※この作品はR-18です。

ゴールデンマッドドッグ イン プリズン   作:神剣狩刃

75 / 86
「文章推敲1・2・3! こっからの話は本編及び『抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ?』の終了後の話だ! 読んでない奴は先に読んでこないと、礼の仮面ライダー顔騎再生が如くのネタバレをくらうぞ!」
「そっ、そんな古い事件掘り起こすな! 2期の10話を見せただけだろ!?」
「俺はシリーズものを見る時は1から見て、絶対に先の情報を仕入れないようにしたいんだ! ということで、俺達の話を見ていってくれ!」



エピローグ
9-01 相視瞳愛


 俺の異世界行き事件が終わって数日後、最高の経験をした俺はラーレのビルに行ってネタの提供をしていた。

 

「だから次回作は淫力の復活とケモノ系を軸に話を広げていくといいんじゃないかな」

 

 俺の提案にラーレの社長になった湊君改め内呂君及び、その部下の紅林ちゃんと波多江さんと伊栖未ちゃんは怪訝な表情を返した。

 

「消滅させたのにすぐに復活させるんですか?」

「そうですよ。せめて物語の終盤に復活させないと、前作の淫力封印の流れが安っぽくなっちゃうじゃないですか」

「そいつに同感だな。復活させるのにも相応の理由が必要だし、また色んな種類の性癖と超能力を考えなきゃならねえ」

「考えて物語を描くのは楽しいけど、今はそれどころじゃないんだ、誠にごめんなさい……」

 

 セレンとレイラがハマっている不倫求愛(フリキュア)シリーズは初代で変身するための妖精が永い眠りについたはずなのに翌週の続編ですぐに目が覚めていたから問題ないと思ったのだが、制作側になるとそう簡単にはいかないらしい。

 

「あ、お客さん……対応してくる……」

 

 今日の受付当番である伊栖未ちゃんが部屋を出て行ったので、新作の会議はここまでにするとしよう。折角だし軽食の一品でも作ってあげるか、と思っていたらドタドタと彼女が息を切らして戻ってきた。

 

「み、皆……! す、すごい人が来た、ぞ……!」

 

 彼女の後ろからひょっと濡羽色のお団子ヘアーと極彩色の瞳をした、白のドレスワンピースに身を包んだ女性が顔を出した。

 

「ウィッグ工房シスターズの黒一点こと四色沖奈ちゃんますよ」

 

 これは確かにすごい来客だと俺は思った。

 

 

 思わぬ再会にテンションが上がり、彼女に駆け寄ってその頭を撫でた。

 

「四色! 久しぶりじゃねえか! 相変わらず別嬪さんだなぁ!」

「お久しぶります狂犬先生。ラーレの皆もお元気そうで何よります」

「四色さんもお元気そうで何よりです」

「何ですかコイツ……!? その辺の青藍島の女性と遜色ないぐらい可愛いじゃないですか……!?」

「確か心身ともに男だが、女の愛嬌を目指すって言ってたか……ここまでくると性別を疑っちまうな」

「そ、それよりも……! 沖ちゃんは何でここに来たんだ……!?」

 

 伊栖未ちゃんがふんすふんすと今までにないぐらいワクワクして彼女に迫っている。そんな彼女はいつも通りにへへと笑ってベージュのハンドバッグから、高そうな黒の箱と蓋が繋がってるタイプの小箱を取り出した。

 

「これを伊栖未ちゃんに渡しに来たます。伊栖未ちゃん、開けてほしいます」

「お、沖ちゃんからのプレゼント……何だろ……」

 

 カパッと開かれた箱の中には、煌びやかな金剛石が埋め込まれた1つの指輪が入っていた。それを見た伊栖未ちゃんの顔がぱあっと輝き、すぐに困惑に変わった。

 

「おぉ……き、キレイ……! キレイ、だけど……何か、あれっぽい……プロポーズみたいだ……」

「それで合ってるますよ。伊栖未ちゃん、僕と結婚してほしいます」

 

 あまりにも突然すぎる告白に場が止まった。

 

「僕はあの児童施設で伊栖未ちゃんを傷つけちゃって、なのにあのプリズンで伊栖未ちゃんに救われたます。だから僕は伊栖未ちゃんを幸せにしたいます。だから、この指輪を受け取ってほしいます」

 

