姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
「妻が妊娠してました。産休に入ります」
タマミの店に再入店。
そこで、外でやった検査の結果を報告する。
川上さん兄妹に。
すると
「おー、おめでとう」
川上さん兄妹の妹・由宇が手を叩いて祝福してくれる。
これで1年後に新しい家族とサブクラスをゲットだね。
ニコニコしながらそんなことを言い。
そしていきなり
続いて彼女は
「……うっわ。アンタの奥さんの今の顔、めっさエロかった」
……そんなことを言いだした。
「なんかね、すっごいの。私、姉だったのに今ではすっかり弟のオンナです~って。メスの顔してたよ?」
……えーと。
これ、妻が侮辱されていると取るべきなのかね?
怒るべきなのか?
……どうしよう。
そんな顔をした紗耶香を、ちょっとだけ、いやガン見したい俺がいる……!
彼女は続ける。
目をニヤニヤとさせながら
「アンタこれからお腹を痛めて、実弟の赤ちゃんを産んじゃうんだよね? どんだけオンナとして献身してんだって話。……うわエロすぎ。私たち創造神候補生のお産は常に安産だけど、痛みが全くないわけじゃないもんね。産むときは普通にメッチャ痛いよ。……そこがたまんないんだけどさ」
怒涛の言葉攻め。
ちらりと俺は紗耶香の顔を見てしまった。
紗耶香は……目を見開いて、顔を赤く染めていた。
言われたことを反芻し、彼女自身も興奮しているみたいで。
ハァハァ言いつつ自分のお腹を……俺たちの子が入ってるその大切なお腹に手を当てていた。
ここで由宇は、紗耶香への言葉攻めに満足したのか。
矛先を俺に変えてくる。
俺を見つめてこう言ってきた。
「そして当然アンタ、実姉孕ませて自分の子供を産ませるんだから、奥さんメッチャ大事にしてそうだよね? 自分の赤ちゃんを産ませるために、実姉に生みの苦しみを与えるなんてさ……メッチャ偉そう! アンタ何様!? そんで……うーわエロエロ。存在自体がR-18だよ」
……それ、お前が言うんかい。
お前だって実兄とやってんだろが。
思わず、俺がそう言い返そうとしたとき。
「由宇! ステイ!」
……そこに。
修司さんが割って入って来て。
そこで由宇の言葉攻め地獄が中断される。
「オニイ、アタシはただあの2人の仲を祝福しようと……!」
「そういうのは大きなお世話と言うんだ」
ほんそれ。
……ほんそれ?
まあ、色々あったけど。
家に帰って、俺たちは1年間の産休に入り。
俺は可能な限り紗耶香の世話。
日々大きくなっていく紗耶香のお腹を愛でながら、子供が産まれてくる日を楽しみにする。
そんな毎日を送った。
創造神候補生のお産は常に安産であるという情報を由宇に貰ってたので、初産のときほどの不安は無かったけどさ。
やっぱそれでも、あのときの……出産のときの悲鳴は聞いてるからね。
楽なはずが無いんだよ。
それがありがたくてさ……
それでやっぱ、ゾクゾクするほど愛情が強まってしまう。
子供の数が増えるたび、妻への愛情が深まる。
もっと大切にしたい。幸せにしてやりたい。
ありがとう。紗耶香。
そして十月十日後。
……紗耶香の腹でスクスク育って生まれて来た俺たちの2人目。
それは女の子で。
名前は妻の名を取り、