※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第103話 妻の上級職選択と近況報告会

 その後、紗耶香も上級職を選択。

 無論選んだのは「医神」

 

 しつこく最終意志確認をされて、その末に。

 

「これで予定通りですね」

 

 俺は一部始終、隣で見ていた。

 そんな俺を見上げて、紗耶香がそう言う。

 

 俺は頷く。

 

 そして思った。

 川上さんのところでも今頃選択を終わっているんだろうか……?

 

 向こうも奥さん臨月だったしな。

 前に会ったとき。

 

 

 

 迷宮攻略再開はまだ先だけど。

 近況報告的に俺たちは定期的に会っている。

 

「そっちも無事に産まれたみたいだね」

 

 タマミさんの店で、赤ちゃんを抱いた由宇がそう幸せそうに言った。

 

「こっちは待望の男の子だったけど、そっちは?」

 

「女の子です」

 

 同じように美香を抱いた紗耶香が。

 

 紗耶香と由宇。

 両家の妻同士の会話。

 

 ああそっか。

 男の子、待望だったんだ。

 

 やっぱそうだったんだ。

 まぁ、女の子2人続けば欲しくなるよね。

 

「名前は?」

 

「修一」

 

 ……そっか。

 まぁ、そんな感じになるよな。

 

 順当。

 その一言だった。

 

 顔を見ると、確かに修司さんによく似てる。

 

 ……男の子って父親に似るんだね。

 やっぱり。

 

 ここが現世ならすっげえマズイよねぇ。

 頭の片隅でそう考える。

 

「オニイそっくりの赤ちゃん産めて幸せ!」

 

 俺は笑顔でそんな由宇の言葉を聞いていた。

 多分、現世の人がこの会話を聞いていたら「狂ってる」とか言うんだろうな。

 

 まあ、どうでもいいけど。

 俺たちはこの世界では間違いなく幸せなんだから。

 

 愛する相手と夫婦になれて、家庭を築けてさ。

 

「これで10才を筆頭に、3才と0才?」

 

 あまりにも由宇が幸せそうなんで。

 なんとなく、そんなことを由宇に言う。

 すると彼女は一瞬ポカンとして

 

 苦笑いして

 

「いやいやいや」

 

 ……否定された。

 

 一瞬、え? と思う。

 

 由宇は言う

 

「山本旦那氏。ウチの子だってトシ取るんだよ? それは出会ったときの年齢でしょ。今は上の子12才だよ。下の子は5才」

 

 ……ふおおおお……

 

 ついうっかり。

 よその家の子の年齢ってしっかり覚えてなくて。

 

 10才のイメージで固定されてたわ。

 自分の勘違いに気づき、赤面モノの恥ずかしさがあった。

 

 ……まるで俺が算数弱いみたいじゃないか。

 

 そうだよな。

 ウチの子同様、川上さんちの子供たちも成長するんよな……

 

「……いつまでも10才だと思っていた……」

 

「まぁ、気持ちは分かる」

 

 そこに修司さんが口を挟んできた。

 向こうもウチの子、2才と生まれたばかりのイメージなんだろうかね?

 

「……いつまでもちっちゃくは無いんですよ。あなた」

 

 紗耶香にまで言われる。

 うん……それは分かってるんだけどさ……

 

 どうも実感が湧かなかった。

 そっか、12才か……

 

 現世ならそろそろ中学生になる年齢なんだな……

 

 そんな感じで年月というものを突きつけられたけど。

 半年後の迷宮攻略再開を確認し合って、その日は別れたんだ。

 

 そして半年後……

 

 俺たちの上級職デビューの日がやってきた。

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