 それでも彼女の情熱は止まらなかった。そして、伊栖未ちゃんの目からぽろぽろと涙が零れた。

 

「お、沖ちゃん、こぉ、こんな、私でも、いいのか……? もしかしたら、沖ちゃんを不幸にしちゃうかも、しれないよ……?」

「だからこそます。不幸は2人で分けて乗り越えて、幸せも2人で分けて楽しみたいます」

 

 彼女は優しく微笑んで彼女の前髪で隠れていた左目を露にさせた。闇と混沌が邂逅し、誰も立ち入れない雰囲気を作り出した。

 

青藍島(ここ)なら僕たちの眼もそういうものだ、程度で済んじゃうます。だから、僕はここで伊栖未ちゃんと一緒にいたいます」

 

 性癖だけでなくあらゆる身体的特徴も受け入れる、許容に関しては底無しなのが今の青藍島だ。だから彼女はここに来て想いを伝えたのだ。

 

「それ、じゃあ、おき、ちゃん……! 、よろしく、お願いします……!」

 

 伊栖未ちゃんが涙を浮かべながら笑い、左手を彼女に差し出した。

 

「こちらからもよろしくお願いするます、伊栖未ちゃん」

 

 彼女が愛の誓いを伊栖未ちゃんの左手の薬指にはめ、この一室が揺れる程の歓声が沸き上がった。

 

「やるじゃねえか四色、いや沖奈ぁ! お幸せになぁ!」

「仲間が幸せになると……俺も幸せになるな……」

「こんなコテッコテのプロポーズを間近で見られるなんて! いやぁ最高ですねこの職場!」

「くつくつくつ……! 夕顔が見たらさぞ悔しがるだろうなぁ……!」

 

 と言う訳で2人からのリクエストを聞いて買い出しに行き、豪勢なおやつパーティーを開くことにした。

 

「それでは! ご両人の幸せを願って! 乾杯!」

「「「「「カンパイ!!!」」」」」

 

 幸せムードでお菓子を食べ進めていく中、この中で唯一の既婚者である俺は2人に結婚生活でのアドバイスを色々することにした。

 

「まず一番気を付けなきゃいけないのは金銭問題だ。いくら愛が素晴らしいからって、愛だけじゃ衣食住は成り立たない」

「それなら問題ないます。僕は普通に生きていく分には困らない分の金を貰ったますからね」

 

 どうすればそんな大金が急に転がり込んでくるのだろうか。一家で交通事故にでも遭わないとそんなことはあり得ないのだが、彼女にもそんな非常識な事情があるのだろうか。

 

「そもそも僕の二つ名だった"ニュプノクス"の原因である眠姦事件は冤罪ます」

「マジかよ!?」

「最後の交際相手がとんでもないクズで、僕の過去の交際相手と結託して性犯罪者に仕立て上げられたます」

「た、確か沖ちゃんは19人とそういうことしてたって言われてたけど……」

「実際は3人ます。高校の時の後輩、大学のサークルの同級生と先輩の3人ますね。残りの16人は勝手に盛られたます」

 

 畔の飯並みに盛られていて驚いた。ただ、あのプリズンでは罪の重さが囚人の格に繋がるから、わざわざ彼女が否定する必要はなかったのだろう。

 

「出所してその事で再審をしようとしたら、向こう方からまあまあな金額の示談金を提示されたます。だから失われた青春として数倍の数字を提示して、何とか示談に落ち着かせたます」

 

 執行猶予無しで実刑を食らう不同意わいせつ罪であれば、4~5年はプリズンに入っていたことになるだろう。それを埋め合わせるための示談金がどれぐらいになるかは分からないが、本人曰く普通に暮らしていける金額らしいので深くは聞かないことにしよう。

 

「まあ昔の事はこれぐらいにしておいて、今は伊栖未ちゃんとの未来を考えたいますね」

「そ、そうだね……! だから九十九さん、じゃないくて精さんから色々教わりたい……!」

 

 その意気や良しと講義を続ける。

 

「で、次に大切なのが体の相性だ」

「んぶっ、けほけほ……!」

 

 伊栖未ちゃんが飲んでいたカリにピスでおなじみの白い乳酸菌飲料カリピスを吹き溢した。非情にそそる光景だったが、許可証の無い人妻に興奮しているようでは今の青藍島では話にならない。

 

