姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
朝ご飯は味噌汁と焼き魚と納豆ご飯だった。
それが俺の定番だったんだよな。
……今もまぁ、同じだけどな。
紗耶香に同じにしてもらってるから。
テーブルで味噌汁を啜る。
……懐かしさを感じた。
「何か今日の拓斗、違うわね。……なんだかシャンとしたような」
すると、紗耶香に似た年配女性……俺たち姉弟のお母さんにそんなことを言われて。
ちょっとギクリとした。
……そりゃま、3人も子供を作って親をしてたら、雰囲気も変わるさね。
やっぱそういうの、親には伝わってしまうのか。
「あ、そう見えるんだ」
俺はそう言って誤魔化す。
そのとき
「……おはよ」
ちょっとテンション低めで寝巻の紗耶香がリビングに入って来た。
自分の部屋で、俺の中出しの始末をして、たった今起きたような顔でやって来たんだ。
申し訳ないと思う。
膣から溢れた分を拭いてあげたかったけど、なんだかそれをすると流れでイチャイチャを続けてしまいそうで。
悪いと思ったけど、自分でやって貰った。
紗耶香は嫌な顔はしなかった。
……普段の信頼貯金があったってことなんかね。
「あら紗耶香。まだ寝てていいのよ? 折角の休みなのに」
「いや、いいよお母さん。今日は手伝いをしたいのよ」
たまの休みだからね。
笑顔でそう付け加える。
……半分くらい本音があるのかな。
紗耶香にとっても久々の、そしておそらくもう二度と会えないお母さんだもの。
「まあ、ご飯出すからテーブルについて」
紗耶香にも何かを感じたのか。
ちょっと怪訝な表情でお母さん。
……紗耶香にも母親の責任から来る成長を感じたんだろうか?
愛する
……そして同時に、申し訳なさが蘇る。
真実を知ったときに、黒幕の思惑通りに姉弟で夫婦の精神状態に導かれてしまったことを申し訳なく思ってしまったんだよ。
ああ、これでもう親に孫を見せてあげることは永久にできないんだな、って自覚して。
そしてそれが、しょうがないかと思えてしまう精神だったことにも罪深さを感じた。
……俺たち、黒幕に対する憎しみ、恨みが一切無いんだもの。
終わってるよ。
……お父さんは。
今、この場に居ない。
寝てんのかな?
深夜帰りが普通の環境だったしな。
お父さんは。
そしてお母さんがキッチンに引っ込んだ瞬間。
紗耶香が行動を起こした。
身を屈めて、俺の唇にキッスをしてきたんだ。
唇と唇が触れ合うだけの軽いやつだけど。
いきなりだったので、ちょっと驚いた。
紗耶香はちょっと色気を感じる表情だった。
……紗耶香も興奮してるのか?
そう思い、その顔を見つめ続けていると
そっと俺に近づいて
「……これで3点ですよ。部屋の分を合わせると51点です……あなた」
そう耳元でそう囁いて。
「お母さん、私がやるから休んでて」
紗耶香は俺から離れて、母親が引っ込んだキッチンに向かって行った。
その場に俺だけ残される。
残された俺は……
……今のキス、すっげえドキドキした。
そのせいで、固まってしまっていた。
絶対にバレてはいけないという危うさが、ある種のスパイスになってるのかな……?
何か、不謹慎だ……