姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
覚悟を決めて部屋に飛び込む。
そこには……
3体の人型の魔物。
いずれも巨漢だ。
1つは……
腰蓑一丁の緑色の肌の巨漢。
ただ、3体のうちでは1番小柄。
こいつは一言で言うと、筋肉の化け物。
特に僧帽筋が酷い。
日常生活を送ることに支障があるんじゃないのか?
そのレベルの盛り上がり。
2つは……
肥満した豚顔の獣人。
その肥満の仕方は怪物的で。
全身が脂肪の塊になっている。
裸の上に吊りパンツを穿いており、その吊りベルトに鋭い金属の棘がついていた。
そして3つは……
銀色の犬の獣人。
体格は緑色と豚顔の中間くらい。
体格はスラリとしており
……細マッチョ?
筋肉お化けダルマと。
脂肪ダルマ。
それと比較して、対照的に見える。
……何なんだこいつら?
「……そんな馬鹿な……ありえない」
そして
紗耶香は真っ青になって震えていた。
……どういうことだ?
俺は彼女の次の言葉を待つ。
彼女は見抜いてくれたはずだから。
彼女は言った。
叫ぶように。
「ゴブリンロードと、オークロード、コボルトロード……普通、雑魚モンスター代表格のロード種が、こんな出鱈目であるはずがないでしょおおおお!」
……出鱈目だって?
同時に、3体のロードたちが動き出した。
紗耶香は今は戦闘力を持たないクラス「学者」なので。
逃げ回った。
俺はそんな紗耶香を守るように、それを妨害する形で割り込んでいく。
ただし、割り込むだけで手は出さない。
二刀で受け一辺倒だ。
二刀流は確か、本来は防御の武装なんだよな。
攻めでは無いんだよ。
だからこの状態は都合良かったのかもしれない。
紗耶香は逃げながら、自分が知るに至った情報が俺に伝わるように大声を出す。
「ゴブリンロード……来た攻撃は一切防御しないプロレスラー気質! ただし防御はしないだけあり、何をやっても怯まない! 握力が恐ろしく危険よ!」
えっと……俺がアニメで見たゴブリンロードって、そんな魔物だったっけ?
「オークロード……特殊能力拳法殺しを持っている! 打撃攻撃はすべて無効!」
それ、ハー〇様だろ……!
でもまあ、わりと常識的だったんだよ。
この2つ。
3つめのこいつ……
「コボルトロード……嚙みつきとタックルを合わせた必殺技『犬・コボルト抜刀牙』を持っている! それは触れたものを全て切断し、体力の続く限りそれは続くわ! 臭いで追尾する性能もあるみたい!」
コボルトロードに比べたら!
コボルト抜刀牙って……
流石の俺でも、それが違うことくらいは理解できる。
……どうやら。
一筋縄ではいかないみたいだ。
でも……
紗耶香が事前に全部教えてくれたんだ。
俺はそれに……応えるだけだ!