「……と、それはもう一騎当千、いや当万の如く押し寄せる兵をなぎ倒し、仕上げに落盤と爆破のコンボよ。そしてウィッグ工房シスターズや我妻や夕顔のバックフォローで死者0よ」
「本当だとしたら精さんは人間じゃないですね」
波に揺られながら俺の武勇伝を話してかれこれ数十分、ついに故郷の島が見えてきた。作戦の終わりと凱旋のパーティーが浮かび上がり、その喜びを湊君と一緒に分かち合うことにした。
「やっと帰って来たぜ……見ろよ湊君。あれが幻の理想郷、青藍島だ」
「まだうっすらとしか見えてないですけど……楽しみですね」
「精、彼の事なんだが……青藍島で彼を本名で呼ぶのはマズいんじゃないか?」
そういえば彼は絶賛脱獄犯だ。ウィッグや服やメイクで見た目はごまかせても、名前がそのままでは意味がない。ならば偽名を考えるのが良いだろう、と悩み始めた所で彼から提案があった。
「その偽名ですけど、内呂修平って決めているんです」
確かラーレで作ったゲームの主人公の名前がそうだったはずだ。アレは彼の生き写しであり、彼の存在していた証拠そのものだ。本人がそう呼んでほしいというならそう呼ぶというのが筋だろう。
「んじゃ、これからはよろしくな。内呂君」
「こちらからもよろしくお願いします。精さん」
「だから彼の密入島はお前の凱旋で皆の目を集めている裏で行う、いいな?」
「任せろ。祝砲ぶっ放して盛大に集めてやる」
遂に見えてきた船着き場にはすでに人だかりができている。湊君改め内呂君を船内に隠し、俺は大げさに手を振って呼び掛けた。
「『金色の狂犬』の凱旋だあ! 盛大なコールで出迎えてくれえ!」
耳を傾ける。
「何が凱旋がクソ親父! 再三迷惑かけた奴の態度か!」
「レイラ……気持ちは分かるけど、形だけでも祝っておこうよ」
「セレンくんがこう言うってことは……結構内心キてるんじゃないかな?」
「流石に今回は私も不安が勝りましたからね。家族だったらなおさらでしょう」
とりあえずあまりいい歓迎はされなさそうなだった。それでも船を降りると同時に礼が抱き着いてきた。
「……おかえり……!」
「……ああ、ただいま」
俺を取り戻してからの初めての礼は、温かくて、いい匂いがして、涙に濡れていて、それでも嬉しそうな笑顔で────
「……当たってるぞ」
「……安心したらついうっかり、ね」
史上最高にエロかった。
その光景を見ていた皆はなんとも言えない感じで笑っていた。
「やっぱり礼ちゃんが治したか~……イクでも治せなかったのにな~……」
「それもあるでしょうけど、『金色の狂犬』を取り戻したのが大きいでしょうね」
「となったら、まーたあのうるせえ夜が始まるのか……夫婦仲が良いのはいいんだがなあ……」
「お父さんは昨日まで勃起不全だったんだよ。治ったみたいでよかったね」
そうなのか。記憶を失ってた頃の情報がいまいち分からないので驚きだ。
「ということでセックスするぞ。準備はしてある」
珍しく礼がグイグイと俺を引っ張る。再三迷惑をかけたであろうから大人しく従うとしよう。皆までついてきているのが何か不安だが、この隙に内呂君が入島できるから問題なしとしよう。そして連れられてきたヌーディストビーチには、とある懐かしい装置がそびえたっていた。
「ギロチン……?」
「そうだ。桐香様、お願いします」
「はい♪ それでは失礼しますね♪」
呆気に取られている間に桐香様に縛られて体が動かなくなった。
「あー……そういうことね完全に理解したわ……」
これから何をされるのか分かったので、俺は大人しく横に転がった。
「暴れたら郁子とレイラに抑えてもらうつもりだったからな」
