※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第108話 作文朗読開始

『そこまで』

 

 ……真剣に悩んで書いていたら、3時間あっという間に過ぎてしまった。

 これで大丈夫だろうか……?

 

 不合格は絶対に避けないといけないから、俺の黒い気持ち……紗耶香をただのヒトの雌として見ていたことも書いたけど……

 無論、それだけが俺の気持ちじゃない。

 その先の気持ちもきちんとあるけど。

 

 そう言う黒い部分を避けると、多分合格点を貰えない。

 なんだかそういう予感があった。

 

『では、端から自分で書いたものを読み上げて、発表するように』

 

 声は指示する。

 端からか……

 

 そうすると……俺、紗耶香、由宇、修司さん。

 

 こっちか、その逆。

 どっちかだな。順番。

 

 ……ちょっとドキドキする。

 一番手はやっぱりね……

 

 そして声の指示を待ち受けて、沈黙。

 

 呼ばれた名前は……

 

『川上修司』

 

 ガタッ。

 

 ……修司さんが席を立った。

 

 

 

「俺が妹に抱いて欲しいと言われたとき……」

 

 修司さんが原稿用紙を手に席を立ち、読み上げる。

 その声には感情が含まれてなかった。

 

 ……そしてその内容は……

 

 アタシはオニイの彼女を自称していたアバズレと違って、オニイをずっと愛し続けることを誓うよ。

 永遠を誓うから。

 

 ……そう言ってきた妹に、俺はこう思った。

 妹のことはずっと保護者のつもりで見て来たけど。

 妹は男女の関係を求めて来た。

 

 自分を抱いて欲しいって。

 初めてを奪って欲しいって。

 俺のお嫁さんになりたいって。

 

 ……そこまで言われたとき、俺は当時の恋人に裏切られたこと、その性根の醜さを見抜けなかったこと。

 その怒りと情けなさで、自分に抱いて欲しいと言ってきた実の妹に

 

 ……俺は女を感じた。

 

 女を感じたとき。

 

 俺の目の前で潤んだ目で見上げてくる妹に

 

 唇に吸い付きたい。

 身体を弄りたい。

 精液をその身体の中に吐き出したいと思った。

 

 ……そして

 

 妹の想いを受け入れれば、俺のことを誠実に愛してくれる女を手に入れることができるのか。

 いやむしろ、ここで決断しないと俺はそういう相手を得ることはできないのかもしれない。

 

 そんな想いというか衝動、強迫観念で。

 俺は妹を抱いた。

 

 妹の処女を奪うとき、キュッと目を瞑って身を固くしたのにはゾクゾクした。

 本来は俺が奪うなんてあり得ないものを、妹の合意で貰う。

 ……なんか、俺は恵まれている、幸運って思ったよ。おかしい話だけどな。

 

 そのとき、コンドームをつけようかと思ったけど、妹に拒否されて。

 ナマで繋がった。

 そして射精は膣内でしたよ。

 妹にせがまれたからな

 

 オニイの精子をそのままナカに出して、って。

 ナカに出してもらえないとセックスしたことにならない、って。

 

 処女を失って痛いだろうに、涙ながらに言うんだ。

 いじらしいのと、俺の衝動の関係で同意するしかなかったな。

 

 ……まあ、そのせいで一発で妊娠してしまったんだけどさ。

 

 妹に妊娠を告げられたとき、俺は……

 

 産んで欲しいって思ってしまった。

 妹と一線を越えた後、俺の方も由宇をひとりの女として好きになってしまったんだ。

 

 純粋に俺を愛してくれて、俺のことを考えてくれる。

 そこには恋愛の駆け引きなんて何もなくて。

 ただ愛情があるだけ。

 

 俺は俺で、由宇の幸せをただ純粋に考えられた。

 由宇に「心から幸せだ」って言って欲しい。

 

 ……だから欲しかったんだ。俺と由宇の子供。

 

 兄としては失格だと思うけどさ。

 それが俺の正直な気持ちだ。

 

 俺は由宇に惚れている。

 由宇にずっと傍で微笑んでいて欲しい。

 

 誰に何と言われようと、俺は嫁になった妹を愛していると言い切ってやる。

 

 

 ……そんな内容を読み上げ、席に着いた。

 

 隣の由宇が、ちょっと涙ぐんでいた。

 

 修司さん……

 

 そしてそのとき

 

『……合格だ。次』

 

 合格を告げる言葉がその場に降って来た。

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