※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第176話 セックス禁止!

「ちょっと、聞いてるの由宇!?」

 

 母さんの一喝が来て、アタシは我に返った。

 背筋が伸びる。

 いけない!

 

「無論聞いてるよ! 元兄妹で夫婦になりましたって公言しちゃいけないってことだよね!?」

 

 すると

 

「……聞いてないじゃない。その話は今はしてない。……セックスはしてるのかって訊いてるの」

 

 何か母さん、ウンザリしてた。

 大事な話をしているのに、アタシが真面目に聞いていないことに腹を立てている。

 

 だからアタシは

 

「ちゃんとゴムしてしてるから!」

 

 焦って、直球の返答をしてしまった。

 はしたないというか、下品というか。

 

 母さんはちょっと驚いた表情をする。

 まさかアタシがこんなことを恥ずかしげもなく言うとは思って無かったのか。

 

 多分、本来はオニイからの返答を予想していたんだろう。

 

 でも次の瞬間

 

「……あのねぇ。コンドームは避妊具だけど、妊娠確率をゼロにするものではないってこと、知ってる?」

 

 少し怒りと落胆が籠った目で私を見る母さん。

 

 ……え?

 

 だって、ゴムで精液が膣に入らないようにするためのモノでしょ?

 妊娠しなくなるための要件満たしてるからそうなんじゃないの?

 

 そう思ったので困惑していると

 

 ……ため息を吐かれた。

 

「まぁ、外に出してもらってるとか言われるよりはマシだけどね……」

 

 母さんは言った。

 

 想定外の妊娠で一番困るのは女のあなたなんだから、あなたがしっかりしなさい。

 コンドームのことを調べれば、すぐに分かるハズよ。

 

 ……ゴムをつけていても妊娠してしまった、という数が一定数居るって話を。

 

 と、いうことを。

 アタシは思った。

 

 ……え?

 どうして?

 

 男の人の精子って、ゴムを透過して膣内に入ってしまうものなの?

 そんなわけないよね?

 理解不能。意味わかんない。

 

 アタシがそんなふうに、青くなって母さんの言葉に動けなくなっていると。

 説明してくれた。

 

「……中で破れるとか、連続でセックスしたがって、ゴムの交換をいい加減にしてしまったとか。おそらく理由はそんなところだと思うわ」

 

 けど……

 

 そう言って母さんは一拍置き

 

 こう続ける。

 

「男性が装着しているゴムが行為中に絶対に破れないっていう保証なんてできないわよね? それにゴムの付け替え作業を毎回必ず完璧に出来ているなんて言い切れないでしょ?」

 

 ……なるほど。

 そうか……

 

 確かにそれだったらあり得るよね……

 だったら

 

「ピルはどうなのかな?」

 

 アタシは他の手段がないかを模索して、そんなことを言った。

 そしたら

 

「由宇! いい加減にしなさい!」

 

 ……問答無用で怒られた。

 

 アタシは会話の継続を断念する。

 

「子供が出来たときの責任が取れないのに、セックスを前提にした話をするんじゃないわ! 義理の娘でもアンタは私の娘なんですからね!」

 

 ビリビリッ!

 声でそんな波動を感じた気がした。

 

 ……メッチャ怒ってる。

 でも、ちょっとだけ嬉しかった。

 

 母さんのいる世界に戻って来たんだなぁ、って。

 

 あのとき。

 蛇人間の出してきたクエストで、近親相姦ゲームに参加させられたとき。

 両親に会うのはこれが最後なんだと思って、泣いちゃったのにさ。

 

 嬉しいよ。

 

「将来的に結婚すれば、自己責任で自由に出来るんだから、今は我慢なさい! 良いわね!?」

 

 なので、母さんの有無を言わせぬそんな言葉に。

 アタシは頷いた。

 

 ……オニイも一緒に頷いていたけど。

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