かして気持ち良くしている。次第に俺の陰茎が震えて射精の兆候を見せる。
「今日は口に出したいですね」
「ど、どうぞ……私の口に精液を吐き捨ててください……」
んあっと開かれた礼の口に白濁液が注がれる。びゅるびゅると粘度の高い液体が細い管を通る音が数秒続く。一滴も落とすことなく受け止めた礼がごくりと喉を鳴らす。
「だ、旦那様の性処理は出来たでしょうか……?」
「とても気持ちよかったですよ。ご褒美におまんこを気持ちよくしてあげます」
「あ、ありがとうございます……で、では、旦那様の口で気持ちよく────」
「言える立場か? ああ?」
今までの優しい声から一転して、ドスの利いた低い威圧的な俺の声が響く。そしてカメラが礼のぐしょぐしょになった秘部を見上げる。
「お前の愛液駄々洩れのまんこを俺の口で気持ちよくしろだと? どの口で言ってんだ?」
「ごっ、ごめんな────」
「お前の口は俺のために喘いでろ」
俺の手が礼の秘部を蹂躙する。ぐちゃりぐちゃりと愛液と陰毛を散らし、俺の手を淫らに飾っていく。
「おっ♡は、激しすぎる♡こ、こんなの耐えられない♡おまんこボロボロになる♡」
「お前のまんこは俺専用なんだからどう扱おうと俺の自由だろ」
「そ、そうです♡私のおまんこは♡んっ♡だ、旦那様のものです♡あん♡」
「喋る余裕があるならもっと喘げよ。性活しかまともにできない娼婦もどきが」
「んぅ♡もっと喘ぎます♡あっあっ♡んほおおお♡」
わざとらしい喘ぎ声だがそれもまた興奮を促すものだ。俺の手の動きがより激しくなっているのが証拠だ。すでに礼の秘部は愛液を止めることができず、画面をにじませ続けている。
「あう♡だめ♡もうイッちゃう♡おまんこイッちゃう♡」
「イキたいならイキたいらしく振舞えよ」
「い、イキたいです♡寝坊するダメまんこ、旦那様の手でイキたいです♡」
「寝坊と女性器は関係ないだろ。ダメなのはアラームをかけ忘れたお前だろ」
俺の的確な罵倒が止めとなり礼の体が大きく仰け反る。
「んおおおおおお♡♡♡」
尊厳を微塵も感じられない、純粋な快楽から生まれた嬌声が響く。ぶしゃあと潮が画面に叩きつけられる。
「ふー……ちょっと言い過ぎました。ごめんなさ────」
「んぅ……♡だめぇ……♡我慢できないぃ……♡出るぅ……♡」
再びぶしゃあという音が発生し、画面に薄黄色い液体が叩きつけられる。
「あはぁ……♡絶頂おもらし気持ちいぃ……♡旦那様見てぇ……♡」
「あー……はい。しっかり見てますよ。記憶にも記録にも残しますからね」
「うへへぇ……♡旦那様しゅきぃ……♡」
「私も大好きですよ、礼」
チュッとキスをする音がして動画が終わる。相変わらず最高傑作だ。この後、冷静になった礼が窓から飛び降りようとしたのは言うまでもない。
画面を閉じてソフィーヤ看守長の顔を見る。顔を真っ赤にしてピンクローターの様にぷるっぷる震えていた。
「おまっ、お前……う、裏では、こっ、こんなことをしているのか……!?」
「どちらかというとこっちが表なんですけどね……で、やります?」
「あ、いや、や、やるぞ!? 見ただけで習得できるものじゃないだろ!?」
彼女の目が蜻蛉を落とせそうなほどグルグルしている。こういう時は何を言ってもダメだから、一度事を済ませてから後悔させた方が早い。手早く下半身を露出して彼女の前に差し出す。
「うわぁ!? 急に出すな!」
「出さなきゃ出来ないと思いますけど……止めます?」
「止めるとは言ってないだろ! こ、こんな感じか!?」
彼女がんまっと口を開いて俺の陰茎を咥え────ガリッと明らかにやばい音とともに過度な刺激が走った。思わず彼女の肩をタンタンと叩いてしまう。
「いっづ!? ま、待ってください看守長! 歯が当たってます!」