「大丈夫ますか?」

「だ、大丈夫……ちょっと急すぎて驚いただけ……」

「新婚さんには刺激的な話題だったか……でも、無視できない問題だ。これが原因で破局するってケースは珍しくない。ましてここは自由なセックスができる場所だ、性の面から関係が薄くなっていくってのは想像に難くないだろ?」

 

 確かにと2人が頷く。事実、俺だって体の関係だけなら郁子先輩との方が強い。内面的な繋がりが強いからこそ礼と上手くやっていけているが、これがただの先輩後輩の関係だったら郁子先輩と結婚していただろう。

 

「だから早い所セックスしたほうが良い……と言いたいが、四色はともかく、伊栖未ちゃんは経験がなさそうだからな……」

「あの爆破事件の後ずっとプリズンにいたとするなら、性行為なんて絶対に出来ないと思うます」

「さ、さわさり……じ、実際オナニーしかしてない……」

 

 恐らく真面な性教育やセクササイズもしていないはずだ。多少の経験のあるとはいえ、比較的特殊なプレイをしてきた四色では正しいセックスができない可能性がある。そこで活躍するのが『金色の狂犬』だ。ここまで青藍島を導いてきた指導力をフル活用させてもらおう。

 

「じゃあヌーディストビーチ行くか? 俺が直々に指導してやるよ」

「おっ、久々の狂犬先生からの指導ますね。大丈夫ますよ伊栖未ちゃん、狂犬先生の指導はとても分かりやすくて覚えやすいますよ」

「本当か……? だったら、精さん、よろしくお願いします……!」

「僕からもお願いするます。伊栖未ちゃんを気持ちよくさせたいます」

 

 かつての仲間から頼まれて断る心算など毛ほどもない。他のラーレメンバーもにんまりと頷いたので、早速勉強を始めるとしよう。

 

 

 ということで、3人で許可証を首からぶら下げてヌーディストビーチの一端でセックスの授業を開始する。まずは裸になった彼女たちに向き合ってもらう。

 

「まずはお互いの体を褒めるんだ。髪、顔、胸、腹、腰、性器、脚、匂い、感触……どんなことでもいい」

「なら僕から言うます。伊栖未ちゃんはほっそりしてすらっとして美しいます」

「うお、うへへ、お、沖ちゃんから言われると、嬉しいな……沖ちゃんも脱ぐと意外と筋肉あってカッコいいぞ……」

 

 ふんわりとした服を着ていたから分からなかったが、沖奈はまあまあな体つきをしていた。鍛えている感じはしなかったから、生まれながらにしてまあまあ恵まれていたのだろう。良い感じの雰囲気になったので次のステップに入る。

 

「次はハグだ。お互いに近づいて両手を広げて優しくギュッと抱きしめるんだ」

「いくますよ、伊栖未ちゃん」

「こ、こんな感じか……?」

 

 伊栖未ちゃんはたどたどしくぎこちない形で、沖奈はそれを優しく受け止める形で2人の距離がゼロになった。沖奈の方がやや高いので非常に様になる画ができた。

 

「……温かいます……」

「……うん、温かい……」

 

 2人の眼から清らかな涙が零れ砂浜を濡らす。長年知り得なかった本物の愛情を受けた、人間なら誰しもが流す美しい涙だった。2人が満足するまで見守り、次はどうすればいいかとこちらを見てきたので2人の唇を指差す。悟った2人が深呼吸して、唇の距離もゼロになる。とても尊くてこちらまで涙を流してしまった。

 

「……伊栖未ちゃん」

「……沖ちゃん」

 

 最低限の言葉だけ交わして挿入が始まろうとしたので、無粋も承知で割って止める。

 

「ちょっと待った……流石にコンドームはしたほうが良い。入島できたから性感染症の疑いはないだろうが、伊栖未ちゃんがピルを飲んでいるとは思えない」

「えっ……そうますか、伊栖未ちゃん?」

「ぴ、ぴる……? ひ、昼ご飯ならたべた、よ……?」

 

 やはり性的な知識がラーレのゲーム由来の物しかなく、歳の割には乏しいものとなっていた。なので指導者としてしっかりレクチャーする。

 

「ピルっていうのは女性ホルモンのバランスを調整する薬だ。生理の諸症状を緩和したり周期を整える効果もあるけど、青藍島じゃもっぱら避妊の用途で使うね」

「青藍島に来た女性なら誰でも何でいると思っていたます……申し訳ないます、伊栖未ちゃん」

「あ、や、お、沖ちゃんは悪くないよ……私が知らなかったのが悪いんだ……ごめんなさい、沖ちゃん」

 

