姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
……無敵だ。
正直、そう思う。
上級職になった俺たちは、何て強いのか。
弱い相手はもう飽きた、とか歌いたい気分だった。
これで最終能力に目覚めてしまったら……
もう、勝ったな。
そう思う。(2回目)
「絶好調で安定して楽勝ですね」
テンション上がり過ぎて日本語的にちょっと怪しい発言をしてしまう俺。
すると
「ちょっと山本旦那氏興奮し過ぎ。まぁ、気持ちは分かるけどさぁ」
クスクス笑いながら由宇に指摘された。
彼女も久々にゲイボルグを放ったから気分良いのか。
それに修司さんも参戦する。
「油断はダメだぞ。拓斗くん」
2人の言葉は武道経験者らしい言葉だ。
油断禁物は言われるもんな。普通は。
俺だってそのはずなんだけど。
……反省する。
「そうですね。すみません」
その言葉に紗耶香が少しオロオロしていた。
……この中で武道経験が無いの、紗耶香だけだもんなぁ。
蚊帳の外の気分かもしれん。
……すまない。
地下6階は地下3階と似ていた。
迷宮の構造がさ……コの字なのよ。
なので、もしや……と思ったら。
やっぱりだった。
奥に、あったんだ。
「宝珠の扉……」
あの扉だ。
あの、互いのセックスを見せ合う試練を課された扉。
扉の左右の台座に宝珠を捧げることで開く扉。
……ここで、仮説。
この扉がある階は、構造が簡単。
そういうことなの?
「……どうする?」
顔を見合わせる俺たち。
前のことがある。
あれは俺は大したことなかったけど、紗耶香は恥ずかしかったはずだよな。
相手が夫とはいえ、男に精液を注がれる様を他人に見られる。
喜んでやる女はそうはいないだろう。
あのときは、後で家で紗耶香を精一杯慰めたし。
どうせ向こうも自分の伴侶の方に集中してて、まともには見てないよって。
……それと同等の何かの試練が、ここにある。
その可能性がある。
どうしよう……?
そうは思ったけど
「……やりましょう。それ以外、無いですよね」
そこで。
突撃を提案したのは紗耶香だった。
強い意志の力が籠っていた。
……強いな。
感心すると同時に、キュンとする。
好きだ……
そこでさらに
「そうだよね。……例え、今度はSMプレイをしているところを見せ合えと言われても、やるしかないもんね。アタシたち」
それに由宇が同調する。
……この場では。
男より女の方が積極的なようだった。
宝珠を置き、扉を開き。
中に入ると、今度は机と椅子が4セットあったんだ。
10畳ほどの狭い石の部屋に。
学校でよく見るタイプの安っぽい机と椅子。
……するとまた、声が降って来た。
『良く来た創造神候補生たちよ。ここは試練の部屋だ』
……やっぱり。
今度は何を要求するつもりなのか?
身構える俺たち。
こんな俺たちに、一体どんな試練を課すつもりだ……?
じっと息を潜め、待ち受ける。
すると、声は言ったよ。
……正直、予想外だった。
声はこう言ったんだ。
『こちらから指示する3つの内容を盛り込んだ作文を行え。400字詰め原稿用紙1枚以上は必ず書くように』
作文だと……?