※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第104話 上級職デビュー

「何気にアタシがこっちメインなの初めてじゃない? 組んでからさ」

 

 由宇がそんなことを。

 

 そういえば、そうだっけ。

 

 合流したときすでに長物使いが達人位階で。

 使う理由が無かったしな。

 

 サブはずっと長物使いだったけど。

 

 メインクラスが長物使いと治癒士であるのと同等の効果を齎(もたら)す上級職・ヴァルキリー。

 なので、今の由宇は長物使いとして理想的な装備を身に着けている。

 

 武器はドラゴングレイブ。

 竜の背びれを思わせる意匠が入った西洋風薙刀。

 竜に特攻効果がある武器。

 

 鎧はアルテミスアーマー。

 青いビキニアーマーと西洋の神様が着ていそうな衣装。

 それを組み合わせたような軽装鎧だ。

 魔法攻撃をある程度軽減する効果がある。

 

 ……典型的女戦士って感じだなぁ。

 

 そんな姿で。

 ぶんぶんドラゴングレイブを振るってみせる由宇は、なかなかにかっこよかった。

 

 修司さんは1回メインクラスを侍にしたことあるけど。

 

 武器は童子切安綱(どうじぎりやすつな)。

 これは5階と一緒。悪魔特攻の打刀。

 

 鎧はスケイルアーマー。

 丈夫な布地に金属片を縫い付けて防御力を上げた鎧。

 

 板金鎧より防御力は劣るけど、動きやすくて軽いんだ。

 

 ……前にも着てた気がするな。

 この間のベルゼブブ戦のとき。

 

「久々の長物使いの身体能力だよ……早く戦ってみたい」

 

 そんなことを言いつつ不敵に笑う由宇。

 そんな由宇に

 

「調子に乗るな。思わぬミスをするぞ」

 

 ……修司さんは冷静にツッコんだ。

 

 

 

 そして4人揃って宝箱部屋に突入する。

 

 中には無数の飛行生物と、黒色の爬虫類がいた。

 

「小さいやつはドラゴンフライ。黒い大きな爬虫類はブラックドラゴンですね」

 

 すかさず、紗耶香の解説。

 

 ……ドラゴンフライって蜻蛉のことじゃなかったっけ?

 

 まあ、蜻蛉に似てるけどさぁ。

 

 蜻蛉似のトカゲ。

 そういうのが一番適当で。

 

 色は赤。

 赤蜻蛉だ。

 

 トカゲに似てるけど。

 

 胴体部分はトカゲに近く。

 尻尾の代わりに腹があり。

 羽根は蜻蛉そのもので。

 

 眼が複眼。

 

 そういう、気味の悪い生き物。

 そんなナリで、ブレスを吐いてくるという。

 

 ……面倒だな。

 

 

 ブラックドラゴンは人間の髑髏(どくろ)のような顔面を持つ爬虫類で。

 悪魔に似た捩じれた角を頭に生やしていた。

 

 全身黒色の鱗に覆われてて、ただ羽根だけが赤い。

 その羽根は蝙蝠に良く似てて、一部腕の機能を持っていた。

 

 そしてその能力だけど……

 

 魔術師の魔法を熟練位階まで使うことが出来、冷凍ブレスを吐き出す能力も持っている……らしい。

 

 まぁ、強敵だな。

 楽に勝てる相手じゃないよ。

 

 グアアアアッ!

 

 キイイイイッ!

 

 ブラックドラゴンの吠え声と、ドラゴンフライたちの鳴き声。

 向こうは臨戦態勢。

 戦いは避けられない。

 

 俺は構えた。

 由宇もだ。

 

 修司さんは腰の刀の柄(つか)に手を当てた。

 そしてそのまま

 

「……行こうか」

 

 修司さんの言葉に、皆頷く。

 

 そして俺たちは

 

 戦場に飛び出して行った。

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