※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

110 / 202
第110話 紗耶香の作文朗読

 今度は奥さんの作文か。

 

 ちょっとドキドキしていた。

 紗耶香も出題者の意図は理解しているはずだから、裏表のない本心を書くと思うんだ。

 

 ……一体、何が飛び出すのだろうか?

 

 紗耶香は無言で立ち上がり。

 原稿用紙を広げた。

 

 例によって、1枚じゃない。

 沢山持っていた。

 

 そして、スゥと息を吸い込み。

 話し始めた。

 

 ……紗耶香がこの状況に挑むにあたって、何を考えていたか。

 その作文の内容を。

 

 

 

 私はただ、弟と子供を作るために弟と関係を持ちました。

 理由はひとつ。

 若いうちに子供を作っておかないと、後でもし、自分たちと同じようにこの奇妙な世界に投げ出された人がいて、その人に

 

 この2人の老人以外、人間はいないのか?

 具体的には生殖能力が現役の若い世代。

 

 ……そんなことを言われたらどうしよう?

 その場合、私たちは世界のお荷物だ。

 危機的状況の世界であるならば、それは存在自体が罪であると言えると思ったんです。

 

 だけど

 

 そのためには、弟に近親相姦を要求することになる。

 それは許されるんだろうか?

 気になってしまいました。

 

 ……いや。この場合は子供を残すことが最優先事項。

 その前に立ちふさがる諸問題は全て無視して良いと思う。

 

 目先の禁忌より、将来の人類だ。

 

 そう思ったから私は、弟に自分の考えを全て伝え。

 双方意識が変わるように、呼び名の変更について切り出したんです。

 

 そしたらだんだん、狙い通り意識が変わって来ました。

 弟は、昔はあまりジロジロ私の身体を見なかったけど。

 彼が……拓斗さんが私の身体に視線を向けていることに、私は気づいてしまったんです。

 

 私は元々、拓斗さんを可愛いと思っていました。

 弟だったから。

 

 そんな相手と子供を作ることに、私はほんの少し興奮していました。

 弟の女になることに。

 

 ……倒錯的な……禁忌を犯す興奮。

 自分の下に居た男の子に組み敷かれて、赤ちゃんを身籠って、産む。

 

 ちょっと、マゾの趣味があるのかもしれません。私。

 そこにちょっと興奮してしまったんで。

 

 で、弟は私を順調に女として求めてきました。

 なので、身体を差し出して……

 

 初めて弟と交わって、本来なら受け入れてはいけない精液を注がれたとき。

 私は弟の最初の女になったことに興奮しました。

 

 私を抱こうとするときの振る舞いが全く慣れてなくて。

 弟が童貞なのはすぐに分かってしまったので。

 

 弟のチ〇チンが私の膣に差し込まれたときは、本当にゾクゾクしました。

 ああ、これから私、弟に種付けされるんだ、って。

 

 そしてその後。

 

 元々、この関係を言い出したのは私で。

 弟が彼女が出来たことが無いことも知ってましたから。

 

 こんな歪な男女関係をさせてしまったんだから、私は彼の最高の恋人で、お嫁さんとして振舞ってあげよう。

 そうしてあげるのがせめてもの弟に対する罪滅ぼしだって。

 

 できるだけ甘々の恋人のように振舞ってあげよう。

 可愛い奥さんと思われるようにしていよう。

 

 そう、思っていたんですけど。

 

 実際に彼の子供を身籠って、出産した後。

 

 変わりました。

 それが本心に。

 

 ……拓斗さんは、高校生の年齢なのに、子供が生まれた途端、父親として振舞ってくれたんです。

 正直、子供が生まれて私が子供の世話に思考が移ると、我が子に嫉妬して不機嫌になるんじゃないのか?

 

 ……そんなことを考えていたのに、そうならなかった。

 赤ちゃんを本気で可愛がって、私のことは変わらず大切にしてくれたけど……

 

 明らかに、順位が落ちていたんですよ。

 子供の方を優先してくれたんです。

 

 信じられますか?

 

 本当なら高校生の年齢なんですよ?

 

 ……そこに私は感動して……尊敬しました。

 そしてどんどん好きになってしまった。

 

 元々、彼の最高の伴侶として振舞う中で気持ちがそっちに引っ張られて、一人の男の人として彼を愛していましたが。

 その比じゃなかった……

 

 拓斗さん、好きです。

 心から愛しています。

 

 夫としてあなたを尊敬しています。

 あなたの妻でいれて幸せです……

 

 ずっと、ずっと一緒にいましょうね……

 

『……合格!』

 

 ……声が降って来た。

 

 俺は……

 

 感涙していた。

 俺のこと、そこまで愛してくれていたなんて……!

 

 だけど俺だって……俺だってなぁ……!

 

 俺が紗耶香を愛している気持ちだって、負けてない。

 俺もお前のことを愛して、同時に尊敬しているんだ。

 

 ……次は俺の番だ。

 

 声に指示される前に俺は立ち上がる。

 

 紗耶香に分かってもらうんだ。

 俺がお前をどれほど好きで愛しているのかを……!

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