※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第152話 地下9階の試練の扉へ

 創造神になった後のビジョンも定まったので、俺たちは完璧に迷宮を攻略することに専念した。

 

「とりあえずさ」

 

 由宇がドラゴングレイブを振るう。

 ドラゴングレイブは良い武器だと思う。

 

 だけど

 

「武器が一新されるまでは、試練の扉に挑戦するのは待つことにしない?」

 

 そんな由宇の提案。

 まぁね。

 それには同意かな。

 

 修司さんと由宇。

 今使ってる武器はだいぶ前に手に入れた武器だしな。

 

 ここでちょっと粘って、宝箱開けに専念するか。

 

 そして

 

 3つ首の魔犬ケルベロスやら、無数の蛇の頭を持つ下半身大蛇の巨人テュポーンやら。

 

 伝説級の相手とたくさん戦って……

 

「これ、絶対最強の矛よね」

 

 由宇が言いながら、古めかしく、薄っすら輝いている矛を掲げる。

 天沼矛(あまのぬぼこ)。

 意志により、長さを変えられる矛だ。

 

 ……古事記に出てくる伝説の矛がモデルよな。

 

 長さを意志で変えられるってのは、天界に位置する天の浮き橋から地上界に届いたってところからの連想かね。

 普通の常識的なサイズで無いと矛として機能しないし、伸びないと地上に届かないもんな。

 

「俺もそう思う」

 

 由宇の言葉を肯定する修司さん。

 そんな修司さんに由宇は

 

「オニイの刀も間違いなく最強だと思うよ」

 

 ……と、一言。

 

 花魁桜。

 鍔の部分に桜の模様がある打刀。

 

 ……多分モデルはアレですね。

 鑑定した紗耶香がそんなことを言っていた。

 

 アレって何だ?

 

 斬れ味もさることながら、敵を斬殺することによりエネルギーを溜めることが出来、一定量溜めると「ハッスルタイム」を使用できる。

 ハッスルタイム発動中は、刀の斬撃リーチが倍になり、動きが加速されるんだ。

 

 ……まあ、最強の刀だろうね。

 

 で、俺は……

 

 手の中に、漆黒の自動拳銃が2丁。

 

 ブラックカード。

 

 ゴールドカードを上回る装弾数と、破壊力を備えた拳銃。

 俺の場合は普段の近接攻撃は素手だからね。

 強化するなら拳銃だ。

 

 俺は自分の強化武装を見つめて感慨に耽(ふけ)った。

 

 そのとき

 

「あなた、見て見て」

 

 クルリ、クルリと回転し、俺に自分の装備を見せびらかす紗耶香。

 

 紗耶香の場合は武器はアセイミーナイフのままだけど。

 代わりに防具を手に入れた。

 

 金色(こんじき)のドレス。

 輝く金色のドレスだ。

 デザインは古代の巫女の衣装のよう。

 

 これは攻撃魔法を意識することで無効化することができる。

 生き残りが重要ポイントである紗耶香にはうってつけ。

 

「ああ、よく似合ってる。ステキだよ」

 

 そう素直に感想を口にすると。

 紗耶香は嬉しそうに微笑んだ。

 

「ありがとうございます。あなた」

 

 ……これで全員分、装備を整えたと思うんだ。

 

 だから……

 

「行きましょうか」

 

 俺の呼びかけに

 俺以外の3名は黙って頷いてくれた。

 

 

 

 そして。

 

 奥に予想通り存在した試練の扉。

 

 宝珠が2つ無いと開かない扉。

 宝珠を捧げる台座が扉の両サイドにある。

 

 いつも通り、俺と由宇がそれぞれ台座に宝珠を捧げた。

 

 すると扉がひとりでに開いていき……

 

 

 気が付くと

 

 

 俺は1人、白いタキシードを身に着けて立っていたんだ。

 

 ……黒い服を着た、牧師風の人の前で。

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