※この作品はR-18です。

性教育実習のある風景   作:ナツイロ

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主人公 加成布津夫 上背のあるデブのオタク
ギャル 周防絵理 健康的な小麦肌のギャル


第1話  性教育実習初日・ギャル

 

「まあまあ、そんなところで固まってないでこっちに来なよ」

 

 周防絵理は軽い調子で自分の座る保健室ベッドをぽんぽんと叩いて見せ、入り口で動かなくなった布津夫を誘った。

 

「う、うん。ごめんね周防さん、びっくりしちゃって」

「あーね。私、見たとおりこんなだし。そもそも、そんなに話したことないしね」

 

 おずおずといった様子で布津夫が彼女の隣に座ると、あっけらかんとした声で笑いながら絵理は言った。

 

「オタク君はギャルが苦手かもしんないけど、これは私が好きでやってることだし変えてあげられないんだ。ごめんね?」

「ううん。僕の方こそ、ごめんなさい。僕だってデブでオタク趣味の陰キャで」

「ふーん?」

 

 自虐する布津夫の顔をのぞき込む絵理。

 そして前振りもなにもなく、布津夫のふくよかなお腹を掴んだ。

 

「おおぉ、ふよふよしとる」

「あの、周防さん?」

 

 突然の凶行になすがままになっている布津夫を余所に、絵理は満足そうな笑みを浮かべながらわがままボディを堪能した。

 彼女の小麦色の細い指先が、布津夫のシャツの皺と脂肪の間に沈んでいく。

 

「まー確かにお肉はついちゃってるけどさ? オタク趣味っていったって、マンガやゲームなんか女子だって普通にやってるし、そんなに自分を悪く言う必要なくない?」

「……ありがとう、周防さん」

「へへへ、褒められた」

 

 陰の者の布津夫から見れば後光が差して見えもする絵理の言葉に、緊張していた身体から余計な力が抜けていくような感覚を覚えた。

 その間も、絵理は布津夫の柔らか身体が興味深いのか、揉んだりさすったりしながらスキンシップをはかっていた。

 拳一つ分程度には開いていた二人の隙間を、絵理はそうと気づかせないほどのさりげない動作でつめていく。

 性教育の女子向けカリキュラムでは、布津夫のような明らかに異性なれしていない男子に対する対応についても用意されており、絵理はその中から自分で出来そうな行動を起こす。

 

 なぜなら、性教育担当女性教師である岩本由紀にも事前授業で言われてたのだ。

 初めてのことで本当に何も出来ないまま、カチンコチンに固まってそのまま終わっちゃう男子もいるから、そういう時は女の子であるあなた達で優しくしてあげてね、と。

 

「見た目の割には、筋肉あるじゃん。お肉に隠れてるけど」

「その、他の人よりは余分な重石がずっとあるから」

「なーる。ずっと亀の甲羅背負ってるようなものか」

「知ってるんだ。あのマンガ」

「いやいや、チョー名作じゃん。知らないやつなんていないっしょ?」

「それはそう」

 

 わざと布津夫でも会話しやすい分野のチョイスを絵理は選んだのであろう。

 目に見えて布津夫の態度からも堅さが抜けていっており、絵理もその変化を察していた。

 しかしながら、絵理が太股と肩をぴたりとくっつけても、布津夫の会話は途切れず、ちょっとばかりムカついた絵理がその形の良い胸をそっと押しつけてみても続いた。

 が、それは布津夫の意識だけだったようで、男としての肉体は確かに異性を感じていた。

 

 そうこうしている内に、絵理の視線がチラチラと下へ動いているのに布津夫が気づいたのは、『こんなに女子と会話したことあったっけ……』と灰色の学校生活を思い返し始めた頃だった。

 

「オタク君オタク君、そろそろさー気づかない?」

「え? あっ!? ごめんっ」

 

 ニヤニヤとした絵理の表情とその目線の先に気づいた布津夫は、顔を紅潮させ慌てて下半身を両手で隠そうとした。

 そこには、学生ズボンの股間部分に大きく張りつめた幕が自己主張していたのだ。

 

「オタク君は鈍感だったけど、身体の方は正直ですねぇ。うりうり」

 

 羞恥心で顔を見せられない布津夫に対し、絵理はその初な反応を面白がって、更に見せつけるように双丘を男の二の腕に押し当て続けた。

 そして、お腹の柔らかさを堪能していた手をそっと滑らせ、はちきれそうな布津夫の股間を隠す彼の両手にそっと重ねる。

 

「ね、そろそろ本番……やっちゃおうか?」

「う、うん」

「そんなに緊張されると、私も困っちゃうんだけどなー」

 

 あえて軽い調子で絵理は言う。

 固まったままの布津夫をそのままに、絵理はベッドから腰を上げ彼の前へと周り一度しゃがんでみせる。

 そして上目遣いのまま、布津夫に優しく語りかける。

 

「それじゃー、手をどけてぇ……はいはい隠さないの。じゃチャックを降ろしまーす」

「ううぅ、恥ずかしいぃ」

「どうせお互い見せあうんだから、ほらほらー」

 

 少しばかりお姉さんぶって振る舞う絵理も、性教育ビデオと家族以外で異性の裸を見たことなどないわけで、口で言うほど落ち着いておらず内心はとてもドキドキしていた。

 布津夫の飾り気のないベルトをカチャカチャと外して、チャックをジィーっと降ろす。

 ズボンに押さえつけられていたモノが一段と持ち上がったものの、当然ながら布津夫の下着によって阻まれていた。

 

 この時点で絵理は、『おやっ?』と不思議に思った。

 これまでの性教育や仲の良かった先輩などから聞くそれとは、少々サイズ感が違うようだった。

 

「(私が持ってるヤツより……おっきいかも)」

 

 一般的な女子学生なら普通は持っている性教育補助具・通称ディルドと比較してしまい、絵理は思わずごくりと生唾を飲み込んだ。

 そんな絵理とは対照的に、布津夫はというと羞恥心に染まり顔を真っ赤にして目をぎゅっと閉じていた。

 

「ちょいお尻あげてー、ズボンを降ろしてーの……それっ」

 

 絵理は身体もアレもカチコチに固まった布津夫に声をかけながら、一気に下着ごとずり降ろした。

 

「で  っ  か!!!!」

 

 その瞬間、布津夫の陰茎が気に入らない拘束具から解き放たれたと言わんばかりに勢い良く跳ね上がり、天に突き立てんと反り勃った。

 絵理もその秀麗な眉が大きく持ち上がるほどに目を見開き、自分でも気づかない内に大声を上げてしまう。

 

「す、周防さん?」

「うそでしょ、え? こんな……えぇ?」

 