「んん、ぶぁか、ふぁふぁくな……! いはいらろ……!」
「俺の方が痛いですって……! 一旦離してください……!」
彼女の頭を掴んで何とか陰茎から離す。ケホケホと咽る彼女の口の周りはすでに涎でビチャビチャになっている。気合十分なのは嬉しいが、空回りしているのが否めないのでしっかり指導する。
「いいですか? 男性器は思っている以上に敏感なんです。歯なんか当てたら抉られたみたいな痛みになるんです」
「そ、そうなのか……すまない、チャプター19での手コキしかやったことがなくてな……」
「初体験は誰にもありますから。まずは口を大きく開いて唇から閉じるようにやってみてください」
「こ、こうか……? あもっ……」
今度は上手く咥えられたようで、温かで柔らかな粘膜が陰茎を優しく包んだ。
「形、味、熱、匂い、舌触り……特上カルビを堪能するようにしっかりと味わってください」
「そ、その例えはどうなんだ……? んっ、んっ……」
不慣れながらもしっかりと肉棒を舌でなぞり、唾液を垂らしながらじゅるじゅると口淫を行っている。
「んん……ろ、ろうら……? ひもひいいふぁ……?」
「……正直、気持ちよくはないですよ? あくまでフェラシーンの体験するだけですから、俺が気持ちよくなったら指導できないじゃないですか」
俺の言葉に彼女の目つきがかちりと音を立てて変わった。途端に掃除機に突っ込んだかのような吸い付きになり、舌が早口言葉を言っているかのようにれるんれるん動く。
「はっ、激しくやればいいってものじゃないですよ!?」
「んん! んんん! んんんんん!」
彼女の勢いは衰えるどころか油火災の様に襲い掛かってきている。乱雑故の暴力的な刺激に耐え切れず肉棒が震えだす。
「そ、それに俺の射精を直で受け止めたら────」
「出せ!!!」
彼女の怒声に驚き堰が外れる。どくどくと彼女の口に精液が送り出され、口腔内を遠慮なく埋め尽くしていく。
「んぶふぅ!?」
行き場を失った精液が口と鼻から噴き出して、彼女の白い顔により汚い白が垂れていく。
「なにこの味────」
慣れない精液の味に口を離してしまい、まだ射精している陰茎から彼女の顔にめがけて精液がぶちまけられる。
「きゃあ!?」
目は反射的に閉じたから大丈夫だが、それ以外にべっとりと精液がついてしまった。ぴゅるっと残身が終わる頃には、そういうパックをしたとしか言いようのない程の惨劇になっていた。
彼女は精液まみれで目と口を開けることも動くこともままならないので、俺が後始末をしなければならない。浴室でぬるま湯とタオルを準備して彼女の顔を拭いていく。
「……あの、その、ど、どうでし────」
「最悪だ馬鹿者!」
これで最高と言えるのは青藍島民だけだろう。一般人である彼女の反応は至極真っ当である。
「生温かくて青臭くて苦くてしょっぱくて舌がヒリヒリする! とても飲み込めたものじゃないぞ!?」
「精液は弱アルカリ性ですからね。無理して飲むものじゃないです」
「何で言わなかったんだ!?」
「言う前に激しくしちゃったからですよ。一旦放してから出した精液で練習してもよかったんですよ?」
「ぐうっ……! 何で私はこんなことをしてしまったんだ……!」
案の定後悔し始めた。この監獄で練習するとしたらこの方法しかないのだが、それでも受け入れきれない物があったらしい。
「絶頂の練習もしますか?」
「するわけないだろ! 帰れ!」
グイグイと押し出されて部屋から出されてしまった。あの感じだと絶頂したこともなさそうだが大丈夫だろうか。樋口さんあたりにでも相談するのだろうか。俺が心配してもどうにもならなそうなので部屋に戻って眠ることにした。
「……一応謝っておくか」
彼女に謝罪の一報を入れてベッドに入る。翌日の彼女の演技がどうなるのかが楽しみだ。