姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
「アンタが出て来たということは、この階も何かあるのか?」
それ以外無いと思いながら。
マスタファは頷き、教えてくれた。
「この階の番人はドッペルゲンガーなんですよ」
ドッペルゲンガー……。
死期が近いときに見る、自分そっくりの幻影のことよな。
何かよくモンスターの扱いを受けてるけど。
それがこの階の番人なのか。
映画でそういうのって何かあったっけ……?
ふと、そんなことを考えた。
ちょっと思いつかなかったけどさ……
自分そっくりの存在に、自分が脅かされる。
そんなん、定番だし。
だからなんかあるんだろ。多分。
まぁ、そんなことより
「そいつは大変なのは分かる。……だから何か対策あるんだろ?」
説明されなくても理解はできるわ。
流石に。
どうせ4人分いるはずだ。
ドッペルゲンガー。
で、俺たち4人に化けてくるはず。
……俺としては奥さんの見分けはつく男でいたいけど……
そんなの、夢を見すぎかもしれない。
その状況で俺が失敗したら、奥さんが危うくなる。
対策があるなら、しておくべきだ。
マスタファは満足そうに頷いて
「話が大変早いですね。お察しの通り、ドッペルゲンガーに化けられても見分けがつくようになる対策ですよ。……欲しいですか?」
俺たちは頷いた。
……見栄を張ったり、自分たちの愛を過信しているメンバーは1人もいなかった。
慎重な人間ばっかりだな。
まぁ、ちょっと頼もしいけど。
「そうでしょうそうでしょう。……これが対策ですよ」
言ってごそごそ懐を探り、差し出してきた。
……4つの指輪だった。
「これは無双の指輪と言いましてね。ドッペルゲンガーの特殊能力であるコピーの対象外のアイテムです」
ドッペルゲンガーでもこの指輪はコピーできない。
なのでこの指輪が目印になります。
……ピンク色の宝石が嵌っていて。
意匠としては竜のデザイン。
あと虎のデザイン。
竜と虎の指輪、それが2セット。
なるほど……
「ぜひ欲しい。条件は?」
答えはこれしかない。
すると
「……テレビ番組の企画に出ていただけますか?」
何か、全く想定していない答えが返って来た。
へ……?
テレビ番組……?
その言葉に対応できず、硬直する俺たちに。
マスタファは懐からA4の紙が挟まったクリアファイルを出してきた。
差し出してきたので、受け取り……
4人で囲んで、読んだ。
そこにはこう書かれていた。
『水曜日の魔界都市・企画』
『近親相姦チャレンジ』
はあああああ?
字面もだけど、その先に書かれていた企画の内容が最大限にイカれていた。
そこにはこう書かれていた……
『家族が家にいる状況で近親相姦しても意外にバレない説』
現世の家族と同居している状況で、挑戦者ペアにパートナーと愛し合ってもらいます。
その状況で見つからず、何点取れるか競っていただく。
……ちょっと待てや!