 絵理もあまりの衝撃に言葉が続かなかった。

 そして、女子高生としては極々自然な仕草でスマホをたぐり寄せカメラを向けようとした。

 

「待ってっ、だめだって」

「あ、そうだよね。ごめん……インカメで自撮りならワンチャン?」

「……だめです」

「そんなっ!? こんなん絶対撮るって! オタク君だってツチノコ見っけたら絶対スマホでパシャってやるでしょ!?」

「ツチノコじゃないよっ!?」

「それぐらいの驚きなんだよっ!? ハンパないって!!」

 

 可愛らしくデコレーションを施したスマホを片手に力説する絵理を

布津夫はどうにかなだめようとする。

 渋々、本当に渋々といった空気をかもしだしながら、絵理はスマホを置いた。

 

「いやぁ、それにしたって……ねぇ? これは、なんとも……すっご」

 

 スマホに残せないなら仕方ない。

 それならばと、絵理は布津夫の両膝を逃げられないようにがっしり両手で鷲掴みにして、猛々しく屹立した肉棒を微に入り細を穿つようにねめまわした。

 

 股ぐらの中心に鎮座する肉槍は、顔を近づけた絵理の荒い鼻息に反応するようにビクビクと震え、海綿体をパンパン膨れ上がらせても足りないとばかりに血管を浮かび立たせている。

 根本から真っ直ぐに伸びた裏筋の先では、ここだけは年相応な青さを象徴するように張りつめた亀頭の傘の一部分を若干の皮で覆っていた。

 

「あんまり見られると……恥ずかしくて死にそうなんだけど」

「何で? チョー凶悪なのに、先っちょはちょっとかわいいじゃん。それにこれぐらいなら普通にいるって授業でも言ってたでしょ?」

「そうは言うけど気にするよ……」

「ていうか、アンダーヘア処理してきてるのウケるんですけど。ツルッツルでかわいいまである」

「ええぇっ!? そういうものだって聞いたんだけど……」

 

 布津夫の言葉に、不思議そうに首を傾げて絵理は尋ねた。

 整えるぐらいはして欲しいものだが、果たして初めての実習でそこまで気が回るものだろうか。

 ましてや剃り上げてしまうまでするとなると、よっぽど相手からの強い要望でもないかぎり思春期の男子が行うとは思えない。

 

「へー、誰に?」

「その、クラスの男子に……」

「からかわれてるよ、それ」

「そんなぁ」

 

 しょぼくれた様子の布津夫。

 

「まぁいいじゃん、私だって処理してるよ。だってギャルやってるんで!」

「……聞いてよかったの?」

「いいよ! どうせ見られるし、残ってると生理のとき固まっちゃうんだよね、血と一緒に。 ……ちょっと、想像したでしょ?」

 

 分かりやすく視線を合わせない布津夫は、顔を真っ赤にして首を振り、ごにょごにょとどもる。

 

「オタク君が私のパ○パン想像罪を犯したところで……それっ」

「うっ!」

 

 うじうじと言い訳並べ立てる布津夫を無視して、絵理はその堅く張った肉鞘に触れひと思いに剥き、カリ首までさらけ出させた。

 

「うわ……やば、親指と人差し指くっつかないし。それにち○ちんバッキバキで滅茶苦茶熱いね!」

「周防さんの手――ひんやりして気持ちいぃ」

「このまま手コキでヌいてあげてもいいけどぉ……その前に」

 

 片手で布津夫の肉杭を握りしめたまま、絵理はベッドサイドテーブルの引き出しから、何やらごそごそと取り出し始めた。

 その手には、五センチ四方の包装されたコンドームが握られていた。

 実習室備え付けの避妊具で、授業前に補充されたばかりのものだ。

 

「とりあえず、入るかどうか何だけど――」

 

 躊躇い無くビリッと封を破った絵理は、ややまごつきながらも授業内容を思い出しつつ、コンドームを布津夫の陰茎に装着しようとする。しかし。

 

「いたたっ、ちょっと待って」

「だよね、これは入んないわ。おっきいサイズがないか探してみるね」

「う、うん。お手数かけます……」

「いいってことよー」

 

 穴があったら入りたい。お前は挿入れるほうだろというツッコミが来そうな、そんな心境になった布津夫。

 アレは大きいままなのに、背中がどこか小さくなったような気がした。 

 絵理はというと、サイドテーブルの引き出しを開けて、未だに探していた。

 基本的に足りなくなることが無いように数は用意されているのだが、それはいわゆる日本人の平均的なサイズに限るらしく、ここにある一番サイズが大きいものでも布津夫の逸物は受け入れられなかった。

 

「だめだ、無いね」

「どうしよう……」

「ま、ユッキー先生に言えばくれるでしょ。……たぶん」

 

 無いなら仕方ないねと、絵理はベッドで下半身をさらしたままの布津夫をそのままにして、扉を開けて廊下にいるであろう岩本由紀先生を探した。

 

「あ、いたいた。ユッキーせんせーい、ちょっと」

 

 廊下の端でパイプ椅子に座って時間をつぶしていた岩本を見つけた絵理は、大きく手を振って呼びかける。

 どうせ各自習室は防音されているので、多少の大声は問題なかった。

 

「なにかしら、周防さん。流石に終わったわけじゃないわよね?」

「違うって、先生」

 

 ちょいちょいと手招きする絵理に、岩本は耳を寄せる。

 

「オタク君……じゃなくって、加成君のアレに合うサイズのゴムがなくって」

「あら、準備してなかったかしら? ごめんなさい」

「ううん、そうじゃなくってね先生。――小さいの」

「……あまり男の子のサイズは言わないであげたほうが」

 

 若干眉を寄せ、岩本は苦言を続けようとしたがそれを絵理が遮るように言った。

 

「小さいのはコンドームの方だって」

「え? ……Lサイズでもダメ?」

「ダメだった。もっと大きいの無いの?」

 

 そんなに大きいのかしらと気になった岩本が実習室内を覗こうとするも、そこは絵理が扉を狭めてブロックする。

 

「いいじゃない、ちょっとぐらい」

「ダメ、今はワタシんだからダメだよ先生」

「そんなぁ」

 

 残念そうな声を上げる岩本は、名残惜しそうな素振りを見せつつも、教材をまとめた鞄をガサゴソと漁った。

 性教育に必要とされる備品はメーカーから直接学校に納入されるのだが、消耗品である避妊具などは一般的な各サイズに併せてメーカーの新製品の試供品が提供される場合もあった。

 たしかいくつかあったはずだと、岩本はおぼろげな記憶を掘り返しつつ鞄のポケットに手を入れ、望みのものを見つけた。

 