「それじゃセットアップに入るか。女部田さん、手伝ってくれ」
「はーい♪ いや~、まさか精くんをギロチンの刑にかける日がくるとはね~♪ 長生きはしてみるものだね♪」
俺と郁子先輩は同い年だったはずだが、とかどうでもいい事は頭から弾き飛ばして現実を受け入れる。そして俺が台の下に置かれ、礼が台に結びつかれていく。結んでいるのはセレンだった。
「僕がデキた時ってどんなプレイしてたの?」
「確かM字開脚になるように縛ってもらったヤツだな。体位としてはあまり着床率が高くなかったはずだが、一発で孕んだな」
「レイラの時は?」
「……ヌーディストビーチで、とだけ言っておこう。忘れもしないが言いたくもないんだ」
確か全裸に犬耳を付けさせて後背位でやった時だ。事後に雌犬なのに片足を挙げてマーキングさせたのは非常にエロかった。微笑ましい家族の会話の中で礼の準備も整った。
「聞けッ!! コイツは青藍島を滅亡の危機に陥れた張本人! まして記憶喪失で家族を始めとして様々な島民に迷惑をかけた不届き者のクズだ!」
縛られてる側の人間が言うことがあるのかと驚きつつも、礼の股から愛液が垂れ始めているのを見て、そういうシチュを楽しんでいるのだと安心する。
「特に私をものすごく不安にさせたので"ギロチンの刑"に処す!」
「ひゅーひゅー! やっちゃえ礼ちゃーん!」
「ふふっ、お疲れになったら私にも番を
「執行人はあーしが務めさせてもらうぜ。えっさ、ほいさーっと」
レイラが回すハンドルによって礼がキリキリと持ち上がっていく。挿入の時を今か今かと待ち構えて、陰茎は天を穿つほどまでに勃起している。
「────やれ」
宣告と共に待ちかねた礼の身体が落ちて来る。ズドンと普通の騎乗位では起きえない衝撃が下半身に襲い掛かる。
「っぐぅ……!」
「んほおおお♡」
あまりにも非日常すぎる快楽に耐える術もなく、たった一発でお互いに絶頂を迎える。真面な射精をしていなかったのか、ほぼ固形の精液が尿道を押し広げて、瞬く間に礼の膣内を満たした。
「あ、熱いぃ♡久しぶりの精の中出し♡イキながらイクぅ♡」
膣内がぶるぶると震え精液を貪るように締め付けてくる。一突きで二度の絶頂を迎えさせたのは初めてだ。
「あぐぅ……!」
最早痛いと言ってもいい程の精液の催促は耐えがたく、俺にとっても初めての一突きで二度の絶頂をもたらした。二度目の射精だというのに勢いは全く衰えず、むしろ広がった尿道を全力で駆け抜けて一度目よりも多くの精液を出した。
「いいイキっぷりじゃねえか。こりゃ三人目も時間の問題だな。ほら、自分がどんだけ出したのか見てみな」
再び礼の身体が持ち上がり、秘部の密林から白い滝が落ちる。我ながらとんでもない量を出していたようだ。
「うひゃ~……あんなに濃いのが一杯……羨ましいなぁ~……♡」
「あんなに見せつけられては我慢するのも一苦労ですね……♡」
郁子先輩と桐香様の目つきが変わってきている。自分で言うのもなんだが、俺の性器は青藍島の女に対して特効でも持っている────
「孕めオラァ!」
レイラの不意打ちで礼の身体が再び落ちてきた。
「っぐぁ……!」
二度目ともなれば何とか耐えられるが、そう長くは我慢できないだろう。
「んおおお♡らめぇ♡でりゅ♡でりゅでりゅぅぅぅ♡♡♡」
しかし、礼の方はもう耐えることができずに大きく仰け反って白目をむいた。そしていつも通り、生温かでツンとくる香ばしい匂いの液体を股間から漏らした。いくら自分で望んだプレイとはいえ、後で失態を慰めなければならないだろう。
「相変わらずお袋はよく漏らすなあ! オムツでも着けるかあ!?」
