姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
それから。
まぁ、アタシたちはかなり真面目な人生を送った。
修司は学業を頑張ったし。
アタシも頑張った。
だって、子供を最低3人は作りたいって思ってたし。
一般に、子供を1人育てるのに3000万円から4000万円かかるって言われてる。
だったら夫婦共働き一択になる。
アタシだって、家を建てられるレベルで稼げる仕事に就かないと駄目だ。
専業主婦で家を守る、なんておめでたいことを言ってらんない。
どうしても取り戻したいもの。
あの幸せを。
そう思ったアタシは、看護師を目指すことにした。
看護師なら男性並みに稼げるって聞いたから。
あと……
向こうでアタシは、治癒士をしてたし、盗賊もしてた。
その際に他人を治療する者としての感覚と、繊細な作業をする感覚を培って来たんだよね。
適性がある気がしたんだ。
看護師さんの仕事って、精密機器の取り扱いも仕事にあるって言うしさ。
そんな感じで真面目に頑張ったお陰で。
アタシはかなり実績がある看護学校に入れた。
あとはもう、頑張るのみ。
修司の方は……
正直、大学院に進む可能性を考えていたんだけど。
なんと、4年で大学を卒業して、警察官になったんだ。
メッチャクチャ驚いた。
……どうも剣道の繋がりで、警察官の道を示されるに至ったらしい。
お互い忙しかったけど、そんな中でもデートは継続してて。
そのときに教えてくれたんだけどさ。
警察って、剣道が強過ぎて。
剣道の大会を開くと、大体優勝者が警察官になるらしいね。
そのぐらい、剣道と縁が深い。
全く報道されないから知らなかったけど。
アタシ、警察官の妻に、お嫁さんになるのか……
修司に言われたよ。
デートでファミレスに入って一緒に食事してるときに。
こっそりと。
「今後は俺の話す内容は絶対に他言するなよ。由宇」
……アタシは頷いた。
警察の守秘義務って、半端ないだろうしね。
そしてアタシも無事に看護学校を出て、国家資格を取って看護師になった。
国家資格を取るための勉強はメッチャ大変だった。
……東大に入れるんじゃないかと思うレベルで勉強したよ。
やっぱ、稼げる仕事って楽にはなれないよね……
看護師の仕事は、お医者さんのサポート。
これ、言うほど簡単じゃない。
全てのお医者さんがそうじゃないけどさ。
お医者さんの中には
大切な検体の扱いが雑だったり。
大切な備品の管理が雑だったり。
そういう人がいたりするんだよね。
普通の企業だと、そういうのはやってしまってる人……この場合はお医者さんを注意して、改善してもらう。
そうなるんだろうけど……
ここは違う。
そんな問題行動をお医者さんがとっても、病院の運営に支障をきたさないように全力サポート。
……つまり、対応するのはアタシたち。
だからお給料が高いんだよ。看護師。
なりたてのときは平気で患者さんの検体を共有机に放置するお医者さんのサポートで疲弊して。
修司に会ったときにそういう愚痴を言いまくった。
「普通の環境ならあり得ない行動取ってるのに、普通の顔しているセンセーがいるんだよね。何か問題ですか? って……」
修司は修司で。
警察だから人間のクズに遭遇しまくって疲れてた。
「あいつらはその日の気分で犯罪をする。信じられるか? そんな奴、いるんだぜ……?」
……そんな感じで、甘い関係では無かったけど。
アタシたちの愛は揺るがなかったね。
そのまま3年後、アタシたちは結婚した。
アタシが24才で、修司が27才のとき。
結婚式は洋式にした。
家の宗教、仏教だけど。
だってウエディングドレス着たいじゃん!