※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第8章 歴史を変える杖
第113話 童話の世界


 試練で愛を深めた俺たちは地下7階に挑んだ。

 

 地下7階は……

 

 ホホホホホ!

 

 笑い声をあげつつ。

 俺たちの前で紫色のドレスを着た黒髪の美少女が舞う。

 手に燃え盛る剣を持っている、絶世の美少女。

 その頭には黄金のティアラが輝いていた。

 

 そのお供につく7人の小人。

 長い白髭を生やした小人たち。

 

 その手にはつるはし、大金槌、両手斧。

 体格に見合わない重量武器で武装している。

 

 ……こいつらって

 

 俺は紗耶香に視線を向けた。

 俺の嫁は……

 なんか気まずそうな顔で

 

「スノーホワイトとセブンドワーフです……」

 

 やっぱり。

 なんとなくそう思ったよ。

 

 

 地下7階は、童話のフロアだった。

 グリム童話に収録されてそうな童話のキャラクターが魔物と化して襲ってくるんだ。

 

 前の部屋ではノコギリを持った背骨が曲がったブ男が襲ってきた。

 

 どうもそいつの名前はカシモド。

 アホみたいに素早くて、腕力のある化け物だった。

 

 その前の部屋に出て来たのは裸に毛皮のコートを着た美女。

 その毛皮の中から、無数の魔獣を召喚して襲ってくる魔物で。

 

 紗耶香に訊くと「サウザントスキン」

 魔獣を千種召喚できる能力を持つ妖女。

 

 ……多分、あれだよね。

 

「何でスノーホワイトなのに炎の剣を持ってんの?」

 

 俺の疑問に、修司さんが

 

「原作のあの童話は、最後に魔女のお后に石炭で真っ赤に焼いた鉄の靴を履かせて死ぬまで躍らせて殺すんだよ」

 

 そっからの火炎属性じゃないか?

 

 ……なるほど。

 

 俺は修司さんのコメントに納得する。

 

「……なんというか……多方面に怒られそうな魔物たちだよねぇ」

 

 ドラゴングレイブを構えつつ、渋面の由宇がコメント。

 うん……結構やばいよねぇ。

 

「スノーホワイトは火炎攻撃と火炎耐性を持つ魔物です。まさに火の女王」

 

 紗耶香にデータ開示を受ける。

 なるほど……

 

 じゃあ、火遁の術は効かないってわけか。

 不味いな。主力武器なのに

 

「セブンドワーフは倒しても全滅していない限り歌が終わる度に7人に復活します」

 

 歌って……

 

 あの……連中が歌ってる肺胞(はいほう)、肺胞(はいほう)ってやつ?

 

 肺胞、肺胞、仕事が好き♪

 

 ……多分、あの歌ってループに10秒なくない?

 つまり10秒かからずに復活する?

 

「まあ、厳しいのは確かだな」

 

「大丈夫。やれるよ」

 

 でも川上さん夫婦は楽観的。

 大丈夫だって。

 

 ……うん。

 

 ゲイボルグ使えばセブンドワーフはやれそうだし、火炎に耐性があるってことは……

 

「なあ紗耶香」

 

「はい、なんですか?」

 

 紗耶香に確認。

 俺の予想を

 

「……スノーホワイト、氷結系が弱点だったりしないか?」

 

 炎の魔物なら、そういうのがらしいよな。

 そう思ったんだけど

 

 紗耶香は首を左右に振った。

 で

 

「いえ、そんなことはないですよ。……毒が有効です」

 

 特に眠りに弱いです。

 

 そんなことを言われた。

 

 さいですか……

 毒林檎のくだりから来る弱点かな……?

 

 まぁ、頑張ろう。

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