「あったわ。メーカーからサンプル品としてもらってたんだけどね、はいこれ」

「特大サイズって書いてあるんだけど、マジ?」

「なんでも、上級者向けのディルドに合わせて販売したいみたいでね。教育者としてはサイズにこだわるのはどうかと思うけど」

「上級者向けなんだ……」

「これでダメだったらごめんなさいになっちゃうけど、大丈夫かしら? それとも今日は止めて自習にする?」

「ううん、大丈夫だよ先生。これが使えなくっても、避妊薬と殺精子剤入りのビデだったあるしね」

「使い方は――授業でやったわよね、覚えてる?」

「大丈夫、ばっちり!」

 

 親指を立ててウィンクする絵理。

 岩本は、それならとコンドームの入った小箱を渡して、廊下を歩き去っていった。

 

 

 

「オタク君、有ったって!」

 

 扉を閉めた絵理は明るい声でそう言った。

 

「いやその、大体聞こえてたよ……」

「へへへ、上級者向けだってさオタク君?」

「恥ずかしい……」

 

 ニヤニヤとした表情を隠そうともせず、絵理はベッドに座っている布津夫へと近寄り隣に座った。

 

「じゃあ、試しにつけてみよっか」

 

 ささっと小箱から銀色のパッケージを取り出し、封を開けた絵理。

 表には達筆な筆文字で商品名らしく『特大!!』とあり、たしかに先ほどのコンドームに比べて輪っかが一回り大きく見えなくもない。

 

「自分でやるよ、周防さん」

「いいからいいから。私に任せてって」

 

 押しに弱すぎる布津夫の要求をはねのけ、絵理はその手に持つ潤滑剤に塗れた避妊具を、堅く屹立したままの男の象徴に被せていく。

 液だまりを指先で潰しながら、亀頭から肉鞘へとクルクルと覆っていき最後には陰嚢間際の根本まで包まれた。

 布津夫は自身の陰茎に生じるむず痒い刺激に小さくうめきながら、絵理にされるがまま任せた。

 コンドームは余裕こそ無かったものの、無事に布津夫の性器を包み込んだ。

 

「ふう、良かった。さすがに初めてで生はちょっとアレだったからねー、ピルと殺精子剤はあるけどさ」

「ごめんね、手間かけちゃって」

「良いってことよ!」

 

 申し訳なさそうにする布津夫に、絵理はというとさわやかな笑みでサムズアップしてみせる。

 これが陽の者のなせる技である。

 

「ゴム付けちゃっておいてなんだけど、このまま挿入れておっぱじめるには早すぎるからさ。前戯しようか?」

 

 女の子の口からおよそ出てこないような言葉であったが、この時代の性教育ではさんざん出てくるキーワードである。

 

 

「う、うん。よろしくお願いします」

「何いってんの、オタク君もするんだよ。ほら」

 

 絵理はそう言うと、布津夫の膝を開かせた。

 自身はその片膝に乗るように跨がり、布津夫に背中を預ける。

 ふわりと女の子らしい甘い香りが、布津夫の鼻をくすぐった。

 

「先に言っとくけど、チューするのは良いって言うまでダメだからね」

「あ、はい」

「まぁ? 頑張ってくれたら、考えてあげる」

「頑張りマス……」

「んふふー! よろしい」

 

 体を密着させたところで、絵理の両手は布津夫の手を優しく握りしめ、自身の体に誘った。

 左手を自分の太股へ、右手をお腹へと回させる。

 

「最初は優しく、ね?」

「はい……」

 

 イエスマンの如く返事をする男となった布津夫。

 ごくりと生唾を飲み込むと、鼻息を荒くしながら手のひらを絵理の女性らしい柔らかな肢体に押し当てた。

 

「ん……手、あったかい」

 

 絵理の口からこぼれる誘うような熱っぽい吐息すら気づかない布津夫は、手のひらから伝わる艶めかしい感触に全集中力を使っているようで、全く余裕がない。

 右手はブラウスの上から腹部を撫で回し、左手で膝からスカートギリギリまでを行ったりきたり。

 当然ながらそんな布津夫の様子は絵理からすれば手に取るように分かっていたし、このまま後ろから抱きすくめられた状態でいるのもそれほど悪くはなかったものの、布津夫に全て任せておいては日が暮れてしまう。

 

「ねぇ、こっちさわってよ」

 

 遅々として進まない布津夫の手をそっと、それでいて抵抗は許さないとばかりに掴むと、女子のそれよりも大きな男の手のひらを自身の胸へと押しつけさせた。

 

 絵理の肩口からのぞき込む布津夫の視界には、ブラウスを下から押し上げる形の良い膨らみが二つ。

 悩ましく鎮座する双丘を、自身の手が確かに触れている。

 ブラウス越しでも伝わる柔らかな乳房の感触に、布津夫の脳はショートしたように停止したが、手は本能に従った動きを正しく模倣した。

 

 広げた手のひらから若干はみ出しそうな青い膨らみを、布津夫の手が無意識に鷲掴みにした。

 柔らかな肉の果実の内側に、しこりのような若い芯を感じる。

 

「あ、痛っ」

「ご、ごめん!」

「んもう、優しく、だよ?」

「うん」

 

 眉を歪めた絵理の可愛らしい抗議を、布津夫は一大事かのように焦って謝罪する。

 そして、恐る恐るといった動きで改めて絵理の胸に触れていった。

 さらりとしたブラウスの感触を指先に感じながら、果実の膨らみをなぞるようにゆったりとした仕草で手のひらを滑らせる。

 下から丸みを帯びた肉の弾力を感じつつ持ち上げ、頂点からなだらかな稜線を撫でつけた。

 手のひらを押しつけて若々しい肉の塊の感触を確かめたり、きゅぅっと優しく絞ったりと、布津夫が思うがまま胸を揉みしだいていたあたりで、つたない愛撫を受け入れていた絵理の様子に若干の艶めいたうめき声が混じり始めていた。

 

「あぁ……ん」

「痛かったら言ってね?」

「大丈夫……」

 

 はじめこそ力任せな手つきだった布津夫も力加減が分かったらしく、絵理の反応を意識の端で捉えながら手をしきりに動かしていった。

 絵理としても徐々に身体の芯の部分が熱を帯び始めたのを如実に感じており、ぼんやりと瞼を薄く開けたまま形の良い眉尻をハの字に下げ、ぷりんとした艶やかな下唇を甘噛みしたまま、鼻息を荒くしていく。

 身体を預けたままの絵理の背中側はじっとりと汗ばみつつあり、後ろ髪に隠れるうなじからは女性の甘い色香が漂いはじめた。

 

 絵理の指がブラウスに伸びる。

 こもった熱気を散らすように首もとからボタンを外して、どんどん素肌を晒していく。

 

「ねぇ……もっと」

 

