※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第35話 お金が無い

「まいどありぃ」

 

 俺たちはクソネコ獣人タマミさんに、今日の戦利品で不要のアイテムを残らず売り払った。

 

 ここ地下2階は神話生物って奴が出てくるフロアで。

 色々と見た目が奇怪で、厄介な特殊能力を持つ奴が多いんだ。

 

 今日の相手はワンプっていう妖獣で。

 噛み付かれると酷い伝染病に感染するので。

 

 距離を置いて戦ったんだよな。

 

 そしてそこからの今日の戦果は5000ゴッドを超えていて。

 現在は20万ゴッドを超える額のゴッドを俺たちは保有している。

 

 この階の宝箱の入手品……

 多少なりとも、普通じゃない武具類が混じっては来てるんだけど……

 

 正直さ、負けてんだよね。

 

 多分、先人の候補生が売って来たものだろうと思うんだけど……

 タマミさんの店で購入可能なラインナップの方が遥かに性能が良いんだ。

 

 ……宝箱を開けても喜びが少ないな。

 

 

 

 

 俺はメインで盗賊や狩人つけて、必死で頑張って。

 なんとか両方とも熟練者にした。

 だいぶ時間かかったけど。

 

 紗耶香も同様。

 頑張ったよ。

 

 魔法関係は、熟練者になったら一気に有用になった。

 

 で、盗賊の熟練者の能力に、宝箱の中身をグレードアップさせる「トレジャーハンター」っていう能力があるんだけどさ。

 ……いいアイテム、出ねえなぁ。

 

 弓ばっかり出るんだよなぁ。

 

 俺は拳銃が欲しいのに。

 

 ……特にこの「シルバーカード」ってやつ。

 タマミさんの店で見つけたんだ。

 

 銀色の銃で、直線的なデザイン。

 所謂、自動拳銃ってやつなのかな?

 

 銃には詳しく無いんだけど、見た目はかっこいいし。

 性能も良いらしい。

 

 装弾数は6発。

 

 何でシルバーカードって名前なのかと訊いたら

 

「とある強盗がね、この拳銃を強盗に入った有名武具店の店長に突き付けて「この非売品の刀を寄越せ」と脅したんだけど」

 

 どうもその店長が気骨ある男で

 

「……ワシがこの刀を買った値段の半額でなら売ってやる、と手を撃ち抜かれようが、耳を吹き飛ばされようがガンとして譲らなかった。そこから来た名前なんだよねー」

 

 シルバーカードってのは、伝説のマジックアイテムの名前だよ。

 それを見せると、どこでも半額サービスを受けられるっていう、夢のマジックアイテムの。

 

 ……それがタマミさんの談。

 

 ……なにその逸話。

 根性があるのか無いのかわかんねぇな。

 

 半額なら売るとか。

 意味不明。

 

 まあ、それでも欲しいんだけどさ。

 

 ……それも2丁。

 2丁拳銃で持ちたいんだ。

 二刀流があるから。

 

 で、1丁が5万ゴッド。

 

 2つ買えば10万ゴッドが吹っ飛んでしまう。

 これは……

 

 達人の水着も買わないといけないのに。

 そんな散財はなぁ……

 

 ちらり、と。

 ここで妻に見守られつつ、お子様ランチを食べている息子の来斗の姿を見ながら。

 

 ニコニコしながらハンバーグとか、プリンとか、エビフライが乗った皿から食事をとっている。

 

 パフェとかお子様ランチ、ここでしか食べさせられないからね。

 ゴッドを全額ツッコむのはできないのよ。

 

 ……親として。

 

 なので

 

「あの、タマミさん」

 

「なぁに~?」

 

 なんかちょっと独特な調子で、俺の言葉に応じてくれた。

 俺のこんな言葉に。

 

「……ゴッドをここで沢山稼ぐ方法って何か無いんですか?」

 

 すると、教えてくれたよ。

 腕を組んで思案しながらね。

 

「う~ん、それなら」

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