※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第118話 時空王の杖で出来ること

「アタシはオニイの童貞卒業を高校2年にしたいんだよ。そして出来ればオニイの方に来て欲しいんだ」

 

 そうすりゃアバズレのことがアタシらの間から完全に消えるし。

 ムカつくんだよね。

 

 男を品定めして、尽くす気のないゴミにオニイの童貞持っていかれたの。

 なんでゴミの分際でアタシのオニイの純潔を喰うわけ? おかしいでしょ!

 

 本来ならそれはアタシであるべきだ!

 

 男も女も経験人数1人が理想でしょ。

 1人じゃないってのは、単に失敗経験の多さに繋がるだけで、別に馬鹿にはしないけど良いことではない。

 アタシはそう思うなぁ!

 

 ……なんか後日、迷宮で川上さん夫婦と合流したとき

 

 紗耶香から時空王の杖の詳しい説明を受けながら、興奮気味の由宇がそんなことを言ってきた。

 

 ……うん。まぁ、概ね同感なんだけどさ。

 俺だって別に紗耶香以外の女と関係持ちたいと思わんし。

 

 でもその主張は俺の奥さんが傷つくからやめて欲しいんだが。

 

 ……もしくはこの後の俺の頑張りで紗耶香が笑顔で

 

 私もそう思います。

 

 ……これが言えるように努力しろってことか?

 

 

 時空王の杖は使用者と被使用者の2人で使用するアイテムで。

 杖の使用者は

「変えたい過去を変えられる世界に相手を送ることが出来る。そのときの自分と相手の条件を自分たちの都合の良い状態に弄ったうえで」

 ……こんなことが出来るらしい。

 

 なのでこの前紗耶香が言ってたけど

 

 後日相思相愛になれたんだから、当時から相思相愛の精神状態にする、とか。

 あのときは自分は本当は強く無かったけど、今は強いから当時も強い状態にする、とか。

 

 ……そういうことが出来るそうだ。

 

 俺が向こうでチ〇ポだけ18才になるという話も、多分ここから来てるんだな。

 あと、向こうの紗耶香が内心俺にベタ惚れで、真面目に迫れば絶対に処女を捧げてくれるって話もだ。

 

 ……話を戻す。

 そして杖を使用される側の話なんだが。

 

 そいつはすぐに眠りに落ちて。

 

 夢の中で、過去の世界に送り込まれ。

 そこで過去を変えるための行動を起こせるそうだ。

 

 そしてその結果が、使用者と被使用者間の間で共有され、2人の間の真実になる。

 そんな流れらしい。

 

 ……正直、ドキドキする。

 高2のときの紗耶香が小1の俺と相思相愛状態だとか……

 

 

 そんなことを考えながら、L字棒で扉の判定をしつつ進んでいた。

 

 L字棒が反応し、棒の平行状態が崩れて、この扉が当たりだと判定する。

 

 ……これで何度目だろうか。

 そろそろかもしれない。

 

「開くよ」

 

 そう、仲間に警告を入れ、俺は扉を開いた。

 

 ……これまでは変わり映えの無い光景ばかりだったんだけど。

 

 見慣れた部屋、通路、っていった感じで。

 

 だけど……

 

 今度の光景は違っていた。

 

 壁みたいな岩が沢山立ち並び、見通しの悪い部屋だったんだ。

 

 ……何だいこりゃ、と思ったが。

 

 流石に分かる。

 

 ……この部屋なんだな?

 

 俺は、俺たちは。

 息を呑む。

 そして、気を引き締めた。

 

 ……油断大敵だ。

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