 絵理自身が思うよりも、ずっと艶めいた甘え声が唇からこぼれ落ちた。

 はだけたブラウスからは学校支給の飾り気のない灰色のスポーツブラに押し込められた女性のシンボルが現れた。

 健康的な小麦色の素肌と対照的な色味のせいか、より官能的な美しさが強調されているような気がした。

 

 男を引きつけてやまないその魅惑的な膨らみの表面を、布津夫の指腹がさらりと滑る。

 

「う……、うぅん」

 

 お互いに薄衣一枚越しの温もりを感じている最中、布津夫の神経過敏になった指先に小さな尖りが引っかかり始めた。

 

「ひゃうっ」

 

 たまらず絵理から跳ねるようなか細い声があがった。

 そんな絵理の反応に、布津夫はというと気にかける余裕も既になくなりつつあった。

 右手で右の乳房を一心に揉みしだきはじめ、左手は左乳房を鷲掴みして伸ばした人差し指でうっすらと主張しはじめた隆起の周りをなぞっていく。

 指先でブラ越しの乳首をもてあそび、目で確認してもはっきりと浮かび上がるほどに堅くしこらせたら、左右を入れ替えてもう一度同じ事を繰り返す。

 

「あっ、んぅ!」

 

 たまらず絵理の嬌声があがる。

 執拗な布津夫の責めに、しなやかな絵理の両手が男の二の腕にすがりつく。

 それは布津夫を拒絶するものではなく、より強く男を求めるような扇情的な様相を呈していた。

 汗ばみ始めた素肌には、ブロンドに染めた前髪が濡れ張り付いて、胸の谷間に流れた汗が灰色のコットンブラに濃い汗染みを作り出す。

 

「あ……」

 

 トロンとして表情がとろけた絵理の惚けたような声を無視して、布津夫はさんざん揉みしだいた乙女のシンボルを守る最後の薄衣を、下からめくりあげるようにずらした。

 ぷるんと弾む小麦色の双丘。

 つんと上向いた薄紅色の頂点が、小麦色の肌と美しいコントラストを作っている。

 

「周防さん、すごくきれいだね……」

「ばか……そういうのは、言わなくていぃッンゥ!?」

 

 その美しく魅惑的な果実を絵理の肩越しに見下ろす布津夫は、本心からそう言うと、既に堅く尖っている乳頭を指先でつまみ上げた。

 

 突然の刺激に、絵理も思わずうめき声をもらした。

 ビリビリとした官能を伴う紫電が、一瞬にして女の身体を駆け抜ける。

 肉欲を持て余した際に自身で慰めた時でさえ、ここまで唐突にクる感覚は滅多にない。

 たまらず顔が天を仰ぎ、口をあけて荒く酸素を求める。

 

 布津夫は絵理の様相が変わりはじめていることにようやく気づいたようで、呼気が荒い彼女をいたわるようにベッドへと横たえた。

 

 上気した表情が見られるのを恥ずかしがったのか、絵理は無意識の内に腕を持ち上げ目線を隠す。

 しかし、その仕草が彼女の胸を大きく晒し差し出す形になってしまい、布津夫の理性をヤスリで削るように情欲を刺激した。

 

「ッ、あっあっ」

 

 半ば覆い被さる形で布津夫が身を乗り出し、絵理の小麦色の膨らみに吸いついた。

 

「ちゅ……れろ」

「んんっ、くすぐった――」

 

 甘露と錯覚するような汗に塗れた柔らかな丘を、布津夫のざらりとした舌が撫でていく。

 乙女の肉の弾力を確かめるように舌を押し当て、その桜色の頂にふれると焼けた素肌との境目をなぞるように舌先を転がす。

 マシュマロを思わせる肉の塊に唇をピタリと張り付け、甘く吸い付きながら唾液を絡ませた舌を動き回して丹念にしゃぶり上げていった。

 男の無骨な指先とはまた異なる、ねっとりとした唾液の感触と熱く蠢く軟体動物のような舌の愛撫に、ビクンと身体を小さく震わせる絵理。

 イヤイヤというように顔を小さく左右に振り動かすも、絵理は拒絶することなく布津夫の口淫愛撫を受け入れつづけた。

 

 

 

「(そろそろ、いいかな?)」

 

 執拗な舌責めが絵理の双丘を蹂躙して唾液まみれにしたあたりで、布津夫の右手がスゥっと彼女の下半身の方向へと伸びた。

 布津夫の手のひらが絵理の膝にそっと触れた瞬間、反射するようにピタリと両膝が閉じられた。

 

「んうぅ……」

 

 布津夫が視線を上げ、彼女と目線を合わせると、瞳を潤ませ羞恥心に頬を染めた絵理とかち合った。

 絵理は覚悟を決めたようにコクンと小さく頷くと、それでも恥ずかしいのか布津夫の視線を遮るように両腕で顔を隠す。

 

 了解を得られたと考えた布津夫は、再び手を差し伸ばした。

 つるりとした膝頭に触れると、じんわりと汗ばんだ素肌の感触を手のひらで確かめつつ、そろそろと太股の谷を降りていった。

 薄く脂肪を纏った大腿を何度も撫でつけながら、こんな状況でもめくれていなかったスカートの裏側へと侵入させる。

 指先が素肌とスカート以外のモノに触れた。

 

 絵理が思わず身じろぎする。

 同姓はもとより異性にだって触れさせたことの無い聖域だ。

 布津夫は細心の注意を払いつつも、今にも情欲に押し流されそうな理性を総動員させて、慎重に手を動かした。

 スカートの内側はすごい熱気だ。

 身体の火照りと汗とが渾然となって、さながらサウナ状態であった。

 そんな中を布津夫は同じく汗の滲んだ手を差し込み、ショーツに覆われた下腹部にそっと手のひらを押し当てた。

 

「あ……あったかい」

 

 誰かに聞かせるわけでもない独り言が、絵理の口からこぼれる。

 そのおかげで力が抜けたのか、閉じられていた両膝がわずかに開く。

 

 布津夫ははやる気持ちを押さえながら、絵理の下腹部に重ねた手のひらで小さく円を描くように撫でつけながら、徐々に下肢の中心部へと滑らせていった。

 

「うっ、だめぇッ」

 

 布津夫の指先が、ショーツに浮かび上がる小さな突起に触れた瞬間、絵理の腰が小さく浮き、たまらず声を上げた。

 しかしながら、言葉とは裏腹に拒絶するような仕草はみせず、布津夫の手の動きに合わせて腰を捩らせていく。

 

 男の太い指が更に伸ばされ、薄くくぼんだ縦筋を挟みこむ柔肉をとらえた。

 蒸発した汗がもたらすムワッとした熱気とも異なる、明らかに布地を濡らす湿り気を指腹が感じ取る。

 肉の割れ目に沿った水気をなぞるように、布津夫の指が上から下へと丹念に滑らせていく。

 その度に絵理のか細い声が聞こえてくる。

 引き締まった絵理のお尻が小さく持ち上がり、布津夫の指に反応するように細かく震え、薄皮に守られた赤い肉芽は官能の高ぶりを感じ取ったのか充血し堅く尖り始めていた。

 

