姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
子供たちが笑顔で駆け寄ってくる。
俺たちは腕を広げて受け止める。
家族5人……いや、美香が抱っこして貰おうとハイハイしてくるんだけど、追いつけてないんだな。
こっちから抱っこしてあげないと、と思ったとき。
……俺たち夫婦、対面座位で合体中だ。
そこに気づいて、俺たちは青ざめた。
俺のチ〇ポは紗耶香のマ〇コに奥深くまで差し込まれていて。
夫の権利として、その奥に自分の種を吐き出して溢れさせていた。
抜けないし。その前に、2人ともまず裸だし。
だけど
「あのね、結子お姉ちゃんがいなくなったの。優実ちゃんも、修一くんも」
俺たちの腕の中で。
俺たちに向こうで何があったのかを報告する来斗。
少ない語彙で、必死に説明してくる。
その表情はとても不安げで、泣きそうで。
俺たち親の言葉を待っていた。
分からないことに対する答えを。
その様子に、もろもろのマズいこと。
そんなことは、俺たちは全部忘れた。
……俺たちの勝利と同時に、生まれなかったことになったんだな。
川上家の子供たち……
戦友の子供たちの存在を消してしまった。
罪悪感に圧し潰されそうになる。
けれど
そんなことは、あの戦いを決断したときに覚悟していたことだ。
だから
「心配ない。遠くに行ったんだ。パパとママが川上さんの家のパパとママと一緒に、お仕事を終えたらそういう風になるようになっていたんだ」
俺はそう言った。
出来るだけ、笑顔を浮かべる努力をしながら。
「遠くってどこ? 水族館のあるところくらい?」
この子の人生で、最大の遠出が隣町に遊びに行った思い出だから、想像はそこが限界なんだな。
その幼さに俺の胸は締め付けられる気がしたが。
「もっと遠くだ。もう、会うことはできない」
絶対に伝えないといけないことを、ハッキリ言った。
声が震えないか気になったが、大丈夫だった。
俺は思ったよりかなりドライだったのかもしれない。
すると息子は
「え……」
悲しそうな顔をして。
そして
うわああああああん!
泣き出した。
ギャン泣きだ。
……来斗……。
情緒がそこまで育ってない明日香や美香は、自分たちの兄が泣いていることを理解できないんだろう。
不思議そうに見ていたよ。
「可哀想だけど、しょうがないことなのよ。決められたことだったの」
そんな息子を、紗耶香がその胸に抱きしめた。
息子を抱きしめながら、紗耶香も涙を浮かべていた。
やだやだああああ!
……ゴメン。来斗。
だけど堪えてくれ。
お前たちの涙を無駄にするような仕事は、俺たちは決してしないから……。
そして俺は。
由宇と修司さん。
自分の家族を守るために、打ち倒した戦友たちにも誓った。
同じことを。
俺たちは絶対に、あの2人に