 ちょっとしょんもりした雰囲気になってきてしまったので、俺らしく盛り上げるとしよう。

 

「誰でも最初は知らなくて当然さ。生ハメはまた今度にして、今日はコンドームを付けてセックスしようか。はい、俺の発案の金コンドーム。煌びやかで盛り上がるだろ?」

 

 一応持っておいてよかった。おかげで2人がフッと軽く笑ってくれた。

 

「……ありがとうます狂犬先生。これじゃあ手早く着けちゃうますよ」

「わわっ、凄い……一瞬でクルって、ピタって、き、金色のおちんちんになった……!」

「それじゃあ挿れてみてくれ。伊栖未ちゃんのオナニー派閥がどれかは分からないから、ゆっくり慣らすように入れていくんだ」

 

 分かったますと彼女が伊栖未ちゃんのうっすらと毛の生えた秘部に陰茎の先端を沈める。潮風の中に雌の匂いが紛れる程にはしっかりと濡れているはずだが、あまりほぐれていないのかみちみちと明らかに道をこじ開けているような肉々しい音が響く。

 

「んぅ……! ま、待って沖ちゃん……! い、痛い……!」

「っ、わ、分かったます。すぐに抜く────」

「あ、や、そうじゃなくて……! 動かさないで、ほしい……! わ、私のアソコで、沖ちゃんのおちんちん、受け入れたいから……!」

 

 本来なら痛みを堪えてまで性行為をする必要はない。しかし、伊栖未ちゃんの想いと覚悟を無碍にする程、俺は現実主義者じゃない。

 

「……大丈夫。時間はいっぱいあるから、焦らないでゆっくりと馴染ませていくんだ」

「わ、分かったます……どうますか伊栖未ちゃん? 苦しかったら深呼吸するますよ?」

「わ、分かった……すー……はー……すー……はー……」

「あ、日焼け止めクリーム塗ろうか? 折角の白い肌が日焼けしちゃうから」

「すぅっ、えほっ、せ、精さん……だ、台無しだ……ふふっ……!」

「ホントそうます。だから日焼け止めクリームとスポーツドリンクを要求するます」

「んふっ、お、沖ちゃんまで……! あはは……!」

 

 どうやら笑えるぐらいには彼女の陰茎を受け入れつつあるようだ。これなら時間の問題だろうと思い、要求にしたがって物品を持ってきて、繋がっている彼女達に施した。

 

「あぅ、せ、精さん、何か、塗り方がやらしい……」

「そういう塗り方してるから当たり前でしょ。ほら、沖奈。これ飲め」

「んくんく……ありがとうます。伊栖未ちゃんにも飲ませるからもう一口欲しいます」

 

 そう言って彼女は口移しでスポドリを飲ませ、上下の口でつながった。俺と礼の新婚の頃を訪仏させる非常に初々しい光景だった。

 

「……ふはぁ……お、沖ちゃんのおちんちん、キスしただけで、ビクッてなった……」

「それが分かるぐらい余裕ができたますね? なら、ちょっと進めるますよ……」

 

 止まっていた挿入が再び始まる。相変わらずみちみちと聞いているこちらの眉が寄ってしまうような音を立てているが、伊栖未ちゃんの顔は最初に比べて大分リラックスしているものになっていた。そしてついにブチリと一線を超えた音がして、彼女達の結合部から赤黒い液体が流れた。

 

「うぅ……こ、これで、私の初めては、沖ちゃん、だ……♡」

「これが僕の味わう最後の初めてになるますね。それじゃあ、ゆっくりと動いていくますよ」

 

 沖奈が宣告通りにゆっくりと、それでいて滑らかに腰を動かしていく。そこまで経験が多くない割には落ち着いた動きだが、それでも伊栖未ちゃんの顔は明らかに痛みを訴えていた。

 

「いぅ、あっ、はぁ……!」

「大丈夫ますか?」

「だい、じょうぶ……♡痛いけど、この痛みも沖ちゃんとの大切な思い出だから……♡しっかり味わいたい……♡」

「……段々気持ちよくなるはずますから、そっちを思い出にしてほしいます」

 