 男の指が布越しに滲んでくる分泌液を纏ったあたりで、辛抱たまらんと布津夫は強引におへそ側からショーツに手を差し込んだ。

 絵理の言葉通り、丁寧に処理されたデリケートな恥丘を手のひらで感じながら、布津夫の指が粘り気のある体液と薄く肉付いたヒダヒダに触れる。

 

 ショーツを挟んで触れた時よりも、更に解像度の高い柔肉の花弁。

 秘裂の間からは、熱感の伴った粘着質な分泌液と愛液の滲む密壺と化したヴァギナの小さな窪みが指先に感じ取れた。

 

「(あったかい、女の子ってこんな感じになってるんだ)」

 

 性教育の授業と年齢相応に蓄えた知識にあったそれと比べても、リアルの実感は、布津夫に何倍もの感動と興奮を覚えさせた。

 指をそろえた布津夫は、愛液を纏わせた自身のそれを押し当てるようにして、開き始めた肉の蕾を解きほぐし始めた。

 そろえた指腹全体で絵理の柔肉の扉を小さく円を描くように揉み、湧出する愛液で更に滑りを良くして、じわりじわりと陰唇の中心部へと進めていく。

 

 中指の先端が落ち窪んだ膣の入り口に触れる。

 すでにたっぷりと粘り気のある液体にまみれ、布津夫の指の動きにあわせてひくひくと痙攣するように収縮しており、第一関節まで侵入させた男の太い指先をキュウっと締め付けた。

 

「ひぁ、あっ」

 

 入り口で捕らえられた指先にそっと力を込め、膣口の扉のすぐ内側部分を軽くこするような仕草で撫で回し、粘膜の感触を味わっていく。

 蜜が後からどんどん溢れていく。

 布津夫の指から手を濡らし、それでも溢れた膣分泌物質が飾り気のないグレーのショーツに染みていく。

 

 くちゅ……、くちゅクチュ。

 

 太い指が膣粘膜をこねるように蠢き、肉襞を滑る感じでかき分けながら深く侵入させ、指の根本まで秘裂の内側に飲み込ませた。

 

 くちゅクチュ、ぐちゅっグチュッ!

 

 キュウキュウに締め付けられながら、布津夫は自身の指にまとわりつく愛液が湧出していくのを感じとり、徐々に膣に差し込んだ指の出し入れを早めていった。

 淫猥な湿った音が漏れる度に絵理の喘ぎに色香が乗り、乳房をしゃぶる布津夫の頭を抱き抱えたまま腰元をよじる。

 

 ショーツの濡れ染みがクロッチ部分を大きく染め始めた頃には、絵理の両足はみだらに割り開かれ、布津夫の蠢く指を受け入れるように腰を浮かせて震わせていた。

 

 布津夫が彼女の恥部から手を引き抜き、ぐったりと力が抜けていく絵理の両腕から頭を抜いた。

 手のひらにはねっとりとした愛液がまとわりついており、指を広げてみればその隙間を膣粘液がヌラリと糸を引く。

 

 絵理を見れば、頬を桜色に染め上げ薄目をあけた潤んだ瞳で布津夫を見つめていた。

 

「周防さん、その――」

「……きて」

 

 布津夫が続きを言葉にする前に、絵理はコクンと頷き、か細い声で男を誘う。

 

 乱雑に脱ぎ捨てた衣類をベッド脇に打ち捨てたまま、二人は一糸纏わない姿で相対した。

 いや、実際には二人とも靴下を履いたままで、どちらともなくそれに気づいたときにはその滑稽さに思わず気恥ずかしさから笑い声を小さくこぼした。

 そんな小さな躓きはともかく、いよいよここからが二人にとっての本番であった。

 

 絵理は頭に敷いた枕を両手で握りしめながらベッドに仰向けに横たわり、布津夫はそんな彼女の下肢を大きく割り広げた間に膝をついて、特大のコンドームに覆われたペニスを堅く屹立させている。

 布津夫の両目がギラつき鼻息を荒くする。

 視線の先は、絵理の淫裂に注がれていた。

 

 充血し赤みを帯びたクリトリスが小さく膨れ、潤みきった陰唇の間には膣口が呼吸するように収縮しながら愛液を湧出させ、会陰と後ろの蕾を妖しく濡らし照明の光を反射させていた。

 絵理の下腹部から立ちのぼりむせかえる女の淫香が、フェロモンとなって布津夫の雄の部分を刺激して、己のモノとせよとがなり立てる。

 

 ベッドに膝を立てたまま布津夫は身体をずいっとにじり寄らせた。

 蜜に塗れた恥部に熱い裏筋が触れ、なめらかに滑りあがる。

 

 つたない腰の動きだったが、布津夫は真剣な面もちで自身の逸物に彼女からこぼれ落ちる潤滑液をどうにかこうにか纏わせた。

 

 ごくり、と布津夫は生唾を飲み下す。

 絵理の方も、布津夫に任せるといった表情で裸体をベッドに横たえたまま、布津夫のペニスを受け入れやすいようにと下肢の力を抜き、自らの指先を使って甘ったるい愛蜜に溢れる肉の花びらを大きく割り咲いた。

 

 自身の逸物に手を添えて、ねっとりとした愛液たたえた粘膜の蕾に先端をあてがう。

 若干の抵抗。それからヌプリと侵入した感触と、亀頭を包み込む膣粘膜の熱感。

 もっとこの感触味わおうと布津夫は腰を更に押しつけていく。

 

「は、入って……ああぁっ」

 

 膣肉を押し広げ突き進むペニスを、絵理の肉綿がキュウキュウに締め付けていくが、十分に愛撫を受け入れ濡れに濡れた膣洞は滑りよく雄の象徴を飲み込んでいった。

 下腹部の中心が、熱く堅い肉槍とともに張っていくのを絵理は感じた。

 ディルドでは感じられない生きた逸物の猛々しさに、女の芯の部分が疼き始める。

 

「はっはっ……気持ちいぃ」

「熱いの、いっぱい……」

 

 全て挿入された頃には、布津夫は恍惚とした表情を浮かべており、陰茎に生じる快美感は何物にも代え難い官能を与えていた。

 

「周防さんの膣内、ぬるぬるであったかくてすごく気持ちいいよ……」

「待ってっ、オタク君……まだぁ、動かないでっ」

 

 早く射精してしまいたい。

 そんな感情のまま腰を揺すろうとした布津夫に、女芯を貫かれた絵理が余裕のない声色で制した。

 

