※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

22 / 202
第22話 はじめてのボス戦か?

 グギャアアアア!

 

 スリープエアで眠らなかった犬獣人……コボルトを二刀流で切り刻み、仕留めながら。

 

「紗耶香、あともう1個探ったら今日の分は終わりにしよう!」

 

 そう、呼びかける。

 

 すると

 

「はい、あなた!」

 

 彼女も同意してくれた。

 

 ……あれからまた。

 

 戦利品として杖を得た。

 

 ねじくれた樫の木の杖で、効果は特にない。

 強いて言えば、雰囲気に酔って集中しやすくなる。

 気分的な効果か。

 

 ……説明書きによると。

 魔法というものは、結果を脳内でなるべく鮮明にイメージをし、意思を持って魔法の名前を発することで発動するそうで。

 長々とした詠唱は要らないんだそうだ。

 

 ここのところ読んで、紗耶香は

 

「トゥルーワードとかカオス・ワーズとか、好きだったのに。無いのかあ」

 

 ……残念そうだった。

 

 何なんだ一体。

 分かんねぇ……

 

 愛妻が、意味の分からないことを言う。

 悲しい……

 

 

 

「こっちの方には行ったんだよな?」

 

 俺は方眼紙にメモしながら、後ろでベビーカーを押している紗耶香に呼び掛ける。

 紗耶香は

 

「うろ覚えですが、そうだと思います」

 

「そか」

 

 俺はマッピング係で。

 彼女は息子担当。

 

 ……ダンジョンRPGではマッピングが重要項目で、これをやらずに攻略なんて夢のまた夢。

 紗耶香の言葉。

 

 だからまあ、手は抜けないし間違いも書けない。

 俺はそんなことを思いつつ、その分岐点からの先に踏み込んだ。

 

 ……そろそろ、地下2階への階段を発見しそうな気がするなぁ。

 だいぶマップを描けてるし。

 

 2階に行けば魔物も強くなるだろうけど、得られるものも大きくなる気がする。

 気を引き締めよう。

 

 そしてしばらく歩いていくと

 

 ……変なドアを発見した。

 

 それは……

 

 顔が描いてあるドアだった。

 ドアの上の方に、目が2つ。

 下の方に、口っぽい絵。

 

 ……子供の悪戯描きみたいだな。

 変なの。

 

 そう思って、近づいて。

 

 開こうとしたら

 

「……新たなる候補生か。およそ2年ぶりか……」

 

 そのドアの口の絵が動いて、話し始めたんだ。

 さすがに

 

「きゃあ!」

 

「うわぁっ!」

 

 驚いて、声が出た。

 

 そんな俺たちを無視して。

 そのドアは話を進めてくる。

 

 こんな内容の話を

 

「私は試しの扉……この先に地下2階への階段と、最下層直通エレベーターがあり……そして」

 

 ここでこのドアはいったん言葉を切り

 

 じろりと俺たちを見回して

 

 こう言った。

 

「……私の隣にある小さな扉。その先に宝珠の間がある。宝珠無き者の通行はまかりならぬ」

 

 ……隣の扉?

 ああ、この小さい地味な扉のことか。

 

 この先に宝珠ってのがあるのか。

 

 そう、軽く聞き流すように聞いて、手を伸ばしていたら。

 こう言われたんだ。

 

「……そのクラス構成では、宝珠の番人たる3体のロードに勝つこと、叶わぬ。出直せ」

 

 ……え?

 

 番人って……?

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