※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第41話 夫婦喧嘩

 宝珠を手に入れてからさ。

 地下1階で魔物……ゴブリン、コボルト、オークの類……それと遭遇しなくなったんだよな。

 

 思えば

 

 川上さん兄妹、最初に遭遇したとき普段着で来ていたよな。

 あれ、こういうことだったのか。

 

「……1年ぶりですね」

 

 紗耶香が、俺にそう言った。

 俺は頷き

 

「川上さんの由宇さんだっけ? ……俺と同じ年齢のように見えたけど」

 

 ちょっとだけ、思うところを口にする

 

「……実年齢は、多分お前と大差ないよな」

 

 この世界に10年くらい居るらしいし。

 そこのところが不思議な感じでそう口にすると

 

「そうですね」

 

 そう、明日香を乗せたベビーカーを押し、来斗の手を引きながら。

 そしてよくよく考えると

 

「修司さんは、お前より年上なんだろうな。多分」

 

「あの」

 

 そんな風に、実年齢の話をしていると。

 紗耶香に遮られる。

 

「……何?」

 

 顔を向けると

 

「……やっぱり、本当は女子高生が良かったですか?」

 

 そんなことを、ちょっと不安そうな声で言うんだね。

 俺は

 

「……お前なあ」

 

 さすがにムカついたので、言ってやった。

 

「じゃあお前は俺に、旦那は大学生の方が良かったか? って言われたいのかよッ?」

 

 これを言ってやると。

 紗耶香は非難めいた目を向けて来た。

 

「あなたが、川上さんのとこの妹さんが私と多分同い年なんて言うからですよッ!」

 

 で、明らかに非難の口調。

 

 ああ?

 

 意味わからんのだけど!

 

 そして言い返してやろうと思ったんだけど

 

 そのとき、来斗の様子が目に入ったんだ。

 

 ……泣きそうな顔をしていた。

 瞬時に頭が冷えた。

 

 まずい。

 

 俺は口を閉じ

 

「ママ、来斗を見るんだ」

 

 そう一言。

 紗耶香は俺を非難の目で見ていたけど。

 

 息子の様子に気づいた瞬間、しまった! と言う顔になった。

 

 そして

 

「来斗、安心して。パパとママはとっても仲良しだから。喧嘩なんてしてないから」

 

 そう笑顔で。

 息子を抱きしめたんだ。

 

 ……好きだ。

 

 そしてその後、しばらく歩いている間に。

 紗耶香は俺と年齢が1回り離れていることがコンプレックスになってたんだなと。

 そこに気づいて。

 

 ……やっぱ俺が悪かったのかなぁ? と言う気になり。

 

「ママ」

 

 そう呼びかけ。

 彼女の視線が俺に向いたのを感じたとき

 

「悪かった」

 

 そう一言。

 謝った。

 

 すると

 

「……パパは全然悪く無いですよ」

 

 そんな妻の言葉が帰って来たんだ。

 

 

 

 カランカランという音と共に。

 

 俺たち一家は、タマミさんの店に入店した。

 中はいつも通りで。

 

 奥のテーブル席で、1年ぶりくらいに見る人影を発見した。

 

 ……川上さん兄妹一家だった。

 そんな中

 

「や、久しぶり!」

 

 川上妹・由宇が手を上げて俺たちに手を振ったんだ。

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