「あっ、ご、ごめん。……痛かった?」

「痛……くはないけど、落ち着くまでそのまま」

「うん」

 

 人生でこれ以上ないほどの巨大な逸物を受け入れたためか、絵理の身体が緊張で固まっていた。

 絵理の膣肉が布津夫のペニスの形に馴染むまで、少し時間が必要だと感じたのだ。

 

「オタク君」

「えっと、なにかな」

「ギュッてして」

「えぇ?! じ、じゃあ持ち上げ――」

「違う、私の上から抱きしめて。でも体重掛けたらだめっ」

「わ、分かった。頑張るよ……」

 

 深い部分で繋がったまま硬直する絵理からの突然の無茶ぶりに、布津夫は戸惑いながらも従う。

 布津夫は女子の押しに弱かった。オタクなので。

 

 ベッドで横たわる少女を気遣うように、布津夫は慎重に姿勢を変えていく。

 絵理の肩あたりのシーツに両手をついて覆い被さるような前傾になり、そこから肘へと順番に体重を掛けていく。

 

 

「は、くぅ……」

 

 下腹部にかかる圧に変化が生じる度に、絵理の艶めいた唇の隙間からたまらず熱いため息がこぼれた。

 重ねられた大きな身体をかき抱くように絵理の両腕が布津夫の背中に回され、大きく割り開かれた両脚は布津夫の太股に絡みついて、男の肉体を引き寄せる。

 蓄えられた贅肉の柔らかな感触も、こうなるとクッションのようで悪くなかった。

 

 絵理に抱きつかれる形になった布津夫は、耳元をくすぐる色めいた吐息に脳を焼かれながら、じりじりと股間に溜まっていく快美感を感じていた。

 姿勢を保っているとはいえ、微動だもしないとはいかず、身じろぎすれば結合部を通じて絵理も敏感に反応して身体を固く引きつけ、布津夫のペニスをギュウギュウに絞りあげた。

 そうなれば布津夫の肉棒もビクビクと跳ね、再び絵理の膣粘膜を刺激する……、このような事態に布津夫の理性が耐えられるはずもなく。

 気づいた時には、身体を密着させたまま、布津夫は小さく腰を揺すり始めていた。

 

「あ、あ、動いちゃ……だめぇ」

「ごめんね、止められないよっ」

 

 身体が触れあったままで大した動きのない律動であったが、布津夫の快美感はあっという間に高潮していった。

 既に潤みきった不定形の官能器官となった絵理のヴァギナに締め付けるように吸いつかれていることで、布津夫はほとんど限界まで会陰に力を込め暴発をくい止めていた。

 しかし、布津夫は本日初体験の最中で、自分を優しく受け入れてくれたかわいらしいクラスメイトが相手なわけで。

 極限まで張りつめた怒張は、自身が想像している半分にも満たないほどあっさりと砂場に作ったダムの耐久度の如く決壊させ、鋭い感覚が身体を貫いたかと思うと、反射的に背筋が反って布津夫の身体をぶるりと震わせた。

 陰嚢がつり上がり勢い良く駆け上がった男の精が、絵理の最奥に濁流となって注がれていく。

 

「うぅっ!」

「んんっ……(あ、すご……膣内でビュービューしてる)」

 

 びりびりと痺れるような感覚に浸りながら、布津夫は強烈な快感に思わず呻いた。

 悦楽に脳が痺れる間も布津夫の初めての膣内射精は止まる様子をみせず、避妊具の内側を白濁液で汚していった。

 何度か跳ねるように暴れた肉の獣が落ち着いたあたりで、布津夫は心地よい余韻に包まれながらすぐ目の前の絵理を見つめた。

 彼女の方も男の射精が収まったのを感じ取っていたのか、薄く開いた瞳を潤ませながら慈愛に満ちた表情で微笑んでみせた。

 

「いっぱい出た?」

「はい……すごく気持ちよかった」

「ふうん、そうなんだ」

「ごめんね、僕だけ気持ちよくなって」

「そうかな? 私はそんなに悪い気分じゃなかったけど」

 

 額に汗で張り付いた前髪を整えながら絵理は言う。

 そして、ゆっくりと上体を起こそうとする彼女の合わせて、布津夫も身体を持ち上げた。

 

 姿勢を変えたため、絵理はようやくはっきりと自身の布津夫の繋がった姿を観察することができた。

 互いにアンダーヘアを処理済みなせいで、プニプニした陰唇の間に突き刺さるペニスが丸見えだった。

 身体を起こしたことで根本まで突き立てられていた逸物が半ばまで抜けており、肉鞘を包み込んだゴムとそれら全体にまとわりついた愛液がいやらしく濡れ光っている。

 

「うわ、すっご……」

「ごめん、抜いちゃうね」

「あっ、んんっ」

 

 絵理の視線を察してか、布津夫はくいっと腰を引いて一気に引き抜いた。

 ぬるんと抜け出た肉棒は未だ堅さを失っていないようで、たっぷりと精液を蓄えた液だまりを弾ませながら反り上がった。

 

 思わず甘い喘ぎが漏れた絵理は恥ずかしそうに口元を手で押さえる。

 そんな上のお口とは違って、たったいままで凶悪な陰茎を受け入れていた少女の芯部は形状を記憶しているように膣口がポカリと開いており、本来の形を思い出したかのようにジワジワと収縮していき潤滑粘液として染み出していた愛液を溢れさせ、会陰を伝う一筋の滴として垂れ落ちていった。

 

「精子ってこんなに出るもんなの? メッチャたぷたぷしてるんだけど」

 

 気を取り直した絵理は、興味深そうに言った。

 布津夫の股ぐらから突きだしたペニスに引っかかり残るコンドームの先端をつつきながら、雄のエキスをたっぷりとため込んだそれのしげしげと観察する。

 

「多分、一回目だからだと思うけど」

「けど?」

「周防さんが相手だったのもあるかな」

「ひゅー! 言うじゃん」

「うっ、でも本当にそう思うし……」

 

 真顔で気障ったらしいことを言い出した布津夫をからかう絵理だったが、少しばかり顔が火照ったのを自覚する。

 気恥ずかしさからかそんな内心を隠すように、絵理は身体を完全に引き起こして布津夫の両肩に手をそっと置いて言った。

 

「まぁ? ちょっとは頑張りポイントあげちゃおうかな」

 

 どういうことなのかさっぱり分からない布津夫を置き去りにして、瞼をそっと降ろしながら唇を軽く重ねた。

 

「んんっ!?」

 

 触れるだけの軽いキス。

 しかし、伝わってくる絵理の艶やかで柔らかな唇の感触と熱で、布津夫は完全にフリーズして、荒い鼻息をどうにか抑えようと無謀な努力を繰り返すだけだった。

 

