姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
「次はアタシだね」
涙を拭い、立ち上がる。
原稿用紙を手に持って。
由宇は読み上げを開始した。
……こんな内容の作文を。
アタシは昔からオニイが好きだった。
だってオニイはずっとアタシより上のヒトで。
アタシを護るために平気で身を投げ出す人だったし。
……幼稚園児のとき。
近所の悪ガキに足を引っかけられて転ばされたことがあったんだ。
やったのは6年生で。
今思うと最低の奴だね。
小6で幼稚園児をいじめるなんて。
しかも複数だよ?
5人くらいいた。
なのにオニイはそいつらに向かって行ったんだ。
で、ボコボコにされた。
勝ち目なんてあるわけ無いから当然なんだけど。
だって人数も年齢も、何もかも負けてるんだもの。
家に帰った後、オニイは「よく立ち向かった!」って親に褒められてたけど。
アタシはそのときにオニイが大好きになった。
だから将来はオニイのお嫁さんになりたいって思っていたけど。
成長していくにしたがって、それが無理なのは流石に理解した。
けどさ……その後出現したあのアバズレ。
オニイに選んでもらったくせに、何なの!?
他の男に目移りするなんて!
死ね! 許せない!
あんなアバズレのくせに、ただ血が繋がってないってだけの理由で、オニイの彼女に収まれて、運が良ければ結婚もできる。
アタシは一途にオニイを愛せるのに、血縁者ってだけでその土俵にすら立てない。
ふざけてる!
間違ってるのは世の中の方で、アタシじゃない!
だからオニイにバスタオル1枚の姿で迫った。
覚悟を決めてお風呂に入った後、オニイの部屋に突撃したんだ。
そして愛の告白して、抱いて欲しいって必死で頼んだら……
オニイはアタシを抱いてくれた。
純潔も貰ってくれたんだ。
アタシが自分から脚を開いて、そこにオニイのオチンチンが入って来たとき、すごく痛かったけど我慢した。
で、オニイが
「そろそろ出そうだ」
って言ったとき。
アタシは中出しを希望したんだ。
だって最初のセックスで。
本当のセックスは、精液を注いでもらうことで終わるんだもの。
精液を出してもらうことで、アタシはオニイのものになれる。
妊娠のことを考えたけど、もしそうなっても嫌な気分にはならなかったし。
1回ならきっと大丈夫って無根拠なことを考えていた。
で、オニイが射精した。
アタシの中でチンチンが膨らんで、たくさん熱い精子が流れ込んできて。
自分の中が満たされるのを実感した。
射精するとき、オニイが本当に気持ちよさそうで。
アタシは痛かったけど、その様子を見てアタシは満たされた。
終わった後、アタシの中から血の混じったオニイの精液が流れ出て来て。
アタシはオニイに純潔を捧げたことを自覚して本当に幸せな気持ちになれた。
ちなみにあのアバズレは、非処女で。
オニイと経験する前に、他の男と経験あったらしい。
なのでそこでも何か、勝った気になったな。
その場でオニイがアバズレに電話をし
「俺はもう、お前なんか愛せない。浮気するような女は」
って絶縁宣言してくれたときは、本当に嬉しかったよ。
汚いアバズレからオニイを取り戻せた、って。
……そして、その後のセックスは数日おきにゴムつきでやってたんだけど。
数週間後、突然気持ち悪くなって吐いたんだんだ。
なんだか生理も予定日に来なかったし。
まさか、って思った。
なので妊娠検査薬を買ってきて確かめたら……
出来てた。
オニイとアタシの赤ちゃん。
……それが分かったとき、どうしよう、って思ったけど。
愛しさも感じたんだ。
この世で一番大好きで大切な男の人の子供がおなかにいるんだ、って。
でもさ……
正直、怖かった。
オニイに教えたら
って言われるかもしれないな、って考えて。
でもさ……実際は
「産んでくれ。頼む」
……これだったんだ。
嬉しくてたまらなかった。
大変なことになるのは理解できたけど、オニイの希望が叶うんなら構わない。
何でもする気になってたよ。
だからアタシはオニイを心から愛している。
これに誰にもケチはつけさせない。
アタシはオニイの奥さんとして、これからも、ずっとそばで。
永遠に一緒に居るんだ。
……そこまで読み上げたとき、あの声が来た。
『うむ。素晴らしい。合格。次』
……由宇も合格したようだ。
一礼し、着席する由宇。
なんというか……愛の深い女の子だよなぁ。
傍から見てて気分いいわ。
……非処女のくだりがちょっとだけ引っかかったけどさ。