※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第170話 天地創造と

「えっ、殺すの? 何で?」

 

 思ったことをそのまま口にする俺。

 理由が分からなかったから。

 

 すると紗耶香は

 

「……ああいう、世界誕生前からいる存在が死ぬことで、その死骸から世界が生まれる。そういうパターンが結構あるんです」

 

 中国の創世神話はモロそうですし、北欧神話やバビロニア神話もそういう要素があります。

 

 ……なるほど。

 博識な紗耶香が言うんだから、やってみる価値はあるよな。

 

 よし。

 

 俺は腰のホルスターに収まっている拳銃……ブラックカードを引き抜いた。

 

「やるか。まずはそれからだ」

 

 俺の言葉に、紗耶香は頷いた。

 

 

 

 創造神になった俺たちは。

 元々持っていたクラス3つの能力を全て使えるようになっていて。

 加えて、そこから派生する上級職3つの最終能力も全て使えるようになっていた。

 

 俺は宙を舞う怪鳥と怪魚を2丁のブラックカードでハチの巣にした。

 全弾命中。

 

 ロビンフッドの最終能力「超集中力」を使用しているので、金遁の術の効果を乱射した弾丸全てに使用できた。

 

 ピギイイイイイ!!

 

 悲鳴をあげ、墜落していく鳥と魚。

 

「ダイヤモンドダスト!」

 

 魔術師達人位階の魔法を連発し、岩で出来た象の化け物と火を噴いて飛び回る球体の怪物を、輝く冷気で凍結させる紗耶香。

 凍り付いたその怪物たちに、さらに何回も達人魔法を浴びせていく。

 

「ゴッドレイジ!」

 

 紗耶香の身体から発する10億ボルトの電撃が2体を焼き

 

「インフェルノ!」

 

 地獄の業火が岩の象を焼き尽くす。

 

 ……賢者の「無限魔法」

 今の紗耶香に魔法の使用制限は無い。

 遠慮なく最強魔法を連発だ。

 

 ハッキリ言って楽勝だった。

 

 そして俺たちの攻撃で4つの死骸がその場に出て来て。

 次の瞬間だ。

 

 象の怪物の死骸が爆ぜ、そこから大地が広がっていく。

 俺たちが立っていた何だか良く分からない足場が、確かな土と石で出来た地面になる。

 

 怪魚の死骸が爆ぜ、天に上り雲になった。

 

 怪鳥の死骸が爆ぜ、無風だったこの世界に風が生まれた。

 

 そして火を噴いていた球体が爆ぜ、世界に温かさが生まれた。

 

 ……おお。

 

 全て、紗耶香の言う通りになった。

 すごい……

 

「……わぁ」

 

 紗耶香も口を手で覆って驚いていた。

 予想して意見を出したのはお前なんだけど。

 

 興奮していた。

 

 だけど……

 

 その次の瞬間だった。

 

 俺たちの周りに、何かの気配が集中し始めたんだ。

 

 え? と思った。

 

 俺はまだ、多分狩人の能力・オーラサーチのチカラで気配の段階で気づけたけど。

 紗耶香が気づいたのは、それが実体を持ちはじめた段階で

 

 最初は息子たちがやって来たのかと思った。

 でも、違ったんだな……

 

 それは怪物で……4体いた。

 

 パオオオオオ!

 

 1つは激しく鳴く漆黒の象。

 ただし単眼。

 

 漆黒で、灰色の縞模様が身体にある象の怪物だ。

 

「フウウウウ……」

 

 2つ目は風を巻きながら、背中の4枚の翼を羽ばたかせる人型の怪物。

 その顔は鶏冠のある骸骨のよう。身体は人間なのだけど、その手足の先は鳥のそれ。

 

「オオオオオオ!」

 

 3つ目は吼え続ける燃え上がる巨人。

 その大きさは4メートルはある。

 

 その手には、炎の大剣を持っていた。

 

「……うふふふ」

 

 高身長で豊満な肉体の、赤毛の美女の姿をした怪物。

 衣装として、肩の出た赤いドレスを着ている。

 

 ほとんど人間の女性と一緒の容姿だ。

 

 ……彼女が怪物であるところは、その肩から2頭の竜の首が生えていること。

 

 その2頭の首は、鎌首を擡げてこちらを睨んでいた。

 

「……え?」

 

 てっきり来斗たちが召喚されると思っていた俺たちは、言葉を発することが出来ず。

 ようやく言えたのがそれで、

 

 間抜けだった。

 

 そんな間抜けな俺たちに、4体の怪物たちがこう言ってきた。

 

「私たち災害の神を産んで下さり感謝致します創造神様方」

 

「我らは始源の怪物たちの憎悪から産まれました」

 

「オオオ……造物主サマ……アリガトウ」

 

 パオオオン!

 

 口々に俺たちに感謝を述べる怪物たち。

 俺は思った。

 

 ……は?

 何それ?

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