クラスから追放されたけどこちらは元気に温泉ハーレムやってます 作:姫ノ木あく
※R-18描写多めです。苦手な方はブラウザバック推奨
※ノクターンノベルズに同時投稿しています
「はっ! ……ああ、もう起きる時間かぁ」
ファータは目覚ましがなくても、いつも同じ時間に起きる習性があった。
『セントラル・サン』のせいで常昼のアガルタにも時計はある。
地軸時計と呼ばれるそれはどういう理屈だか、しっかりと24時間を1日として指し示していた。
アガルタに来ても起きる時間はシルヴァの時と同じ。
むしろファータのアーケンである〈プレコグニション〉も手伝って、ファータは時計を見なくてもほとんど正確な時間がわかるという特技を最近になって身に付けはじめていた。
あ、雪夜さんが来る。
時間よりもさらに正確にそれに気付くファータ。
扉のノックにも少しも驚かずに、雪夜を部屋に招き入れる。
「最近、〈プレコグニション〉の精度が上がってるんじゃないか?」
「え」
そう言われればと、今日の一連の行動ですら〈プレコグニション〉が先に発動して、心の準備をさせてくれていた。
「俺の〈ウォリアーズ・カタログ〉ではそうなってるんだ。特にここのところの成長がすごい。自分でも心当たりがあるんじゃないかと思って」
「あ、あります」
「よかった。この手の能力は、能力への自信、信頼が大きく影響すると思うんだ。ほら、それが本当に未来予知なのか、単なる願望なのか、とかさ」
「そうですね。だから自分自身を迷わせないように、お師匠様から教わった修練法で訓練しています」
「さすが、ファータはまじめないい子だな」
「えへへ」
頭をナデナデされて頬を赤らめるファータ。
「雪夜さんの方はどうなんですか? 能力は高められていますか?」
「能力値って数字で言っても基準が俺しか見えないからわかりにくいけど、授業のおかげか少しずつ上がってきてるよ。でも、実際に武器で戦うとなるともう少し先になるかな。その辺の伸びはやっぱりシャリアスの方がものすごいよ」
「シャリアスさん、伸び盛りの年齢でもありますしね」
雪夜はコクリとうなずく。
「ああ、でも、俺もなんだかすごく伸びてる能力があって……聞く?」
「もちろん聞きたいです」
「それが体力、耐久力なんだ」
「いいじゃないですか、それ。戦闘ではやはり生き残ったものが勝者ですし」
「それから……精力」
「え」
「特別に体力を増強するような訓練もしてないし、もしかしたらその……ファータたちとのセックスが俺の体力を伸ばしてる可能性があって……」
「……そういえば最近、さらに射精量が増えてるなとは思っていましたけど」
「やっぱりファータもそう思ってたか」
「精力はともかく体力、耐久力が高いのは決して悪いことではありません! この調子でどんどんセックスしていっちゃいましょう!」
「ホント、俺の入ったチームの代表者がファータでよかったよ。こんなにセックスに理解を得られるチームなんて他にはなさそうだ」
「それはどうでしょうか。雪夜さんのオチンチンなら、女の子はみんなメロメロになっちゃうかも」
「セックスまで持ち込むのが大変だよ」
「ふふ、それもそうですね」
クスクスと笑うファータ。
ファータ自身、テラリアの後押しがあったとは言え、よくぞあんな大胆に身体を捧げられたものだと思う。
そしてそれがなければ、それからの仕合も、〈プレコグニション〉の成長もなかったかも知れない。
「そういえば……」
「なにかあった?」
「前に試してみてできなかったことがあるんですよ。〈プレコグニション〉が成長してるということですし、それに一緒に観る相手がいてくれた方が効果が確認しやすいでしょうし……」
「一緒に観る相手って俺のことだよな。なにを観るんだ?」
「予知夢です。それもちょっと特別な予知夢です」
「特別な予知夢?」
「雪夜さんは明晰夢というのをご存知ですか?」
「ああ、夢の中でこれは夢だって自覚してる夢だっけ?」
「その通りです! さすが雪夜さん! それでこの特別な予知夢というのは、自分で予知夢の中をある程度自在に動けるという代物なんです」
「ほうほう、なるほど」
「もちろん、予知夢なので、まだ決まり切ってない未来なんかだと、印象的な夢になりがちなんだそうですけどね。どうです? せっかくなのでちょっと試してみませんか?」
「わかった。いいよ。面白そうだ」
「よかった! それじゃあちょっと準備しますね」
ファータは変わった匂いのアロマを焚き、窓をしっかりと閉めて『セントラル・サン』の光を遮断した。
「それではここで2人並んで寝る感じになります。よかったら、手も繋いでいいですか?」
「もちろん構わないよ」
「その方が夢が通じやすいんは事実なんですが、わたし自身が雪夜さんと手を繋いで寝たいなって思っちゃったのが本音です」
「その本音は言わなくてもよかったのでは」
「好きですっていう気持ちはいつも伝えていきたいですから」
「だったら俺も……おやすみのキス……」
「ちゅっ……んっ……。はぁ、嬉しいです。さあ、横になってください。しばらく単調な呪文を詠唱しますが、すぐに眠りに入れると思います」
「わかった」
「それでは、いきます」
ファータの声が聞こえはじめる。
確かに単調な呪文を延々と繰り返しているように聞こえていたが、その単調さが徐々に闇を孕み、ゆっくりと思考という思考を塗りつぶしていった。
◇ ◇ ◇
雪夜が目を開くとそこは様々な色の花が咲く草原だった。
その丘には大きなログハウスが一軒。
雪夜は引きよせられるように、そのログハウスに向かった。
10人は住めそうなログハウスには誰もいなかったが、やわらかな春の風が入り込んでいて、その風に導かれてログハウスのベランダに出た。
するとそこにはようやく人がいて、ちょうどこちらを振り向いたところだった。
「あら、お帰りなさい、あなた」
その人物は女性のエルフで大人だった。
経産婦だろうか。胸も美しさを崩さないままに大きく膨らんでいる。
そしてなにより雪夜が一瞬ボーッとしてしまう程度には、素晴らしく美しかった。
「どうしたの? あなた。……それとも、さっそく……?」
エルフの女性は少しはにかんだ表情で、するりと服を脱ぎ全裸になる。
「ファータ」
「あなたも脱いで? 早くオチンチンを見せてほしいの」
言われるがままにズボンを脱ぐと肥大化したオチンチンが大人のファータの前に飛び出してきた。
「ちゅっ」
いきなり亀頭への口づけ。
その柔らかな感触だけで雪夜のカウパーはこぼれ出す。