クラスから追放されたけどこちらは元気に温泉ハーレムやってます 作:姫ノ木あく
※R-18描写多めです。苦手な方はブラウザバック推奨
※ノクターンノベルズに同時投稿しています
◇ ◇ ◇
チーム〈ちきゅう〉の
アーケンも〈ファースト・ランナー〉というさらに脚を速めるものであり、新は今、そのスピードを活かしてチーム〈アース1〉のホスピタムに向かっていた。
新はホスピタムの入り口まで着くと一呼吸してから軽くノックする。
「誰だ?」
「チーム〈ちきゅう〉の小岩井新だ」
「小岩井……? ちょっと待て。――デーモン・アローは?」
「超音波」
「デーモン・イヤーは?」
「地獄耳」
「デーモン・ウィングは?」
「空を飛び」
「デーモン・ビームは?」
「熱光線」
「よし。入って右の扉から行け」
「わかった」
チーム〈アース1〉では……というか、天藤義一郎に属するグループでは特別な暗号を決めて、いざという時に備えていた。
特にチーム〈ちきゅう〉に属する
同じチームで天藤派だった新ともほとんど話さなくなっていた。
「どうした小岩井、こんな時間に。何かあったんだろうな?」
新は近くにいた鉈尾山と加治田の耳には入らないようにして、天藤の耳に口を寄せた。
「……なに?」
天藤にだけ細かく話す新。
その話の原因には、鉈尾山と加治田のことも含まれていたからだ。
「それは事実なんだな?」
「事実だ。チーム〈ちきゅう〉とチーム〈いのちをだいじに〉はもう動きだしてる」
「天藤くん、いったいなにが!?」
と鉈尾山。自分の口がこの事件を起こしたことをまだ知らない。
「〈いのち〉と〈ちきゅう〉が反乱を起こしてる。鉈尾山と加治田はすぐにその2チームを追って攻撃しろ。チーム〈にはん〉には宮本ゆかりとまい先生を護ってもらう」
「なんでその2人が?」
「その2人がヤツらの目的だからだ。俺も〈いのち〉と〈ちきゅう〉の方に行く。急げ!」
新はその原因が鉈尾山と加治田の密談にあることも話している。
つまり、処罰をしないか、使えるだけ使ってから処罰をするかだ。
〈ちきゅう〉と〈いのち〉のヤツらはこの件を話すだろう。
鉈尾山と加治田がいくら弁明しても日頃の言動というものもある。
まい先生のいるところで証言させて、処罰をせいぜい甘くしてもらうというところか。
どうやら今度は俺にナンバー2の座が回ってきそうな感じだぜ。
それがいいことなのか悪いことなのか、その先のことはあまり考えていなそうな新だった。
◇ ◇ ◇
ガーデンという妖精だけが集まる庭園がある。
カナは雪夜たちとたっぷり愛しあった後、このガーデンにやって来ていた。
基本的に案内役はチームと運営との連絡役であって、実はチームの味方というわけではない。
とはいえ、大概の案内役がチームの秘密を守るものだが、中には例外もいた。
「カナカナ! いたー! ねーねー聞いてよ!」
「はいはい、なぁに?」
飛びついてきたのはチーム〈いのちをだいじに〉の案内役ガーネットだ。
「アースチームやっばいよー。なんかほらちっちゃいけどおっぱいの大っきい先生いたじゃない? あの先生をレイプしちゃおうとか言う計画があるらしくて――」
「ぶっ」
「レイプだよ、レイプ! 勃起したオチンチンを無理矢理おまんこに挿れちゃうやつ!」
「も、もう少しテンション下げて話そうね」
「なんかその人たち、チームの女の子たちにもえっちなことさせようとしてるみたいで、それが今他のチームにバレて大騒動! やっぱり人間の男の子ってえっち好きなんだねー」
「ま、まあ、それは否定しないけど……コホン」
「どうしたの? 妖精って風邪引く?」
「ちょっとした咳払いよ。それで?」
「それを知っちゃったチームで今どうするか相談してるみたい。とにかく今のリーダーからは離れようって話にはなってるみたいだけど、先生置いていっちゃったらそれこそレイプ確定でしょ。レイ確!」
「なによそのレイ確って」
「なんかいい略称かなと思って」
「それで結局どうなったの?」
「ん? わかんない。ガーデン来る時間だからと思ってほっぽってきちゃった」
「ガーネット、あなたねぇ」
「えー、でも別によくない? 最新ニュース話し合った方がずっと状況見てるより楽しいよ~」
「ふぅ……まぁ、そうかもね」
そう言ってカナはガーネットと別れたが、未だに身体の中いっぱいに流れてる気がする雪夜の精液はそうは言ってなかった。
ちゃんと愛されて優しく犯してもらえるセックスもあるのだ。
相手に無断で無理矢理セックスするようなのは絶対にいけない。
カナはそう頷いてガーデンを後にした。
◇ ◇ ◇
俺たちはカナの報告を受けて、急ぎチーム〈いのちをだいじに〉とチーム〈ちきゅう〉の援護に駆けつけた。