「ふぅー、どうだった? 私のファーストキス」

「僕だって初めてだよ、……すごくドキドキした」

「私のチュウは安売りしたりしてないからね? 分かった?」

「うん? うん、分かった……?」

 

 鼻先が擦れるほどの近さで真っ直ぐ見つめて、そう言い含める絵理。

 対する布津夫はよく分かってない顔をして、ただ頷くだけ。

 

 その答えを満足気に笑みを浮かべた絵理は、そのまま布津夫にしなだれかかるように身体を預けた。

 汗ばんだ身体のせいで、素肌同士が吸い突くように張り付く。

 

「ねぇねぇ、オタク君。まだまだこっちは元気いっぱいみたいじゃん?」

 

 布津夫の耳元に吐息を吹きかけながらそう言う絵理は、堅くなったままのペニスに手を触れ、にゅるんとコンドームを取り払った。

 

「す、周防さん。自分でやるからっ」

「いいからいいから」

 

 口では拒むが完全になすがままの布津夫をそのままにして、ザーメンを蓄えたゴムを結んで処理すると、近くに準備しておいたウェットティッシュで残る精液を拭っていく。

 肉鞘を握りしめ、しごくようにすり上げれば尿道に残った精液がぬるっと鈴口からこぼれ絵理の手を白く汚した。

 そんな光景を面白そうに観察しながら、絵理は男の陰茎をきれいに仕上げ、二つ目の避妊具を用意し始める。

 

「まだイケるよね?」

 

 尋ねるような聞き方だが、有無を言わさぬ圧を感じる言葉だった。

 心なしか布津夫に寄りかかる重さが増した気がした。

 

「周防さんはいいの……?」

 

 不安そうに聞き返すのは布津夫。

 この性教育実習、ペアを組んだ相手の相性によって大きく教育体験が変わることが特徴であり、この二人のように性行為まで行う者と、最悪互いの性器を見せ合ってお終い、という結果もままある実習なのである。

 なので、正直なところここで終わっても十分単位が出るレベルのレポートを仕上げることが出来た。

 それらを踏まえての布津夫の問いだったが、そんなの関係ないねといった顔で絵理は答える。

 

「何言ってんの、今日の午後いっぱいはこの実習なんだよ? まだ授業時間の半分も過ぎてないんだし、目一杯ギリギリまで使わなきゃもったいないじゃん」

「そうかな……?」

「そうだよ」

「そうかも……?」

 

 繰り返すがオタクの布津夫は押しに弱い。

 特に相手が女子でギャルなら、数え役満みたいなものだ。

 

「それに、ほら」

 

 すべてお見通しだという顔をして、絵理は視線を下げてみせる。

 その先は当然布津夫の、たった今し方射精したばかりだというのにバキバキに張りつめ血管を浮かび上がらせそびえ立つ陰茎であった。

 

「まだ物足りないみたいじゃんね?」

 

 そう言って脚を勿体ぶった仕草で絡めてくる。

 濡れて粘つく淫裂が布津夫の太股にすり付けられた。

 もちろん、わざとであった。

 反応するようにビクンと跳ねるペニスに、絵理は避妊具を取り付けてしまうと、延長決定に思考が追いついていない布津夫を座らせたまま対面移動して、両膝立ちになりながら男の腰に跨がってみせた。

 

「次は私がやってみるからね」

 

 有無を言わさぬ絵理の言葉を、布津夫はどこか遠い光景をみるような感覚で聞きながら、瞼を降ろし陶酔した表情を浮かべて秘裂が肉杭をくわえ込んで腰を沈ませていく彼女の身体を、そっと抱き支えるのだった。

 

 

 

「あんっ、あ、あんっ、んあァ!」

「はぁっ、はぁッ、周防さんっ……!」

 

 壁に両手をつき胸を大きく弾ませ、上擦った声を上げながら絵理は背後から責め立てられていた。

 快美スポットとなった恥肉の裂け目では、激しく布津夫の剛直が出し入れされ続け、次々と湧き出る愛液がいくつもの筋となって内腿を濡らして、激しさのあまり泡立ち濁った潤滑粘液が足下のリノリウムの床に雫となって滴っていた。

 視線を移せば、ベッドではシーツに大小様々な染みと皺を作り、使用済みティッシュペーパーがクシャクシャに丸められ、白濁液を溜めこんだコンドームがまぐわった回数だけ口を結んで放置されていた。

 その数、五個。

 先生から渡された避妊具の入った箱は、既に空になっている。

 

「周防さんっ……! もうッ」

「だめぇッ、もうちょっとっ、だからっ!」

「ううぅう……っ!」

 

 布津夫は思わず呻いた。

 絵理の腰をがっしりと掴む両手にも力がこもる。

 臨界間近なのもそうだが、体力も限界に近かった。

 何もかもが初めての経験なので、上手く力を抜くことも出来ず全力投球している状態だったのだ。

 全身が汗だくになっており、顎を伝って落ちた汗がこの瞬間にも下腹を打ち付けている絵理の形の良い臀部を汚して濡らしていた。

 

 そんな布津夫を奮い立たせるように、絵理は壁で身体を支えていた片方の手を彼の手に重ね、指を絡めるように握りしめ、自身もピストン運動のリズムに合わせて腰を揺すり、ヴァギナでも特に敏感な性感体を擦りあげるようペニスを求めた。

 

「あっ、すご――すごいのきちゃうッ! オタクくんっ、わたしもっ、ああぁアッ!!」

「周防さん……っ!」

 

 絵理も程なく限界にきていた。

 既に何度と無く求め合ったことで、絵理の最深部で官能のうねりが絶え間なく彼女を責め立て続けており、あとほんの少しの後押しで決壊しそうだった。

 布津夫の律動が激しさを増す。

 打ち付ける肉の音と、喘ぎとも嬌声ともつかない声が激しく室内に響き、二人は最高潮に昇りつづける。

 

「わたし、イッちゃう! イクッ、イクッ――」

「ううっッ、ぼくもッ!」

 

 今にも爆発しそうな何かを感じた絵理。

 それに同調したのか、布津夫もキュウっと陰嚢がつり上がるのを察して、最後の一突きを絵理の最奥へと突き立てた。

 

「イッくっ!! ――ッ!!」

「くぅッ!!」

 

 絵理はたまらず両目をカッと見開き、声にならない甲高い嬌声をあげた。

 絵理の全身が突然跳ねるように反り返り、四肢を激しく震わせる。

 マグマのような快美感覚に意識が焼かれ、身を溶かすような快楽が身体を支配して、その余りにも鮮烈な体験に陶酔しきったような表情を浮かべた絵理は、おびたたしい飛沫を官能器官と化した淫裂から噴き出した。

