姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
戦いはまぁ、楽勝だった。
「スリープエア!」
開幕で紗耶香のスリープエアが決まり、いきなりスノーホワイトが寝た。
その場に倒れ、寝息を立て始める。
そこに俺と修司さんが接近。
その気配で目覚めるものの、間合いを詰められた事実は重くて。
スノーホワイトが火炎の剣で火炎攻撃を掛けようとするも、その前にその腕を修司さんの居合加速による斬撃で切断される。
ギャアアアアア!
悲鳴を上げるスノーホワイト。
……見た目が黒髪のお姫様だから、年下の人間相手にしてる気になって非常にやりにくい。
でも俺は心を鬼にして、右腕を無くして怯んでいるスノーホワイトの首を手刀で刎ねた。
その瞬間、スノーホワイトの身体は塵になりゴッド貨幣に変わる。
……かなり高額の。
そして
「喰らえ! ゲイボルグだ!」
由宇の槍投げ。
由宇がブン投げた槍が空中で分裂し、セブンドワーフたちを一網打尽にする。
投げた槍は槍の雨に変わり、セブンドワーフたちはくし刺しになり
「ブリザード!」
さらに紗耶香の追撃の攻撃魔法。
氷の嵐に巻き込まれ、セブンドワーフたちは完全に沈黙した。
「宝箱の中身は……短剣と、中華風の直剣と……黄金の銃!」
俺が罠を解除して宝箱を開けると、宝物があるわけだけど。
これで2つめの黄金の拳銃を発見した。
直線的なデザインの、金色の自動拳銃。
これは「ゴールドカード」という拳銃で、シルバーカードと同等の威力。
なのに装弾数が9発。
シルバーカードより3発多い。
つまり上位互換。
シルバーカードは長いこと使ってきたけど。
ここにきて装備交換か。
……正直、ワクワクする。
ありがとうシルバーカード。
これまでご苦労様。
俺は腰のホルスターに吊り下げている銃を入れ替えた。
そこで
「……不要になったシルバーカードはどうするんですか?」
紗耶香がそんなことを訊いてきたので
「思い出で取っておきたいけど、売り払うわ……武器は危ないから不要なものは持ちたくないしな」
ウチの子たちは病気しないけどさ。
悪戯はするからね。
不要な武器は家に入れたくないよ。
玩具にされると困る。
そういうと
「……そういう考え方を自然にしてくれるところ。本当に愛してますよ。あなた」
紗耶香は嬉しそうな顔で、俺の頬にキスをしてくれた。
その後、迷宮探索を再開する。
通路を魔物の襲撃を気にしながら歩いていく。
そしたら
「うーん」
シャーペン片手に地図を睨んで、由宇が唸る。
シャーペンをくるくる回し、悩んでる。
宝箱係と罠係は俺に移ったが。
マッピング係は彼女の役目のままだった。
上手いんだわ。
彼女。
地図の描き方が。
そんな彼女が唸ってる。
何か納得がいかないような様子で
「……どうしたんだ川上妹氏?」
俺は気になったので、訊ねる。
すると
予想もしない答えが返って来た。
「……山本旦那氏。地図がおかしいというか……迷宮の構造が変わってる気がする。……自動生成ダンジョン? いやループかな……?」
……え?
それってどういうこと?