それでもレイラは止めなかった。後に聞いた話だが、どっちらかが気を失うまでやってほしいと頼んでいたらしい。俺と礼がある程度の仲になり、何となく激しすぎるプレイは止めようと暗黙の了解ができて、その中で礼には相応の欲求不満があったようだ。一度しっかりと話し合って、どこまでならやって良いか話し合うとしよう。
「ということでお袋のコブクロがダメになっちまったんで次の人だ」
セレンが礼を解放して介抱している間に、レイラが次のギロチンの刃を準備し始めた。
「次はイクの番だよ! トーカちゃんは精くんを縛ってなきゃいけないからね!」
「仕方ありませんね……私の分もしっかり残しておいてくださいね」
今度は郁子先輩がギロチン台に結ばれていく。殺人的ダイナマイトボディーが無抵抗に拘束されていく様は非常にそそるものがあった。
「女部田さんは力が強いからちょっとキツめに結ぶぜ」
「そういうのには慣れてるから遠慮なくやっちゃって♪ それにしてレイラちゃん結ぶの上手いね。練習してたの?」
「親父と一緒にチャーシュー作る時に練習した」
相変わらず成長速度が恐ろしい我が愛娘だ。そしてあとは執行の宣言を待つだけになった。
「せーいくん♪ 言い残したいことはあるかな?」
「郁子先輩は下の毛は生やさないんですか?」
「上下の毛関係なく手入れは大変なんだよ? 今度礼ちゃんにしっかりお礼を言うんだよ」
今度いいトリートメントを買うとし────
「世間話するぐらいなら股間話しろよ」
今度はレイラの独断で始まった。どちゅんと礼以上の重量感を持つ熟した身体が俺にぶつかる。
「うおぉ……!」
「あぁん♡これヤバいかも♡イクのおまんこの一番奥を遠慮なく攻めてるぅ♡」
実は俺との体の相性が一番良いのは郁子先輩で、セックスの及び中出しの回数は礼以上だったりする。礼公認の浮気だから良いものの、一般的な男女の関係とは逸脱しているだろう。その理由は単純で、理由が分からないほど気持ちいいからだ。
「折角だから多少荒っぽくいくぜ! オラオラオラァ!」
何かがレイラの琴線に触れたのか、普通の騎乗位と変わらない速度でのピストンが始まった。
「ちょっ!? おいレイラ!?」
「んにゃぁ♡だ、ダメだよレイラちゃん♡こ、こんなの♡イクでも耐えられないよぉ♡」
「普通にやったら女部田さんには物足りないだろうからなぁ! 遠慮なくイケよ!」
エロの権化ともいえる郁子先輩が人類の叡知を加えたセックスをすればどうなるか。パイプカットでもしない限り射精を封じるのは不可能だろう。それは俺とて例外ではなかった。
「っあぁ!」
「イっグうううぅぅぅ♡♡♡」
陸を揺らす様な射精、海を創るかのような潮吹き、空を割くような嬌声。公式に記録していれば青藍島最大記録を軽く超えたであろう一瞬だった。
「こうでもしなきゃ女部田さんの痴態は見れねえからな……サンキューな親父」
そういえばレイラは郁子先輩に勝ったことがないと言っていた。まだ実力で勝てないからといって盤外で憂さ晴らしをするのはどうかと思ったが、中々見ることのできないグロッキーな郁子先輩を見られたので見逃すとしよう。
「よいしょっと……この見た目だからこの重さも納得だな……兄貴、運んでおいてくれ」
レイラはまるで空箱でも放り投げるように郁子先輩を投げてセレンに渡した。セレンは何か言いたげだったが、セレンを見てニヤリと笑った郁子先輩の対応に追われてしまった。
「ラストは冷泉院さんだな。SHO会長をこの手でギロチン送りにできるなんて夢みてえだぜ」
「私も精さんにギロチンの刑を下せるなんて夢みたいです……うふふ……」