 勢いのあまり壁まで塗らした飛沫がそのまま床で水たまりを作っていく。

 押し寄せる快感にガクガクと身体を震わせながら力が抜けて膝から落ちそうになったところを、布津夫がどうにか抱き止めた。

 

 勢い余って抜けてしまった陰茎も、流石に回数を重ねたためか力を失ったようにぶら下がり、コンドームには薄くなった体液を僅かに湛えるのみだった。

 

 二人とも荒い呼吸を繰り返しながら、しばらく身体を寄せ合い互いの存在を確かめ合う。

 抱擁を交わしたまま布津夫がベッドに座り込むと、絵理も当たり前のように男の太股に腰を下ろし対面で身体を押しつけて、しゃぶりつくように唇を重ねた。

 

「んっ、オタク君、んむ……ちゅ」

 

 無遠慮に舌で唇を押し開き、相手のそれと絡みつき擦り合わせて吸いつく。

 つるりとした歯列に熱くねっとりとした口内粘膜の感触が、舌先を痺れさせる。

 湿り気を帯びた耳をつく淫猥な口淫が、ねちっこく繰り返された。

 混じり合った二人の粘つく唾液が唇を重ねた隙間から垂れ落ちていき、二人の汗と混じり滴り落ちるに任せ、身体の火照りを落ち着かせるまで、二人の口淫愛撫は続けられるのだった。

 

 

 

 そんな情熱的な口づけが終わったのは、終了時間の予鈴がスピーカーより流れてきた頃だった。

 惜しむように無言で離れた二人は、いそいそと使用済みのシーツや衣服などをまとめて実習室に備え付けられたダストシュートへと放り込み、シャワーを浴びて着替えを済ませた。

 

 テーブルに用意されていた実習レポートを布津夫がそこそこ埋めてしまうと、それを絵理がのぞき込んできた。

 

「ねぇねぇ、次も私と組まない?」

「いいの?」

 

 隣に座っていた絵理が布津夫に身体を寄せてくる。

 授業開始と比べても大分気安い雰囲気でピタリとくっついて、布津夫の顔を上目遣いで見上げる。

 レポートには次回の希望調査も含まれており、今回ペアを組んだ相手との継続も選択肢として可能だった。

 

「もう最後の方なんてすごかったからね! 初めてでアレなら相性バッチリじゃん!」

「その、ありがとう。嬉しいよ」

「イヒヒっ、まあね!」

 

 ぎゅっと腕を組んでここぞとばかりに自身の胸を二の腕に当ててくる絵理の大胆さにドキドキしながら、布津夫はもう少しこの時間が続けばいいなと思いつつレポートを仕上げていった。

 

 

 

 授業終了後のこと。

 開始時と同じように男女別々に実習室を出て、そのままホームルームも無く帰宅する生徒たち。

 センシティブな授業なので、ある程度プライバシーの配慮がなされるのだが、どうせ生徒同士で情報交換が始まるので形骸化してしまっている。

 そんな中、廊下をご機嫌な絵理が歩く後ろから、よく知った声が聞こえてくる。

 

「絵理ちゃん、お疲れ。どうだった?」

「おっと、ふみっち。そっちは自習だっけ」

 

 声の主は田井中文香(たいなかふみか)。

 絵理と比べてやや小柄な体格で、ヘアゴムで二つお下げを作る如何にも文学女子っぽい姿をしており、本人も意識してかやや大きめの丸メガネを付けている。

 絵理とは小学校以来の友人で中学では一度別々の学校に分かれたものの、高校ではまたこうして友人関係を復活させていた。

 流石にギャルをやっているのは驚いたが、見た目以外は昔のままだったので文香もすぐに慣れてしまった。

 

「そうなの。ちょうどあの時期と重なっちゃって……」

「あぁ~、どんまい」

「それよりもさー、絵理ちゃん顔ユルユルだけど……そんなに良かった?」

「それがさー、――」

 

 女が三人よって姦しいというが、年頃の女の子は二人でも姦しかった。

 

「でねー、オタク君のアレがチョーデカくてさ! わざわざ先生に特大サイズもらいにいったからね」

「へぇ、加成君の大きいんだ……」

「はへ? 知り合い?」

「うん、中学でクラス一緒だったもん」

 

 そう、布津夫と文香は知り合いだ。

 文化祭等では同じ班で活動することもあり、それなりに話せる間柄だった。

 布津夫からすれば、全く知らない他のクラスメイトよりも話しやすいという具合だった。

 

「ねぇ、ちょっと絵理ちゃんに相談があるんだけど――」

「おっと、聞かせていただきましょう」

 

 文香がごにょごにょと絵理に耳打ちする。

 

「次の加成君の相手、私と変わってくれない?」

「えぇー!? っと言いたいところだけど、ふみっちが相手なら頷かざるを得ない。というか、次の実習辺りで私も来そうなんだよね」

「あの日?」

「そ、あの日」

 

 あちゃーと額を打つ文香。

 女子には避けられない生理現象は、もちろん教師からも配慮が得られる。

 しかし、女子の間でこのような申し合わせのようなやり取りも黙認されていた。

 

「流石に血塗れでトラウマ刻みつけるのは可哀想というか、私も嫌だし」

「まぁ、それで私は自習だったしね」

「それな」

 

 話が逸れたところを、文香が軌道修正しようと続きを話す。

 

「私ね、よく知らない男の子と初めてはちょっと怖くて」

「分からんでもない」

「絵理ちゃんはそれで当たり引いたんでしょ?」

「おま○こガバガバになっちゃうかと思ったけど、それはそう」

「嬉しそうなのむかつく」

「イヒヒっ」

 

 もうっ、と絵理を小突くが彼女は照れたように笑うだけだった。

 

「じゃあ、先生に言いに行こっか。早い方がいいでしょ、こういうの」

「うん、ありがとう。絵理ちゃん」

「良いってことよ!」

「絵理ちゃんは、ホントそういうところ絵理ちゃんだよね」

「えー、どういうことー?」

 

 二人は誰もいない放課後の廊下をキャッキャしながら歩き出した。

 なお、布津夫の意志は誰も確認しなかったので、その日の深夜に絵理からのラーインで知った布津夫はハテナを浮かべていた。

 

 




あとがき
世界観からしてバカみたいなバカエロを書いてみたかった。
もっともらしく設定をつけるなら、多分第三次大戦かなにかで人類の人口そのものが大幅に減少してしまったため、四の五の言ってられない状況でエロ漫画みたいな法案が可決。
それから数世代の時を経て、今に至る。みたいな。
作者は現実ギャルの生態に詳しくないので、ふわっとしたファッションギャル。
感想や評価でモチベ、上がります。
続きは最後に出てきた文学少女っぽい生徒。
いつかは未定!
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