 きっと沖奈は誰かを思いやる心から、自分の眼を見させないために睡眠姦という手段を選んだのだろう。目隠しをしていても見えないが故により意識してしまうのなら、その意識を極限まで揺らがせた方が楽だと考えたに違いない。そう思わせるほどに、彼女は紳士的だった。

 

「んぅ、はぁ、お、おちんちん、ブルブルって震えてる……♡も、もしかして、もう絶頂きそうなの、沖ちゃん……?」

「い、今までのセックスとは、気持ちよさが違うます……! なんというか、ただの性器同士の繋がりだけじゃ、ない、ます……! こっ、心が、温かくて……! これが、本当のセックス、ますね……!」

 

 真のセックスとは心から繋がることだと、彼女は自ずと理解したようだ。しかし、その気持ちよさに抗いきれず、絶頂まで秒読みとなっていた。

 

「あうっ、はぁっ、だ、出すますよ、伊栖未ちゃん!」

「いいよ……♡いつでも出して、沖ちゃん……♡」

「伊栖未ちゃん! 伊栖未ちゃん伊栖未ちゃん伊栖未ちゃん!!!」

 

 彼女は自身がまぎれもなく雄であると証明するような叫びをあげ、ビクリと仰け反りながら果てた。

 

「んっ……♡こ、コンドーム越しでも、沖ちゃんが射精してるって分かるよ……♡」

「うっ、あぁ、いす、みちゃ、締め付け、ないで……!」

「沖ちゃん、いい顔してるね……♡」

 

 サァっと風が吹いて伊栖未ちゃんの顔を明らかにする。それは快楽の底なしの深淵に引き込もうとする、まるで淫魔のような妖しい瞳だった。

 

「っ、いすみ、ちゃん……!」

 

 対し、沖奈の顔は禁忌に触れてしまったかのように怯え、しかしながらそれを望んでいたかのような矛盾の混沌を孕んだ瞳を揺らしていた。

 

 

 初講を終えてラーレに戻る道すがら、俺は沖奈に今後どうするつもりか聞いてみた。

 

「やっぱり伊栖未ちゃんと一緒に暮らすのか?」

「できることならそうしたいますね。ラーレに住み込みで働きたいます」

「な、なら私の部屋に住むといいぞ! 沖ちゃんと一緒なら、きっと楽しいと思う!」

「なら、この後ラーレの皆に相談する必要があるますね。受け入れてもらえると良いますね」

 

 

 ラーレのメンバーは1人を除いていい人しかいないからに大丈夫だろう。それよりも騒音で迷惑をかけないようにしたほうが良い。俺もセレンが中学生ぐらいの頃にもう少し抑えてくれると嬉しい、とやんわりと言われて防音グッズをかき集めた記憶がある。

 

「狂犬先生のセックスはヤバそうますね。奥さんの体が不安になるます」

「大丈夫だ。俺の本気に今なお追いついていないから、俺が本気でセックスするときは別の人が相手になってる」

「は、反面教師……」

「関係者が全員合意してれば浮気も合法さ。2人がするとは思えないがね」

 

 彼女達が目を合わせてにへへと笑う。その幸せそうな陽気に中てられて、俺も久々に礼と真っ当なセックスがしたくなってきた。

 

「それじゃ、俺は俺の幸せを味わうからお暇させてもらうぜ! 幸せにな!」

「またセックスについて教えてほしいます。その時はよろしくお願いするます」

「で、できれば新婚生活のアレコレも教えてほしい……!」

 

 今度2人に文乃ちゃんが開いている学校を紹介するとしよう。でも、その前にまずは俺の新婚時代の再現をすることが最優先だ。




「お父さんはスーパー変態、お母さんは顔面ライダー、僕とレイラがフリキュアと、土口家の日曜の朝のテレビ事情は複雑なんだ。因みに僕のおすすめは『Go!不倫するんですフリキュア』だよ。迷走していたフリキュアシリーズを立て直した純粋な不倫モノで、お姫様と王子様のロイヤル不倫がすごかったね」
「あの頃は『勃起勃起フリキュア』だの『ガチレズチャージフリキュア』だの同性愛で迷走してたからな。因みにあーしのおすすめは『アソコがひろがるスカい!フリキュア』だな。あーしはスカトロがイケるから、家族で唯一ヒロインの開発シーンをフルで楽しめたぜ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。