姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
「あう……うあ」
「オオ……」
全裸の男と女。
髪は黒髪。
男は短髪。
女は長髪。
2人のヒューマン。
最初の2人だ。
彼ら2人には言葉が無かった。
あと、名前も。
意味不明の鳴き声のような声をあげて、周囲を見回している。
……このまんまは不味いよな。
だから俺は
「なぁ、名前はどうする? アダムとイブにする?」
そう、紗耶香に訊ねた。
すると嫁さんは
「……聖書から引っ張るのは何か嫌です。別の名前にしましょう」
とりあえずの却下。
うーん、だったら
「アルファベットのAとZを男と女の頭文字にしないか?」
指を1本立てての提案。
俺のそんな提案に、豊かな胸の前で腕組みをしつつ紗耶香は
「……なるほど。だったら……」
しばらく考えて
「ヒューマン男性をアスター、女性をジールってのはどうですか?」
俺と同じく、指を1本立てて提案する。
「……命名の由来は?」
「Aとスタートの混成。そしてZとゴールの混成です」
……なるほど。
まあ、エロい意味で行くと、種付けする男がスタートで、受け止める女がゴールってのは悪くないかも。
そんなことを内心考えて
「オッケー、それで行こう」
俺はゴーサインを出す。
……こうして、最初のヒューマンの名前はアスターとジールになった。
次に俺たちは彼らに言葉と文字を与えた。
言葉は日本語。まぁ、当たり前だよね。
文字は平仮名と片仮名と、あと漢字を与える。
……与えすぎかな~? と思ったけど。
このぐらいは習得してもらわないと困るよね。俺たち的に。
「おお……創造神様方。創っていただきありがとうございます」
「必ずやあなた方のお眼鏡に適う存在になります……」
跪き、俺たちに頭を垂れるヒューマン2人。
……悪い気はしない。
そして2人に俺たちは服や火の使い方、武器の扱い方。
あと、神器として
修司さんの使っていた花魁桜、そして由宇の使っていた天沼矛を紗耶香が創造し、与えた。
アスターが花魁桜を。ジールが天沼矛を持つ。
……神器といえば三種だろ。二種しかないじゃん。
それに武器が2つ被るなんて
そう思ったので俺は
「神器って普通は、武器・装飾品・鏡だろ?」
そう言ったんだけど。
紗耶香は
「三種の神器が剣・玉・鏡なのは……」
剣は言うまでもなく武力。
そして玉は技術力、鏡は知力を示す意味があるそうで。
それは……
神器の玉に使われている石を整形し、磨き上げるのには高い技術力が要求されるから。
鏡は当時最先端の道具。つまり、俺たちの生きた時代で言えば、スーパーコンピューターみたいな意味合いがあったらしい。
「なので、後ろ2つは私たちが与えるには適当では無い気がします」
そんなもん自分で作れ。
そう言いたいのか。
……まぁ、分かんなくも無いな。
なので俺は
「その2つの武器は双神器。俺たちが与えた王の証だ。大切にするように」
そう、精一杯厳かな感じで彼らに命じた。
その後、次に2人に命じたことは、子供を作ることで。
彼ら2人には、妊娠出産が数分で完了し、生まれるのは男女の双子。
かつ子供は生まれてすぐに急成長し大人に。
そして産まれた子供たちは全て遺伝子上は兄弟姉妹にならないという特殊能力を与えた。
……そうしないと、たった一組の男女から種族が生まれるような状況はあり得んし。
そんなことを裸で紗耶香と抱き合いながら、一心不乱にセックスしているアスターとジールを眺めつつ考えた。
……いやね。
彼らにセックスの仕方を教えるために、彼ら2人の前で紗耶香とセックスしたんだよ。
……こんなの、最初の扉の試練依頼だなぁ。
「ああ、アスター! 好きッ! 好きぃぃっ!」
「ジール! 君は美しい! 愛しくてたまらないよッ! ああ、出るッ!」
パンパンいわせながら、ジールをバックで攻め立ててるアスター。
……この2人、この体位ばっかりでしてるな。
バックが好きなのか?
いろんな体位をデモンストレーションしたのに。
そんなことを思っていたら。
「……そういえば、イザナギとイザナミもバックだったんですよね」
俺の腕の中で。俺におっぱいを何気ない感じで触られつつ。
紗耶香がそんなことを。
ああ……そういえば「二柱の神は鳥の交尾を真似してセックスした」って書いてんだよね。
古事記に。
何か、因縁めいたものを感じるなぁ……