だが、状況はすでに傾いており、その半数がすでに天藤に捕縛されている状態だった。
「戦国時代じゃねえんだぞ天藤! 少しは体勢を見なおせ!」
「クラスから1人で逃げた野郎がなに言ってやがる!」
いや、喜んで出て行ってどうぞと言われた記憶しかないが。
「やってることは仕合だが、賭けてるのは命だ! これは戦争なんだよ! そんな時に反乱だ!? 脱走だ!? みんなが力を合わせないといけない時に、なにをやってんだよ、こいつらはよぉ!」
言いたいことも、その叫びもわかるが、それらの言葉は全部自分にも返ってきていることに気がついていないんだろうか。
アーケン同士の戦いに反応したゴレムがそこら中から反応してくる音が聞こえた。
「ちっ、今日のとこはここまでだ。捕まえたヤツらには相応の仕打ちをしてやるからな。行くぞ」
天藤たちが去っていく。
「うちもゴレムに捕まるのはちょっと面倒くさい。いったん帰ろう」
チーム〈ちきゅう〉からは仁科芽衣子、小笠原美雪、
だが、まい先生とゆかりを救出しに行った細江みのりたちは、全員捕まってしまった。
本来は俺たちと連絡を取ってから綿密な計画を練って行うべき作戦だったが、「まい先生がレイプされるかもしれない」という恐怖に行動を先走ってしまった感がある。
異世界で、特殊な能力を持って、男女一緒に行動していればそういうこともあるかもしれない。 だけど、これには俺も幻滅した。
「なにがレイプだ。セックスには愛が必要だろ」
「本当です! 雪夜さんの言うとおりです!」
俺の独り言に同調してファータが怒る。
「ちょっ、三薗もこんな小さな子たちの前でなんてこと言ってんだよ!?」
仁科に怒られすぐ謝った。
「あ、すまん」
仁科は顔も赤くなっていた。
口が悪いわりには中身は結構純情そうだ。
ともあれ、ここにいる小さな子たち全員とセックスしてることがバレたら、俺も色々とヤバい状態だった。
「カナの情報が遅くてごめんなさい~」
ホスピタムに着くと俺の顔にカナが泣きついてくる。
「カナのせいじゃないよ。それに最悪の事態は免れてる」
「ぐすん、雪夜さん優しい……」
「へぇ、カナってメンバーの人とそんなに仲よしなんだねぇ」
逃げてきたのにはもう一人いた。
チーム〈ちきゅう〉の案内役チャイム・スマイルだ。
「おっと、疑うようで悪いけど、俺の〈ウォリアーズ・カタログ〉でみんなの情報を見せてくれないか? こういう事態だからな、情報はあればある方がいい」
「ああ、たいしたもんじゃないし全然構わないぜ」
三木蒼。
俺と仲のいいクラスメイトの1人だ。
トレーディングカードゲームに詳しいし、昔のゲームにも詳しかったりするオタクなヤツだ。
アーケンは〈ウィザーズ・カード〉。
22枚のタロットから1枚を選び出し、予知をした上でそれに見合った効能を発揮する。
ランダム性は高いが、タロットの読解のしようによっても変化するため、タロットにも詳しい蒼には相性のいいアーケンだろう。
「いいアーケンじゃないか。使い勝手がありそうだ」
「俺の方はちょっと効果範囲がデカすぎてさ」
とアーケンの能力から割って入ってきたのは鴨江満春。
こいつもオタク友達で、唯一俺がデータベースサイトの管理者をしていることを知っている。
アーケンは〈ミッドナイト・アンブレラ〉。
『セントラル・サン』の光すら防ぐ超広範囲の日傘を展開して周囲に暗闇をもたらす。
「確かにデカいけど、逆に暗闇の中で光り物のアーケン持ってるヤツと組み合わせたいな」
「なるほど。さっすが」
と言いつつ拳をつつき合わせる俺たち。
仁科芽衣子。
ガールズバンドのボーカルでリーダーをやっている。
残念ながら、他のメンバーはうちのクラスじゃなかったから彼女1人だ。
口が悪いところがあるが、結構純情で人がいいのはクラスのみんなが知っている。
アーケンは〈ボーカル・メッセージ〉。
歌っている最中に発動するアーケン。
歌唱中に任意の相手にだけ真意を伝えることができる。
「これ……上手く使えば仕合中に仕合外のやつに連絡取れるかもな」
「そんなシーンあんのかぁ? まあフォローだと思っておくよ、サンキュな」
そんな仁科の腐れ縁が意外なことに黒髪ロングのお嬢様、小笠原美雪だ。
ピアノが弾けるということで仁科のバンドに代打で出ることがある付き合いのいいお嬢様だ。
アーケンは〈オーロラティック・キーボード〉。
アーケンによって光のキーボードを作り出し、それを演奏することができる。
美雪本来のピアノの技術によって、美しい音楽を奏でることができるが、音楽が演奏できる以外、特殊な能力はない。
今のところは。