※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第173話 破れぬ誓い

 子供たちが笑顔で駆け寄ってくる。

 俺たちは腕を広げて受け止める。

 

 家族5人……いや、美香が抱っこして貰おうとハイハイしてくるんだけど、追いつけてないんだな。

 こっちから抱っこしてあげないと、と思ったとき。

 

 ……俺たち夫婦、対面座位で合体中だ。

 

 そこに気づいて、俺たちは青ざめた。

 

 俺のチ〇ポは紗耶香のマ〇コに奥深くまで差し込まれていて。

 夫の権利として、その奥に自分の種を吐き出して溢れさせていた。

 

 抜けないし。その前に、2人ともまず裸だし。

 

 だけど

 

「あのね、結子お姉ちゃんがいなくなったの。優実ちゃんも、修一くんも」

 

 俺たちの腕の中で。

 俺たちに向こうで何があったのかを報告する来斗。

 少ない語彙で、必死に説明してくる。

 

 その表情はとても不安げで、泣きそうで。

 俺たち親の言葉を待っていた。

 分からないことに対する答えを。

 

 その様子に、もろもろのマズいこと。

 そんなことは、俺たちは全部忘れた。

 

 ……俺たちの勝利と同時に、生まれなかったことになったんだな。

 川上家の子供たち……

 

 戦友の子供たちの存在を消してしまった。

 罪悪感に圧し潰されそうになる。

 

 けれど

 

 そんなことは、あの戦いを決断したときに覚悟していたことだ。

 だから

 

「心配ない。遠くに行ったんだ。パパとママが川上さんの家のパパとママと一緒に、お仕事を終えたらそういう風になるようになっていたんだ」

 

 俺はそう言った。

 出来るだけ、笑顔を浮かべる努力をしながら。

 

「遠くってどこ? 水族館のあるところくらい?」

 

 この子の人生で、最大の遠出が隣町に遊びに行った思い出だから、想像はそこが限界なんだな。

 その幼さに俺の胸は締め付けられる気がしたが。

 

「もっと遠くだ。もう、会うことはできない」

 

 絶対に伝えないといけないことを、ハッキリ言った。

 声が震えないか気になったが、大丈夫だった。

 

 俺は思ったよりかなりドライだったのかもしれない。

 

 すると息子は

 

「え……」

 

 悲しそうな顔をして。

 そして

 

 うわああああああん!

 

 泣き出した。

 ギャン泣きだ。

 

 ……来斗……。

 

 情緒がそこまで育ってない明日香や美香は、自分たちの兄が泣いていることを理解できないんだろう。

 不思議そうに見ていたよ。

 

「可哀想だけど、しょうがないことなのよ。決められたことだったの」

 

 そんな息子を、紗耶香がその胸に抱きしめた。

 息子を抱きしめながら、紗耶香も涙を浮かべていた。

 

 やだやだああああ!

 

 ……ゴメン。来斗。

 

 だけど堪えてくれ。

 お前たちの涙を無駄にするような仕事は、俺たちは決してしないから……。

 

 そして俺は。

 

 由宇と修司さん。

 自分の家族を守るために、打ち倒した戦友たちにも誓った。

 同じことを。

 

 俺たちは絶対に、あの2人に詰(なじ)られるような、恥ずかしい創造神には決してならない……!

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