俺の記憶を一通り辿ってみたが、俺と桐香様は学生時代のSS全女を相手にした時以外でセックスをしたことがなかった。相手は礼と郁子先輩で間に合っているし、桐香様からお誘いが来たこともなかったからだ。あれから数えられないほどのセックスをしたせいで、桐香様の膣内がどうだったかほとんど忘れてしまっている。
「こんな形で味わうのはちょっと不本意ですけど、ブルーブラッドヴァキナを楽しませてもらいますよ」
「こちらこそ『金色の狂犬』の本領を楽しませてもらいますよ」
「んじゃ、レッツエクスタシー!」
ご機嫌な掛け声とともに桐香様と結合する。前の2人ほどの重量感はなかったが、それ故に純粋な膣内を思い知らされた。
「っ!? うおぉ!?」
「んあっ♡こ、これは、一気に入れるモノではありませんね……♡一瞬で膣奥に達してしまいます……♡」
人は歳を重ねれば衰える。それは表面上の見た目だけでなく、内面の身体的機能も衰える。しかし、桐香様には一切の衰えがなかった。記憶にある限りのままの狭さ、温度、うねり、締まり。たった一突きであの一夜を想起させるほど何も変わってなかった。
「折角だ、冷泉院さんも親父のチンポケースになってみろよ」
「や、やめろレイラ……! いくら何でも桐香様が持たない────」
「いえ……♡むしろ遠慮なくやってください……♡」
桐香様の目はいつになく淫靡に燃えていた。何時だか私は寝取られフェチだから寝取りフェチでもあるんですとも言っていたが、未だかつてない試練を乗り越えつつある俺はより魅力的に見えるのだろうか。
「言っとくが親父の意見は聞かねえからな!」
レイラが乱暴にレバーを回して桐香様を乱雑に扱う。それに伴って桐香様の湿潤な内部を荒々しく蹂躙する。やや窮屈だった感覚が、次第に俺のちんこの形に
「っだあぁ!」
「きゃぁ♡」
控えめな声とは裏腹に蜜壺は激しく震え、精液を絞り出すように絡みついていく。俺は抗おうともせず射精が終わるのを待った。やっと出し切った頃には桐香様のまんこからごぽりと重々しい精液が泡を立てて流れていた。
「あぅ……♡い、一度の射精で溢れるほど出すなんて……♡相変わらず精さんは規格外ですね……♡」
「き、桐香様のまんこも規格外だぜ……礼や郁子先輩のまんこでも一発でここまで出したことはねえ……」
かくして俺のギロチンの刑が終わった。本当に俺への罰になったかは不明だが、関係者全員が満足しているから問題ないだろう。
皆で後片付けをして帰路につく。郁子先輩と桐香様はSHO本部へ、俺達土口家は我が家に向かう。
「いやー、楽しかったなあ……あーしの手で他人様のセックスを左右できるってのはたまんねえな」
レイラがレバーを回す動作を楽しそうにしている。
「うーん……僕はあんまりそうは思わないなあ……皆の意思を尊重して、望んだ形でセックスがしたいかな」
セレンは顎に手を当てて将来の自分のセックスを考えている。
「そ……それが……今回のギロチンの刑なんだ……私たちが望んで、精が受け入れた……ただそれだけの事だ……」
礼は俺の背中で息を切らしながらも満足そうに笑っている。まだ青藍島の今後がどうなるかは分からないが、俺は無事に家族の元に『金色の狂犬』として帰ってくることができた。今はその『やりたいようにやった』を噛みしめるとしよう。辿り着いた家のドアを開け、一区切りがついたことに安堵しながら宣言する。
「……ただいま」
「おかえりなさい、精」
「おかえりなさい、お父さん」
「おかえり、親父」
俺が手に入れた幸せに帰ってきた。俺が頑張ってきた意味が、今更ながら分かった気がした。