※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第31話 この階で必要なモノ

「10年間も……?」

 

 俺が思わずそう言うと、彼女は頷いた。

 

 こう、付け加えながら

 

「でも、決して迷宮攻略をサボってたわけじゃないよ?」

 

 ……どういうことなのか?

 

 

 

 彼女の話によると。

 

 どうにも、3階通過を判定する試験が、2組の創造神候補生の協力無しには成り立たないものらしく。

 そこから先に進めていけてないらしいんだな。

 

「宝珠をさ、2個嵌めなきゃいけないのよ。宝珠は一組につきひとつしか持たせて貰えないのに」

 

 なのでもう一組がここまで上がってくるのをずっと待っていたらしい。

 

「頑張って2階を自力クリアしてね」

 

 そして笑顔で俺たちに言うことがそれで。

 助けてくれないのか、と

 

 俺は無意識の部分でガッカリしてしまう。

 

 すると、そこを察したらしく

 

「……前にさ、3階に上がるのを全面サポートしたカップルがいたんだけどさ」

 

 父子相姦の関係性のカップルだったわ。

 そう由宇は語った。

 

 でもそれは……

 

「おんぶだっこだと、実力が身に付かないからね……2階の課題をやってる間にさぁ」

 

 その人たち魔物に倒されて、脱落しちゃったんだよ。

 

 ああ、説明書には全くノータッチだったけど……

 

 死ぬと脱落みたいね。

 片方が死ぬだけでもう、ダメみたい。

 

 そんな彼女の話を聞き

 

 ……やっぱりか。

 予想はしてたけど、やっぱそういう仕組みなのか

 

 俺はそう思った。

 

「だから自力で頑張って……そのためのピースは教えてはあげるからさ」

 

 由宇はそう言って、語ってくれた。

 

 2階突破に必要なピースは……

 

 黄金の鍵。

 

 そしてサブクラス。

 

 この2つ。

 

「黄金の鍵は、この階の登り階段の隣にある下り階段の扉の鍵よ」

 

 無いと降りられないから。

 ……なるほど。

 

 それは、このフロアの中央にある、とても深い泉の底に沈んでいるらしい。

 それを手に入れるには、素潜りで泉を底まで潜る必要があるそうな。

 

「素潜りを鍛えないといけないってことですか?」

 

「んと、それでも良いけど……一番確実なのはタマミから『達人の水着』を買うことね」

 

 着ると絶対に溺れなくなる魔法の水着。

 水中呼吸が出来るようになり、水の抵抗がなくなるそうだ。

 そんなものが販売されているのかよ……!

 

 ただ、価格がひとつ1万ゴッド。

 

「すっごく高いからね?」

 

 そうなんですね……。

 ……足りるかな? お金……

 

 そして……

 

「あと必要なのは……サブクラス。この階で稼ぐには無いと無理だと思うんだ。たった2人でやっていくならね」

 

 ……なるほど。

 

 その入手方法は……なんと「2人目をこさえること」

 2人目を出産したときに、出産祝いで与えられるそうだ。

 

 そうなのか……

 

 すると由宇はニヤリと笑い

 

「でもそれはまあ、楽勝だよね。……どーせ、そのエロエロな奥さん相手に毎晩夜の大運動会でハッスルしてるんでしょ?」

 

 ……ってさ。

 クスクス笑いを交えて

 

 ……そんなことを言われた。

 セクハラだ。

 

 すると

 

「由宇!」

 

 ……また修司さんが彼女を嗜めて

 

「……すいませんでした」

 

 謝られた。

 

 ……脱線して余計なことを言ってしまう悪癖あるのかなぁ?

 この子。

 

 サブクラスがどういうものなのかは教えてくれなかったが、これは家で説明書を読めばきっと何か書いてあるはず。

 

 ……今はそれよりも……

 

 俺たちは今、タマミの店の外に出ているんだ。

 絶対に調べないといけないことのために。

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